「庭師と画家の家」の住まい手の方から、建設にたずさわった方々をディナーにご招待いただきました。各職種の皆さんが集まり、総勢14名!賑やかな会になりました。そのぶん準備が本当に大変だっただろうと思うのですが、手料理が並び、心のこもったおもてなしに感動しました。
この住宅の工事を担当していただいたのは、僕の師である故・村田靖夫が懇意にしていたオカダコーポレーションという工務店でした。僕が村田さんのスタッフだった頃、住宅ができあがった後このような会にご招待いただいた際には、村田さんが真ん中にいて、その隣に僕も座らせてもらっていました。その頃に顔を合わせてきた各職方のメンバーと一緒に、こうしてまたご招待いただけるのは、嬉しくもあり、背筋が伸びるようでもあり。村田さんはもういないけれど、やはりどこかにいるような。
師匠がお亡くなりになって、寂しいでしょう。施主に言われた言葉。施主は僕よりもずっと前から村田さんとお付き合いのあった方。そうですね。寂しいです・・・でもなんか、腹の底にずっと先生いますよ、今でもよく怒られてます。たぶん同じように弟子ひとりひとりの腹の底に、やはり生きているんでしょうねぇ。なにしろ迫力あるひとでしたから。鬼の形相でつくりあげた、静かな住宅。言葉のイメージにギャップがあるけれど、そうしないと本当に美しい静けさはつくりあげられなかっただろうし、結局、その静けさとは、迫力に満ちた雄弁な沈黙だったのだと思う。
少しずつ絵も飾られ始めました。どの絵をどのように飾るか、思案中とのこと。高窓からの光の下、床置きになって飾られるのを待つ絵。そのなかを悠々闊歩する黒猫。なにやら不思議な魅力があります。
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