立科の下りである。前半のタイトなコークスクリューの連続の中、執拗に追い上げるAさんドライブのジェッタとKとのメンタルバトル。2台とも限界ギリギリの走りを続けながらも、じつはジェッタの執拗な走りはKに効いていた。メンタルな焦りから来る一瞬の操作、あるいは判断の遅れがKの走りに見えてきたそのとき・・・あわやガードレールにササるか、と思われたKだったが、絶妙のサイドブレーキ使いとビミョーなアクセルワークで難なくコーナをクリアしたK。そいつを獲物のごとくぢわぢわ追い詰めつつも道幅と対向車に阻まれて抜けないスーパージェッターの戦いはワインディング後半の高速バトルへと突入してゆく・・・
ここの後半もやはり下りのままであるが、傾斜ははるかにゆるくなる、ストレートも長い、がその先にあるコーナは直角に近い曲率でブレーキにはとことん厳しい。さらにコーナにも当然傾斜がついている。走行ラインの選択でクルマ、つまり主にブレーキ、タイアへの負担を軽くすることもできるのだがそれをやっていたのではこのK、いつまでたっても抜かせてはくれない。それくらい速い。
が、ストレートでの加速、到達スピードはKの比でないのはこりゃトーゼンだ。どこで抜くか・・・どこでも抜ける、がここまでバトルを引っ張られたのはAさんにしても初めてのことである(爆)。できるだけショッキングな抜き方で相手を貶めてやらなければ気がすまない(更爆)。
そう、Aさん意地悪なのである・・・などとそんなことを考えるうちにもコーナは迫ってくる。直線では横に並びかけてまずは威嚇である、が、抜かない。だって面白くないでしょう・・・Aさんのクールないぢわる根性だけは見習いたくともできない・・・
こんな話がある・・・Aさんがまだ964に乗っていた頃の話だ。アウトバーン入り口のゲート(爆死)で、右側に座る奥様にチケットとってもらうべく停車した(左側の左ハンゲートからチケット取ると時間が印刷されないため、毎回タイムにこだわるAさんは同乗者ありの時には右側からとることにしているそうだ。ちなみに964はLH)。奥様当時第一子ご懐妊中、つまり妊婦さんであった。ゲートとの距離は30cmもあっただろうか、ちょいと難儀したんだそうだ、妊婦さんだし・・・っとそのとき「パッパッ~」とクラクションが鳴らされた・・・ミラー見てみれば993RS・・・
ううむ、そうカニ、そうくるカニ・・・どちらがどう、という問題ではなかろう、どちらにも事情はあった、がAさんブチ切れである(爆)。ここからは車載カメラがあればとっておきたかった映像の連続だったそうだ。生涯最高の走り(Aさん談)で993の「鳥居」と呼ばれるリアウィングまであと5cmのところに近づきながらあおりまくり、さらにアルプスのトンネル区間に突入。150(油温ですよ)でもコワいこの区間でメータ読み275を記録しながらRSをミラーの点にしてやったそうである・・・まあ、RSのドライバさんのために補っておくが、この区間はフツー床までは踏めない。Aさんはここを本当のバランスをもった個体だけがクリアできる速度で走破したわけである。フルノーマルの964が踏めてレーシングモデルのはずの自分がなぜ踏めないのかに悩んだだろうというのは想像に難くない(爆)。その後、関東平野ぢゃなかった、ミュンヘン近郊に差し掛かってからは平坦な路面となってしまうので、いぢめがいがないと悟っているAさん、わざーとスピード落として待っていた・・・RSくん、おとなしくハザード焚いたそうである。・・・え、なに助手席の奥様?もっと踏めといったとか言わないとか・・・(爆)
(第50話に続く)
*この物語はフィクションであり、実在する人物、団体とは一切関係ございません。
ここの後半もやはり下りのままであるが、傾斜ははるかにゆるくなる、ストレートも長い、がその先にあるコーナは直角に近い曲率でブレーキにはとことん厳しい。さらにコーナにも当然傾斜がついている。走行ラインの選択でクルマ、つまり主にブレーキ、タイアへの負担を軽くすることもできるのだがそれをやっていたのではこのK、いつまでたっても抜かせてはくれない。それくらい速い。
が、ストレートでの加速、到達スピードはKの比でないのはこりゃトーゼンだ。どこで抜くか・・・どこでも抜ける、がここまでバトルを引っ張られたのはAさんにしても初めてのことである(爆)。できるだけショッキングな抜き方で相手を貶めてやらなければ気がすまない(更爆)。
そう、Aさん意地悪なのである・・・などとそんなことを考えるうちにもコーナは迫ってくる。直線では横に並びかけてまずは威嚇である、が、抜かない。だって面白くないでしょう・・・Aさんのクールないぢわる根性だけは見習いたくともできない・・・
こんな話がある・・・Aさんがまだ964に乗っていた頃の話だ。アウトバーン入り口のゲート(爆死)で、右側に座る奥様にチケットとってもらうべく停車した(左側の左ハンゲートからチケット取ると時間が印刷されないため、毎回タイムにこだわるAさんは同乗者ありの時には右側からとることにしているそうだ。ちなみに964はLH)。奥様当時第一子ご懐妊中、つまり妊婦さんであった。ゲートとの距離は30cmもあっただろうか、ちょいと難儀したんだそうだ、妊婦さんだし・・・っとそのとき「パッパッ~」とクラクションが鳴らされた・・・ミラー見てみれば993RS・・・
ううむ、そうカニ、そうくるカニ・・・どちらがどう、という問題ではなかろう、どちらにも事情はあった、がAさんブチ切れである(爆)。ここからは車載カメラがあればとっておきたかった映像の連続だったそうだ。生涯最高の走り(Aさん談)で993の「鳥居」と呼ばれるリアウィングまであと5cmのところに近づきながらあおりまくり、さらにアルプスのトンネル区間に突入。150(油温ですよ)でもコワいこの区間でメータ読み275を記録しながらRSをミラーの点にしてやったそうである・・・まあ、RSのドライバさんのために補っておくが、この区間はフツー床までは踏めない。Aさんはここを本当のバランスをもった個体だけがクリアできる速度で走破したわけである。フルノーマルの964が踏めてレーシングモデルのはずの自分がなぜ踏めないのかに悩んだだろうというのは想像に難くない(爆)。その後、関東平野ぢゃなかった、ミュンヘン近郊に差し掛かってからは平坦な路面となってしまうので、いぢめがいがないと悟っているAさん、わざーとスピード落として待っていた・・・RSくん、おとなしくハザード焚いたそうである。・・・え、なに助手席の奥様?もっと踏めといったとか言わないとか・・・(爆)
(第50話に続く)
*この物語はフィクションであり、実在する人物、団体とは一切関係ございません。