goo blog サービス終了のお知らせ 

ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

共同通信社への私の謝罪

2021-06-13 09:42:16 | 徒然の記

 毎日、その日の新聞を読むという、世間の正しい生活態度から外れているため、本日のような不手際が生じます。「温故知新の読書」を優先しているので、新聞は一、二週間遅れで手にします。適当に積み重ねているから、日付が前後していることもあります。

 今日読んだのは、6月6日日曜日の新聞です。「有識者会議」の記事を、6月8日で全部読み終えたと思っていたのは、勘違いでした。情報操作をしているとか、反日左翼新聞社だなどと、口を極めて共同通信社を批判していたブログを修正し、謝らなくてなりません。

 6月6日の記事は、私が常々求めている「両論併記」でした。しかも6面の4分1を占める大きな扱いで、五段組みの写真入りです。記事の見出しを紹介すれば、私が慌てている理由が分かるのかもしれません。

 「女系天皇  反対論が噴出」「皇位継承の有識者会議」「影落とす 小室さん問題」

 掲載されている写真は、婚約発表時の眞子さまと小室圭氏です。同社が、ここまで踏み込んだ記事を書いているとは、予想していませんでした。

 「秋篠宮家の長女眞子さまと、家族の金銭トラブルを抱える、」「小室圭さんの結婚問題を念頭に、女系天皇への反対論が噴出。」「天皇陛下の長女、愛子さまの即位に期待する声もあり、」「特定の個人を前提としない協議が、難しくなっている。」

 事実をそのまま、隠さずに叙述し、4月8日の会議で、専門家として出席した八木秀次氏の反対意見を、紹介しています。

 「女系継承とは、例えば真子内親王の、お相手との間に生まれたお子さんが、」「天皇になると言うことだ。」「具体的にイメージすると、理解できる。」

 議事録から削除されたと言う八木氏の話を、そのまま伝えています。

 「ヒヤリングでは、女性・女系天皇への賛成や、前向きな意見が多い一方、」「八木氏ら保守派の反対の根強さを、印象づけている。」こう書いた後で、女性宮家に関する、櫻井よし子氏の意見も、省略せずに書いています。

 「女性宮家を作って、女性皇族と一般男性が結婚すれば、」「その男性は皇族となる。」「いま、そのような事例が適用されるかもしれない、と言う方がいらっしゃる。」

 「今まで一度も皇族に縁のなかった人が、」「女性皇族と結婚したと言う理由で、皇族になることを是とするなら、」「つい何十年前まで皇族だった方が、皇室に戻ることが、」「なぜおかしいのか。」

 旧宮家の男系男子子孫の皇籍取得の方が、正当性があり、問題がないとする氏の主張を解説しています。八木・櫻井両氏の意見に対する加藤官房長官と、反日左翼教授の意見も紹介しています。

 〈 ある大学教授 〉(  なぜか、匿名 )

 ・小室さんへの世論の批判が高まっている、このタイミングでの議論は、「女性宮家」潰しになりかねない。

 〈 加藤信勝官房長官 〉

 ・個人的な問題にとらわれず、議論を進めてほしい。

 加藤氏が求め、八木氏の発言の一部を議事録に載せないとするなど、神経を尖らせている様子が書かれています。また愛子様についても、具体的な議論があったことを紹介しています。愛子様は12月に二十歳になられ、成年皇族として公務に当たられることになります。

 〈 政府高官 〉(  なぜか、匿名 )

 ・与党内でも、即位への待望論がある。

 〈 専門家 〉(  なぜか、匿名 ) 

 ・天皇になられたら、世の中がぱっと明るくなるとおっしゃる方が、たくさんいる。

 ・国民的な感情は、天皇陛下からの直系継承を重視するようになっている。

 〈 京都産業大所功名誉教授 〉

 ・愛子様が結婚されても皇室にとどまり、ご両親を支えられるようにする必要がある。

 ・それは皇位を継承するためでなく、当代の天皇を最も身近で助けるためだ。

 〈 有識者会議の元メンバー 〉(  なぜか、匿名 しかし正論) 

 ・制度だけを突き詰めて話し合うのではなく、悠仁様、愛子さまといった個人の顔が浮かぶ状況だと、逆に議論が進まなくなる。

 〈 別の有識者会議の元メンバー 〉(  なぜか、匿名 これも正論) 

 ・人気投票のような議論は、避けるべきだ。

 ・安定的に運用できる制度のあり方を、論じないといけない。

 個人名は伏せられていますが、ここまで具体的に述べられていますと、「有識者会議」の内容が、読者によく伝わります。女系天皇の危険性や、「11宮家の皇籍復帰」の正当性も、国民に伝わります。共同通信社が、反日左翼学者に肩入れし、偏向報道をしているとした前回の主張を修正し、私は謝罪いたします。

 願わくば、たまに「両論併記」をするのでなく、常にこのようにして頂きたいと願いもします。大手マスコミの客観的な報道が、国民世論を正しい方向へ導く力は、私のような貧者の一灯ブログと比べると格段に大きいので、頼もしくさえあります。今日は久しぶりに、良い一日となりそうです。

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 有識者会議の冗談も、ほどほ... | トップ | 『最後の殿様』 »

6 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
知られていない真実 (成田あいる)
2021-06-13 19:46:57
昨日はご丁寧なレスを、また親切にも呼びかけていただきありがとうございました。
ねこ庭様のレス、そして今回のエントリを拝見して、「一般には知らされていない、埋もれていた真実があったのだな」と感じました。
小説家に気象予報士、漫画家とも自らの意見を持ち、反日左翼学者と対決していたとは、認識を改めなければならないと感じました。
こういう方たちは、テレビやSNSで軽薄な発言を連日垂れ流している「著名人」とは大違いだと思います。

今回の共同記事は、国民の認知度も関心度も低くなりがちな問題について、読者に知らしめようとしていると感じます。
各位の意見について、「ある大学教授」に「政府高官」、「専門家」、「元メンバー」と、実名を伏せているのが気になります。
それでも共同通信社が、皇室の存続にかかわる問題について、できるだけ多くの声を伝えようとしている姿勢が見て取れます。
このように多様な意見を伝えることは、メディア側にとっては難しさもあると思います。
が、この共同記事を見る限り、決して難しいことではないと思います。

一連の「有識者会議」のことなど、このブログに触れていなければ知ることもありませんでした。
共同通信社が実は「両論併記」していたことに触れ、さらにはねこ庭様のスタンスにも触れることができました。
今回のご判断を支持しますし、私にとってもこのブログの信頼度がより高まりました。
私にとってもすがすがしい週の始まりで、いい1週間になりそうです。
返信する
Unknown (あやか )
2021-06-13 21:55:14
今回の貴ブログを拝読しました。

非常に、すがすがしい思いがしました。
こういう、自省的なところも猫様のブログの良いところだと、思います。
返信する
諸刃の刃 (onecat01)
2021-06-13 22:18:50
 成田あいるさん。

 真摯なコメントに感謝いたします。

 新聞やテレビが、一つの事実を二、三か月一斉に報道し続けますと、多くの国民は信じます。もちろん私もその一人ですが、報道が行き過ぎると、疑問が生じます。

 「平和憲法論」「東京裁判史観」「国連崇拝」等々、数え上げるとキリがありません。今回の「女性天皇」「女系天皇」「女性宮家」問題も、一方的な加熱報道に、疑問が生じました。

 共同通信社は、「両論併記」をしましたが、朝日新聞や東京新聞は、決してそれをしません。ですから、「両論併記」を発見した場合は、評価しようと思います。

 多くのマスコミが「両論併記」をしてくれたら、今頃は「自主憲法制定」が実行され、「皇室の後継者問題」も「11宮家の皇籍復帰」で解決していたはずです。

 なぜマスコミは、「反日左翼的」姿勢から脱皮できないのか。

 いつもの繰り返しになりますので、この辺りでやめますが、

  1. 自分の住んでいる国を愛すること
  2. 自分の国は自分で守らねばならないこと

 この二つは、世界がどのように動こうとも、当面は変わらない原則だと思います。これを「差別」とか「排他的」と批判する人々に限って、「差別」と「排他」の激しい国を、崇拝していると言う矛盾があります。

 その代表が、現在では中国とアメリカでしょう。弱肉強食の国際社会で生き抜くためには、諸刃の刃である「マスコミ」を監視し、日本のために記事を書くように仕向けることも大切です。

 彼らを攻撃批判するばかりでなく、是々非々の態度で接し、「両論併記」の記事には拍手をしたいと思います。

 何を言っているのか、支離滅裂となりましたが、まだ日本の夜明けは来ていません。継続は力なり
と信じ、頑張るしかありません。これからも、ご指導・こ鞭撻を期待しております。
返信する
驚いています (onecat01)
2021-06-13 22:25:56
 あやかさん。

 私は、共同通信社の「両論併記」の記事を読み、すがすがしい気持ちになり、慌てて謝罪し、恥ずかしい思いをしております。

 貴方のコメントをいただき、驚いています。
返信する
自省の所は、教科書にしたい (HAKASE(jnkt32))
2021-06-13 23:53:12
今晩は。拙者も皇位継承に関する有識者会議の事共
は、貴連載から学んだ所も多々ある者で、これから
も学ぶべき所多いと心得ます。

それは、今回の自省的貴見解も同様で、共同通信も
報道大手ですから 時にかも知れませんが、両論併
記の様なバランスに配慮した発信も必用とは認めて
いるのでしょう。

で、ここで留意すべきはやはり もしもですが、捉
え方が妥当でなかった場合 直ちに修正アジャスト
を行い、その事を読者に明らかにする誠実な貴姿勢
だと思います。拙者に同じ事ができるかといえば、
絶対に自信ありとは言えませんが、ここは謙虚に学
ぶべきとの想いも事実です。
返信する
そうですか・・・ (onecat01)
2021-06-14 00:14:38
 HAKASEさん。

 貴方もそのように感じられましたか。

 素直に喜び、感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

徒然の記」カテゴリの最新記事