パンダ イン・マイ・ライフ

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音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

伝え方が9割(1/2)

2013-11-23 | book
伝え方が9割

コピーライター、作詞家、大学非常勤講師と履歴にある佐々木圭一が2013年2月に出して、その4月には第7冊というベストセラー。

「思い」を言葉というテキスト(文字)で、どう伝えるかという指南本。単に伝えるのではなく、相手の「ノー」を「イエス」に変えるかに主眼を置く。今まで、思っていることを相手が何を考えているかも考えず、ズバッといっていた自分としては、この本は、ハットする、そして、目から鱗の本だった。

1 「ノー」を「イエス」に変える3つのステップ

1つは、まず、「思ってことをそのままコトバにしない」。これは来るだろうと思っていた。
第2ステップは、「相手の頭の中を想像する」
そして最後の第3ステップが、「相手のメリットと一致するお願いをつくる」だ。

たとえば、デートしてほしい。では、今までの私だ。

まず、即、言わずに考える。そして、相手がイタリアンが好物という情報を思い出す。その情報で、自分の思いと相手の思いを一致させる。自分は、データをしたいという想い。そして、相手は好物のパスタが食べられるという想い。結論としては、一緒に時間を過ごすということなのだ。

3つのステップで変換すれば「驚くほどうまいパスタの店があるんだけど、行かない?」という言葉になる。

2 「ノー」を「イエス」に変える7つの切り口

すぐにこんなにうまくいかないので、第2ステップの「相手の頭の中を想像」し、相手の「ノー」を「イエス」に変える7つの切り口提案する。

切り口1 先ほどの「相手の好きなこと」
有名なのが飛行機から降りるときのアナウンス。早く誰も降りたい。でも出口は前よりしかないので、後ろの人はいらいらするのがすでにわかっている。「後ろの人は前の人が降りるまでお待ちください」といえば、そんなことわかっていること。つまり、こちらのをストレートにいっているだけだから、「わかっていることをいうな」となる。余計にイライラを募らせる。
「後方のお客様、ごゆっくりとお支度ください」と来た。「お待ちください」と「ゆっくりとお支度ください」。同じことでも受け取り方がぜんぜん違う。そうかゆっくり支度すればいいんだ。親切なアナウンスだなとなる。

切り口2番目が「嫌いなことの回避」
 「芝生に入るな」と書くのはストレートな表現。これを「芝生に入ると農薬の臭いがつきます」にすると相手の嫌いなことを避ける、あなたのことを考えていますよという表現になる。「チカンに注意」では、チカンに言っていること。これを「住民の皆様の協力でチカンを逮捕できました。ありがとうございました」という張り紙にする。チカンが見たらどう思うか。手ごわい地域だと思うだろう。それも、自分たちのメッセージをきちんと通しているのだ。

切り口3番目が選択の自由を相手に伝える。A案とB案とどちらがよいですかとすれば、より幅が広がる。複数案を持て。

4番目が「認められたい欲をくすぐること」。たとえば、「単に残業をお願いできないか」では自分のメリットだけだ。でも、「君の企画書が通るんだ、お願いできるか」だと認めている言葉から始まるので、受け入れられやすい。

5番目が「あなたに限定」。自治会に来てください。ではなく、他の人が来なくても、○○さんだけは来てほしい」といわれるとどうか。

6番目がチームワーク化。「いっしょに○○しよう」だ。「○○しなさい」では自分の思いを通すだけ。でも「いっしょに○○しよう」だと自分もあなたのためにじかんを使うということになる。これに人は弱い

7番目が感謝 あたりまえのことだけど、大切なこと。
著者も最終手段にして最大の方法という。「いつもありがとうございます。・・・・をお願いします」。と必ずコトバの前につける。
「トイレをきれいに使ってください」では、お客さまを犯人扱いし、自分のことだけを伝えるメッセージ。これを「いつもトイレをキレイに使ってくれてありがとう」にするとどうか。

この7つで相手をイエスに近づける。

例題を
「自転車を置かないで」をどう伝えるか。「ここは自転車の捨て場です」ではどうか。
「無駄な電気を消して」をどう伝えるか。「電気を消せば星が見える」ではどうか。

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