だらだら日記goo編

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明日への祈り

2011-12-30 22:03:35 | インポート
今日の朝日の社説は、年の終わりにー万の悲しみを忘れない。である。
今ベートーベンの第9聞きつつこれ書いているが、ベートーベンはuber'm Sternenzert muss ein lieber Vater wohnenと書いた。だがそれが信じられないというのが今年の震災ではないのか?
誠に旧約のヨブが受けた不条理が思い出される震災だった。
真面目な人間が数々の不条理に会うというのがヨブの話だが最後は神がヨブの前に現れ、ハッピーエンドに終わる。
だが今回の震災では万の命がいきなり奪われたのだ。
ヨブを思い出すと言ったがヨブは幸福な方だと言わなければならない。
震災で残された方は何を頼りにして悲しみに耐えろというのだろうか。
神などいない、宗教など虚構だ、はっきりそう思う。
ベートーベンの第9の歌詞は嘘だ。
全ては無常、人は誠に旧約のイザヤの言う葦だ。だがパスカルのように、人間は考える葦だ。とつよがってもダメだ。
おそらく来年の日本人はニヒリズムのただ中を漂うしかないと思う。
東北の人たちには悪いが、暖かい場所で第9聞ける、こんな幸せはない。
東北の人たちが自分たちも幸せだと考えることができるーこんなささやかなことが僕にとっての明日への祈りだ。