淡々とパンフルートの演奏をする方を多く見かけますが、聞き手の側に立てば抑揚のない演奏というものは
感情が伝わって来ません。
パンフルートは演奏者の働きかけに忠実に答えてくれますので、この性格を有効に使わない手はないですね。
パンフルートの演奏は標準型で22管の歌口があり、その間を行ったり来たりするわけですから意識の大半がが
そこに集中します。
音符をなぞりながら「次の音は飛び方が遠いのでうまく行くだろうか」とか「ここでよく間違えて他の管の音が出
てしまうのだが・・・」と間違いの恐怖におびえながら汲々とした演奏になりがちです。
多くの演奏家がそこに嵌り、間違い防止だけを主眼とした「無難で平坦な演奏」にとどまっております。
そういう精神状態での演奏では聞く人に何が伝わるというのでしょうか。
また、パンフルート演奏家は何を伝えようとしているのでしょうか。
どこかでこの悪循環を断ち切り、もっと大胆でドラマチックな表現ができる方向に進んで行きたいものです。
風の音パンフルート製作工房では柔らかく空気を伝わる音の広島産竹を使って楽器作りを行なっております。
購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。