だらだら日記goo編

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師走か

2011-12-01 00:28:20 | インポート
お坊さんも走るという師走。
さすがに展覧会どころではないがもう来年の展覧会とかの話題はある。
横浜美術館で松井冬子の個展が開かれるのが楽しみ。
さて最近行った展覧会をひと言で。

板橋区立美術館、池袋モンパルナス。
モンパルナスであってモンマルトルではない。
つまり上野や銀座といった成功した画家ではなく駆け出しの貧乏画家の集まり。
池袋モンパルナスに夜が来た、と小熊秀雄は歌った。
酒飲みながら貧乏画家は、こん畜生今にみていろ俺らだってと語り合ったろう、その反骨精神いいな。

そごう美術館、柳宗悦。
柳が東京帝大哲学科は知っていたが、心理学先攻とはね。
柳の関心は西洋ー朝鮮ー日本と移るのだが、朝鮮への関心は白樺派がもたらしたロダンをみようと訪れた浅川伯教が持参した手土産の朝鮮陶器にはひとめぼれしたことだとか。
で日本への関心は木喰からはじまる。木喰求め全国行脚だ。興味持ったら徹底的に調べなければきがすまない。
で晩年は宗教哲学、大無量寿経の第四願に注目。美は聖と通ずるというのには賛成。

損保ジャパン、セガンティーニ。
大震災のため開催延期になりました展覧会。
不遇な少年時代で両親と別れ少年院、しかし絵の才能があった。
なんか知らぬが独特の補色関係にある色を使った分割技法で色彩に富んだ作品を作る。
アルプスの画家として知られ大原美術館からも出品されていた。
この画家は母性に強い関心があり、更に宗教にも惹かれていたから、聖母子みたいな作品もある。
しかしこの画家畢竟の大作は三部作、生、自然、死だ。
門外不出でパネル展示だが生命の輪廻転生を歌ったらしい。
で画家は、その自然を描くため高地に行ったがあっけなく死んだ。

さて、現代美術館、神奈川県立近代美術館葉山、サントリー等の招待券があたらしく入った。
まだ忙しいだろう。