カリンの実とパンフルート ナラの木の切り株
パンフルート製作販売・音あわせ吹きかた研究教室のパンフルート工房香原良彦(こうはら)です。
パンフルートの音はうた口に息を吹きかけた時管内で空気の振動となって音が誕生します。
何の音も存在しなかった空間に人と楽器とが一体となり空間を満たして行くのです。
その瞬間は劇的な変化が起きています。
度々私が「音の立ち上がり」の瞬間について話をしているのは、人が能動的に息という形で働きかけたものを管の束で
あるパンフルートが受け止めお互いの信頼関係が成立した時音となって空間に生まれてくるからです。
私は受けるほうの立場にあるパンフルートを作っていますが演奏者の意思をどういう形で受け止めてあげればよい音が
生まれるのか常に考えながら作業をしています。
具体的に言えばパンフルートが完成した時ミツロウを詰めて調律をしていきますがその時最初に音をこの世に生まれさ
せるのは製作者である私なのです。行く行くはほかの人に渡って吹いてもらうものだけれども、当面音を確認できるのは
私しかいません。
ときおり演奏者や見学者が当工房を尋ねて来られますがこの時が私以外の音の出かたが確認できるチャンスですので、
楽器の試奏をしてもらってその人固有の音の出かたを聞かせてもらっています。
その点では人に囲まれている工房が理想ですが現実は厳しく一人で音だしを行なっております。
パンフルート購入・修理・吹きかたの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。
広島パンフルート愛好会へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf
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