光年・千年

纏わりつくが、纏まらないおはなし、日記ふう。

ベニシジミチョウの真紅

2007-07-15 19:11:38 | 虫、その他
  雨は降ったり止んだり、それから、止んだ。ほぼ止んで、ときに雲の切れ間が出る。青く見ようと思えば青い。それに気温が上がってきた。台風の影響はなくなった。しかしこれは晴天に結びつかない。でも、やっぱりもしかしたら、晴れ、という期待はあったのだけど。
  台風は、ある所の全体の気象状況のほんの一部に過ぎない。別の言葉で言えば、熱帯性の低気圧である。ただ、風も雨も強くて被害を及ぼす。でも、やはり気象的に見ると、低気圧があり高気圧があり、高度の差によって風の流れは異なるし、気温も異なる。この変化のもとは、太陽のエネルギで、あとは自然界の法則によって、結果が気象状況となって現われる。台風だけ見ていても、なかなか気象の変化のすべては、わからない。だから、なぜか暖かい風が流れ込んで来るし、もしかしたら、晴れ間がでるかと期待するが、それはほんの少しの時間だけで、また雨が降り出し、北風が吹く。
  その熱い空気が流れてきて、雨も止んだときに、いつものように歩いて来た。久しぶりにムッときた。暑い、これくらいは大丈夫だろうとも思う。さらに風があって、暑さもなかば半減する。特に変わったことはない。日曜日で、静かである。わざわざ、この暑いときに出てくる、そうゆう人もいない。子供さんも、お家の中で遊んでいるみたい。車がときどき走る。青空の向こうに何があるか眺めてみる。この空の色を見るのも久しぶりである。
  それで、あまり変化のないあちこちを眺めていて、まーこうゆう日もあるな。何の被害も出なくて、こうしてプラプラ歩くことが出来る、恵まれている、そう思って、ある所を去ろうと思った。シジミチョウを見ていたのだが、動きが早く、こちらが動いても動かなくても、花に止まったり、また急に移動する。でも、ちょっと橙色の物が、花に止まった。ゆっくりとその花に接近する。珍しくチョウは止まったままだ。さらにゆっくり接近。
  こうゆうことをやっていて、もしそばに人がいると、実に妙に思えるだろう。たまたま、歩いていると、人が体を低くして、なにかを前に突き出して、じわりじわり接近している。止まった。しばらくすると、また動き出す。その先に何かあるかというと雑草以外に何もない。何やってんのかね、まーほとんどの方は、何もないが如く立ち去ってくれるわけだけど。こうゆうことも、想像しつつ、こうゆう事をやっている。冷や汗も出るわけである。
  暑かったからか、ちょっと妙な感じになり、帰路を急いだ。ただ、そう思っただけかも知れない。午後の3時ころから、また雨になった。

  シジミチョウ、名前はわからなくても、草むらなどに行ってみると、割とすぐにわかる。モンシロチョウやら、モンキチョウやらよく名前は知られているチョウより、ずっと多いのではないか。この辺りでもこのシジミチョウはいる。でも、モンシロチョウは見かけない。いないことはないが、すぐにどこかへ移動する。また、花に止まっていても人の気配を感じるとすぐに逃げる。シジミチョウが、この辺りでは一番よく見かけるチョウで、しかし小さい。気付かない。不思議なチョウということになるかも知れない。



  この、ちょっと赤いある所は真紅のチョウは、たぶんベニシジミ。なかなか、撮らせてもらえない。お腹が減ってという時でないと逃げられる。翅の後ろの、真紅といっていい色は、なかなかのものだな、と思う。小さいチョウだし、これに気が付くのはファイルになってという気がする。この翅の表側はどうなのか、



  最初の写真は、もう5、6日前のもので、スカシバガ科の蛾を撮ったときと日付は同じ。もしかしたら、今日、表側をと思っていた。それで、まー暑いけど、ここはちょっと様子をみて、ベニシジミに接近した。なかなか、完全に翅を開いてくれないが、なんとなく思ったより茶色く暗い。もちろん個体も違うし日付も違うけど。こんなものかなって、それは、やはりベニシジミに悪い。
  まー、足したり引いたりすると、好日であったということになりますね。  

光り輝く朝の空

2007-07-15 07:32:46 | 散策
  朝の天気、曇りか小雨。風は弱く、穏やか。ジメジメである。室温23℃。
  静かな夜が明けた。雨は音をたてず降っていた。たぶんそうだ。風も、少しはあったが、なにしろ木々に葉に、葉の中も葉の外も水に包まれているから、その動きも遅い。水滴が、また音をたてずしたの葉に落ちる。繰り返しが起こるが、最後には地面に吸収される。
  セミの鳴き声は、最近朝は、このセミの鳴き声が聞こえるか聞こえないか、興味を持ているが、どうもはっきりわからない。ただ、これをやると、耳が敏感になるのか、耳鳴りがしていることがわかって、どうも困る。で、窓から頭を出して、色々角度を変えてみる。まるで、盗聴器を探してるが如きだが、ある角度になると、少しではあるが、ジーという声が聞こえ、それに大小があること、つまりリズムがある事を知って、やっぱりセミはいるなと思う。この姿形は、残念ながらまだ見かけない。ニイニイゼミの地上での生活は、短いと思うが、ときにこれは鳥に食べられる。
  あるセミの鳴き声が、岩にしみ入ると感じた人がいる。これは、私がどうのこうの言うことが出来る範疇を超えている。一方で、ある物理学の専門家が書かれた本に、粒子は、物質を透過したり、その中に入り込むことはなくて、これは反射すると考えるのが普通だが、これが、波だと、波動であると、ある物質の中に少しはしみ込んでもいいのではないか、そう考えられないこともないという、文があって、しばし考え込んだ。これはどうゆうことか。音波はやはり反射する。こだまがそのいい例だし、どうゆう事をおっしゃりたいのかしばし悩んだ。
  それで、それからな何年かたち、またその本を見ていて、同じところにきた。波動なら、物質にしみ込んでいいというところ。ふとX線写真のことを思い出した。確かに、X線はこれは波である。まー粒子でもあるし波でもあるが、波だとすると、これはその結果が、肋骨が、フイルムに現れて、これは、X線は物質を透過することを認めないわけにはいかない。
  何を考えていたのか。セミの鳴き声だった。東の高い山々のある所は、雲が切れてその頂が見える。そこだけ朝日が明るく照らしている。  
  今はまた山は、雲に隠れより上空の方も明るくなって来ている。久しぶりに、青空を見ることが出来るか、台風で被害にあわれた方々にお見舞いを申し上げます。でも、この先の天気、どうなるかそれもわからない。