1年前に出版された本だが、最近読んでかなりのインパクトを受けたのでご紹介。
作者の町田勝彦さんは現在、シャープの代表取締役会長。
何か変わったぞ!と思わせ続けた、この10年のシャープをリードしてきた。
その迫力たるや....
液晶への「選択と集中」、液晶テレビAQUOSをトップブランドにまで引き上げる、しかもあくまでも国内で。
工場がブランド化までするという画期的な「亀山工場」に着手、撤退寸前だった携帯事業を得意分野を活用しワンセグ携帯で当て、かつAQUOSプランドを取り込み....
なぜそのようにリードできたのか。
それは読んでいくうちに理解できるのだが、若い時代に積んだ経験の中から得てきた「センス」が十二分に発揮されていること。
これは、なかなかお目にかかれない、非常に迫力がある「リーダーシップ」。
いみじくも「リーダーシップ」についてふれている103ページより以下引用:
リーダーに要求される「予見力」「構想力」「実行力」の三つだ。
なかでも『予見力』はもっとも重要な資質である。
先を読むチカラがなければ、事業化する「構想力」は生まれないし、「実行」に移すこともできない。
好奇心は「T型人間」をつくり、やがて「予見力」が備わってくる。
人間を「T型」にしてアンテナを張りめぐらせていなければ「予見」は不可能だ。
注:「T型人間」とは「I型人間」との対比で、まっすぐ一本ではなく、幅広い知識やスキルがあり、横に広がっている人のことを指す(そういえば、かなり昔「T型マージナルマン」ってタイトルの本を読んだなあ...)
町田元社長は正にそのリーダーシップをもって実践してきたし、今も向かっている。
その姿に非常に励まされる。
シュリンクしつつある、今の「日本」の働き世代にぜひ読んでいただきたい1冊と痛感。
お勧め!
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