風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

2台を先行して仕上げます

2012-10-31 | 東日本大震災で被災した松の木

        東日本大震災で被災した松の木のパンフルート作りは2台を仕上げて先行使用します。

    

         パンフルート工房付近紅葉風景。       この2台を音が出るように加工して行きます。

 松の木のパンフルートの加工も残り数工程になり楽器としての雰囲気が見られるようになりました。

そこで2台を選出して音づくりの工程・管内底に詰め物をして音程を作って行く作業にはいります。

と言うのも10日後の11月10日(土)近所の病院内のカラオケ等イベントホ−ルでパンフルート演奏依頼があり

そこで初めて使ってみたいと考えたからであります。

組み立て後初の調律後は音が安定せずふらつくことが多いのですが、演奏会前の猛練習でなんとか音をなじませて

当日に間に合わせたいと思います。

またパンフルートの楽器は1台1台管の大きさや間隔が違い5度飛び8度飛びなど次の音に進んで管のセンターに

ピタリと合わせるのはその楽器と相当の付き合いがないと難しいのですが、制作者の立場では全ての楽器でそれを

やってのけるしか方法はなく今回も今まで培ってきた勘をもとにやってのけます。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合わせは082-894-0854または香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>

までどうぞ。広島パンフルート愛好会教室へもどうぞ。nakamura@an-pan.org 


今年の松茸山は大凶作

2012-10-29 | 日記

        秋も深まり松茸シーズンも最終ばんですが今年は雨不足で食べられそうにありません。

     

        パンフルート工房付近の里山の松林。いつもの年はこの場所に生えるはずなのに・・・・

 パンフルート工房のあるこの集落は川がありJRと国道2号線が走っていますが見渡せば360度山ばかりです。

周りの里山は10月に入るときのこが群生します。そのなかに松茸もいつもの場所(シロと呼ぶ)に生えてきます。

今年は10月中旬までの雨不足で多種あるきのこまで1本も生えていませんでした。

この状態で松茸だけ生えてほしいと願っても無理なようです。

今年は松茸の香りを楽しめないままシーズンが終わりそうです。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合わせは082-894-0854または香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>

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パンフルート歌口の加工

2012-10-27 | 東日本大震災で被災した松の木

         松の木パンフルート底部箱形のパテが固まりしだい順次歌口の加工に入ります。

    

    パンフルート工房近くホウライチクの竹林。       唇のあたる部分(歌口)にアールをとります。

 パンフルート歌口のアールとりは管の移動の時演奏者の唇が痛まないようなめらかなカーブをつけます。

アールの大きさは制作者の考え方や好みにより変わりますが現在当パンフルート工房の歌口アールは以前より小さめ

にしてあります。

以前はアルト最低音G管(外径約22㎜)の半分11Rぐらいに切り取っていましたが、現在は外径の4分の1の

半径約5・5Rに加工しております。

以前コーネル・パナさんの愛用パンフルートを手に取りチエックする機会がありましたが、パナさんの歌口アールは

非常に小さく管の肉厚分約3㎜のアールしか付いておりませんでした。

この尖ったアールであのスピード演奏に唇がよく耐えているなと感じたものであります。

ということはパナさんが音を出すときの唇と管のふれる圧力は小さくすんでいることになります。

みなさんのなかでパンフルート演奏時に唇が痛くなる方は楽器の歌口アールのせいにせず自分の吹き方に原因がある

ことを知り、唇と管の圧力を見直すことを勧めます。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合わせは082-894-0854または  香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>

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パンフルート底部加工

2012-10-25 | 東日本大震災で被災した松の木

            東日本大震災で被災した松の木の加工は底部の箱形形状づくりです。

    

        パンフルート工房付近実りの秋風景。               9台分の底部箱形づくり。

 松の木のパンフルート作りは底部の箱形形状作りを中心に作業を行っています。

当パンフルート工房製品の底部はFRP樹脂で固めたあと木工パテで盛り上げて箱形に仕上げています。

木工パテを盛り上げては乾かし、突起個所があれば削り取ってまた盛り上げて表面を滑らかなカーブに仕上げて行く

作業を繰り返します。

最初の盛り上げは粘り気のある状態で厚く盛り上げ、仕上げに近づくにつれ薄く溶いてサラサラの状態にして薄く

何回も塗り重ねていきます。

ここまでくればパンフルートの形の最終決定ですのでカーブラインを確かめながらサンドペーパーがけを繰り返して

いきます。

パンフルート製作・修理・蜜蝋などの問い合わせは082-894-0854または香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>

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練習しすぎで唇を痛める?

2012-10-23 | 演奏会

          パンフルート演奏会へ向けての練習のし過ぎで唇を痛めた方がおられました。

     

    パンフルート工房前畑に白菜が育っています。           変装をしてミュージカルの曲を演奏。

 パンフルートで音を出すときは下唇を管にアールをとってある歌口に当てて息を吹き込みます。

パンフルートの音管は標準タイプのアルト楽器で22管ありますので曲の進行に沿って1音ずつその間を唇が移動する

ことになります。(この時歌口のアールが大きいか小さいかは関係ありません)

管の移動の時前の管で唇を強く押し付けていると唇を痛める原因となります。

唇が歌口にふれた瞬間に音を出すことを工夫してみてください。

その感覚をつかむには速い曲を練習するのが良いと思われます。

音と音の間隔が短い場合唇を押し付けている暇などありません。

管の間をすべるように移動する感覚が自然と身に付いて来ます。

この感覚を身にしみ込ませて全ての曲に対応してください。

そうすればパンフルート発表会の前に1日何時間練習しようが唇を痛めることはなくなるはずです。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合わせは082-894-0854または 香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>

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