現場にて

2020-10-03 22:13:05 | 大磯の家


大磯の現場では大工さんの仕事が佳境を迎えています。
木で作る窓枠や家具が多いのも、この家の特徴。それを実現するためには事前の入念な設計検討と、工事にあたっての調整や打ち合わせが欠かせません。
工事監督さん、大工さん、建具屋さん、板金屋さんとの協働で、一か所ずつできあがっていきます。
これみよがしなデザインの設計ではないけれど、既製品の組み合わせでは絶対にできないような空間の質を、じんわりと確実に伝わるように表現したいと思います。



大工さんが加工している材料はシナランバーコアという名で、榀の木を加工した板材です。
現在の日本では流通の状況がよい材料で、オリジナルに家具などを作るときの基本材料です。
伐採規制等で、安価な木の建材は徐々になくなってきたので、シナランバーコアは最後の砦のような存在。これがなくなると、きっと家づくりの在り方も変わってしまうのではないかと思います。
シナランバーコアは便利な材料だけれど、切断時にとにかく多量の粉が出るので、大工さんにもご苦労をおかけしながらの作業が続きます。

現場では細かな問題解決を重ねながら、一歩一歩ゴールに近づいている感じです。
緊張感と楽しみと。
両方の感情が交錯する時間が続きます。


コメント
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