ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

古賀誠氏の新著 -3 ( 「南京展示館」を訪問した政治家たち )

2019-10-05 13:53:59 | 徒然の記
 「天皇陛下を含め、国民すべてがお参りできる、わだかまりのない施設を残すべきだ。」「( 天皇の参拝実現も念頭に )、A級戦犯の分祀を含む論議を進めるべきだ 。」
 
 平成19年に、昭和天皇のお言葉が、富田メモで公にされたことをきっかけに、靖国問題が大きくクローズアップされ、古賀氏の上記意見が発表されました。ここまでは前回のブログで説明しましたが、ネットの情報には続きがあります。
 
 「古賀は親中派の一員として目され、上記の靖国問題などにも、影響を与えているとされる。」「平成19年年7月4日、中華人民共和国の王毅大使と中国大使公邸で懇談し、協力を求めた。」
 
 つまり氏は靖国参拝に関し、日本への理解と協力を、王毅中国大使に要請しています。王毅氏は現在、中国外相のポストにあり、日本嫌いで有名な人物です。それでも古賀氏は自民党のパイプ役として、このような内政問題まで、反日大使に相談しています。党の要職にある氏が、こういう対応をするから、中国が居丈高になるのも当然です。
 
 前回のブログでも紹介しましたが、平成22年の秋季例大祭に際し、〈みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会 〉会長として、氏は超党派の議員65人とともに、靖国神社に参拝しています。尖閣諸島中国漁船衝突事件により、日中関係が悪化している時でしたが、氏は、珍しく正論を述べました。
 
 「近隣諸国がどのような状況にあろうと、日本固有の精神文化の施設を、国会議員が参拝せずして、国の主権もなければ国家もない。」
 
 しかし一方で、平成18年7月には、南京大虐殺記念館への訪問と献花を行っていました。元幹事長だった氏と衆議院議員の岸田文雄、参議員の小野寺五典氏など8人が、館長の朱成山の案内で記念館を見学しています。

 私は南京虐殺事件そのものが、東京裁判のため、米国によって捏造された事件と考えていますから、「南京大虐殺記念館」という中国式名称を使わず、「南京展示館」と呼ぶことにしています。
 
 また私は、今年の1月15日から15回のシリーズで、南京事件の実態をブログにしました。平成19年に出版された、田中正明氏が書いた、「南京事件の総括」という本の書評です。
 
 田中氏は、南京事件の責任を問われ、東京裁判で処刑された松井 石根(まつい いわね)大将の、個人秘書をしていた人物です。氏は松井大将の無念を晴らし、事実を世に問うため、この書を書いています。
 
 しかし私のブログで訴えても、日本の片隅での独り言ですから、古賀氏や福田氏など、肝心の自民党議員目には止まりません。反日左翼学者の声の大きさと、彼らに傾斜するマスコミの力と比べれば、残念ながら、「南京の事実」は多くの人に知られないままです。
 
 古賀氏のような政治家は、私たちが黙っていればこれからも、自民党内で影響力を行使します。何度か紹介していますが、この捏造の「南京展示館」を、訪れている無知な政治家の名前を再度紹介します。
 
 〈平成10年〉 海部俊樹   田邊誠   村山富市   野中広務
 
 〈平成14年〉 菅直人
 
 〈平成18年〉 古賀誠、 岸田文雄、 吉川貴盛、 小野寺五典、 山本幸三
   
 〈平成25年〉    鳩山由紀夫      
 
 〈平成30年〉    福田康夫
 
 ついでてすから、鳩山氏と、福田氏の意見も再度紹介します。
 
〈 ルーピー鳩山氏 〉
 「南京大虐殺のような惨事が、世界のどの国でも、2度とないよう望んでいる。」「日本人として、この事件の責任を負うべきだ。」「心よりお詫びをする。」
 
〈 親中派福田氏 〉
 「過去の事実を、正確に理解しなければならない。」「もっと多くの日本人が、記念館を参観すべきだ。」「見解が分かれる犠牲者数については、議論する問題ではなく、」「事件があったことは、事実。」「中国の全土に、どれだけ被害を与えたか、日本人は考えなくてはいけない。」
 
 福田氏の発言に対し、中国外交部報道局の陸慷報道官は、「日本の有識者が歴史を正視し、平和を呼びかけた」として「称賛」の意を表明しました。
 
 古賀氏について書くはずのブログですが、沢山の政治家が登場しました。「赤信号、みんなで渡れば怖くない。」と、こんな言葉がありますが、氏を語る格好の言葉ではないでしょうか。多くの自民党の議員たちが間違ったことをするので、自分がやってもいいだろうと、信念もなく愛国心もない氏の姿が見えます。
 
 明日は、最終回となります。息子たち以外の方は、次回もスルーして下さい。
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古賀誠氏の新著 - 2 ( 日本人の心と反日の思考 )

2019-10-05 05:31:26 | 徒然の記
 氏について、一番理解に苦しむのは次の二点です。
 
   1.  中国とのパイプ役を、野中氏から引き継いだ氏は親中派議員の一人だった。 ( 中国は、総理大臣の靖国参拝に強く反対している。  )
 
  2.  総理大臣の公式参拝実現を求め、戦没者遺族の多数が加入する「日本遺族会」の会長として、平成12年から平成24年まで10年間務めていた。
 
 1. と2. は、相容れない立場ですから、この間氏が苦労したのか、単にその場しのぎをしていたのか今でも不可解なままです。靖国参拝問題に関する、氏の言動をネットの情報から拾ってみました。
 
 ・ 昭和61年 中曽根首相が中国共産党からの強い批判で、靖国神社の公式参拝を取りやめたことに抗議し、国家基本問題同志会が発足した際には、代表幹事として会に参加した。
   
 ・平成17年 「(靖国参拝には)近隣諸国への配慮が必要」と発言し、批判が殺到すると、「私見として述べた」と釈明に追われ、これを機に靖国神社総代の職を、辞任した。
 
 ・平成19年 「首相の公式参拝だけで、事足りるのか。天皇陛下を含め、国民すべてがお参りできる、わだかまりのない施設を残すべきだ」と述べ、「天皇の参拝実現も念頭に、A級戦犯分祀を含む論議を進めるべきだ」、との考えを表明した。
 
 ・ 平成22年 秋季例大祭に際し、〈 みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会 〉会長として、超党派の議員65人とともに、靖国神社に参拝。尖閣諸島中国漁船衝突事件により、日中関係が悪化している時の参拝については、「まったく別問題」との認識を示し、「近隣諸国がどのような状況にあろうと、日本固有の精神文化の施設を、国会議員が参拝せずして、国の主権もなければ国家もない」と述べた。
 
 どう考えても矛盾する意見であり、日本人の心と反日の思考を、どのように自分の中で整理したのか不思議でなりません。氏は、ジキルとハイドの心を持っている人間なのか。それともその場の思いつきで、軽い気持ちで動く政治家なのか。
 
   「天皇陛下を含め、国民すべてがお参りできる、わだかまりのない施設を残すべきだ。」という、氏の言葉には、2つの意味があります。いずれも、天皇陛下の参拝を実現するためのものですが、1つ目は、A級戦犯の合祀を止めること、2つ目は、靖国神社とは別の場所に、慰霊の場を作ることです。
 
 これにつきましては、ネットの情報が別にありましたので、紹介します。
 
 「日本遺族会は、靖国神社と密接な関係があるとされ、〈 靖国神社に代わる戦没者追悼国立施設の設置 〉には、反対の立場を取っていたが、」「昭和天皇が、靖国参拝を中止した理由が、A級戦犯の合祀とされる富田メモが平成19年に見つかったため、分祀の検討を、当時会長であった古賀誠が講演で述べた。」
 
 「現在の遺族会は、靖国神社問題を解決する手段として、」「戦没者追悼国立施設の設立を、積極的に要求しており、」「平成19年の自由民主党総裁選挙でも、戦没者追悼国立施設の設置発案者である、福田康夫支持を表明した。」
 
 分祀検討のきっかけが、富田メモにあったことは聞いていましたが、福田氏が発案者であるとは知りませんでした。昭和天皇が、実際に語られた言葉なのかについては、疑問を呈する学者もいますが、仮に陛下がそう言われていたとしても、福田氏と古賀氏は大きな間違いをしています。
 
 昭和28年8月3日の衆議院本会議に、「戦争犯罪による受刑者の赦免に関する決議」が、自由党・改進党・社会党等との共同提案のかたちで上程され、旧社会党、共産党を含む全会一致で可決されています。
 
 これにより戦後の日本からは、A・B・C級も含め、戦犯はいなくなっています。むしろ処刑された7名の方は、「昭和殉難者」と呼ばれています。
 
 戦犯そのものが居なくなっているですから、分祀の検討は必要がありません。まして他の場所に新設すると言う話は、国民の気持ちに添うものでしょうか。「靖国で会おう」と、誓い合ったご先祖様の魂にも、申し訳が立たない気がします。赦免決議があっても、戦犯が無くなっていないと主張するのは、反日左翼勢力だけです。
 
 福田元首相や古賀氏が、A級戦犯の分祀などと公然と言うから、美智子様まで勘違いされ、この言葉を使われているのかもしれません。だとすれば古賀氏や福田氏は、尊い犠牲となられたご先祖に対し、反日左翼の議員と同じ感覚で向き合っていることになります。古賀氏が赤旗に投稿した行為も、うなづけると言うものです。
 
 千葉日報の記事から、話が横道へ深入りしましたが、明日はまた、新聞の記事に戻ります。もう読みたくないと思われる方は、明日はお休みしてください。
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