ケイト・ブランシェットの「ブルージャスミン」に続いての主演女優賞が噂される今作。
アカデミー賞候補が発表されたが、まだ内容は知らないタイミングで今作を鑑賞した。
そして鑑賞直後に感じたのはまず、
ケイト・ブランシェットは、2度めの主演女優賞を獲ったな!
「ブルージャスミン」の時も観た直後にそう感じたのだが、その時よりも確信度がはるかに高い。
とにかく、彼女の存在感があまりに強力なのだ。
物語の展開に合わせ、彼女の雰囲気が明らかに変化するのだが、それは衣装とか化粧のレベルではなく、演技とも感じないような「たたずまい」で観るものを圧倒する。
昨今「大女優」という言葉はほとんど死語と化している様な気がするが、今作の彼女はその言葉がふさわしい。
そう、大女優 = ケイト・ブランシェット の誕生。
物語は静かに進むが、彼女とした役のルーニー・マーラの会話一言一言に緊張感が漂うので、とても濃密な映画鑑賞となる。
こういうのも久々のような気がする ...
2人がどういう運命をたどるのか、最後の最後までハラハラさせられるので、まるでサスペンスのよう…
監督は「エデンより彼方に」「アイム・ノット・ゼア」のトッド・ヘインズだが、過去キャリアでベストの出来と言い切れる。
さて、ついでに...
せっかくアカデミー賞候補が発表されたものの、まだ内容は知らないので、今作でアカデミー候補になるだろうジャンルを予想してみる(笑)
・主演女優賞 ノミネート → ケイト・ブランシェット 受賞で確定(笑)
・助演女優賞 ノミネート → ルーニー・マーラ
・作品賞 ノミネート
・監督賞 ノミネート
・脚色賞 ノミネート
・衣裳賞 ノミネート
・作曲賞 ノミネート
以上、8つのノミネート、1つの受賞、となりました!(笑)
さて実際のノミネート状況を調べると…
・主演女優賞 ノミネート → ケイト・ブランシェット 当たり!
・助演女優賞 ノミネート → ルーニー・マーラ 当たり!
・作品賞 ノミネート 当たり!
・監督賞 ノミネート ハズレ!
・脚色賞 ノミネート 当たり!
・衣裳賞 ノミネート 当たり!
・作曲賞 ノミネート 当たり!
一つだけ(監督賞)外したと思ったら、
・撮影賞 ノミネート!
でノミネートが、合計 × 8 と、数は当たった!!!
凄くね?
(実際に賞を取る、取らないは別にしても)
結論:今年のアカデミー賞レースに大きく食い込むだけある、見ごたえたっぷりの一作。
気持ち良く2016年の映画鑑賞を始めたいなら、今作でどうぞ!