ハルバースタム氏の著作の紹介は、前回で終わりましたが、アメリカの「黒人問題」と「人種差別」が終わったわけではありません。同様に、日本での「在日韓国・朝鮮人問題」も、依然として残ったままです。
「人種差別」を始めたのは朝鮮の大院君ですが、日本も負けずにやり返していますから、今となれば、互いの国民は原因がどっちがどっちか、分からなくなっています。
日本も朝鮮も政府同士が対立し、自分の都合の良いことしか言いませんから、事情を知らない国民は、相手を憎み攻撃するしかできません。
「おんこと真の読書」の結果から言いますと、捏造の話を作り上げ、それを教科書で教えていますから、私は韓国・北朝鮮の方が、悪質だと思っています。「慰安婦問題」、「徴用工問題」、「旭日旗問題」、「韓国海軍によるレーダー照射問題」と、最近の事件を見ても分かりますが、横車を押しているのは韓国側です。
一方日本はと言いますと、具体的な反論はしませんが、国民はそんな韓国を軽蔑し、嫌悪しています。何をしても悪口雑言が浴びせられ、憎悪されるだけですから、いい加減うんざりしています。アメリカの黒人問題のように、銃を乱射したり、刃物で殺傷したりはしませんが、根強い不信感と苛立ちが双方に存在しています。
「憲法改正」について国論が二分されているように、おそらく「在日」問題も、国民の意見は「韓国・北朝鮮を蔑視する者」と、そうでない人間の二つに分かれているのではないでしょうか。
マスコミの調査によれば、憲法改正については、40対60で「改憲反対者」の方が多いとなっていますが、在日に関する国民の割合は、20対80で、「韓国・北朝鮮嫌悪者」の方が多数と言う結果が出ています。
私も、韓国・北朝鮮嫌悪者の一人ですが、最近少し変化しています。何年か前に、在日の老人の話を動画で知って以来、強い偏見を少し修正しました。
「反日で騒ぎを起こしているのは、在日の一部なのです。」
「90%の在日は、日本人と同じ学校へ通い、日本人と仲良く暮らしています。」
「一部の過激な活動家のために、真面目に暮らしている在日は、迷惑しています。」
「むしろ、日本政府に取り締まってもらいたいくらいです。」
在日韓国・朝鮮人60万人の10 %が、過激な反日活動家だと言うのなら、騒いでいるのは、せいぜい5、6万人です。この5、6万人が、民団や朝鮮総連と結びつき、本国と一緒に反日活動をしていることになります。
私は在日の人々をひとまとめにせず、最近は次のように考えようとしています。
・ 在日のすべてでなく、民団や朝鮮総連と関係する一部の在日だけを、嫌悪すべきでないのか。
・ 日本社会に同化し、仲良く暮らしている在日を、嫌悪したり、差別したりしてはならない。
学生時代に、疎遠になった二人の韓国人友がいます。政府が突然、反日を主張し始めたためでした。嫌悪も差別もなかった朴君と閔君を思い出すと、あんな彼らとなら、元通りになれる気がいたします。
いずれにしましても、韓国・北朝鮮人の全てを嫌悪し続けると言うのは、正常なことでありません。 仲良く暮らしている80%の在日の人々のためにも、正しいことではありません。時間がかかるとしても、私は努力するつもりです。
随分長く語りましたが、表題の「共同通信社に巣食う害虫」とは、まだ結びつきません。とうとう「ねこ庭」の管理人もボケが始まったかと、誤解する人がいるのかもしれません。
これだけの前置きと、準備をしなくては語れないテーマなのだと、ご理解をいただきたいと思います。
本題には、次回から入ります。