先日読後評をアップした「ヒラリー・クリントン 運命の大統領」が面白かったので、続いてこちらも。
あちらの出版タイミングが半年前だったのに対し、こちらは11月。
このため話題のトランプ氏について、こちらでは多くのページが割かれている。
トランプ氏の最終確定を一旦否定しつつ、その著者が本で指摘する最大のポイントは、この一言に集約される。
「もしトランプが共和党の大統領候補として選ばれた場合、容易にヒラリーの勝利が予想できるだろう」
今日、第3戦の結果が出て、まさしくトランプ vs ヒラリー の様相が高まってきた状況なので、読んでいてもよりぐっとくる感じ(笑)
著者の佐藤則男氏は、NY歴40年以上のジャーナリストのため、日本からは理解しにくいところからの視点が面白い。
テレビ討論が重要なのは前の本でも大きく取り上げられていたが、面白かったのは「テレビ局バイアス」
民主党 = CBS 、NBC、ABC の3大ネットワークに加え、MSNBC、CNN
共和党 = FOX
となると共和党が著しく不利のように見えるが、FOXの視聴率は MSNBC、CNN合計よりも高い。
かつ24時間ニュース局なのでニュースという点では、3大ネットワークより魅力があるという。
その視点で、チャンネルサーフィンしてみたいものだ!
また指摘しているのは、アメリカの選挙のネガティブ面。
彼が目撃してきた就任大統領は、7人。
(フォード → カーター →レーガン → ブッシュ父 → クリントン → ブッシュ → オバマ)
過去の、デマゴーグも含む悪どいネガティブ・キャンペーン戦略を超具体的に痛烈批判している。
どの親子がその主犯かは、読んでのお楽しみ(笑)
最後に改めて、今後のアメリカ大統領選、大まかなスケジュールを挙げておこう。
まずは 約一週間後に、
•3月1日(火)スーパーチューズデー
•7月18日 ~ 21日:共和党全国大会
•7月25日 ~ 28日:民主党全国大会
•11月8日(火)大統領選挙(一般有権者投票 → 開票)
P.S. 当ブログが今面白がっていること=オバマが選挙にSNSを駆使して勝利したように、トランプがやはりSNSを活用し急伸、という現象!
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