だらだら日記goo編

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若く美しくなったソクラテス

2016-10-14 23:53:54 | 日記
昨日は、工芸青花、という会の主催するイベント、金沢百枝さんの、キリスト教美術を楽しむ。という講座に出かけてきた。
工芸青花とはなんぞやとなるが、新潮社がやっている、会員制サークルで、入会に20,000円も取られる。
そんな会とは関わりがないが、金沢百枝さんに会いたくて、出かけたのだ。
金沢さんは、今は、東海大学の教授を務めておられるが、僕より、大学は一つ下か、まず、理系で博士を取られ、文系の美術史に移って、また博士号を取られたという凄い勉強家だ。
専門はロマネスク彫刻、11-12世紀の教会建築の、所謂、持ち送り彫刻、というのがあるが、それを専門に研究されている。
要は、この時代は、教会建築に、何故か、世俗的な要素が入ってきて、それが、持ち送り部分に表れている。という不思議な現象を研究されておられる。
ロマネスクとは、ゴシックの前の時期だ。
ゴシックの高い塔が、要は、天に向かって聳えると、当然の如く、ロマネスク様式の持ち送り彫刻は消えてしまう。
要は、ロマネスクとは、不思議な時代なのだ。
こういう、教会建築の不思議に図像学の分野から挑んでいるのが金沢さんだ。
で、昨日の会場は、自由学園明日館という、目白と池袋の間にある、ライト建築の建物で行われた。
テーマは、何故か、スペインの聖堂のお話。
お話は面白いが、金沢さん、ローマ時代の話から、次から次へといろんな話を繰り出すから、予習をしない僕は、ついていくだけで大変だし、資料にページが振っていないから、何処見りゃいいのか分からない。
しかし、キリスト教勢力と、イスラムの間で、いろいろと揺れたスペインを顧みることができた。
質疑の時間に、盛んに、工芸青花を褒める会員様が居たので、20,000円払う価値があるかい?と反骨精神一杯の僕は、質問したかったけど、まあ、やめておいた。
しかし、金沢さんは美しい。学生結婚されたというが、まだ、30代だと言っても通じそうだ。
すると、貴女の美しさの秘訣は?と聞きたくなったが、これも場違いなので、やめておく。
代わりに、研究史について、ちょっと質問した。
参考文献に、ある人の論文が2本あがっているが、資料に引用されたのは、どちらか?という質問だったけど、金沢さん意味が通じなかったようで、両方共です。と、ムッとして答えてらしたが、どっちの論文の方が参考になるか?という質問と勘違いされたようで、執り成し人がいて、説明してくださったので、やっと通った。
しかし、この講義、夜の、6時半から8時半までと時間が遅すぎる。薬を飲む必要がある僕としては、目白で良かった。というべきか。
金沢さんは、以前は、朝日カルチャーセンターなんかでも、講義しておられたが、いつの間にか、新潮社のまわしものになられた。去年、刊行された著作も、新潮選書から出ている。ロマネスク美術革命、という本だ。
僕は、拘置所で、時間がタップリあったから、ゆっくり読んだ。
来月からは、また、ここで、キリスト教美術を楽しむ。新約聖書編の講座が始まります。
ということは、旧約聖書編は終了したということ。
初回は、11/10,また6時半から。
僕がそうであった如く、青花の会会員でなくても受講できます。詳しくは@momokanazawa,のツイッターなどご覧ください。