光年・千年

纏わりつくが、纏まらないおはなし、日記ふう。

半透明な虫とシビトバナ

2006-10-04 19:15:57 | 虫、その他
  怪しげな天気である。秋の空ではない気がする。入道雲の小さいのが出ていたり、もはや田んぼに水はないはずだが、遠く立山連峰、剱岳、毛勝三山を眺めることが出来ない。西側の、小高い山、石川県境の山々は見える。能登半島の一部も。高い山は、見えない。近くにいても、自然は人の思うようにはならないものである。
  歩くと日が出ていることもあって暑い。北風がさほど強くない。衣替えではなく、夏に戻ったスタイルで歩く。でも、コスモスは満開、同じようなことを書いているが、そのとおりなのである。サツマイモが掘り起こされる。モクセイ(木犀)と思われる木を見つけた。キンモクセイである。北風だから、匂いがこちらには来ない。
  松の木が一列に並んで植えられている。少し前は、やけに緑がきれいだった。ここだけではなく、他のところにある松を見てやけにきれいな緑だ、と思ったところだが、何故か、急に枯葉が目立つ。おかしいな。前方から見て、そこを通り過ぎてから、振り返っても見る。やはり、枯れている。しかもひどい。どうなってるんやろ、庭木のきれいに剪定された、しかしやはり枯れた松を見て、深呼吸する。

  かなり昔に、確か消しゴムのような、少し透明な、小さな虫を撮ったことを思い出した。それを、探す。ずいぶん昔に撮ったと思っていたが、実際は9月の半ばである。シャキッとしてないので、そのままにしていた。でも、奇妙だし、面白いかも。



  建物の壁のモルタル。ここに、よく虫は留まる。ただ、これを撮るのは難しい。ファインダなしのカメラでマクロを有効にしている。オートである。(手動で液晶を見て、米粒くらいの虫にピントは合わせられない。)。どうしても、壁にあってしまう確率が高い。それにしても、透き通っているようで、そうでもないようで。結局なんじゃらほい、で終わりだ。もう一回探したが、もういなかった。
  マンジュシャゲ(曼珠沙華)については、たくさん撮っていて、きれいなものは紹介した。この花が、マンジュシャゲ、ヒガンバナ以外に、シビトバナ、トウロウバナ、ステゴバナとも、もっとたくさん呼び名はあるだろう、呼ばれるのは何故か。それはわからないが、この花の、美しさを誇ったその後というのも、やはり出さないといけない。



  もう少し、ひどい、なんだかわからない状態のものもあるが、ある程度形を保っていた方が、想像力が働きそうである。これを見ると、さすがに、少し怖い。昔むかし、明かりもなかった頃、夕暮れの時にこの花を見てしばらくすると真っ暗になった。その結果、色々な、ちょっと怖い名前がこの花に付けられた、そうゆう気がする。