風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

ボク・ワタシ空気の流れがみえた!

2017-08-31 | 被爆樹木のパンフルート

先日のリニューアル納品のおり、子どもたちにある実験をしてもらいました。

 

     実験には底を塞いでいない貫通した管を使いました。

   

 

 まず1本の管を渡し普通に吹いてもらいました。

管の底はふさがっていないので、管のなかにに入った空気は通り抜け鳴りません。

鳴らないことを確かめてもらったあと、底より1センチ離して片方の手をかざして再び

吹いてもらいました。

すると管底の穴から勢いよく空気が飛び出して来るのを手のひらがうけ止めます。

この感覚こそ管内の空気の流れを感知し、イメージとして「空気の流れが見える」第1歩

なのです。

 

空気の流れが見える・感じるようになると1、音の立ち上がり。2立ち上がった音を膨ら

ませて行く。終息へ向けてのコントロールを自在に操れます。

子どもたちはこの体験をもとに音の立ち上がりの空気の流れへむけイメージを膨らませ

ます。 

 

   

 

風の音パンフルート製作工房では実験を重ねながら笛作りを行なっております。

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp


リニューアル50台の納入

2017-08-29 | 被爆樹木のパンフルート

小学校が夏休みでパンフルートをつかわない間にリニューアルを行なった50台は本日

千田小に納入いたします。

 

   

 

 授業は午前中に終わるということで、13時に学校へうかがいました。

集まってくれた合唱団員の子に調律前と調律後のパンフルートを交互にふいてもらい、チュ

ーナーで1人1人のパンフルートから出て来る音程をチェックいたしました。

私と1mくらいの近くにセットされたので様子がよくわかります。

3年生はパンフルートに初めてふれて約5ヶ月、吹き出す空気の2割ぐらいしか有効に使われ

ていなくあとは砕け散っているように見えました。

「空気を塊にして吹き出す」というイメージがとれていないのでしょう。

学年や男女による音程の差も感じ取ることができましたし、私の調律レベルに近い位置で音を

出していることに驚きました。

 

   


50台のカイヅカイブキパンフルート

2017-08-27 | 被爆樹木のパンフルート

リニューアルのため工房に持ち帰ったパンフルートは塗り替えたニスの臭いも消え千田小学校

新学期の納入へむけ最後の磨き作業を行なっております。

 

   

 

 千田小学校の夏休みは8月27日(日)で終わり、今日28日(月)から新学期だそうです。

大雨警報や台風接近などで休校になる日を見込んでいるそうであります。

リニューアルのため来た50台のパンフルートたちは、まだ私の手元にあります。

新学期に間に合いませんでしたが、明日納入予定です。

納入前に唇のあたる歌口を中心に鹿革を使って磨き上げております。

 

   


納入前の調律

2017-08-25 | 被爆樹木のパンフルート

リニューアルで持ち帰った50台のカイヅカイブキパンフルートは全修理工程が仕上がり、

作業途中で狂った音程をもとに戻したうえで納入いたします。

 

   

 

 現在私たちが使っているパンフルートは、その素材が育って来た大地から離れ死んだよ

うに見えますが組織が朽ち果てるまで生き続けています。

今回のように削られたりニスを塗り替えられたりすると、元の音程は確実に破壊されてし

まいます。

リフレッシュされたカイヅカイブキパンフルートは納入前に全て再調律いたします。

 

   

 

風の音パンフルート製作工房では被爆樹木カイヅカイブキのパンフルートを製作しています。

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp


ニス乾燥後の後処理が待っています

2017-08-23 | 被爆樹木のパンフルート

 

今回はパンフルートにカシュー塗料をハケで塗りましたが、塗りっぱなしでは楽器として

成立しません。

 

     使い込んでツルツルになったサンドぺーパーも立派な作業工具です。 

   

 

 パンフルートの表面に仕上げのニスを塗りますが、そのまま乾燥させるだけでは使用

できません。

特にハケ塗りの場合、乾燥後さわってみるとザラザラなのがわかります。

ほこりがあったり木目の凸凹、ハケの目などいろんな理由でニス表面は均一ではありま

せん。

特に歌口をそのままに吹いてしまうと、唇を傷つけます。

キメの細かい又は、使い古しのツルツルとなったサンドペーパーで軽く削りとります。

管の表面も全面磨き上げます。

 

   

 

風の音パンフルート製作工房住所 広島市安芸区上瀬野町205(最寄駅・瀬野駅)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp