風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

中級への道・ものまねから卒業、独自のイメージへ

2014-10-29 | パンフルート演奏研究

初級から中級へと登って行くパンフルート演奏の世界には大きな壁がいくつもあります。

視点を変えて乗り越えていきましょう。

   

  節間が長い竹、ホウライチクのパンフルート。  がっちりと力強いタイプの竹、ナリヒラダケのパンフルート。

みなさんがパンフルートの世界に入るきっかけはCDとか演奏会である人物の演奏するパンフルートの音に感動し、

「私もあのような音をだせるようになって見たいものだ」ということが多いものと思われます。

パンフルートを手にされた時からその時の感動の音をイメージしてそれを再現しようと努力されて来たはずです。

CDの音、演奏家の音、先生の音、先輩の音とお手本になる音があってそれに近づこうとする努力はあって当然で

すが、ここまで進んでこられたみなさんであればそろそろ気がついているはずです。

「パンフルートは吹く人の気持ちやイメージがモロに音として現れて来る不思議な楽器です」

人が違えば気持ちやイメージが違っても当然のことです。

お手本を強引になぞって同じ雰囲気を出そうともがいて見てもあまり意味ない時間の浪費です。

お手本は参考にする程度で「自分のイメージ」をどうやって形にするかというあなたの道を切り開く視点に切り替え

て進んでください。

   

  パンフルート工房庭先のクコの実。          白菜もあと一週間くらいで収穫できそうです。

パンフルート工房では「風の音パンフルート」の素朴な音を追求しながら製作を行なっております。

購入・修理・パンフルート教室などのお問い合わせは082-894-0854またはpanflute3@yahoo.co.jpまでどうぞ。


中級への道・イメージ作り

2014-10-27 | パンフルート演奏研究

パンフルート演奏家は音符を追いつつ、いろんなことを思い浮かべながら演奏をすすめています。

   

      パンフルートの形や色合い、感触や重量などにより音のイメージが湧いて来ます。

パンフルート演奏初級のみなさんは譜面の流れを追って行くのが精一杯で外のことを思い浮かべる余裕などないのが

現実だと思われます。

いつまでもその場にとどまっているわけにも行きませんので、そこは練習量でカバーして演奏に余裕を持たせた上で

頭の片隅にイメージ作りのためのスペースを空けてください。

聞く人にはあなたの心の動きが伝わっています。

「実は譜面を追って行くことで精一杯なんです」とかの自信なき型、「どうです私はこんな良い音を出しているで

しょう」とかの上から目線自信満々型、基本を忠実に再現することが目的のアカデミック型、ビブラートなどを駆使

して音を飾り付ける格好付け型、まあいろんな個性が表面に出て全体としては楽しいのですが、中身を見透かされる

個人としてはたまったものではありません。

心が伝わることを利用していままでの演奏のなかにイメージを加えましょう。

直接的には「楽しい音」「悲しい音」「明快な音」「憂鬱な音」などその場面に応じて音作りをして行き、音楽全体

をあなたのイメージで包み込んで行きます。

   

パンフルート工房では「風の音パンフルート」を自然の中で作り続けています。

購入・修理・パンフルート教室などのお問い合わせは082-894-0854またはpanflute3@yahoo.co.jpまでどうぞ。


本宮の秋祭り・獅子舞

2014-10-26 | 日記

パンフルート工房のある地区の本宮である「平山神社」で秋祭りが行われた。

   

この秋祭りはパンフルート工房地元の神社で毎年盛大に行われているもので、私はパンフルートを縦笛に持ち替えて

午前8時より地元の各家を獅子を舞って歩く「獅子舞」に参加した。

夜は「宮の木神楽団」(出演料30万円)を迎えているため獅子舞は貴重な収入源となるのである。 

   

パンフルート工房では「風の音パンフルート」を自然とともに製作しております。

購入・修理・パンフルート教室などのお問い合わせは082-894-0854またはpanflute3@yahoo.co.jpまでどうぞ。 


中級への道は自立への道

2014-10-24 | パンフルート演奏研究

パンフルート演奏者が中級になるには単なる譜面を追う技術だけてなく音程作りや楽器管理など全ての面で自立して

ください。

   

養蜂業者から直購入(色が濃い)とインタネット購入の蜜蝋。前蜜蝋を溶かして当工房でパンフルート用に調合した。

一部のパンフルート製品で管の両口を開け中のパッドをスライドさせて調律する簡易型が存在するものの、パンフルー

トのほとんどの製品は管底部分は塞いで中に蜜蝋が入っていてしっかり密封されています。

初級のうちは購入してそのままの状態であったり、教室の先生や先輩にまかせっきりで自ら調律に携わる方は少ない

と思われます。

しかし中級ともなると合奏の仲間に入ったり、伴奏楽器と共演したり、一人演奏の時も伴奏CDを鳴らしてみたり他の

音源との中に入って行くことも増えると思われます。

その時自分のパンフルートから出る音の音程とほか楽器との共鳴が試されるわけですが、「一度も音程について考えた

事もない」とか「自らパンフルートの管底をさわったこともない」という状況であれば不協和音和音の発生源になる事

は間違いのない事実です。

その時そばに調律道具を持った先生や先輩がおられれば対処できますが、人生そんなに都合良くできていませんので現

場で途方に暮れるということが起きてしまいます。

そろそろ人に頼らず自らの手で音程を管理して行きましょう。

あなたのパンフルートの音程は自らが責任を持つ「自己完結」の世界です。

   

パンフルート工房では「風の音パンフルート」を音研究とともに製作しております。

購入・修理・パンフルート教室などのお問い合わせは082-894-0854またはpanflute3@yahoo.co.jpまでどうぞ。


中級への道・速さに対応、管移動

2014-10-22 | パンフルート演奏研究

パンフルートはカーブに沿って22本の独立した楽器が存在いたします。

ここでは製作者の目から見た楽器寸法の秘密とスムースに管移動できる方法を見つけて行きたいと思います。

   

パンフルート演奏は管の移動で決まります。     作る度にデーターを取っていますが同じ寸法にはなりません。

パンフルートのように歌口が複数ある楽器にとって管移動はさけては通れないもので、この楽器特有の演奏のコツの

ようなものが存在いたします。

製作面から見るとパンフルート管の内径は低音に大きく高音に小さい管を配置しております。

最低音を基準に隣の管へ移るごとに0・5㎜ずつ小さくなり中音域では0・3㎜高音域では0・2㎜とその差は少なく

しております。

管をバランス良く配置するもう一つのポイントは管同士のすりあわせ部分の寸法も統一することにあります。

低音部分の管は肉厚が厚く高音部は薄くなっていますので、これも高音部から低音部へなめらかに寸法が進んでいく

よう配慮して削り取り擦り合わせをしています。

当パンフルート工房ではこの組み立て時の寸法を数項目すべて記帳し残しています。

このようにパンフルートは統一規格がないものですから同じ寸法のものは存在しません。

あなたの持たれているパンフルートの管の位置関係を体に染み込ませて練習量でカバーするしかありません。

複数台もたれている方は大変でしょうが、数十台の在庫を管理している私はもっと大変です。 

   

パンフルート工房では「風の音パンフルート」を自然とともに生き製作を行なっております。

購入・修理・パンフルート教室などのお問い合わせは082-894-0854またはpanflute3@yahoo.co.jpまでどうぞ。