一言で感想を言うと、1時間35分に凝縮された「青春」(笑)
内容はざっとこんな感じ。
・なぜ「レディーバード」なのか
・母との確執・すれ違い
・高校3年生な学生生活アレコレ
・しかも高校は宗教系なので、一筋縄ではいかない…毎日
・その心境が違う次元にシフトする瞬間
・生まれ故郷へのヘイト感情
・それが180度逆転する瞬間
・親友との絶交
・新・親友につくちょっとした嘘
・それが結果的に人間関係を壊すサマ
・性への目覚め
・初恋
・初体験(そして…)
・LGBTと向き合う(2002年時点)
etc...
脚本・監督(初挑戦!)の、グレタ・ガーウィグは語っている。
「書きすぎて、何百ページも無駄にする傾向があるの。
不要な部分を次第に削り落とし、エッセンスを見つけ出す」
まさにそういうことだ!
よくぞ、たったの 1時間35分に凝縮できたものだ、と感心。
「監督というのは、映画を”実現”する人よ。
映画を現実に引き起こし、実際の形や存在を作り上げる」
「一番やりがいを感じたことは、出演者の演技を見られたこと。
私は一人でセリフを書いてきて、頭の中で台詞を聞いてきたけど、
突然命を吹き込まれ、私の想像を遥かに超える状態で具現化された。」
これまでは女優(「フランシス・ハ」「20センチュリー・ウーマン」)だった彼女。
監督業に目覚めたわけで、今後も監督をするつもり、と。
今回は「自伝」的な作品だが、次はそれ以外で勝負しなくちゃなことが課題、か?
ただそれくらいのハードルは軽く超えてしまいそうな、予感はある(笑)
LGBTでリベラルと言うと、正統派の青春物語とは違うもののようにも思いました。
愛国心と言うか、メディアのヒロインが大好きならば、レディ・バードにはそういう感情もあるのでしょうね。
けれど、それが、宗教や公共の利害一点張りの学校とは合っていないようでもあって、何処を居場所にするか、というのは、人それぞれなのだ、と思いました。
公僕なんて言葉があるぐらいですが、公よりも、私の方が生き易いし、好かれ易いんじゃないでしょうか。ノンポリを売りにするアイドルではありませんが。
若草物語
で、これがまた素晴らしいんですう
(リンク参照)