
毎年、ノーベル賞の話題に上る村上春樹。今回、初めて読破できた村上作品が「アフターダーク」だ。。2004年、平成16年9月に刊行された。11作目の長編。
昔から、村上春樹作品には縁遠い。あちこちに展開し、現実離れする構成がどうもいけない。新刊が出ると、一気に話題になり、早く読まないといけないが新聞書評をにぎわす。ある人が、村上作品をこう語っていた。すぐに買うものではなく、しばらく我慢するとセカンドハンドで出てくる。安くなるのでその時が買いだと。自分にとってアレルギーのある村上作品を初めて読破した。
ジャズバンドを組んでいる大学生の高橋と19歳の大学生のマリが、ファミリーレストランで出会う。高橋はマリの姉、エリと高校の同級生。マリの彼が高橋の友人だったことから、昔、4人でデートしたことがあった。
深夜12時前から始まるドラマ。俯瞰する立ち位置でカメラが回る。映像としてそのシーンが現れる。その中で登場人物が語り出す。
深夜のラブホを舞台に、中国人の若い女性が殴られ、身ぐるみはがれたことをきっかけに、中国語を学ぶマリがそこで働く人々と出会う。眠る姫と化した姉のマリ。
ラブホでうごめく人たち。ファミマや公園での高橋とマリ。そして、エリの部屋など、朝、7時前までのひと夜のシーンが、18の編に別れ、時間ごとに映し出されていく。
高橋の演奏する楽器は、トロンボーンだ。作中で、そのきっかけが、1957年発表のジャズアルバム「ブルース・エット」だというくだりがある。2017年12月3日の新聞記事のブルース・エットの紹介記事で、この「アフターダーク」が出てきた。
そして、文芸評論家の榎本正樹が2017年11月から12月にかけて新聞連載した「新海誠を読む」で、新海作品の「雲のむこう、約束の場所」の中で、文学少女のサユリが読む本として「アフターダーク」を引用する。榎本は、村上作品に顕著な主題を「喪失」「解離」とし、新海もその手法に、村上作品の影響があるという。
昔から、村上春樹作品には縁遠い。あちこちに展開し、現実離れする構成がどうもいけない。新刊が出ると、一気に話題になり、早く読まないといけないが新聞書評をにぎわす。ある人が、村上作品をこう語っていた。すぐに買うものではなく、しばらく我慢するとセカンドハンドで出てくる。安くなるのでその時が買いだと。自分にとってアレルギーのある村上作品を初めて読破した。
ジャズバンドを組んでいる大学生の高橋と19歳の大学生のマリが、ファミリーレストランで出会う。高橋はマリの姉、エリと高校の同級生。マリの彼が高橋の友人だったことから、昔、4人でデートしたことがあった。
深夜12時前から始まるドラマ。俯瞰する立ち位置でカメラが回る。映像としてそのシーンが現れる。その中で登場人物が語り出す。
深夜のラブホを舞台に、中国人の若い女性が殴られ、身ぐるみはがれたことをきっかけに、中国語を学ぶマリがそこで働く人々と出会う。眠る姫と化した姉のマリ。
ラブホでうごめく人たち。ファミマや公園での高橋とマリ。そして、エリの部屋など、朝、7時前までのひと夜のシーンが、18の編に別れ、時間ごとに映し出されていく。
高橋の演奏する楽器は、トロンボーンだ。作中で、そのきっかけが、1957年発表のジャズアルバム「ブルース・エット」だというくだりがある。2017年12月3日の新聞記事のブルース・エットの紹介記事で、この「アフターダーク」が出てきた。
そして、文芸評論家の榎本正樹が2017年11月から12月にかけて新聞連載した「新海誠を読む」で、新海作品の「雲のむこう、約束の場所」の中で、文学少女のサユリが読む本として「アフターダーク」を引用する。榎本は、村上作品に顕著な主題を「喪失」「解離」とし、新海もその手法に、村上作品の影響があるという。