パンフルートでの一般的な吹き方である「水平ビーム」での反射の動きをみてみましょう。
このビーム気流の動きが音を発生させるエンジン部分です。 製作中の山桜(下)山椿(上)のパンフルート。
みなさんはパンフルートを吹く時ビームの中心をどの角度で発射しているか確認をしていますか?
ビームの中心の位置によって気流の動きが異なりエンジンのかかり具合が違ってきます。
片方の指でいつもパンフルート管が当たっている状態の圧力をかけ、片方のてのひらをかざしビームの中心を感じて
ください。
この時タンギングをしながらビームを上下させてみるとよい練習にもなります。
水平ビームの時のビームの先端は途中反射をさせる何ものもないので直接エッジ壁にぶつかります。
私はエッジ角下2~3㎜下にビーム中心を当てるのが良い音が出ると感じていますので、以後の気流の動きはこの
位置を基準に話を進めます。
壁に当たったビームの先端は壁が半円で受け止めている関係上、上下に多く分散します。
上に向かった気流はビーム外側の気流に押さえつけられエッジ角から霧吹き気流に変わります。
下に向かった気流はパンフルート管内の空気を押さえつけ気圧のフタを作ります。
その後ビーム中心線と気圧のフタの間を逆流しますが、行き場がなくなるためビーム芯に押されてエッジ角に向い
ます。
この時下方分散ビームは複雑な動きをしているようですが、正確なうごきは流体力学研究者にまかせてここでは大ま
かなイメージをつかむ程度で納めたいと思います。
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