日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
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先日、公開中の映画「スタートレック」の朝日新聞の終面に載った映画批評(5/29)にあまりに腹がたって予定外のアップをした。
なぜ腹がたったかというと、その評の指摘するポイントがあまりに「ずれている」と感じたからだ。

公開になったらもう一度とは思っていたので、改めて冷静に鑑賞してみた。

その結果は。。。


まずひっかかった記述、
<かつてのファン以外へのアピール以外で、この映画の訴えるところはどこだろう?

出演者たちが出会い、互いに助け合う中で信頼を増していく様は、その名前がマコーイだろうがチャコティだろうが、はっきり言って関係ない内容になっていることを確認した。

いかにそうならないように配慮してできた映画を、こう評するとはいかがなものだろうか、とまず思ったわけだが、この際なので、いろいろな記事やブログに目を通してみた。
いくつか引用してみる。


<エイブラムスは今回の「トレック」を、単純に話がわかりやすいアクション映画として
<製作している

<エイブラムスは「スター・トレックのファンもファンじゃなくても楽しめる作品にした」と力説。
<トレッキーのご機嫌を損ねることなく新しいファンを獲得したいというムシのいい魂胆...。
<でもそれが成功してしまっているんですね(映画のメモ帳+α)

<ファンを納得させられるクォリティを保ったまま、監督のバランス感覚により
<「初心者でも楽しめる」作品になった(超映画批評)

どのブログをみても「ファンでなければ成立しない」というような表記は見受けられない。


そして駄目押しは、締めの数行。

<カンニングだろうと勝てば官軍ということか。
<21世紀の道徳劇には少々さびしい

やはりこのコメントは、あまりに寂しいと改めて思った。
この映画、ご都合っぽすぎるところも数々あるし、技術が前提のストーリー展開が雑にみえる部分もあるので、突っ込みどころは満載である(SFの宿命でもある)

なのに、なぜ、この映画の最も魅力的な部分を、わざわざ揶揄する必要があったのだろうか。
まあ娯楽映画にその「映画のテーマ」を求めるのもなんだかという気もするが、この映画の場合、強いて言うと主人公2人がせめぎあいながら成長していくストーリーだと思っている。
それなのに、そこに突っ込む感性はいかがなものか?と改めて思った。


筆者が感じたことを書いたのだから、それはそれで否定するつもりはない。
が申し訳ないが、もしかしてあの文章は映画を見る前に「まあこんなものかな」と基本ウンチクを並べたものにチョイチョイと手を入れて入稿したのではないかと疑いはじめている。

なぜここまで誹謗(笑)するかというと、こんなに時間がたっても怒りが全くおさまらないからだ(笑)
あまりに「ずれている」。


こんなことばかり書いていたら気持ち悪くなってきたので、2度めの鑑賞の感想を。

前回気づかなかったが、感心したのが音楽。
ドラマ性を上げるのにかなり寄与していた。
ホルンによるテーマはもちろん、いよいよ宇宙に旅立ったりエンタープライズに乗り込む主人公たちの心の高まりをドラマチックに表現していた。
音の出入り(これは編集の賜物か)も締まっていて素晴らしい。

音楽担当は、売れっ子になってきたMichael Giacchino氏。
おそらくJerry Goldsmith御大へのレスペクトばりばりで気合い入れたんだろうなと!
そう思うとタノシイ(笑)

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