という妙な名前の展覧会のブロガー内覧会に参加した。
場所はブリヂストン美術館。
普通は月曜休館するが、会期中で月曜の休館は二回だけと力の入った展覧会だ。
内容は石橋財団の所有する絵画から、100点余りを厳選、それをテーマごとに展示する。
例えば、自画像であったり、ヌードであったり、山であったり、川であったりと。
したがって思いもよらない絵画が同じ部屋を飾ることになる。
例えば、第10室の海だ。海をテーマにした作品が並ぶが、モネの、雨のベリール、と、青木繁の、海景、が実によく似ているのだ!
青木繁が、モネの絵を見ていたかどうかはわからないという、しかし偶然の一致だろうか?
今、青木繁を出したが石橋コレクションを作った石橋正次郎は、青木の作品あたりから、収集を始めたようだ。
そして、西洋の印象派へと手を広げた。基本的に明るい絵が好きだったようだ。
今回の展覧会にはセザンヌも三点出ている。
国立新美術館で、セザンヌ展をやっているのに敢えて貸さないのは、この展覧会を重くみている証だ。
所蔵作品展な訳だが、常設展示を大変重くみるのは、この美術館の伝統で、良いところだ。
日本では、なにか、特別展を重要視する傾向にあるがそれは違う。
基本的に展覧会は、美術館の収蔵品の質で、勝負すべきで、収蔵品を持たない、新美術館など愚の骨頂だ。
話がそれたが、セザンヌも何時もかかっている部屋から移って、取り合わせの妙を演じている。
第8室、山のところに、雪舟の四季山水図と、セザンヌのサントヴィクトワール山が、向かい合って展示してあるのだ。
雪舟は福岡の石橋美術館から、雪舟が、明に渡り、帰国した直後に描いた作品。
セザンヌのサントヴィクトワール山は連作となっているが、ブリヂストンのものは、シャトーノワールと組み合わせて描いた珍しい作品で、貸してくれと依頼が、引きも切らないとか。
雪舟とセザンヌの邂逅、なんたる贅沢!
また、この第8室の前には、新収蔵品コーナーがある。
カイユボットの、ピアノを弾く若い男、と、岡鹿之助、セーヌ河畔だ。
厳しい財政事情で、絵を新しく買えない美術館が多いのに、流石はブリヂストンと言いたくなる。
こんな調子で最後の現代美術まで続く。ブリヂストンが最近、現代美術に力を入れていることは知るところだ。
昨年も野見山暁治の展覧会があったが、今回も石橋美術館から、風の便り、が出品されている。
また今回の展覧会は、すべての作品に150字の解説が着いていて、読むだけで時間がかかる。
小学校六年生でもわかる解説を目指したそうで、つまりは、抽象絵画等と言う言葉は使わない。
また展示図録も発売され、コラムがところどころに組み込まれ、読みごたえある。
この展覧会の次は、ドビュッシー、美術館の未来を考える展覧会のようだ。
ブリヂストン美術館から目が離せない。
場所はブリヂストン美術館。
普通は月曜休館するが、会期中で月曜の休館は二回だけと力の入った展覧会だ。
内容は石橋財団の所有する絵画から、100点余りを厳選、それをテーマごとに展示する。
例えば、自画像であったり、ヌードであったり、山であったり、川であったりと。
したがって思いもよらない絵画が同じ部屋を飾ることになる。
例えば、第10室の海だ。海をテーマにした作品が並ぶが、モネの、雨のベリール、と、青木繁の、海景、が実によく似ているのだ!
青木繁が、モネの絵を見ていたかどうかはわからないという、しかし偶然の一致だろうか?
今、青木繁を出したが石橋コレクションを作った石橋正次郎は、青木の作品あたりから、収集を始めたようだ。
そして、西洋の印象派へと手を広げた。基本的に明るい絵が好きだったようだ。
今回の展覧会にはセザンヌも三点出ている。
国立新美術館で、セザンヌ展をやっているのに敢えて貸さないのは、この展覧会を重くみている証だ。
所蔵作品展な訳だが、常設展示を大変重くみるのは、この美術館の伝統で、良いところだ。
日本では、なにか、特別展を重要視する傾向にあるがそれは違う。
基本的に展覧会は、美術館の収蔵品の質で、勝負すべきで、収蔵品を持たない、新美術館など愚の骨頂だ。
話がそれたが、セザンヌも何時もかかっている部屋から移って、取り合わせの妙を演じている。
第8室、山のところに、雪舟の四季山水図と、セザンヌのサントヴィクトワール山が、向かい合って展示してあるのだ。
雪舟は福岡の石橋美術館から、雪舟が、明に渡り、帰国した直後に描いた作品。
セザンヌのサントヴィクトワール山は連作となっているが、ブリヂストンのものは、シャトーノワールと組み合わせて描いた珍しい作品で、貸してくれと依頼が、引きも切らないとか。
雪舟とセザンヌの邂逅、なんたる贅沢!
また、この第8室の前には、新収蔵品コーナーがある。
カイユボットの、ピアノを弾く若い男、と、岡鹿之助、セーヌ河畔だ。
厳しい財政事情で、絵を新しく買えない美術館が多いのに、流石はブリヂストンと言いたくなる。
こんな調子で最後の現代美術まで続く。ブリヂストンが最近、現代美術に力を入れていることは知るところだ。
昨年も野見山暁治の展覧会があったが、今回も石橋美術館から、風の便り、が出品されている。
また今回の展覧会は、すべての作品に150字の解説が着いていて、読むだけで時間がかかる。
小学校六年生でもわかる解説を目指したそうで、つまりは、抽象絵画等と言う言葉は使わない。
また展示図録も発売され、コラムがところどころに組み込まれ、読みごたえある。
この展覧会の次は、ドビュッシー、美術館の未来を考える展覧会のようだ。
ブリヂストン美術館から目が離せない。