風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

panflute竹管の底をあける意味

2012-04-29 | 簡易型のパンフルートを作ろう

         古代からの送りもの世界最古の楽器パンフルートの製作販売・音の研究教室の

             「パンフルート工房」香原良彦(こうはらよしひこ)です。

    

                  工房付近風景            節間を切って両方に開口部をつくる

 パンフルート製作で竹の節間を切って両方に開口部を作るのはたくさんの意味があります。

1、管内カベの薄皮を取り除いたり清掃・磨きが確実におこなえる。

2、両開口部からのぞいて見れることで内部の異物など発見が容易で最良の音が出る状態をつくれる。

3、調律用(今回はスライド式調律方)コルクを容易にセットできる。

4、管内径の寸法が底部まで計測できるので内径管理ができる。

などであり製作者自身がパンフルートの良い音が出る方向の作業をすることができますのでぜひこの形に竹を切り

そろえてください。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf


panflute竹管の寸切り

2012-04-27 | 簡易型のパンフルートを作ろう

          太古からの送りもの世界最古の楽器パンフルートの製作販売・音の研究教室の

            「パンフルート工房」香原良彦(こうはらよしひこ)です。

    

 イノシシが食べ残した竹の子を人間がいただきます                   竹管の寸切りと選別

 パンフルート工房裏山の孟宗竹の竹林は15年前ぐらいからイノシシが出没、春の竹の子が重要な食物らしく毎年

裏山は穴ポコだらけで竹の子はなかなか人間の口には入りません。

今年のこの地区は竹の子の当たり年でしょうかたくさん生えるのでイノシシも食べきれないとみえて残りものが少し

でていましたので収穫してきました。

我が家での竹の子の灰汁抜きはぬかひとつかみに唐辛子1~2本を入れて煮込みます。

 簡易型パンフルートの製作は竹の寸切りに入りましょう。

パンフルートのための竹管は節を残して音程をとる方法と節の間を切って両方に開口部を作る方法があります。

節を残す方法はあまりお勧めできません。というのは竹管の内側のかべにはうす皮があってこれをていねいに取り除

かないと息を吹き込んだときの空気の流れが乱れて音がくすんだり鳴らなくなってしまうからです。

竹管の節を残した底付近のうす皮を完全に取り除くには相当の時間を要するだけではなく仕上がりを目で確認できない

ぶん薄皮の切れはしが内管にくっついている危険性大であります。

両開口部から専用道具(丸棒の先にサンドペーパーや布を巻きつけたもの)を使って仕上がりを確認しながらうす皮を

とりのぞいていきましょう。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

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panflute田植えの準備

2012-04-25 | 山菜・野菜・米作り

         古代からの送りもの世界最古の楽器パンフルートの製作販売・音の研究教室の

             「パンフルート工房」香原良彦(こうはらよしひこ)です。

    

                箱苗作りの準備      みつばちの働きで小さいイチゴの実がつき始めました

 桜の花も散り1週間前から水に浸けていた種もみの芽がふくらみ始めたので本日から箱苗作りの作業に入ります。

まわりの農家では農協で育苗した箱苗を買って田植えをおこなうかたも増えたのですが、我が家では手間暇かけて自分

で育苗しています。

自然とともに生きるをモットーに春夏秋冬の季節のうごきを肌で感じながらその時おりの作業を行なっています。

パンフルート工房前の畑では昨年夏から育ててきたイチゴが白い小さな花をつけたところへミツバチが通ってくれて

実をつけはじめました。

イチゴの実は直接地面にふれると腐ってしまうので何かを敷いてやらなくてはなりません。我が家では薪を作るときの

ノコ屑やチェンソーの削りカスなどを捨てずに取っておいてイチゴの株のまわりに撒いて実を保護します。

また実が赤くなるころには野鳥がやってきて食べられてしまうのでイチゴ畑全体を網でかこいます。

他にイノシシやサルの来襲など自然とともに生きる道もつらいものがありますね。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

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panflute竹の育たない地方もある

2012-04-23 | 簡易型のパンフルートを作ろう

           古代からの送りもの世界最古の楽器パンフルートの製作販売・音の研究教室の

               「パンフルート工房」香原良彦(こうはらよしひこ)です。

    

        天日で乾かせてタンポポ茶にします            パンフルート工房付近川沿いの竹林

 パンフルート工房のある西日本は竹の宝庫であります。

川沿いに里山にどこを通っても視界から竹林が消えることはありません。

北海道の「いずみの学校」6年生の生徒さんがパンフルート作りに取り組んでおられるのは以前紹介いたしましたが、

パンフルートの材料の竹はホームセンターなどで購入されているとのこと、不思議に思い「川土手などに竹は生えて

いませんか?」とたずねたところ「当地では植物公園など管理されているところで竹は見かけますが自然の野山で

竹は生えていません、ですから竹はお店で買うしか入手の方法はないのです」というこたえでした。

うかつでした。竹は日本全国どこでも豊潤に生えているものと思い込んでいた私は前日当ブログで「近くの河原に

行って適期の竹を伐採してパンフルートの材料にしてください」と書きましてが、その方法では入手できない地方も

あったのですね。

不明のお詫びにパンフルート作りを手がけておられる方で竹を自然から入手できない方は当工房に申し付けください

できうるかぎりの安価でお分けいたします。とくに小学生のみなさんにはパンフルート界の未来がかかっており応援

いたしますので1節10円(無料とはいたしません)ぐらいで考えています。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

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panflute4~5年生が伐採適期

2012-04-21 | 簡易型のパンフルートを作ろう

         古代からの送りもの世界最古の楽器パンフルートの製作販売・音の研究教室の

             「パンフルート工房」香原良彦(こうはらよしひこ)です。

    

        若い1~3年生のメダケのグループ         中央のメダケは6~7年生ぐらいでしょう

 パンフルート製作用に竹を求めて竹林を訪れます。

パンフルート管に最適なものを見分けるためまず竹林の生態を知りましょう。

メダケ類の竹はお互い寄り添って密集して生えます。おそらく身を寄せ合うことで強風や雪の重みを分散させ集団と

して生き残る遺伝子を引き継いでいるのでしょう。

この密集状態のため下部から中部にかけて各々が枝をのばす空間はなく枝は管が細くなる上部から出て葉を茂らせま

す。枝がでない管は節間が真円となりパンフルート作りにはもってこいの状態となります。

当然上部では葉がこみあい太陽光線の奪い合いとなります。

人間にも一生があるようにメダケ類の竹にも一生のサイクルがあります。

10年経つと枯れていき次の代のために空間をゆずるのであります。

ここまでくると伐採適期の4~5年生の見分けかたが想像できるようになったと思いますが、新顔と枯れた竹の中間

の最も光り輝いている竹を選んで伐採させてもらっています。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

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