温故知新No2

静岡県の牧之原市から、盆栽、野球審判、蕎麦打ち、おやじバンド、その他徒然なるままに、ブログしています。

2017 主役交代No3

2017-04-27 06:41:34 | ガーデニング
ぞくぞくと洋ラン系が開花。
ただ、いつもよりきっと遅い開花だろう。

このところ、朝の冷え込みが気になる。
茶農家にとって、摘採前の一番大事な時。

ここで万一、霜にでも合えば、新茶に大きな影響が出る。
心配なのは、雨の降る朝は逆に暖かく問題がないが、その翌日の朝、思いがけなく冷たいとき、湿った地面は氷点下に。
そうなると無風状態では霜が降り、お茶の新芽を凍らせる。

こんなことはあってはならない。
そのために、茶園には、温度設定をした防霜ファン(畑に立つ、巨大な扇風機!?)を設置し、一定温度以下になると自動的にファンが回り、風を出して霜が降りるのを防ぐ。

ただし、防霜ファンも、すべての畑に風が行き渡るように配置するためには、限りない本数を設置しなければならないが、それは採算を度返しした無理な対策。
だから、最低限の防霜ファンを敷設しているが、だから、場所によってはファンの風が行き渡らないところもあり、そこで霜被害が発生する。

通年の維持管理経費と被害量を見比べることはできない。
自然を相手にいつ起こるか知れない霜のために損失する被害額とすべてを埋め尽くす防霜ファン設置の経費とを比較すれば、やはり防霜ファンを間引きするしかないだろう。

お茶産業は今低迷というが、今のコーヒーや紅茶、あるいは各種飲料、ウーロン茶などの多種多様な飲み物が氾濫するこの世の中と昔のまずはお茶といった時代とを比べることはできない。

だからってお茶の低迷を甘んじて受け、売れなければ仕方がないとも言えない。
要は、今、時代はお茶に対して何を求めているかをしっかりと分析し、求めるところに手厚い供給をするしかない。
それが国内から視野を広げ全世界をターゲットとする販売戦略を展開するほどの自信と勇気を持ち合わせれば、単に杞憂の状態からは、抜け出せる。

お茶は本来おいしい、日本人の心のよりどころ。
どんな若者にもこのおいしさは伝わる。

ただ、今消費者が求めているのは、急須を使ったリーフ茶ではなく、手軽なペットボトル。
ここを逆手に取るのか、順手に取るのか、様々なアイディアが必要になる。


【写真↓:満開の蘭】


コメント
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