風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

木の管内壁を滑らかに

2015-01-30 | 被爆樹木のパンフルート

当パンフルート製作工房では木の素材(被爆樹木・カイヅカイブキ)でパンフルートを製作しております。

   

 素材の管を寸法別に並べ1本ずつ管内部の塗装をして行きます。下塗りには木工パテを薄く溶いたものを使います。

木の管の内壁はドリルで削りとっているため凸凹・ザラザラの状態です。

このままの状態で次の工程に進むわけにも行きませんので、内壁の補修を行ないます。

まずは凹部を埋める目的で木工パテを薄く溶いたものを内壁に塗込んで行きます。

これを乾かし内部をサンドペーパーで削り表面を整えるという作業を数回繰り返します。

最後の仕上げとしてやはり内部に透明ニスを2回ほど塗り表面を整えます。

   

風の音パンフルート製作工房では素材の違いによる音の表現を追求しております。

購入・修理・パンフルート教室などのお問い合わせは082-894-0854またはpanflute3@yahoo.co.jpまでどうぞ。


パンフルートの組み立て見学

2015-01-28 | 木のパンフルート

研修の方には簡易型組み立て台座を作っている間に私の組み立ての様子を見学していただきました。

   

 まず管の上下を決め、歌口(唇のあたる位置)に目印を付けて行きます。

 その後1本ずつ内径・外径を計り記帳して行きます。

パンフルートの組み立てにはいろいろなコツがありますが、まずは私の作業を1から見ていただきました。

どの作業に時間を多く割いているとか、管の接合部を削り出して行く手順とかが見て取れたと思われます。

私にとっては日常的な作業ですが、初めて見る方にとっては驚きの連続だったことだろうと推測されます。

   

ちょうど木のパンフルートの組み立て前の素材があったので接着面を削りながら組み立てて行きました。

風の音パンフルート製作工房ではパンフルートの製作工程を公開しております。

入門希望の方は082-894-0854またはpanflute3@yahoo.co.jpまでご連絡ください。


簡易型パンフルート組み立て治具

2015-01-26 | 簡易型のパンフルートを作ろう

研修者の方が自宅に帰ってもパンフルート製作が続けられるよう簡易組み立て用治具を作ってもらいました。

   

 ベニア板土台の上に上下に糊しろをつけた厚紙を並べ、折り目をつけたベニア板を曲げてかぶせ接着します。

パンフルートは22本の管(標準ルーマニア型アルトパンフルート)をカーブに沿って接着し組み立てて行きます。

この時どうしても台座が必要となります。

今回研修に来られた方には私の手持ちの材料の中から、これというものを選んで指導しながら実際に手作り作業を

してもらいました。

以前から簡易台座は「作れるのではないか」とは頭の中ではイメージしていましたが実際作るのは始めて、しかも

作業をするのは他人とあって完成までこぎつかれるか心配でありました。

製作途中でのポイントは4枚の中骨がグラグラしていることでありましたが、中央と両端の3筋計9枚の板を差し込

んで接着することで解決、紙で作ったとは思えないほどの強度が出て来ました。

土台がしっかりすれば、あとはその上に板を沿わせて接着するだけです。

   

風の音パンフルート製作工房ではパンフルート製作技術を公開しております。製作に興味のある方は広島市安芸区上

瀬野町205の工房に体験入門ください。お問い合わせは082-894-0854またはpanflute3@yahoo.co.jpまで。


パンフルート製作希望者来訪

2015-01-24 | パンフルート界の交流

60歳定年を迎えられた方がパンフルート製作を決意されて当工房を訪れて来られました。

   

 持参されたパンフルートのメンテナンスを行なってもらいます。    簡易型治具も製作してもらいます。

当パンフルート製作工房のブログを開始して以来2人目の製作希望者来訪です。

この方はケナーを10数年製作・演奏して来られた方で、パンフルートにも興味を持たれ今年の初めに簡易型パンフ

ルートを購入されその2週間後にはインターネットで探され今当工房におられる決断の早い方であられます。

その熱意に押される形で2泊3日の(当工房に民泊されました)研修のなかで私の持つ技術をできうるかぎり伝授

いたしました。

   

 広島パンフルート愛好会講師の中村先生もかけつけて臨時レッスンも開始。

 二人の間には製作途中の簡易型組み立て治具の土台部分が見えます。

風の音パンフルート製作工房では製作技術をみなさんに公開しております。

伝授希望の方は082-894-0854またはpanflute3@yahoo.co.jpまでご連絡ください。


側面パテ塗りで面作り

2015-01-22 | パンフルート作り

底板の幅を切り出したら、波をうっている側板の面をパテを塗って滑らかにします。

   

 厚さ1㎜の板は管底の形状にそって接着されますので、どうしても面には大波小波ができあがります。

側板の凹み部分にパテを埋め込み平面を作って行きます。

この作業も塗っては乾かし削り取るという作業を10回ぐらい繰り返します。

平面を作り出す作業もなかなか手間のかかるものです。

   

 仕上げ途中はまだラインのバラツキがあります。    久しぶりにホウライチクの竹林に行って見ました。

風の音パンフルート製作工房では素材の持つ特性を生かすため丁寧な作業を心がけています。

購入・修理・パンフルート教室などのお問い合わせは082-894-0854またはpanflute3@yahoo.co.jpまでどうぞ。