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ねこ庭の独り言

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この落差 - 12 ( 武者小路公秀氏の「新年メッセージ」 )

2018-10-11 22:33:12 | 徒然の記
 武者小路公秀氏については特に知りませんので、ネットだけが頼りです。玉石混交の情報が混じることへの注意が必要になりますが、本人がこれだけ偏向しているとその心配はなさそうです。
 
 「自主・平和・民主のための広範な国民連合」という団体が出す、月刊誌『日本の進路』( 平成19年1月号 )に、氏の寄稿を見つけました。どうやら氏は、この団体の代表者もしているらしく、肩書きだらけの人物です。

 寄稿文のタイトルと、内容を紹介します。

 〈 代表世話人からの新年メッセージ

   「美しい日本」をつくる「醜い日本人」にならないでほしい! 〉

   ・安倍首相は「美しい日本」を作ろうとしている。そしてそのために愛国心の教育をするという話だ。

   ・もし、日本に定住している朝鮮人・中国人・フィリッピン人・ブラジル人・ペルー人などそれぞれの愛国心を呼び覚ますような、「愛国心の教育」を本気で実施し、これに被差別部落民の「アイデンティティ教育」、沖縄の人々やアイヌ民族の民族教育も合わせて、立体的な日本列島に住む諸民族の民族アイデンティティの「平和共存」教育を進めるのはよいことである。

   ・そのなかで、日本民族のアイデンティティについても教育し、これをもとにして互いのよい点の相互尊重と悪い点の相互確認の歴史教育ができれば、日本はきっと多文化共生の「美しい日本」になるであろう。

   ・しかしもし、日本人だけに日本のよいことばかり吹き込んで教育したら、次世代の日本人は、今よりさらに世界の嫌われ者となり、「醜い日本人」になってしまうに違いない。

   ・昨年、国連の人種主義に関する特別報告者・ドゥドゥ・ディエンさんが、「日本における人種主義」についての報告書で、被差別部落、アイヌ民族、在日コリアン、いわゆるニューカマー移住外国人などがいかに隠れた差別に悩まされているかについて報告した。

   ・この報告書は、今日の日本から「美しさ」を奪っている人種差別が、グローバル化する植民地主義のなかの日本の国家エゴと、密接に結びついていることを指摘した。

    ・彼は、日本政府の日本中心主義について反省を求めるとともに、日本市民が日本列島に均質な日本人だけが住んでいるとしている、日本市民の意識改革を呼びかけている。

   ・しかし、日本政府は同報告者の勧告に耳をかたむけるかわりに、これに背反する「教育基本法」の改悪を実行してしまった。

   ・しかも、さらに日本の植民地主義侵略で、周辺諸国民が平和に生きる権利を奪ったことの反省に基づく、憲法の改悪も引き続き実行しようとして、せっかく「美しい世界」を目指していた日本を再軍事化し、今また米国のグローバル植民地主義戦争である「反テロ」戦争に協力しようとしている。

   ・そうすることを止めて、日本国内外での外国人の平和的生存権を尊重する日本人、憲法を守る「美しい日本人」で、憲法の平和的生存権と軍事力の放棄を世界に押し広げて「美しい世界」を作るべきである。

   ・2007 ( 平成15 ) 年は、安倍首相の自己中心的な「美しい日本」をつくる「醜い日本人」になることをキッパリやめて、「美しい世界」をつくる「美しい日本人」になることを選択する年にしたい。

 私はこの、国際学者と称する反日の大阪経済法科大学教授に、本多勝一や植村隆と同じ匂いを感じ取ります。日本人らしい根っこがどこにもなく、ひたすら日本を悪の国とする、不思議な思考です。

 いったい世界のどこの国が、自分の国に住む外国人のために、それぞれの国の「愛国教育」をしているのでしょう。非常識を非常識と思わず日本を酷評する氏が、嫌悪の気持を掻き立てます。

 日本に住む朝鮮人、中国人だけに対してでも、それを求める意見が常識はずれなのに、フィリッピン人・ブラジル人・ペルー人にまで「愛国心教育」の実行を求めています。

 しかも日本人である沖縄人と、日本に同化しているアイヌ人にまで、民族教育をすべきという主張です。氏の寄稿は平成19年ですが、国連でも同じ主張を続けているのでしょう。

 その成果が、シリーズの第一回目に紹介した、平成30年10月の「国連人権委員会」での委員の発言です。武者小路氏が紹介しているドゥドゥ・ディエン氏ではありませんが、似たように発言をしているマーク・ボシュイ委員の発言を、もう一度紹介します。

  〈 マーク・ボシュイ委員 ( ベルギー ) 男性 日本担当委員 〉

   ・2009 ( 平成21 ) 年に、ある事件があった。朝鮮人学校の近くで、メガホンを使い、朝鮮人に対する、ヘイトスピーチがあった。

  ・ハッキリしないのは、これに対しどのような処罰があったのか、どのようにペナルティーが、課されたかである。

  ・「反レイシスト協会」からの報告によると、植民地時代から日本に住んでいる40万人の朝鮮人には、選挙権もなく、公職にもつけないという。

  ・またアイヌ人には、学校でも職場でも人種差別があるという。日本の地方自治体や国は、こうしたアイヌ人への歴史的な、人種差別に対し、どのように対処しているのか。

  ・また、ここに「人権教育啓発推進センター」からの、興味深いレポートがある。日本に住む外国人4000人対するアンケートだ。回答者のうち40%が、居住を断られ、30%が人種差別的発言を受けたという。

  ・また、海外からの報告によると、外国籍または外国人に見える人たちには、「日本人以外はお断り」という看板を、よく街で目にするという。ホテルや、レストランです。

   私は、ボシュイ委員の発言を、荒唐無稽な誤解と受け取りましたが、彼は本気だったのです。武者小路氏の平成19年の「新年のメッセージ」の2年後に、ボシュイ委員の発言です。国連の人権委員会で、他の反日団体と共に武者小路氏がロビースト活動をしていた事実と重ねますと、氏らの活動が十分な効果をあげていたことになります。

 氏を批判した、ネットの情報 ( 平成28年10月 ) を見つけましたので、紹介します。

  ・武者小路公秀は、北朝鮮のチュチェ思想を信奉し、金正日を信奉した人物です。

  ・彼は東京渋谷区の国連大学の副学長を、開設から13年も務め、そのためか、国連大学が、反日左翼勢力に占拠された状態になり、世界に 「日本の戦争犯罪」を発信する拠点になっていた。

 武者小路氏は、国民の間ではあまり知られていませんが、国連を舞台にした反日・左翼団体や、その信奉者たちの中では、大きな影響力を持っていたことになります。

 「白樺派の作家、武者小路実篤の甥」というレッテルに、騙されてはいけないと言う結論になります。

 もう一つ今回分かったのは、ネットの情報も鵜呑みにできないと言う事実です。氏の国連大学副学長の在任期間ですが、別の情報がありました。

  ・武者小路氏は、国連大学の副学長を昭和51年から57年まで、7年間続けた人物です。この間にも氏は、国連大学で反日活動をしていました。

 私が紹介した情報では、氏の副学長在任期間が7年間ですが、別の情報では13年間です。どちらの情報も、氏が国連大学を利用して反日活動をしていたという事実は共通なので、少し安心しています。

 ここは私の息子たちのためにも、「ネットの情報を鵜呑みにしてはいけない。」と、強調したい部分です。レッテルと実態との「この落差」を、次回も紹介します。

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