本屋で手に取って、まず驚いたのは、登場するゲストたち × 12人のメンツ。
以下、登場順に(敬称:略)
澤本嘉光・永井一史・箭内道彦・佐藤尚之・今村直樹・丸原孝紀
松倉早星・鈴木菜央・石川淳哉・東畑幸多・嶋浩一郎・中村洋基
現在の広告業界を代表するような人物たちがズラリ。
まず気になったのは、よくある対談をパパっとまとめた本じゃないだろうか、と。
ところが読み始めてすぐ察した。
その憶測は、全く真逆だったことを!
対談の部分は、作者が展開したい部分のみに、強調したいエッセンスだけが登場。
この本の基本は、作者がとことん考え抜き実行してきたテーマを論ずること。
それは、「広告というものが、もっと社会にとって価値あるものになれないか」。
作者 並川 進氏は元々、粘り強く企業やNPOなどと協働し多様なプロジェクトを立ち上げてきた人物。
311直後も、そこまで鍛えたセンスを生かし、直ちに企画を立ち上げ行動している。
当ブログで先に紹介した、yahoo! JAPAN の3.11企画「検索は応援になる」もその一例。
この鍛え上げれば鍛えるほど、迫力を増す行動力・企画力に舌を巻いてしまう!
さてこの本のテーマ=「広告というものが、もっと社会にとって価値あるものになれないか」
ここではその答えには触れない。
その回答は本を読み通していただく中で明示されるので、ぜひご一読いただきたいから。
そしてこの回答は、決して作者あるいは日本社会だけのものでないことを簡単に触れておきたい。
解りやすい例でいうと、Cannes Lions International Advertising Festival が2011年に名称変更をした理由に近いと思う。
カンヌが変更した名前は = International Festival of Creativity
正に、Communication Shift!
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