Talking Heads の Remain In Light は、なお「ロックの名盤」として現在も君臨している名盤中の名盤。
当ブログ的には、前のソリッドでシンプルなバンドサウンドが気に入っていたので当時やや戸惑っていたことを思い出した(笑)
この名盤に、グラミー賞に4度ノミニーのアンジェリーク・キジョーが挑戦。
さて各楽曲解説。
1.Born Under Punches (The Heat Goes On)
アルバム版ではなく、ライブでのベースライン重視バージョン、を解釈。
ここだけで、このアルバムの楽曲へのレスペクトが非常に強いことを痛感。
2.Crosseyed And Painless
とてつもなくカッコいい。痺れているうちに後半、Fela Kuti になってしまうことに驚き!
3.The Great Curve
元々アフリカっぽい曲なので、この曲が最も原曲に近いか。違うのは、疾走するギター!
A面の3曲はそれなりに原形を留めているものの、アレンジの面白さがカッコいい!
でB面に入ると、まず驚く。
後半5曲のアレンジがすっかり変わっている。
4.Once In A Lifetime
危機感を歌っている歌なので、元々はシリアスな曲調。
だったものが、歌詞とは別に陽気なアフリカン音楽(笑)
これはこれで逆にアフリカの現実っぽい?
5.Houses in Motion
しなやかにはねるドラム(トニーアレン?)に絡むベースライン。ベストトラックか?
6.Seen And Not Seen
この曲も原曲とは全く違うアレンジ、に驚く。アフリカの大地、を感じるなんて...
7.Listening Wind
冒頭および、途中に追加されたアフリカンなパートと共に、美しさが大幅アップ!
8.The Overload
これまた... 大胆なアレンジ!(汗)
こうして原曲とは殆ど違う印象を残すうちに最後まで至る。
曲順も全く一緒でも、これだけぶっ飛べる彼女とバンドの力量 及び Remain In Light へのレスペクトぶり、に唸る。
このアップを書くために、オリジナルの最新状況を調べてビックリ!
オリジナル曲の他に、4曲の未完成セッションがオマケでついていた。
しかもその中の1曲のタイトルが、Fela’s Riff!
当時から Fela は聴いていたが、その繋がりは全く分からなかった(汗)
こうして知ってみると、 3.とかの疾走ぶりは強いて言えば Fela っぽいか?
結論:ロック名盤へのレスペクトに満ちた、アフリカからの念入りの 返歌、は とてつもなくカッコいい!
昨年5月のカーネギーホールでのライブが今作の始まりのよう。
ちょうど今晩もデンバーで Femi Kuti とライブ、9月末にも今度はセントラルパークでライブがある模様。
今度のNYの旅程をそこにあわせるべく全力調整中!(笑)
⬇︎
アンジェリーク・キジョー Remain in Light コンサート at NY を体験。オリジナルの原型・メッセージ性を保ちつつ、現代に昇華されたアフリカ音楽!