風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

メダケの材はパンフルート作りに最適

2011-09-30 | パンフルート

      

                   メダケの竹林          アルト・テノールパンフルート(メダケ)

パンフルート製作販売・吹きかた音あわせ教室のパンフルート工房香原です。

メダケは関東地方から沖縄までの河川敷や堤防などに広く生育する竹で、広島県でも南部の島しょ部より北部の中国山地まで

広く分布する。当工房の近くを流れる瀬野川にも数十カ所群生地があります。

枝は上部から発生するためパンフルート管として利用する中下部は真円でパンフルート作りに最も適している竹である。

径の大きさもテノールパンフルートの低音管よりソプラノ・アルトパンフルートの高音管までそろえることができます。

パンフルートの楽器として組み立てたとき歌口の径の並びも美しく外観も乱れのないまとまりがあり完璧に仕上がります。

メダケのパンフルートの音は骨太で響きがあり、音の立ち上がりから最大音まで安定した広がりの音が出ます。

低音・中音・高音ともにバランス良く同系統の音が出て各管の音の出方も平均します。

各管の外観・寸法も安定していることから音のほうも安定して平均的な音の出方をするのではないでしょうか。

当工房のパンフルート販売価格はこのメダケの楽器を基準とします。

アルトパンフルート(8万円)・テノールパンフルート(9万円)※大学生を含む学生は半額。


当工房のまわりはパンフルートに適した竹の種の宝庫

2011-09-29 | パンフルート

      

  メダケ・ナリヒラダケのパンフルート(硬めの音)        黒竹・トウチクのパンフルート(柔らかめの音)

パンフルート製作販売・吹きかた音あわせ教室のパンフルート工房香原です。

当工房のまわりは偶然にも竹の種の宝庫である。パンフルートに使用可能な大きさの竹が工房から見える範囲でメダケ・マダケ

ナリヒラダケ・ホウライチク・トウチク・黒竹の6種類ありまさに「竹の里」と呼んでもよいパンフルート作りにもってこいの

場所であります。さらに今年金明竹の根を裏山に植えて発芽したのでこれが竹林として成長すればさらに種が増えることになり

ます。竹の種が違えば音質が違って来ます、当工房では音質の統一性を保つためこれらの竹の種を混ぜることはせず種ごとに

単独で組み立てるようにしています。

主には竹の組織の密度の差による硬軟の違いにより音質は大きく変わります。メダケ・ナリヒラダケの硬い材質の竹の音質は

硬めの切れのよい肌のなめらかな澄んだ音。こちらは#系の明るい調の楽器に適しています。

黒竹・トウチクの柔らかい材質の竹は体全体を包み込むような優しい柔らかな素朴な音。こちらは♭系の優しく暖かみのある調

の楽器に適しているのでこの両方は調律を使い分けています。

ヨーロッパのパンフルート製作者はパンフルートに適した竹の種を求めて中国から輸入していると聞きます。また東日本では竹

の種は少ないと聞きます。それらの地区の工房の条件の悪さにくらべ当工房の恵まれすぎていること、与えられた自然の恵みに

感謝しています。

パンフルート販売修理・吹きかた音合わせの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf


panflute高音管吹きこなしは人生の課題

2011-09-28 | 音の出しかた研究

            

        アルトパンフルート(肥え松22管)                     岡山県倉敷市風景

パンフルート製作販売・吹きかた音あわせ教室のパンフルート工房香原です。

パンフルートの高音管の音の出しかた・音の立ち上げかたを研究していますが、こつを聞いて試してみてもすぐできるようになる

ような単純なものではなく継続して取り組んで行かねばならないものであり、いまできないことを悲観なさらずねばり強く研究

なさってください。特に最高音部5管の範囲は難しさが増します。

しかしアルトパンフルートを持たれている方はこの楽器が高音域を特徴とする楽器であり高音域をいつかは制覇するという気概

をもってこのアルトパンフルートを吹き込んで行ってください。時間はかかるとはおもいますがパンフルートの場合は1日2時間

の練習を5年間続ければプロ級の腕前になるといわれていますのでねばり強い性格で根気のある方はぜひ挑戦してください。

「人に勧めるだけで自分はなにをしている」といわれかねないので私自身1日2時間の練習を自分に課して続けています。

5年後といえば私は70前、聖路加国際病院の日野原重明院長のことばを借りれば「70歳を超えてから青春時代を迎えた」との

ことですので私の第2の青春時代は5年後パンフルート演奏家として華々しくデビューともくろんでいます。

パンフルート購入修理・吹きかた音合わせの問い合せは082-894-0854または。xiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf


panflute高音管が鳴る位置をさがそう

2011-09-27 | 音の出しかた研究

            

        アルトパンフルート(檜の木22管)                     岡山県倉敷市風景

パンフルート製作販売・吹きかた音あわせ教室のパンフルート工房香原です。

パンフルートの高音部管は目標が小さく管内の体積も少ないため音の振動(空気柱の振動)を立ち上げることが難しく

なかなか音が鳴ってくれません。

唇の力を抜く要領がわかったら次は楽器は動かさず高音域の管を鳴らすことに挑戦して行きましょう。

まず上唇を軽くあわせてビームを絞って行きましょう。次に優先することは管内空気に圧力を加えて振動運動を立ち上げる

ことです。そのための実験としてビームを水平方向から下向きに移動させ音が鳴らなくなるまで極限まで移動させその時々

の音の出方を確認してください。ビームが水平位置から下がるにつれ音が鳴り始め一番よく鳴る位置がありしだいに音は

鳴らなくなるはずです。とりあえず音がよく鳴る位置で固定し空気柱の振動を起こす訓練を重ねていきましょう。

おそらくビームは深い位置に吹き込んでいるはずですので慣れたらビームはできるだけ上向きに修正していきましょう。

パンフルート購入修理・吹きかた音合わせの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf


pan flute 高音部は唇に力をいれすぎない 

2011-09-26 | 音の出しかた研究

           

        アルトパンフルート(メダケ22管)                      岡山県倉敷市風景

パンフルート製作販売・吹きかた音あわせ教室のパンフルート工房香原です。

私はパンフルートの制作者であって演奏家ではありませんがパンフルート管の音の出方、立ち上がりかたについては人一倍研究を

重ねています。その成果をパンフルートを手にされたみなさんに伝えることにより「みなさんの演奏技術向上に役立てパンフルート

より楽しんでもらえれば」との思いで私の現在到達している技術の範囲内でみなさんにお知らせしています。

自分でも「もっとわかりやすく効果的な方法が他にあるのだろうがな」と思いつつも消化した範囲内でしか伝えるすべはないので

これが全て完璧な方法ではないということをみなさん心のかたすみに置いておかれて付き合ってやってください。

高音部管の音を立ち上げる時に唇に力がはいらずに音が鳴る体験ができる方法を伝えます。

まず中音域の管を吹いてもらってその形を高音管G3に移し吹いてください。この形ではビームが太いので当然音はでません。

普通はここで唇に力を入れビームを細く絞って行くのですが、唇に力を入れない練習ですのでそのままの力加減で太いビームを

出し続けてください。次に下唇を一緒に持ち上げる感じで楽器全体をすこしずつ上に持ち上げていってください。

上唇と下唇との隙間がちいさくなるにつれ音が鳴る瞬間がありませんか?。

その瞬間の唇の力加減はどうですか?。おそらく中音域の力加減とあまりかわらない状態で音が鳴っていることでしょう。

まずはこの方法で軽く音がでるように研究工夫してみてください。

パンフルート購入修理・吹きかた音合わせの問い合せは082-894-0854または。xiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf