昭和35年生まれの大学教授、齋藤孝の「心を軽やかにする小林一茶名句百選」を読んだ。令和5年6月刊行。
なぜ一茶に惹かれるのか。まず、わかりやすい。そして思いがにじみ出ていること。さらに有季定形であることだ。
一茶は信濃、柏原(現在の長野県、野尻湖の近くの信濃町)の出身。江戸の後半、文化文政の頃の俳人。といっても芭蕉や蕪村といった教養人ではなく、農家(といっても地方では資産家)の出。この生涯が壮絶だ。
3歳で母と死別。後妻との折り合いが悪く、長男なのに15歳で江戸へ奉公に出される。10年間に、いろいろな職業に就く。そして俳諧師として歩むことになる。30歳から7年にも及ぶ西国行脚。39歳で父が亡くなる。その遺言により義理の弟と遺産相続でもめ、やっと51のときに決着を見る。そして故郷に帰り、52歳で結婚し子供を設けるが、妻や4人の子が次々と亡くなる。64歳で3度目の結婚。一茶は65歳で亡くなるも、その翌年に5人目の女児が生まれる。
私に百句を解説する能力はない。ただ、楽しめばよいと思う。見開きで一句鑑賞。右に句と季語。時たま著者の手書きイラストあり。左ページに解説と関連句。
ただ、句が3行に分かれていること、目次の句が上中下を分けるため一字空きになっていることに違和感がある。
なぜ一茶に惹かれるのか。まず、わかりやすい。そして思いがにじみ出ていること。さらに有季定形であることだ。
一茶は信濃、柏原(現在の長野県、野尻湖の近くの信濃町)の出身。江戸の後半、文化文政の頃の俳人。といっても芭蕉や蕪村といった教養人ではなく、農家(といっても地方では資産家)の出。この生涯が壮絶だ。
3歳で母と死別。後妻との折り合いが悪く、長男なのに15歳で江戸へ奉公に出される。10年間に、いろいろな職業に就く。そして俳諧師として歩むことになる。30歳から7年にも及ぶ西国行脚。39歳で父が亡くなる。その遺言により義理の弟と遺産相続でもめ、やっと51のときに決着を見る。そして故郷に帰り、52歳で結婚し子供を設けるが、妻や4人の子が次々と亡くなる。64歳で3度目の結婚。一茶は65歳で亡くなるも、その翌年に5人目の女児が生まれる。
私に百句を解説する能力はない。ただ、楽しめばよいと思う。見開きで一句鑑賞。右に句と季語。時たま著者の手書きイラストあり。左ページに解説と関連句。
ただ、句が3行に分かれていること、目次の句が上中下を分けるため一字空きになっていることに違和感がある。