風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

楽器収納袋を製作しました

2012-08-31 | パンフルート販売

           パンフルートの楽器収納用に袋を製作いたしました。販売もいたします。

    

             アルト用の収納袋          生地は表裏布の間に綿が入ったキルト地です。

 パンフルートは自然の竹を素材にできておりますので傷つきやすく取り扱いには注意が必要です。

楽器保管のときパンフルート教室への移動のときなど専用の収納袋があれば安全です。

この度当パンフルート工房用と販売用に収納袋を作りました。

生地購入と縫製は中国で行ないましたので割安でできております。

とはいえ往復の航空運賃を考えればそんなには安く販売できません。

        アルト収納袋      3000円

        テノール収納袋     4000円

で販売いたします。

数に限りはありますが当パンフルート工房から楽器を購入された方、それ以外でも収納に困っている方などおられ

ましたら注文ください。

売れ具合によっては再制作いたしますのでどんどん注文いただければよろしいです。

パンフルート購入・修理などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。


新基準のパンフルート管寸切り表

2012-08-29 | パンフルート作り

           この素材よりパンフルート管の寸切り寸法を一回り小さく変えました。

    

         新基準のパンフルート管寸切り表      パンフルート管煮付け用大釜とバス管用の超大釜

 当パンフルート工房で製作されてきたパンフルートは製作当初から今日まで不変なものではなくその時折の情報とか

技術とかで何回か変化してきました。

今回はコーネル・パナさんの指導を受け入れて寸法を見直してみました

形を変える場合はいままでの形を否定して新たな道に進んで行くわけであるからそこには大きな目的や意義がなくては

なりません。

また新しい道の到達する地点を思い描いてそれに向かって進めて行く計画性も必要です。

今回の変化は竹管の径を小さくして(特に高音部の管)音程の安定化をはかることにあります。

また全体を見ると各管の径が小さくなることで楽器がコンパクトになります。

形を変える場合はまず寸切り表の数値の検討から始まります。

現行の数値と現物を参考に新しい数値を決めて行きます。

決まったら表に沿って竹管を寸切りしていきます。

パンフルート購入・修理などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。 


パンフルート・竹管の寸切り

2012-08-27 | パンフルート作り

            虫侵入の被害がこれ以上拡大しないように竹管の寸切りを急いでいます。

    

            パンフルート工房付近風景               竹管寸切り用作業台と寸法表

 パンフルートの素材である竹は自然の物質であり伐採した瞬間から劣化ははじまります。

風化とか温度差など自然現象にによる劣化は避けられないものでありこれらはゆっくりと進行いたします。

しかし竹の天敵である虫にひとたび侵入されるとその一節は食い荒らされてボロボロとなり使い物になりません。

さらに放置しておくと両隣の節にも被害が及びその状態は拡大し続けます。

虫侵入の事実を確認するとほかの作業は一時中断し竹材の寸切り作業にはいります。

まだ乾燥途中であるとか、どうのこうの言っている場合ではありません。

無事な竹節を助け被害の竹は即焼却処分いたします。

パンフルート購入・修理などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf


パンフルート用竹管被害の状況

2012-08-25 | パンフルート作り

             虫の被害にあった竹はすぐに燃やしてしまいます。

    

         直径1ミリの穴をあけて出入り?      左穴の部分を切断してみると大量の虫がいました

 パンフルート用竹材は冬期に伐採した後火であぶって曲がりを直し、工房軒先きの天井部分に吊るして乾燥させます。

火であぶった時竹の組織の中の油分は多少外に浮き出て来ますが大部分は中に残っているものと思われます。

竹を食い荒らす虫にとってはごちそうが山ほどあるので中に入り込んで大繁殖するのです。

上左の写真中央部分に小さな穴が見えますがこれはこの虫があけたものです。

外から中に入ったものか、中から外に出たものか定かではありませんがいずれにせよ外皮の固い部分を食い破るだけの

顎の力を持っていることになります。

穴の付近をノコで切断してみましたが中は大量発生した虫のおかげで穴だらけ粉だらけの状態でありました。

千枚どうしで穴をほじって行くと食べカスの粉のあいだに黒い虫がいます。

1カ所2カ所ならこの方法で虫をつぶして駆除しますが上例の場合は即刻焼却処分いたしました。

虫が入るのはこの生に近い状態の時だけで煮沸処理後とかパンフルートの楽器となりニスを塗った後には虫侵入の例は

ありません。

パンフルート購入・修理などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。


庭先で竹料理を作る?

2012-08-23 | パンフルート作り

             今年も素材に竹を食い荒らす虫に侵入されてしまいました。

    

                  工房付近風景                  庭先で竹の煮出し作業

 どうも工房内に竹を食い荒らす虫(1ミリぐらいの黒い虫)が居着いてしまったようです。

困ったものです・・・。

工房内で作業をしていると屋根裏に吊るしてあるパンフルート用竹の束から粉が落ちてくるのです。

竹束を全部おろして点検したところ3本に1本ぐらい被害に合っているようです。

この際いま行なっている作業は中断して竹管の寸切り作業にはいることといたしました。

虫は節の部分から侵入しその辺りから食い荒らしはじめパンフルート管として使用する中間部分は無事であることが

多いのです。

虫が入ってるのを見つけるとつぶしてしまいます。またパンフルート管として残したもの以外のあまりの竹はその日の

うちに中の虫ごと燃やしてしまいます。

パンフルート管は大鍋に入れて30分以上沸騰させてもし中に虫がいれば殺し、竹の中の油分(虫の食料となる成分)

を外に出してしまいます。

いわばカスの状態にしてしまい以後の虫が侵入して来るのを防ぐのです。

パンフルート購入・修理などのといあわせは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf