予告編をみた時は「あっよくあるパターン、ね」とパスを決め込んでいた。
ところがあとで、監督は周防正行と知り、変心。
なんたって「シコふんじゃった」「Shall we ダンス?」他、名作エンタテイメント揃い。
一方で近作は「それでもボクはやってない」
とてもヘビーな内容だっただけに、久々に明るく弾ける姿が見たかったのだ!
そしてその期待は、概ね 叶えられる。
「マイ・フェア・レディ」(1964)を明らかにパロったタイトルで予想される展開。
例えば、有名な The Rain in Spain... をアレンジした「京都盆地に雨が降る」(笑)
アチラは下町言葉との闘いだったが、こちらは鹿児島弁と津軽弁のミックス。
この曲は洋風の研究室でのシーンなので抵抗は無い。
が、一方で...
純和風の京都 花街で唐突に始まるミュージカル・シーン(写真)の数々には正直戸惑う(笑)
(この違和感も、狙いのうちか?!)
が!
それを補うに余りある今作のポイントがある。
それは「オールスターキャスト」
周防正行監督のこれまでの過去の作品人脈をフルに使い倒している!
えーこんな端役にアノ人が...の連発にそれだけで楽しくなってくる(笑)
オマケにある映画の絶妙コンビが一瞬再現のシーンもあり、思わず「お~!」
キネ旬によると、元々「シコふんじゃった」撮了後より本作を構想していたそう。
その気合いがこちらにも伝わってきた。
十二分に楽しめる 周防ワールド・エンタテイメント には仕上がっている!
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