日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



サブタイトルは「顧客が熱狂するネット靴店 アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか 」

なので、ビジネス書をイメージしてしまい、「まあそのうちでいいかな」と勝手に判断していた。
が、読んでみたらそういうジャンルの内容という側面はありつつ、実は「人生訓」に近い内容だった。
原題が、Delivering Happiness でかつ副題がA Path to Profits, Passion, and Purpose というところからも、それは伺い知れる。


作者 トニー・シェイ(写真)の経歴は非常にユニーク。

小さい頃から何度となく起業。
ハーバード大学でコンピュータを学び、オラクル入社。
共同創業し、成長した会社リンクエクスチェンジを、24歳でマイクロソフトに2億6500万ドルで売却。

その後、投資家として1999年にザッポス創業に関わる。
やがてのっぴきならぬ状況になり、CEOに。
結果、ほぼゼロから売上高10億ドルを超える企業にまで成長。
その後、この会社は アマゾンと提携するまで独自の世界を構築する。
「ブランドウィーク」誌マーケッター・オブ・ザ・イヤー2010。


人は、毎日の格闘の中でうまく「お金」に縛られない次元にいける(それは素晴らしいこと!)と、次に自分の「自由領域の確保、そして拡大」に向かう。
というのが私の時論なのだけれどこの本では、まさにそういう展開になる。
マズローの欲求5段階説を、自分で昇華しながら上がってくイメージ。
若くして、ここまで到達したシェイは素晴らしいなと感じた。


あるインタビューでここをズバリ答えているので、部分的に引用。

<息をするのに十分な空気があれば、それ以上の空気はいりません。
<余分に空気があったところで、幸せになれるわけでもなければ、長生きできるわけでもない。
<そうでしょう。ビジネスにとっても同じことで、息をする、つまり、会社が存続したり、
<働いている人が生きていくのに必要なだけの利益を確保できた、というステージにおいては、
<情熱や意義が、利益よりもっと重要になる、と、そういうことなんです。

こういう精神を垣間見えるという点で、「ビジネス書」ではなく、「人生訓」というジャンルでお勧めしたい!

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