前作「白いリボン」をみた時、ベルイマンを継ぐのは彼しか無い、と悟った(汗)
それまでの「直接的」な暴力描写が消え、「暗喩」に表現が進化していたのだ。
そのハネケの新作。
今回、老夫婦に絞ったストーリーなので、そういう点で引き続き同様の方向。
痺れたのは以下のようなポイント。
実の娘にさえ理解してもらえず、冷たい視線を浴びる 主人公。
ちょっとした一言にさえ、それが表出する様子...
これぞヨーロッパ映画、と唸る「間」の取り方。
「絵画」が静かに描写されるシーンなど。
無知・無垢なゆえに存在感を示す、ある「動物」
ブニュエルにおける「ヤギ」同様の影響力が(笑)
映画ならではのマジック!が発揮されるシーンがいくつも。
特にラスト近く、それまでに形成された「鬱気分」に喝が入る(笑)
久々だなあ~ こういう感覚...
これ以上、言葉では語りたくないので、これで終わりにする。
が、これだけは言おう、今年2013年 必見の1本であることに疑いはない!
| Trackback ( 0 )
|
こんにちは、
いつもTBありがとうございます。
いつも数回はいってるのですが、こちら認証制でみたあときちんと反映しているので宜しくお願いします☆
さすが、ヨーロッパ映画は違いますね。
ハネケ自身の脚本も、また実際に家族の実生活も参考になっているようですが、フランス映画はやはり違いますよね。
間の取り方、台詞の簡潔さ、全く無駄のない会話と空間、私たちがいずれは直面するかもしれない問題を身近にとらえて、秀逸な作品でした。
観ていない人には、是非観ていただきたいものです。
今年有数の1本ですね。
個人的には観賞後落ち込みから立ち直るのに時間がかかりましたが(笑)
私も、この映画は言葉で語りたくないと思いました。
というか、今の自分の語彙力と人生経験では語れない…;;
決して好きな映画ではないですが、個人的には今年No.1といってもいいくらいの映画でした。
ハネケ監督の作品は初めてでしたが、他のものも見たくなりました。
怖いけど…;;
トラックバックさせていただきました!
私も正直、観賞後は翌日起きるまでダークになってました(笑)
<他のものも見たくなりました
まずは「白いリボン」からですかね...
他は違った意味で、かな~りヤバい(汗)です