風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

大掃除&餅つき

2016-12-31 | 日記

年末を迎えパンフルート製作工房作業場も笛作りは一休み。

  

 

 パンフルート製作工房では年末恒例の餅つきをおこないます。

作業場の片付けを行い餅つきスペースを確保いたします。

これが大掃除にもつながり、作業場もスッキリと片付きます。

 

風の音パンフルート製作工房は自然と共に生き笛作りを行なっております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@yahoo.co.jpまでどうぞ。


ナリヒラ竹の採取

2016-12-29 | パンフルート作り

3年後のパンフルート作り計画に向けてナリヒラ竹の採取を行ないました。

  

 

 当パンフルート製作工房が採取しているナリヒラ竹は工房近くの河川敷に1カ所のみ存在しますが、面積が広

いため笛資源としては無尽蔵であります。

とはいえ、後処理のことを考えると必要以上の持ち帰りは不要です。

竹の形状は節間はそこそこ長くテノールパンフルートの低音部分から高音部分まで真円の状態で確保できます。

メダケと比べ多少肉厚が薄く組織は硬くなり、それにつれ音もハキハキした方向で厳しい音の方向となります。

それでもヨーロッパで使用されているタイなどの熱帯産の竹と比べると、はるかに柔らかい音となります。

 

  

 

 風の音パンフルート製作工房では工房近くにある数種の竹を使ってパンフルート作りを行なっております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@yahoo.co.jpまでどうぞ。


ホウライチクの採取

2016-12-26 | パンフルート作り

パンフルートの原材料の次の種の調達は稀少種「ホウライチク」です。

  

 

とにかく節間の長い竹である。

50㎝から80㎝である。

80㎝というと私の背丈で2節しかないのだから、その節の長さは想像できるでしょう。

ただし、上方の枝葉がでる細い部分、パンフルートでいうと高音部分にあたるところは極端に半円となり、パン

フルート管としては使いずらい。

高音域をカットした中音域テノールとバスパンフルート製作用の竹である。

曲がりに耐えるため「しなやか」に育つ。

そのため音も極端に柔らかくねばりがある。

ハキハキした音とは正反対のぼんやりした凡庸な音とも言えるので慣れるまで扱いずらい点がある。

 

  

 

風の音パンフルート製作工房では音質の異なる数種の竹でパンフルート作りを行なっております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@yahoo.co.jpまでどうぞ。


メダケの伐採

2016-12-24 | パンフルート作り

パンフルート製作工房では在庫のメダケの楽器が少なくなって来たので補充します。

  

この軽トラックに積まれたメダケ10束で、30台以上のパンフルートになる予定です。

 

 パンフルートの製作は思いついたらすぐに取りかかれるものではなく、入念な計画を立てて準備をしておかな

ければなりません。

この竹林に立っているメダケも伐採して工房に持ち帰り、下処理をして最低2年間乾燥させます。

その後も煮出して油抜きをするなど下処理を重ね最短3年後から組み立て作業に入れます。

 

このメダケは形状・内径がパンフルート製作に最も適しています。

またパンフルート製作工房地元(温暖地方)の自然環境で育った竹は適度に柔らかさと粘りがあり、音が「柔ら

かく温かい」のです。

パンフルート製作主流のヨーロッパで使用されているタイ・ベトナム産の竹の音は「硬く・激しい」のです。

演奏者の好みで選択すればよろしいのですが、私は「柔らかい」音を作るしかありません。

 

  

竹林の中に通路を作りながら切り進めます。

 

パンフルート製作工房では地元の竹材を使ってパンフルート作りを行なっております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@yahoo.co.jpまでどうぞ。


愛好会教室・タンギングで「フ」の採用

2016-12-22 | パンフルートレッスン

広島パンフルート愛好会教室では学習テーマを決めて練習しています。

  

メヌエット〜モーツァルト冒頭部分。          ト調長のメヌエット〜ベートーベン冒頭部分。

 

 みなさんはパンフルートでスラーを吹くときどのような工夫をしていますか。

多くの方がスラーがかかる次の音へ向けて空気の量を少なくして「弱い音」にする方法をとっていると思われ

ます。

でもよく考えてみてください、「弱い音」と「柔らかい音」とは根本的に質量が違うのですよ。

スラーでは最初のハキハキした立ち上がりの音から次の音へ向け、その落差が際立つようほんわか・ぼんやり

した音を出さなくてはなりません。

空気の量の調節のみで出されたスラーは、なんとか形にはなりますが奥深さが感じられません。

広島パンフルート愛好会教室ではスラーを「ト・フ」あるいは「コ・フ」と次の音へ向け「フー」となるよう

指導しています。

音符の表ツラを追って行くのがやっとの方は余分な意識が加わるので流れが崩れるかもしれませんが、それは

最初のうちだけで慣れるまで繰り返し試してみてください。

 

  

 

風の音パンフルート製作工房ではパンフルートの演奏・教育学習にも力を入れています。 

連絡先   080-5235-7664   082-894-0854   mail  panfrute@yahoo.co.jp