アカデミー賞レースで、賞にからむか?のうちの一本。
エントリーされているのは、作品賞、助演男優賞。
NYの一家族が直面した911。
父を突然失ってしまった少年が、そのトラウマから立ち直るまでのプロセスを描く。
偶然見つけた父の残した「謎掛け」を解こうとする。
優れているなと感じたのは、その少年の一家族だけでなく、ニューヨーカー全体までその眼差しが向けられている物語の構造。
あの一日で全てのニューヨーカーも、レベルの差はあれ、大きな後遺症を抱えて生きているのだ。
そこをうまく表現していることで、物語の深味が出た。
なので、この映画を「甘い」と切り捨てる向きもあるようだが、私的には十二分にマル○。
今回の特に激戦になっている作品賞ではちょっと厳しいと判断するが、あるとするとマックス・フォン・シドーの助演男優賞かな。
表情でみせる、いい演技をしていたので(功労賞的意味も含め)アリだとは思う。
個人的には、何度か2人の打合せの場所になる Barney Greengrass(541 Amsterdam Ave.:写真)が登場するのがウレシかった。
今日から公開。
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それも次々と出てくるのがすごいです。
同じ子供を擦り切れるまで使いまわすどこかの国とは大違いです。
マックス・フォン・シドーもよかったですね。
おちゃめなところもあり、悲しみも苦しみも一切語らずに見せてました。
うまく演じていましたね。
それが毎度、というのも才能でしょうか!