風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

鳴らない管の最終チェック

2016-09-30 | 被爆樹木のパンフルート

この工程までが穴が貫通しています。今のうちに出来ることをやっておかなくてはなりません。

  

写真右のチョークで印をつけた3管が鳴りの悪い管です。

 

 1つ1つのパンフルート管の使命は「ちゃんと音が出せること」ですから、作業の容易な貫通している段階で

しっかり最終確認をしなければなりません。

貫通している管は高音部は指腹で低音部は手のひらの肉厚部分で塞ぎ、普通に上部歌口から息を吹き込みます。

これで隣同士微妙に音の出方がちがう管を見つけ、管内壁に木工パテを塗り直し乾燥させていきます。

だいたい1回で補修はすみますが、修復後に再度メディカルチェックをして確認します。

音の質を操作できるのはここまでですから、安易に妥協するわけにはいきません。

 

  


底部カーブ削りで形造り

2016-09-28 | 被爆樹木のパンフルート

組み立てて5日以上、接着のりがある程度乾いたら底部の削り加工に入ります。

  

 

 パンフルート管の間の接着剤は完全に乾くまで半年近くかかりますが、そこまで待っていられないので形が

くずれない程度になったら次の工程に入ります。

削りにはサンダーという電動工具を使いますが、刃物は使い古した径が半分以下になったものを使います。

新品の径が大きいものは微妙なカーブは削り出せません。

これでパンフルートの大まかな形を決めます。

 

  

 

風の音パンフルート製作工房では木の素材でもパンフルートに仕上げています。

木の管は倍音が多くて複雑な響きがあり、柔らかく温かい音で聞く人を優しく包み込みます。

 


最後の管で手のひらサイズ

2016-09-26 | 被爆樹木のパンフルート

被爆樹木カイヅカイブキの木素材は最後の1管まで形として残します。

  

高音部最終残材で見本的要素の手のひらサイズパンフルートを組み立てました。

1管たりとて無駄にはいたしません。

 

 このシリーズで被爆樹木カイヅカイブキの木は使い切りました。

この手のひらサイズパンフルートでの10台を加え累算すると、被爆樹木カイヅカイブキの原木から100台の

パンフルートを形として世に送り出すこととなります。

 

  


残材で高音域に特化したパンフルート製作

2016-09-24 | 被爆樹木のパンフルート

被爆樹木カイヅカイブキの木の材料取りをするとき、高音域部材が大量にとれます。

  

高音域2オクターブを集めて(15管ピッコロパンフルート)8台ほど組み立てました。

 

 木材の材料取りの時、中低音の長い管は意識して確保しないと不足する部分が出てきます。

しかし高音部分は中低音を確保した後の端材で大量の管ができます。

しかも今回中音域に限定した10管ピッコロパンフルートを60数台作ったものですから高音域管だけ大量に

余りました。

そこで高音域管だけを集めて組み立ててみました。

5G〜7Gの15管で初級者には音の出にくい範囲の集まりですので、中・上級者向けの楽器となります。

 

  

 

 

風の音パンフルート製作工房ではいろんな音域を持つパンフルートを製作しております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。


残材でアルトパンフルート3台も組み立て

2016-09-22 | 被爆樹木のパンフルート

残材で出来た管が400数十管ありましたので正式な楽器アルトパンフルートも組み立てました。

  

 

 被爆樹木カイヅカイブキの木の最終材では私たち大人も使う正式楽器「アルトパンフルート」も3台組み立て

ました。

これも千田小学校の合唱隊メンバーが使いますが、どのような児童の手にわたりどのような音を出してくれるか

想像し楽しみながら組み立てを行なっております。

 

  

 

風の音パンフルート製作工房では後世に残すべく記念樹もパンフルートとして製作しております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。