■大同有毒スラグの不法投棄場所は、運搬距離の関係から、排出源の大同特殊鋼渋川工場と、独占取扱元の佐藤建設工業が共同して混合作業をしてきた東吾妻町箱島を中心に分布しています。そのため、おひざ元の東吾妻町には、あちこちに有毒スラグが不法に捨てられているのです。今回、市民オンブズマン群馬が誇るプロジェクトチーム「リットン調査団」が調査に向かったのも、東吾妻町岩井付近でした。
↑東吾妻町箱島の大同・佐藤連合の有害スラグ混合所から近い岩井地区です。場所はこちらです↓
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↑野に咲くピンクの花がキレイだ。田んぼ風景も春めいて来た。↑
↑砂利道といえば、スラグ不法投棄常習者「佐藤建設工業」が好む場所。群馬県の未舗装路が、我々リットン調査団に「ぜひ調査してくれ!」と呼んでいる!有害物質を田んぼの傍に撒き散らすのは、絶対に日本人として許せない!八百万の神々がお怒りだ。↑
↑現場をよく見てみよう。おっ!さっそく角バリ石だ。↑
↑近づいてみると、黒光り石やサビも浮いている石を発見。有害スラグだ。↑
↑缶コーヒーを置いてみると、この有害スラグのサイズがお分かりいただけるはず。↑
■ところで、これは「敷砂利」なのでしょうか?「下層路盤材」なのでしょうか?「盛り土」なのでしょうか?吾妻農業事務所様、教えてください。ただし、後出しジャンケンはやめてくださいね。
4月1日の当ブログで、仰天な群馬県監査委員の監査結果をお伝え致しました。
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1569.html
■さっそく、県監査結果の一部を読み直してみましょう。
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3 事実関係の確認
(2)ブレンド骨材について
カ 監理課通知への適合性について
請求人は、吾妻農業事務所は本件農道整備工事の実施に当たり、ブレンド骨材を監理課通知が使用を認めていない路面敷砂利として使用しており、かつ、周辺土壌と区分する処置も行っていないから、同工事は監理課通知に違反していると主張している。
この点について、設計書綴により確認したところ、確かに同工事において、ブレンド骨材は、下層路盤工としてではなく、路面敷砂利として積算され、使用されていた。
しかしながら、建設企画課長への関係人調査により判明した事実によれば、監理課通知が再生骨材と同様に取り扱うものとして、ブレンド骨材の使用を車道用下層路盤工に使用し、路面敷砂利には使用しないこととしているのは、ブレンド骨材が再生骨材の代替品として、これと同等の性能、品質等を有すると判断するための基準があるか否かによるものであり、請求人が主張するように環境への影響に配慮して規定されているものではなかった。
下層路盤工として使用したとしつつ、路面敷砂利として積算している農村整備課及び吾妻農業事務所の説明は一貫性の低いものであるが、吾妻農業事務所が本件農道整備工事を施工した際、既に、近い将来、本件舗装工事を施工する予定だったのであり、当該ブレンド骨材は本件農道整備工事の時点では路面敷砂利として使用されていたとしても、本件舗装工事が実施された段階で、その上にさらに下層路盤工が施され、合わせて一体の下層路盤工として位置づけられているのであるから、直ちに監理課通知に反するとはいえないものと判断された。
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■このように記載されています。県職員寄りの監査委員でさえ、「下層路盤工として使用したとしつつ、路面敷砂利として積算している農村整備課及び吾妻農業事務所の説明は一貫性の低いものであるが」と呆れている様が見て取れます。
そもそも「敷砂利」でも、「下層路盤材」でも、「盛り土」でも、有害物質を混入させなければ、このような騒ぎにはならなかったのです。「不法投棄実行犯が、せめて、食の安全に直結する農地のすぐそばには、不法投棄をやめてくれれば・・・」と願いを込めて嘆息しても、時は遡ってくれません。
有害スラグは「大量に行方不明」と報道されていながら、その結末が一向に見えてきません。悪徳なブラック企業は、今もどこかに隠してある有害スラグを、少しずつ混入しているかもしれないのです。吾妻農業事務所管内であれば、今回の当会による住民監査請求の結果、監査委員に「一貫性がない」と指摘されながらも、“お咎めなし”という監査結果が出たことを奇貨として、ますます誤魔化し通すことでしょう。
我々県民が安心して暮らすためには、やはり、不法投棄実行犯が一刻も早く刑事告発されなければなりません。刑事告発と端緒として、徹底的に実行犯を追及することにより、以ってこの不法投棄に手を貸した官民の関係者らに猛省を促し、再発防止を徹底するしかありません。
【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】