風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

治山ダム点検ウオーキング

2014-11-30 | 日記

今年8月広島市安佐南区でおきた大規模土砂災害を教訓に当地区でも防災意識が高まっています。

   

 渓流に先人たちが築いた治山・治水ダムはいまも健在で下流への土砂流失を防いでくれています。

パンフルート製作工房のあるこの地区では昭和20年に災害が発生した記録がありますが、その時に建設された治山

ダムを点検して歩く会が自治会で実施されました。

歩く会には60~70代の男性7名が参加、渓流の沢沿いに道なき道を進んで行きました。

途中からこの地区の人が秋の松茸シーズンに利用する「松茸ロード」に合流して進みますが老人集団にはきつい道のり

となります。

この谷は「弥山谷」といって瀬野川本流にそそいで行きます。

昭和の災害発生後に築かれた治水ダムを点検して歩きました。

   

 石垣の間に木が侵入しているところもあり保守が必要。沢の途中に自然の中で育つキウイフルーツを見つけました。

風の音パンフルート製作工房では自然の素材を生かしてパンフルート作りを行なっております。

購入・修理・パンフルート教室などのお問い合わせは080-5235-7664または panflute3@yahoo.co.jpまでどうぞ。


購入の前に・西洋音階に対応

2014-11-28 | パンフルート

パンフルートは全ての管で半音下げることが出来、西洋音階に対応することができます。

   

 1オクターブ7音に対応して管が並んでいます。    私が使用する場合はCとGにテープを貼りつけています。

パンフルートは3オクターブ+1から2本の22~23管を配列したものが主流の楽器です。

1オクターブには西洋音階に対応した7管が並んでおりそれぞれの管で全音と半音下がった音(訓練すれば1音でも

2音でも下げることができる)を出すことができ、音階12音全て出せます。

西洋音階では1オクターブの中に半音進行が2回出て来ますが、これをパンフルートにの半音進行にあてはめると

同じ高さの音を出す管の並びが2カ所現れることになります。

これはピアノなどには見られない大きな特徴となります。

1音1音移動を求められるパンフルート演奏にとって1管飛んで進むより隣の管の半音位置に進んだ方が便利なこと

があるのです。

楽器の特性を生かした演奏方法も研究いたしております。

   

風の音パンフルート製作工房では自然の素材を厳選してパンフルートを製作しております。

購入・修理・パンフルート教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanflute3@yahoo.co.jpまでどうぞ。


購入の前に・右流れ 左流れ

2014-11-26 | パンフルート

パンフルートの音管の並びには右に低音があるタイプと左にあるタイプが存在します。

   

 右手でガッチリ支える「左流れ」タイプ         左手でガッチリ支える「右流れ」タイプ。

 現在こちらが主流で99%はこのタイプです。      もともと左きき用であったものか?詳細は不明です。

いまみなさんがお持ちの、あるいは購入を検討されているパンフルートは右側に長い管の低音、左側に短い管の高音が

がある「左流れ」パンフルートがほとんどだと思います。

パンフルートの本場ヨーロッパでも最近インターネットで盛んに販売されている韓国製でもほとんどの製品が左流れ

となっています。

当パンフルート製作工房でもほとんど100%左流れ製品を製作しており、右流れパンフルートは注文により1台製作

したのみです。

どうして「ピアノやハーモニカなどの並びとわざわざ逆になっているのか」という疑問には私は答えるすべを持って

おりません。

ただ需要があるのは事実で、今回工房に「私は病気で右手が動かなくなり左手で支えられるパンフルートを作ってく

ださい」という注文がありました。

体が不自由になっても音楽に挑戦し続ける姿勢に感激しつつ「右流れ」パンフルートを製作中です。 

   

 通常の左流れパンフルート組み立て治具。        右流れ治具も作り注文に対応しています。

風の音パンフルート製作工房では自然の素材をもとにパンフルートを作り続けています。

購入・修理・パンフルート教室などのお問い合わせは082-894-0854またはpanflute3@yahoo.co.jpまでどうぞ。


購入の前に・ネーミング

2014-11-24 | パンフルート

みなさんがパンフルートの購入を検討される時に知っておいてほしことがいくつかあります。

   

 パーンはギリシャ神話に登場する半獣神である。 小学校の副教本「たのしいリコーダーピポピポ」にも登場する。

パンフルートの語源である「パン」はギリシャ神話に登場する神の一柱である「パーン」に由来します。

日本語では長母音を省略して「パン」と表記されます。

また意訳されて「牧羊神」「半獣神」「牧神」と呼ばれています。

パーンは羊飼いと羊の群れを監視する神で四足獣のようなでん部と脚部、山羊のような角を持ちます。

語源の元となる物語があります。

「パーンはシュリンクスという娘に恋をしてつけ回します。嫌がるシュリンクスは湖に身を投げて葦に姿を変えてしまい

ました。悲しんだパーンは葦を束ね笛を作り娘を想いました。その音はまるでシュリンクスの声のように優しく美しい

調べ」であったそうです。

この物語からヨーロッパではこの楽器のことを「シュリンクス」とも呼ばれています。

日本では「パン」と訳されて食べるパンと混同され困ることが多いのですが、その時もし「シュリンクス」が採用されて

いたらロマンティックな想像をかき立てるネーミングになっていたと感じています。

パンフルートは他にも「パンパイプ」とかルーマニア語の「ナイ」 とも呼ばれています。

   

風の音パンフルート工房では自然の素材を使いパンフルートを製作しております。

購入・修理・パンフルート教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanflute3@yahoo.co.jpまでどうぞ。


パンフルートへのお誘い

2014-11-22 | パンフルートに魅せられて

パンフルートは魅力あふれる楽器です。みなさんもぜひ一度手に取って確認してみてください。

   

 旧型・管の径は太めで堂々とした力強い音が出る。  径を一回り小さくした新型パンフルート。繊細な音が出る。

 新旧ともに一長一短があり旧だから悪い製品で、新型だから全て良いというわけでもありません。

みなさんが音楽の道に入られたのは小さい頃や学生時代に「ピアノやギターなどを習い始めた」とか楽器は出来ない

けれども「ジャズとかクラシック音楽を聞くのが好き」でというのがあると思われます。

パンフルートがまだ普及していない現在、パンフルートを始めることで音楽の道に入ったという人はさすがにいない

でしょうが、近い将来そういう人が現れるのを期待しています。

パンフルートの先進地広島では「小さい頃からパンフルートに触れ合っていただこう」というプロジェクトが進行中

であります。

また当工房では若い人をターゲットに9000円台の入門編パンフルートの製作・販売を計画、試作品を作るべく

機材の導入や素材の確保をしているところであります。 

   

風の音パンフルート工房では自然の素材を生かしたパンフルート作りを行なっています。

購入・修理・パンフルート教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanflute3@yahoo.co.jpまでどうぞ。