風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

餅つき&大掃除

2018-12-31 | 日記

1年の締めくくりとして工房の大掃除を行います。

    工房に臼と杵を出してもちつきをおこないます。

  

 

過ぎ去った年月はあっという間の出来事ですね。

今年は7月の西日本豪雨災害で危険な目に遭いましたけれど、何とか無事に命を長らえて

います。

まだまだパンフルートの製作と演奏研究の意欲は満ち溢れていますので、何ごとも精神統

一をして物事にあたっています。 

 

風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで


dajoeriさんの軽い音と私の重い音の角度の違い

2018-12-29 | パンフルート演奏研究

パンフルートの音の立ち上がりの角度の違いを見るには、別々の製作者の楽器を比較する

とよくわかります。

                      今朝は今冬最初の積雪となりました。

  

 

パンフルートの音質を比較する時、他の工房の楽器と私の工房の楽器と比較するとその違

いはよくわかります。

スイスのdajoeriさんほかヨーロッパで作られたパンフルートは、音質は軽く硬い音が響い

て来ます。

一方日本産の竹・木を使っている私の工房の楽器は、重く鈍い音です。

軽い音のパンフルートは音の広がりが早く一瞬で分散する感じです。

重い音のパンフルートは音の広がりがゆっくりで塊となる芯が押し出されて行く感じです。

ときおり修理で当工房をおとずれるdajoeriさんの楽器を吹かせてもらう時、明らかに違う

立ち上がりの角度の違いを確認できます。

 

     

風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで


音の立ち上がりの角度の違いを感じる

2018-12-27 | パンフルート演奏研究

私はパンフルートの音の立ち上がりの瞬間から振動が広がっていく過程を角度で捉えよう

と神経を集中させて感じようとしています。

 

  

 

パンフルートの音の立ち上がりのからの広がりは、材質や製作過程から各々違って来ます。

なぜこのような事項を感知しようかとしているのは、「形を知りそれをコントロールできる

感覚をみがく」ためです。

みなさんは「音さえうまく出ていればよい」状態から脱却しましょう。

自ら出した音の波長を自らの耳でそのひだを感じ、次々と起こすアクションをコントロール

する訓練をすることです。

新たに起こすアクションはなんの変化も感じなかったりするものですが、微妙な変化は起き

ているはずなので注意深く聞き分けましょう。

オーバーアクションで極端な作用を行うと結果が出ることもあります。

 

  

 

風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

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自分の出す音が形として見える

2018-12-25 | パンフルート演奏研究

 私は長年音の立ち上がりのさまざまな現象を形として捉える訓練をしております。

 

    

  

数百の性格の違うパンフルートに接していますと千分の1秒の単位で起きる音の立ち上が

りの瞬間が聞き分けられるようになります。

1つの管で起きた振動は360度に広がりますが、一番近くにある耳は演奏者自身の耳で

す。

リアルタイムで届いたその音は演奏者が「どのような波長を起こそうか」と微妙な調整を

して吹き出した空気の塊が作用した結果のたまものであります。

演奏者は長年の経験から「このような音が出るであろう」と予測して聞きますが、形とし

て捉えようと訓練すればその違いが見えてきます。

演奏者の想像力の世界でありその形を言葉として表すのは難しいのですが、創造物として

認識し記憶にとどめています。 

 

  

 

風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで


製作者の特権・複数楽器の吹き比べ

2018-12-23 | パンフルート演奏研究

私の工房では竹で5種・木で8種のパンフルートを音質比べすることができます。

 

  

 

パンフルートは素材の違いにより音質が決定いたします。

多くの管楽器は硬く密度の濃い金属で出来ております。

自然の素材の竹や木を使用しているパンフルートは、その組織の柔らかさの違いからさま

ざまな表情の音が現れてくるのです。

私はその違いをイメージして可視化するように努めています。

具体的には音の立ち上がりの角度の違いを感じたり、円錐状に広がっていく形の違いを感

じたり。その音に芯があるかないかを見たりイメージの世界で形として捉え数種のパンフ

ルートを対比させています。

これもさまざま音質を求めて製作を続けて来て10数種の楽器が目の前にあるおかげだと、

私の性格を含め製作過程に感謝をしています。

 

  

 

風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで