だらだら日記goo編

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安いのか高いのか

2011-06-15 23:09:49 | インポート
今日はディスクユニオン新宿がタイムセール、600円以下のCDが一律200円。
僕もベームのモノラル時代のモーツァルトなど求めました。
一方、学研が発売したけど、テノールだかバリトンだかの許可が得られずに慌てて回収した幻のディスク、ミュンシュ
な来日公演の第九は三万円でうっている。
しかし定評あるミュンシュがボストンを指揮した第九、RCA盤は200円均一に含まれるし、ミュンシュがボストンを指揮したライブのベートーヴェン全集は2000円程度で売られているから面白い。
ミュンシュの音楽は力強くて速い。
第九の第一楽章など14分台だ。
当時の指揮者の多くが16分以上かけているのとは対照的だ。
ミュンシュはその情熱でボストンのそして世界のファンを掴んだ。
だからそのあとを継いだラインスドルフの評価が低くなる。
真面目だが面白くないというのだ。
しかしラインスドルフのボストンを指揮した第九を聴いてほしい。
そこにはラインスドルフの個性がはっきり表れている。
ミュンシュと同じく豪快だが、ミュンシュのように情熱で押し切ることはしない。
すべては計算しつくされている。特にティンパニの使い方がうまく、第二楽章の強打はまねができない。圧倒される。
ラインスドルフはボストンとベートーヴェン全集を作ったが、第九の次は第七がよい。
第九は66分程度で駆け抜けるような音楽だが、第七はずっしりと重い。
ラインスドルフは曲の雄大さを敢えてゆっくり演奏して表現しようとする。
つまりラインスドルフは曲の性格にあわせて音楽を作っていく指揮者なのだ。ミュンシュのように何でも情熱で押し切ることはしない。
一筋縄ではいかない指揮者ともいえる。
そんなラインスドルフの指揮作品がなかなか手に入らないというのは惜しい。
一度発売になってもすぐ廃盤になってしまう。
ラインスドルフのベートーヴェンなど中古店でもまずみかけないのはなんとも惜しい。