風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

パンフルート合同発表会での目標

2012-09-30 | 演奏会

        私の次の演奏機会では「曲の途中で管の位置を見ない」ことを目標に立て練習しています。

    

           パンフルート工房付近風景。       長い休符の箇所には「楽器を外さない」と記入。

 最近広島パンフルート愛好会教室にオカリナをやられている方がパンフルートにも挑戦してみたいと入会されました。

偶然にも同じ公民館で教室が同居していたみたいです。

その方は以前からパンフルートにも興味がありパンフルートコンサートを聞かれたこともあるそうです。

その方のコンサート感想の第一声はパンフルートの音に関するものではなく「演奏者の方は曲の途中で楽器を外し何回も

管の位置を確認されていますね」というものでした。

私自身同じような行動をとっていますので恥ずかしい思いをしながら「(曲の途中の)休符の場所で楽器を離すと次の

音の位置感覚がなくなり目で確認せざるを得ないんです」と言い訳をしましたがどうも釈然としません。

数日考えた結果多くの演奏者の方は休符の時楽器を離す癖があり、「離した瞬間に楽器との一体感が失われ次の頭の音の

位置を目で確認せざるを得ない」という結論に達しました。

以後曲の途中で絶対楽器を外さない練習を繰り返しましたが外さない時は100%直りました。

だってパンフルートを離さない限り目をいくら下向きにしても見えるものではありませんからね。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合わせは082-894-0854または 香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>

までどうぞ。広島パンフルート愛好会教室へもどうぞ  <nakamura@riise.hiroshima-u.ac.jp> 


松の木パンフルート底部木工パテ塗り

2012-09-28 | 東日本大震災で被災した松の木

             被災松の木のパンフルート加工は底部加工に入っております。

    

 パンフルート工房ファンの方からのプレゼントです。          9台の加工を同時進行で行っています。

 

 当パンフルート工房ファンの方からパンフルートをモチーフとした素敵なステンドグラスの差し入れがありました。

工房内を見回しどこに飾ろうかと検討した結果パンフルート陳列棚手前につり下げました。

ちょうどステンドグラスの裏にパンフルートライトアップの照明があり明かりがこちら側に透けて見えてくる素適な

場所に置くことができました。

工房見学の際ぜひ実物をご覧になってください。

東日本大震災被災松の木のパンフルート製作は接着糊やFRP樹脂の乾燥を進めながら次の行程の底部木工パテ塗りを

行っています。

まず樹脂のはみ出た部分を削り取り木工パテを大ざっぱに塗り上げ土台づくりをします。

一度に厚く塗ることはできないので薄く塗っては乾かしていく時間のかかる作業です。

 パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合わせは082-894-0854または 香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>

までどうぞ。広島パンフルート愛好会教室へもどうぞ。nakamura@an-pan.org


松の木パンフルート底部樹脂固め

2012-09-26 | 東日本大震災で被災した松の木

         東日本大震災で被災した松の木のパンフルートは底部を樹脂で頑強に固めます。

    

     薬師寺奉納用箱の内部が仕上がりました。      パンフルート底部に樹脂を塗って乾燥させます。

 

奈良・薬師寺に奉納するパレスチナ・オリーブパンフルートを収納する箱と内部棚が仕上がりました。

あとはパンフルートの最終調律を行い10月8日の奉納に持参いたします。

東日本大震災で被災した松の木のパンフルートの作業は底部にFRP 樹脂を塗って乾かす行程に移りました。

FRP樹脂の主な使途はグラスファイバー小型ボートの補修用でボートを岩にぶつけて穴があいた時などガラス繊維板

を補強材として入れ塗り固めます。

当工房では港近くの船具店で製品を購入しております。

この素材の良い点は相手がどんな形状であろうとそれに沿って塗り固めることができる点にあります。

欠点は化学物質であるため人体に付着した場合など影響が及ぶことが考えられます。

当工房で樹脂を扱う時は防護マスクに眼鏡使い捨て手袋で完全武装して作業にあたります。

乾燥したあとは日用雑貨品と同じ扱いで素手で触っても大丈夫として以後の作業を進めております。

パンフルート購入・修理などの問い合わせは082−894−0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会教室へもどうぞ。nakamura@an-pan.org 


松の木底部カーブの加工

2012-09-24 | 東日本大震災で被災した松の木

           組み上がった被災松の木のパンフルートは底部の加工に入ります。

    

                  底部穴を塞ぐ。           マスキングテープで底部外側の養生。

 

組み上がった9台の東日本大震災で被災した松の木のパンフルートは管の接着糊の乾燥を待ち次の行程に入ります。

まず底部が段々となっている部分をなめらかなアール形状に切り取ります。

当工房パンフルートは次の行程でFRP樹脂を底部に塗り付け固めてカーブの補強をしますのでそのための養生をします。

まず粘着状の樹脂が穴に入らないよう底部穴を塞ぎます。

当工房では薄いコルク板を穴あけポンチで円に抜きそれを底部穴に接着します。

このコルク板はパンフルート内部の構造物の一部としてそのまま利用します。

次に樹脂がパンフルート管外壁にくっ付かないようマスキングテープを一周ぐるりと貼付けます。

パンフルート購入・修理・などの問い合わせは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会教室へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf


松の木9台の組み立て完了

2012-09-22 | 東日本大震災で被災した松の木

          東日本大震災で被災した松の木のパンフルートは組み立てが完了いたしました。

    

猪が柵を押し倒して侵入実った稲を食べてしまいます。    大きさの違うパンフルート9台が組み上がりました。

 

パンフルートの製作行程は単管のときの加工に多くの時間を割きパンフルート本来の音を作り出す作業を行います。

音作りで言えば管の内側の仕上げが最も重要となります。

できるだけ滑らかに加工して空気の流れを妨げないようにするのです。

澄んだ透明感のある音を出すためにはこの内径仕上げ加工は欠かせません。

上写真のように組み上がったときは削る加工は難しくなるので組み立て前に全てを終えていなければなりません。

 現時点でこの9台のパンフルートからでる基本的な音は決定しております。

この後の加工で「歌口の削り方一つで音は変わるものだ」と言われる方もおられますが、これは間違っております。

歌口加工の小細工は今あるパンフルートの基本的な音を100%出せるようにする努力でしかありません。

パンフルート購入・修理などの問い合わせは082−894−0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルーと愛好会教室への問い合わせはnakamura@an-pan.org.vcfまでどうぞ。