ねこ庭の独り言

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日本国憲法改正草案 ( 天皇陛下と、国歌と国旗 )

2013-01-13 14:43:44 | 徒然の記

  自民党の広報に、憲法改正草案が掲載されていると知った。

 安倍総理が、どのような内容で改正しようとしているのか知りたくて、早速印刷した。選挙で自民党に票を入れたのは、「憲法改正」に賛同しているからだった。

 現憲法との対比で表示され、A4で27ページになるが、何日かけても読むつもりだ。やや重いが、新年に相応しい課題でないかと、カラ元気で臨むとしよう。

 まず、前文と第一章天皇についてだ。

 安倍氏がテレビで、しきりに前文を批判していたが、私も同じ思いを抱いている。戦争の惨禍を二度と繰り返さないと言う、崇高な理想の表明と賛成する意見が多いが、私にはそう読めない。

 戦前の日本を否定し、日本だけが誤った戦争をしたとそういう風に読めるので、素直に賛成できない内容になっている。

 「自国のことのみに専念して、他国を無視してはならない」

 前文のこの言葉には、日本が自己中心の戦争をしたと、非難の意味が込められている。軍人たちが戦争へ進んで行った事実は、今の目からすると愚かに見えるのだろうが、そうせざるを得なかった事情があった。日本が全て悪かったと断定するところには、疑問が残る。

 戦勝国が日本を裁いた結果だと、安倍氏が憤る気持ちは理解できる。日本には昔から、喧嘩両成敗という言葉がある。責任がどのような割合になるのかは、様々な解釈があるだろうが、戦争も喧嘩の一種だから互いの言い分があり、片方だけが悪いということはあり得ない。

 先の大戦で敵だった国が、負けた日本に厳しく臨む、あるいは憎しみと共に反撃してくるのは、分からぬことではない。

 憲法に懲罰の言葉をちりばめたくなる意図も、理解できる。しかし日本人までが一緒になり、不公平な非難を甘受し、というより、諸手を擧げて賛同するのはいくら説明をされても理解できない。

 だから自民党案で、懲罰の言葉が削除されたことに安堵する。

 第一章の天皇については、天皇が象徴から元首へと変わったが、実態に即したということで問題を感じない。国事行為等についても内容を整理しており、不都合を覚えない。

 新設の条文は、国歌と国旗についての記述である。反対する人びとが存在し、騒ぎを起こす原因となっているから、明確に記述したのを良しとする。けれども「尊重しなければならない」と、わざわざ書く必要があるのだろうか。左の人びとが国家による強制と、難癖をつける要因になる。

 憲法に定めてさえおけば、国歌も国旗も、元々国民が大切にしていたものだから、自然と浸透していくに決まっている。

 みみずの戯言だが・・先はまだ長いので本日はこれまでとしよう。

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