市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

新元号フィーバー・・・当会が「光栄」をイチオシする背景と根拠

2019-03-30 23:09:00 | 国内外からのトピックス
■新元号が明後日2019年4月1日(月)午前11時半に発表されるというので、世間ではどんな元号になるのか、予想で盛り上がっています。この機会に当会でも、どのような元号が相応しいか、普段行政を相手に戦略を練っている当会も、「やわらか頭」で考えてみることにしました。結論から言うと、新元号は「光栄」がふさわしいということになりました。

 巷では、新元号は「安久」?などと、既に半年も前から、さながらトトカルチョの様相を呈しています。

**********産経新聞2018年9月25日11:30
新元号は「安久」!? SNSなどで予想合戦白熱 「M・T・S・H」以外、「安」の文字人気
 天皇陛下の譲位で来年5月1日に元号が「平成」から改元されるのを前に、新元号予想が過熱している。早くもSNS(会員制交流サイト)での議論や、予想アンケートを行う民間企業なども相次いでおり、改元が近づくにつれてさらに盛り上がりをみせそうだ。専門家は「生前退位(譲位)によって予想自体がタブー視されにくくなった」と指摘しており、改元に対する国民の意識の変化も背景にあるとみられる。(小松大騎)

新元号予想が過熱
タブー視なく

 「明治、大正、昭和、平成の頭文字をアルファベット表記にしたM・T・S・H以外の文字になるのは確定」「Aが頭文字の元号は江戸時代の『安政』以来ない。平和が持続するように『安久(あんきゅう)』がいいのでは」
 昨年12月に開かれた、譲位の日程を決める皇室会議で、陛下が平成31年4月30日に譲位され、皇太子さまが5月1日に即位されることになり、SNSでこんな予想合戦が白熱している。元号は645年の「大化」から「平成」まで247を数えるが、「永」「和」「安」「天」「元」など、繰り返し使われている漢字が多いとの理由から有力候補を絞り込むなど、インターネット上で盛んな議論がなされている。
 「生前退位ならではの現象だ」と分析するのは、元号の成り立ちに詳しい東京大の山本博文教授(歴史学)だ。前回の改元における国民の関心事は「昭和天皇の容体」で、新元号を予想するのは「崩御を見越した不敬な行為」とされ、政府や報道機関が秘密裏に新元号を議論していた程度だった。
 ただ、今回は譲位によって予想自体が「タブー視」されにくくなったという。山本教授は「改元までの日程が明確になり、国民の関心が高まっていることに加え、SNSの普及で誰でも予想を発信できるようになったことが、予想合戦の盛り上がりに一役買っているのだろう」と語る。

新元号「平成」を発表する当時の小渕恵三官房長官=1989(昭和64)年1月7日、首相官邸
★天災多く「安」
 そんな中、新元号予想を募る企業も出てきた。「ソニー生命保険」(東京)が今年3月、全国の20~28歳の平成生まれ500人と52~59歳の昭和生まれ500人の計千人に新元号を予想してもらったところ、「平和」(47人)「和平」(19人)「安久」(17人)がベスト3に選ばれた。広報担当者は「想像以上に、多くの人が新元号に関心を寄せていると感じた」と驚きを隠さない。

 また、ビンテージワインなどを販売する「和泉屋」(埼玉)では6月から予想企画をスタート。新元号を当てれば平成元年産の大吟醸酒(日本酒)が贈呈される。すでに全国から400件超が集まっており、「安久」や「安成」など「安」の入った案が多く寄せられているという。
 企画した同社の栗原周平社長(47)は「平成時代は東日本大震災や熊本地震、西日本豪雨など天災が多く、『次の時代は平穏に』と考える人が増えたのでは。元号は世界でも日本固有の文化。予想を通じて、平成を振り返る良い機会にしてもらえれば」と話している。
 企画した同社の栗原周平社長(47)は「平成時代は東日本大震災や熊本地震、西日本豪雨など天災が多く、『次の時代は平穏に』と考える人が増えたのでは。元号は世界でも日本固有の文化。予想を通じて、平成を振り返る良い機会にしてもらえれば」と話している。
**********

■おりしも昨日の新聞に、新元号で考慮する条件として、次の6つ条件が示されていました。当該記事をご覧ください。

**********朝日新聞デジタル2019年3月29日05時00分
新元号、予想ランク上位は回避方針 1日昼前めど発表へ
平成から新元号へ


新元号で考慮する条件
 平成に代わる新しい元号について、政府は民間の元号予想ランキングで上位となっている案をなるべく避ける方針だ。4月1日の有識者による「元号に関する懇談会」などに提示するのは5案以上とする。新元号は同日正午までをメドに菅義偉官房長官が発表し、その後に安倍晋三首相が首相談話を発表する方向で最終調整している。
 複数の政府関係者が明らかにした。元号選定手続きの要領で定める六つの留意事項は「国民の理想としてふさわしいような、よい意味」「漢字2字」「書きやすい」「読みやすい」「これまでに元号またはおくり名として用いられたものでない」「俗用されているものでない(広く一般に使われていない)」。政府はこれらに加え、いくつかの条件などを考慮するという。
 民間で流行している元号予想で取り沙汰されている「安久」などの案について、政府関係者は「俗用の一種に当たるので、なるべく避ける」と語る。よくある人名や大企業名などは使わない方針だが、中小企業や小さな商店などの名前と重複することはあり得るという。政府高官は「俗用されていても、よい意味であれば総合評価で選ばれることもある」と話している。
 ログイン前の続きアルファベットの頭文字が明治以降の元号と同じ「M・T・S・H」となる案も避ける。頭文字をめぐっては、平成への改元で政府高官が「元号に関する懇談会」の議論を政府が本命視する「平成」に誘導する意図から「『正化』『修文』はイニシャルがSで、『昭和』と重なる」と述べた経緯がある。
 政府内には今回、「明治生まれの人は少なくなっているので、『M』は気にしなくてもいいのではないか」(首相官邸幹部)という声もあったが、コンピューターのプログラムでも「M・T・S・H」が使われている。重複する頭文字でも違う元号と認識するようにシステム改修を行うには、1カ月では時間が足りないことから、「M」も含めて避けることにした。
 このほか、前回の改元時から「常用漢字」「多くても12~15画」といった目安も引き継がれているという。
 政府は29日午前、「元号選定手続き検討会議」(議長・菅義偉官房長官)を開き、元号発表に関する日程などを決める方針だ。
<元号、どんな漢字が使われてきた?>
平成までに247を数える元号。もっとも使われた漢字は? 一回だけの珍しい漢字は? そんなランキングをつくりました。

「永」29回:永観・永延・永祚・永承・永保・永長・天永・永久・元永・永治・永暦・永万・寿永・建永・貞永・文永・永仁・康永・永和・永徳・応永・永享・永正・大永・永禄・寛永・宝永・安永・嘉永
「元」27回:元慶・貞元・天元・長元・元永・保元・安元・元暦・元久・承元・元仁・寛元・康元・正元・乾元・嘉元・元応・元亨・元徳・元弘・延元・元中・元亀・元和・元禄・元文・元治
「天」27回:天平・天平感宝・天平勝宝・天平宝字・天平神護・天応・天長・天安・天慶・天暦・天徳・天禄・天延・天元・天喜・天仁・天永・天治・天承・天養・天福・天授・天文・天正・天和・天明・天保
「治」21回:治安・治暦・寛治・長治・天治・大治・永治・康治・平治・治承・文治・正治・仁治・宝治・建治・徳治・貞治・弘治・万治・元治・明治
「応」20回:天応・応和・応徳・応保・嘉応・貞応・延応・文応・正応・応長・元応・暦応・観応・応安・康応・応永・応仁・明応・承応・慶応
「正」19回:正暦・正治・正嘉・正元・正応・正安・正和・正中・正平・正慶・正長・康正・寛正・文正・永正・天正・正保・正徳・大正
「長」19回:天長・延長・長徳・長保・長和・長元・長暦・長久・永長・長治・長承・長寛・建長・弘長・応長・正長・長禄・長享・慶長
「文」19回:文治・文暦・文応・文永・文保・文中・文和・延文・文安・文正・文明・文亀・天文・文禄・寛文・元文・文化・文政・文久
「和」19回:和銅・承和・仁和・応和・安和・寛和・長和・康和・養和・正和・弘和・貞和・文和・永和・元和・天和・明和・享和・昭和
「安」17回:天安・安和・治安・保安・久安・仁安・承安・安元・安貞・弘安・正安・康安・応安・文安・慶安・安永・安政
「延」16回:延暦・延喜・延長・天延・永延・延久・保延・延応・延慶・延元・延文・延徳・延宝・延享・寛延・万延
「暦」16回:延暦・天暦・正暦・長暦・治暦・承暦・永暦・元暦・建暦・文暦・暦仁・嘉暦・暦応・康暦・明暦・宝暦
「寛」15回:寛平・寛和・寛弘・寛仁・寛徳・寛治・長寛・寛喜・寛元・寛正・寛永・寛文・寛保・寛延・寛政
「徳」15回:天徳・長徳・寛徳・応徳・承徳・徳治・元徳・建徳・永徳・至徳・明徳・宝徳・享徳・延徳・正徳
「保」15回:康保・長保・承保・永保・嘉保・保安・保延・保元・応保・建保・文保・正保・享保・寛保・天保
「承」14回:承和・承平・永承・承保・承暦・承徳・嘉承・天承・長承・承安・治承・承元・承久・承応
「仁」13回:弘仁・仁寿・仁和・寛仁・天仁・仁平・仁安・建仁・元仁・暦仁・仁治・永仁・応仁
「嘉」12回:嘉祥・嘉保・嘉承・嘉応・嘉禄・嘉禎・正嘉・嘉元・嘉暦・嘉慶・嘉吉・嘉永
「平」12回:天平・天平感宝・天平勝宝・天平宝字・天平神護・寛平・承平・康平・仁平・平治・正平・平成
「康」10回:康保・康平・康和・康治・康元・康永・康安・康暦・康応・康正
「宝」10回:大宝・天平感宝・天平勝宝・天平宝字・宝亀・宝治・宝徳・延宝・宝永・宝暦
「久」9回:長久・延久・永久・久安・久寿・建久・元久・承久・文久
「慶」9回:慶雲・元慶・天慶・延慶・正慶・嘉慶・慶長・慶安・慶応
「建」9回:建久・建仁・建永・建暦・建保・建長・建治・建武・建徳
「享」8回:永享・享徳・長享・享禄・貞享・享保・延享・享和
「弘」8回:弘仁・寛弘・弘長・弘安・元弘・弘和・弘治・弘化
「貞」8回:貞観・貞元・貞応・安貞・貞永・貞和・貞治・貞享
「明」7回:明徳・文明・明応・明暦・明和・天明・明治
「禄」7回:天禄・嘉禄・長禄・享禄・永禄・文禄・元禄
「大」6回:大化・大宝・大同・大治・大永・大正
「亀」5回:霊亀・神亀・宝亀・文亀・元亀
「寿」4回:仁寿・万寿・久寿・寿永
「万」4回:万寿・永万・万治・万延
「化」3回:大化・文化・弘化
「観」3回:貞観・永観・観応
「喜」3回:延喜・天喜・寛喜
「神」3回:神亀・天平神護・神護景雲
「政」3回:寛政・文政・安政
「中」3回:正中・文中・元中
「養」3回:養老・天養・養和
「雲」2回:慶雲・神護景雲
「護」2回:天平神護・神護景雲
「乾」1回:乾元
「感」1回:天平感宝
「吉」1回:嘉吉
「亨」1回:元亨
「興」1回:興国
「景」1回:神護景雲
「衡」1回:斉衡
「国」1回:興国
「斉」1回:斉衡
「至」1回:至徳
「字」1回:天平宝字
「朱」1回:朱鳥
「授」1回:天授
「勝」1回:天平勝宝
「昌」1回:昌泰
「昭」1回:昭和
「祥」1回:嘉祥
「成」1回:平成
「泰」1回:昌泰
「鳥」1回:朱鳥
「禎」1回:嘉禎
「同」1回:大同
「銅」1回:和銅
「白」1回:白雉
「武」1回:建武
「福」1回:天福
「霊」1回:霊亀
「老」1回:養老
「祚」1回:永祚
「雉」1回:白雉
**********

 こうしてみると、「昭和」も「平成」も新しい漢字をそれぞれ1字ずつ使用していることがわかります。

 IT時代を迎えている現代において、何度も使いまわしをしてきた漢字を組み合わせるのは時代にそぐわない気がします。

 そこで、新元号はこれまで一度も使われてこなかった漢字を2字とも使用するのが、新しい時代に相応しいと思い、晩酌がてらあれこれ考えてみました。

■すると、ふと「光栄」という文字が浮かびました。そうです。「おめにかかれて○○です」というふうに日常頻繁に使う言葉です。

 これなら、意味としても「世界の中で光を放ち、我が国が栄える時代」という意味にも受け取れますし、イメージとしても悪くありません。また、常用漢字ですし、1文字の画数も6画と9画で文字のバランスも整っている感じがします。

 さらに頭文字は「こうえい」の「こ」なので、「K」ですから、M・T・S・H以外です。

 とりあえずSNSでチェックしてみたところ、民間の元号予想ランキングでも上位には見当たりません。また、人名で、「光栄」は女性の場合「みつえ」と呼ばれる対象者がいても、男性の場合「こうえい」と呼ばれる人は極めて珍しいのではないでしょうか。さらに「光栄建設」という名前の会社が世田谷区や茨城県、福岡県などに存在していますが、いずれも地場の企業のようです。「光栄不動産」というのも各地に存在しますが、これまた地場の会社のようであり、大企業として名の知れる上場会社で「光栄」の文字を使ったところはとりあえず思いつきません。

■さらに念のため、日本における元号のこれまでの命名履歴のほか、中国の元号一覧もチェックしてみましたが、「光栄」という漢字表示は、両国ともこれまで元号としては使用したことがなく、天皇や皇帝の名称にも使われている事例も確認できませんでした。

※参考URL:「元号一覧 (日本)」↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%83%E5%8F%B7%E4%B8%80%E8%A6%A7_(%E6%97%A5%E6%9C%AC)

※参考URL:「元号一覧 (中国)」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%83%E5%8F%B7%E4%B8%80%E8%A6%A7_(%E4%B8%AD%E5%9B%BD)

 ただ一つ懸念されるのは「俗用されているものではないこと」に抵触することですが、政府筋が「俗用されていても、よい意味であれば総合評価で選ばれることもある」と発言しており、杞憂に過ぎないことでしょう。

■果たして結果は?ご興味あるかたは来週月曜日4月1日午前11時半予定の記者発表で確認してみてください。

【市民オンブズマン群馬事務局からのお知らせ】

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きょう告示された群馬県議選に合わせて当会会員が県選管を相手取り選挙無効等訴訟を東京高裁に提起

2019-03-29 23:55:00 | オンブズマン活動
■県内の統一地方選のスタートとなる群馬県議選は今日3月29日に告示されました。「清く正しい一票を」と各市町村の選挙管理委員会はさかんに喧伝していますが、群馬県選挙管理委員会の松森修平・委員長はマスコミに対しては「平成が終わり、新しい時代を迎える中の県議選は県政の方向を決定する上で極めて重要。積極的に投票し、できない場合は期日前投票などを利用してほしい」と述べています。しかし、昨年9月23日に投開票された館林市議選では、開票の結果1票の食い違い生じたため、館林市選管のずさんな投票箱管理体制や開票体制の疑義が問題となり、これでは投票用紙のすり替えなど容易に可能だとして、候補者の一人で当会会員が、選挙の無効を訴えて市選管と県選管に異議申し立てをしてきました。しかし、両選管ともずさんな選挙の実態を直視せず、真相解明のための調査すら全くしようとする気配さえありません。そのため、当会会員は本日東京高裁を訪れて、まともに選挙管理改革をしようとしない県選管を相手取って選挙無効・損害賠償請求訴訟を提起しました。さっそく訴状を見てみましょう。

上毛新聞2019年3月29日朝刊社会面。





 この投票すり替え疑惑事件のこれまでの経緯については、次のブログ記事をご覧ください。
〇2019年1月20日:館林市議選の有効性が問われる中、当会の審査申立に対し、館林市選管が弁明書を県選管に提出!↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2865.html
○2018年12月10日:館林市議選の有効性が問われる中、市選管からの異議申出棄却決定通知に対し県選管へ12.10審査申立!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2839.html
○2018年11月28日:館林市議選の有効性が問われる中、11月27日に選管から異議申出に対する棄却決定通知が届く!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2828.html
○2018年10月14日:市議選の有効性が問われる中、10月12日に選管から来た供託金返還通知に当会から公開質問状
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2779.html
〇2018年10月10日:選挙の有効性が問われる中で、10月9日館林市議会臨時会が議長・副議長を選出!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2776.html
〇2018年10月5日:館林市議選の有効性をめぐり当会会員が館林市選管に異議申し立ての補正書を提出!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2770.html
〇2018年10月1日:9月23日投開票の館林市議選の開票場の様子から見えてくる我が国選挙制度の不誠実な現況
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2766.html
〇2018年9月26日:9月23日の館林市議選の開票結果を巡る謎の解明は果たして可能なのか?
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2763.html
〇2018年9月17日:館林市議選で当会会員が奮戦中!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2760.html
○2019年3月2日:館林市議選の有効性が問われる中、当会の審査申立に対し、県選管が何も調べず棄却を裁決!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2897.html

*****訴状*****ZIP ⇒ 20190329iisijio.zip

          訴     状

                              平成31年3月29日
東京高等裁判所   御中
                   原  告   小 林 光 一 ㊞

     〒374-0068 群馬県館林市台宿町1番31号(送達場所)
                   原  告   小 林 光 一 
                     電 話:0276-72-1454
                     (市民オンブズマン群馬会員)
     〒371-0026 群馬県前橋市大手町1丁目1番1号
                   被  告   群馬県選挙管理委員会
                          委員長 松本修平
                     電 話:027-226-2218

選挙無効損害賠償請求事件
   訴訟物の価額   160万円
   貼用印紙額    1万3千円

第1 請求の趣旨
 1 被告の裁決を取り消し、本件選挙を無効とする。
 2 被告は、選挙の公平・公正性を踏みにじり、候補者である原告との信頼を棄損したことによる損害として訴訟物の価格160万円に対する本訴状送達の翌日から支払い済みまで、5分の割合による金員を支払え。
 3 訴訟費用は被告の負担とする。
 との判決を求める。

第2 請求の原因
 1 本件訴訟の概要等
(1)原告は、群馬県館林市(以下「館林市」という)の市民である。(甲-1)
(2)原告は、平成30年9月16日(日)公示、同23日(日)投開票の館林市議会議員選挙(以下「本件選挙」という)に被選挙権を行使して立候補した者である。
(3)本件は、本件選挙後、開票所で集計された投票用紙の数と投票者の総数との間に不整合があったことが報じられたため、本件選挙の公平・公正性に疑義を抱いた原告は、被告に対して平成30年10月2日付で異議申立て(甲3)、および同5日付で「館林市選挙管理委員会による9月23日投開票の館林市議選における不誠実行為にかかる確認事項」を添えて異議申立ての補正(甲3-1)を行った。
(4)しかし、あろうことか館林市選挙管理委員会は、同10月10日付で原告に対して「供託物の返還について(通知)」を送り付けてきた。(甲-2)
(5)このため原告は館林市選挙管理委員会に対して、供託物返還通知に関する公開質問状を提出した(甲-3-2)が、その後現在に至るまで、館林市選挙管理委員会からはなしのつぶてで、本件選挙の公平・公正性に対する疑義を無視する対応をとっている。
(6)そのうえで、館林市選挙管理委員会は、原告に対して平成30年11月27日付の決定書において原告の異議申立てを棄却する旨、通知をした。(甲4)
(7)この決定書の中で、館林市選挙管理委員会は、原告が提起した本件選挙の異議申し立ての中で確認を求めた次の4項目、すなわち、①投開票作業に従事する職員について、②期日前投票に於ける投票箱の管理及び開票作業者への送致について、③開票作業について、④投票用紙について、要因分析もせずにいきなり「本件選挙は間違いなく行われた」などと主観的に説明を展開し、根拠の乏しい正当性を述べている。(甲4)
(8)館林市選挙管理委員会は、原告に対して、不服が有れば被告の群馬県選挙管理委員会へ異議申立てができるとして(甲4-1)、答弁書(甲4-2)と回答(甲4-3)を経て、原告は被告宛に申立書を提出した。(甲5)
(9)この結果、被告が為した裁決書(甲6)は、「管理監督的な立場にある意見だ」として、直接の現場の館林市選管を養護する内容となっている。

市民オンブズマン群馬3月例会で参加者の皆さんが協議して作成した要因分析図
 2 一票の差の要因分析
(1)前項の通り、被告及び館林市選挙管理委員会の裁決書や決定書の内容は、市民オンブズマン群馬の会員である原告は、民間の〝ものづくり〟の現場における品質管理の手法として広く使われているISO9000システムの「要因分析」より一票の差の発生はナゼを分析究明表題に掲げ、原告の要因分析結果の集約を一票の差要因分析図(写真上)の如くにまとめた。記入に際し館林市選挙管理委員会(甲-4)及び群馬県選管委員長裁決書(甲6)に付いても記入し併せて完成させた。一票の差要因分析図(甲7)について、いかに説明する。
(2)館林市及び群馬県選管がそれぞれ決定書(甲4)裁決書(甲6)の如くに直接主観を述べて結論付けるのではなく、原告が会員となっている市民オンブズマン群馬の定例会参加者全員が、一票の差要因分析図について、意見を述べ合って客観的な原因究明により真の原因を探り当てて、次なる行動に移すのが筋であると思う。
(3)この様に客観的原因追及を再三にわたり、被告や館林市選管にお願いしたが、全て  無視された。彼ら行政は「自分達は正しいのだ」という性善説の理論に基づき、結論ありきの裁決書成るものを原告に送りつけ、「これに従え」と云わんばかりの昔から変わらない民主主義に反した行動は、いかんとも受けがたく、民主主義の理論に乗っ取り行動をするものである。
(4)原告が会員となっている市民オンブズマン群馬は、更に一票の差要因分析図から、①主要因の「人」に焦点を当てた結果、夜間における期日前投票箱の第三者不在の管理体制という実態、②おなじく、開票所における職員の所持品チェックにおける第三者不在の管理体制という実態、③主要因の「材料」に焦点を当てた結果、投票箱と投票用紙のずさん管理の実態、④主要因の「方法」に焦点を当てた結果、期日前投票箱の管理や開票所における職員の行動管理など可視化されていない管理方法の実態、などの要因分析結果内容を特定した。
(5)現場を最もよく解っている市民オンブズマン群馬の会員で元市職員として選挙管理事務局長の経験者によれば、要因分析の結果①~④に従って一票の差の発生原因追及を投票用紙の再確認作業(筆跡鑑定まで)まで行い、真の原因調査が必要だと指摘している。よって、徹底した原因究明が不可欠であることをここに強く要請する。
 3 結論
  よって、被告の裁決書(甲6)の取り消しによって、館林市選管委員長の決定書(甲4)も取り消したうえで、真の一票の差の発生の原因調査が不可欠である。また、本件選挙の公正・公平性を信じて立候補した原告の信頼を裏切ったことにより原告が被った損害として訴訟物の価額160万円の支払いを要求する。
                             以上

            附属書類
1 甲第1号証から甲第7号証までの写し


**********

■当会会員によれば、東京高裁では1週間以内に連絡をするとのことで、スピード感を最優先しなければならない選挙無効を問う裁判の特性から、今後の展開を期待したいと思います。

 しかしこれまでの館林市選管や群馬県選管のスローモーさは、もはや犯罪的とも言えるほどひどいものです。このような選管のもとで挙行される群馬県議会議員選挙は、はたして有権者の選挙に対する信頼に十分こたえられると言えるのでしょうか。

 しかも当会会員のおひざ元の館林市選挙区では、有権者の親族の葬儀に生花を送って初犯だからと前橋地検に起訴猶予にしてもらった多田善洋県議が、臆面もなく立候補しています。こうしたことがまかり通るのも、館林市選管やその目付け役の県選管のこうした体たらくが背景にあると言えるでしょう。

 当会会員は、この事件について徹底的に争う決意を示しています。一方、当会代表が先日群馬県選管を訪れた際に、この事件が話題となった際に、県選管職員が、東京高裁で被告になるといちいち東京の霞ヶ関まで担当職員が訴訟代理人とともに赴くことになるため、煩わしさを感じさせる表情を見せていました。

■行政側はどうせ県民からの血税をつかって訴訟代理人の弁護士を起用するわけですし、東京への出張もすべて県民から徴収した公金で賄うのですから、まったく懐はいたまず、高裁への出張で出張手当として日当も支払われることでしょう。

 しかし当会会員は、日当もなく手弁当で交通費も訴訟費用もなにもかも自腹となるのです。それにもかかわらず当会会員は最高裁まで争うことを辞さない覚悟でいます。当会としてできるかぎりの支援をしてゆく所存です。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考情報「1995年石川県珠洲市における選挙無効事件」
**********法学セミナー3/1996[No.495]
ZIP ⇒ housemi_495_p20.zip
【行政訴訟】原発誘致で揺れる町に「市長選挙無効」の判決
◎95.12.11名古屋高金沢支判にみる選挙手続の違法審査
                   岡田正則 金沢大学助教授
「県選管の裁決を取り消し、 本件選挙を無効とする」――昨年一二月一一日に名古屋高裁金沢支部が言い渡した判決は、地元市民や選挙管理事務担当者のみならず、 原子力発電所の立地を推進してきた行政や電力業界にも少なからぬ衝撃を与えた。
 一 事件の経緯
 石川県珠洲市は、 能登半島の北端に位置する人口二万三千人の過疎の町。二〇年ほど前に関西電力・中部電力・北陸電力が同地での原発立地を相次いで計画して以降、地元住民は原発立地推進派と反対派に割れ、電力会社の地元援助などによって両派の亀裂は日ごとに深まっていた。
 こうして、一九九三年四月一八日投票の市長選挙は原発立地の是非をめぐる住民投票の様相を呈することになった。推進派が地元最大手建設会社の実質的オーナーといわれる現職市長を推したのに対し、反対派は元小学校長を立てることで一本化したため、選挙は両派の一騎討ちとなり、熾烈をきわめた。
 即日開票の結果、市選管は現職候補者が九五八票差で当選したと発表したが、投票総数が投票者総数より一六票多いなどの問題点が明るみにでたため、選挙会会場は混乱し、投開票手続の根幹に疑問がもたれるに至った。反対派住民らは、①選挙人名簿の無効(架空転入事件の発生など)、②不在者投票の管理の違法(不在者投票事由の審査がなされなかったことなど)、③開票管理の違法(告示場所以外での開票など)、④選挙・投票の自由の妨害などを理由として、選挙を無効とすべき旨の異議を市選管に対して申し出たが認められず、県選管に審査請求を行なった。同年一一月、県選管は、不在投票のうちの三五九票については無効ないし無効の可能性ありと認定したものの、この程度の票数では「選挙結果に異動を及ぽす虞はない」として、請求棄却の裁決を下した。そこで、反対派住民らは、市民の約一割にあたる二千二百余名の原告団を結成し、県選管を被告とする本件訴訟を名古屋高裁金沢支部に提起した。
 原告側は、上記②~④のほかに、⑤偽造投票用紙の混入などの疑いを理由に加え、選挙管理手続全体を見れば選挙結果に異動を及ぼす可能性があったことは明白だと主張した。
 二 名古屋高裁金沢支部九五・一二・一一判決
 県選管の裁決を取り消す。本件選挙を無効とする。
 (1)選挙人名簿の調製手統については市選管に管理執行の違法はない。
 (2)不在者投票の管理執行については、①事由審査の違反(「選管の委員長は、宣誓書の記載自体から[公職選法四九条一項各号の]不在者投票の事由がないことが明らかな場合には右請求を拒否し、宣誓書の記載自体からは右事由があるか否かが不明なものについては、口頭の説明とあわせて右事由の有無を認定すべき」であるのに、この確認義務を怠ったこと)、②立会に関する違法(立会人不在の状態の下での投票があったこと)、③郵便による不在者投票の処理に関する違法(郵便による投票の請求者全員に対して市選管の記名押印のない外封筒が送付されたこと)、④その他の規定違反(他市町村への転出者による不在者投票の受理・除外手続に違法があったことなど)が存在するので、少なくとも六九二票に規定違反が認められる。
 (3)偽造投票用紙の混入等については、これを認めるに足る証拠がない。
 (4)開票手続の管理執行については、「開票管理者は、開票総数と投票者総数が一致するか否かを票の点検に入る前に確かめ、一致しない場合にはその原因は何かをできるかぎり明らかにしておかねばならぬことは当然である」にもかかわらず「安易な当選人決定の宣言も含めて、開票手続の根幹において誤りがあった」。「[本件投票録等は]誰が責任者で、誰が鍵の管理をしていたかも明らかにしえない選挙会会場とは別の部屋に保管され、事務従事者が同室に閉じ籠もり、あまつさえ開票事務に関与する権限のない第三者まで呼び込んで [投票録補正などの]点検作業を継続した」ことは、「公職選挙法の基本理念である選挙の公明且つ適正の原則に著しく反する」。
 (5)選挙の結果に異動を及ぼす虞れについては、右(2)(4)の違法および「[両候補の]得票数の差は九五八票であるとはいえ、各自の得票数における不在者投票の占める比率は、林候補 [当選人]においては一二・五パーセントであるのに対し、樫田候補においては六・五パーセントにすぎないことを総合的に判断すると、本件不在者投票が公明且つ適正を旨とする公職選挙法の理念に従って厳正に行われていれば・・・・原子力発電所の誘致をめぐって住民が両陣営に分かれて激しく争った本件選挙では、選挙の結果につき、異なる結果の生じる可能性があった場合にあたると認められる。」(←当会中:期日前投票の結果と、選挙当日の投票結果の比率を比較することの有意性に注目!筆者もかつて不在者投票者の中に点字の投票用紙があり筆者に投票したものだったことを職員から後日教えてもらったことがある)
 三 本件判決の意義と問題点
 本件判決は、本件選挙と同程度に「漫然と」行われている全国各地での不在者投票手続きに対して強い戒めとなった点に第一の意義が認められるだろう。従来から、遠隔地に居所のある学生が勉学上の理由から不在者投票を申請しても選管はこれを認めないとする取り扱いをしてきたし、また自治省は近年のいくつかの通達において、本件のような訴訟を意識して、不在者投票事由を厳格に審査するように指導している。本件判決によってこのような傾向はいっそう強まるだろう。
 第二に、選挙の効力を、単に違法な票数の多寡からだけではなく、選挙管理手続全体の違法性から判断した点も注目される。公選法二〇五条一項は「選挙の規定に違反することがあるときは選挙の結果に異動を及ぼす虞がある場合に限り、当該……裁判所は、その選挙の全部又は一部の無効を……判決しなければならない」と定めているが、本件判決は、選挙管理手続の公正さに外観上で疑いがもたれるようなときはこの場合に該当し、選挙をやりなすべきだとした。政治過程における選挙管理手続の重要性を認識した判断として評価できよう。
 一方、若干の問題点も指摘できる。第一に、「選挙の結果に移動を及ぼす虞」の判断理由中にいくぶん不明瞭な点がみられることである(後述四3)。第二に、原告側が主張した偽造投票用紙混入の疑いが解明されないままで判決が下されたため、後味の悪さを残した。裁判所にとってみれば、投票用紙の鑑定をするまでもなく選挙を無効とすべき違法理由が十分に存在する、ということであろうが、行政訴訟での証拠調べに関する裁判所の責任という点から考えると、なお検討の余地があると思われる(後述四4)。第三に、本件の提訴から判決までに約二年を要したことも、問題を残した。公選法二一三条は、訴訟受理から百日以内に判決を下すべき努力義務を裁判所に課しているが、本件判決はこれを大幅に上回ってしまった。当選者の残任期はあと一年二か月ほどであり、訴訟が今後も長引けば、無効判決が確定しても再選挙が行われなくなる可能性すらある。
 なお、本件判決後、被告の県選管は上告すべきかどうかをめぐって二対二の可否同数となったが、委員長職権により上告を決定した。
 四 いくつかの論点
 選挙の効力をめぐる判例をみると最高裁は、選挙の管理執行の手続に関しては、通常の行政手続の場合よりも厳格な水準の規定遵守を求めていることがわかる。その背景には、選挙手続が政治過程の正当性の基礎に関わるものだという基本認識が存在していると考えられる。
1 不在者投票手続の違法性
 公選法四九条一項は、区域外での職務や疾病のようなやむを得ない事由がある者に限り、不在者投票を認めている。判例はこのような限定の理由を、「不在者投票制度は、ややもすれば不正行為の手段に利用されるおそれもある」ためだとしている(最判一九六二・一二・二六民集一六巻一二号二五八一頁、秋田県天王町議会議員選挙事件)。そのうえで、不在者投票事由の存否の判断手統に関しては、「選挙人の提出した宣誓書等の書面の記載のほか、 選挙人の不在者投票事由に関する口頭説明の内容をもあわせて考慮することを要し……特段の事情がないのに、宣誓書等の書面の記載のみによって右判断をした場合には、審理不尽の違法がある」(最判一九七七・一一・八民集三一巻六号八七一頁、宮城県矢本町長選挙事件)とし、また立会人の役割に関しては、監視機関としての役割を十分に果たすことができない状態にあったときは、その間にされた不在者投票は違法だと判断している(最判一九九〇・四・一二民集四四巻三号四八〇頁、鹿児島県住用村長選挙事件)。これらに照らしてみると、本件判決における不在者投票手続についての判断は、判例に沿うものといえよう。
2 開票手続の違法性
 本件類似の開票手続の違法性が問題とされたのが、最判一九九五・三・一〇(民集九巻三号二五六頁、青森市議会議員選挙事件)である。開票終了後に開票所以外の場所において一部の開票立会人の面前で投票入封筒の封印を破棄し在中の投票を取り出し再調査した選管の行為について、最高裁は、「前記[再調査方法の]違法事実は、著しく選挙の公正を疑わしめるに足るものであって、不正行為が行われ得る可能性を有することは明らかである。従って、かかる違法事実は、現実に不正行為が行われたと否とにかかわらず、常に選挙の結果に異動を及ぼす可能性があるから」公職選挙法二〇五条一項に基づき無効だ、と判示した。本件においても、投票録の補正手続の問題を考えあわせると、選挙無効の判断に傾かざるを得ないと思われる。
3 「選挙の結果に異動を及ぼす虞のある場合」にあたるか
 前述のように、公選法二〇五条一項は、選挙無効の判決を「選挙の結果に異動を及ぼす虞のある場合」だけに限定している。問題を得票数だけに絞るならば、「本件では、違法な投票数が六九二票であり、当落候補の票差(九五八票)を下回っているから、この場合に該当しない」という考え方と、「違法な投票数が落選人に回る可能性もあるのだから、変動の幅は一三八四票となり、九五八票を上回る、それゆえこの場合に該当する」という考え方とがありうる。この点について判例(最判一九六三・一・三一民集一七巻一号一―二頁、神奈川県三浦市長選挙事件)は、後者を否定して、「違法な投票拒否の場合のように、選挙執行機関の違法行為によって、本来あるべき投票が不法に除却されたのではないから、[違法な票を]落選人の得票に加えて見る必要もない」と判断している。被告はこの判例に依拠して上告したようである。
 さて、本件判決は、一方で選挙管理手続全般の違法性を、他方で各自の得票数における不在者投票の占める比率を考慮して、選挙無効の判断を下した。まず前者から検討すると、「他に選挙無効の原因がなく、しかも違法な不在者投票の数が限定できる場合」であれば右記判例の方法を採るべきことになるが、本件がこの場合に該当しないことは明らかである。不在者投票の違法の背景と開票手続の違法とを考慮にいれると、本件は、最判一九六二・一二・二六(前掲)の「本件選挙においては……選挙の手続全般にわたって厳正に行われたかどうかを疑わしめるものがあり、上述の不在者投票の違法管理も、選挙全般にわたって疑念の念を抱かせるような事務処理の一環としてあらわれているものと見ることができ[る]。違法不在者投票の数が限定できるからといって、直ちに選挙の効力に関係がないということはできない」という判例と同様の判断が下されるべき事例だといえよう。
 他方、後者についての本件判決の論旨はかならずしも明瞭ではないが、不在者投票における当選人の得票率の異常な高さから不正行為の存在を示唆したものと推測される(通常の投票における当選人と落選人の得票比はほぼ一対一なのに対し、不在者投票では二対一であった。)「たとえ一つの事実のみでは選挙の結果に異動を及ぼす虞がな
い場合でも、 それらの事実のいくつか
と諸般の事情を考え合わせた結果、 選挙の管理執行が厳正に行われたかどうかに合理的な重大な疑惑が生ずるときには選挙の結果に異動を及ぼす虞があると認められるに至る場合がある」とする先例(名古屋高金沢支判一九七六・六・一六行集二七巻六号八二九頁、福井県敦賀市長選挙事件)にならったものといえようか。
 総じていえば、「選挙の結果に異動を及ぼす虞のある場合」の解釈をめぐる判例の態度は、 選挙管理の一部に瑕疵があっても不正行為が行われる余地のないことが明白であれば選挙は無効としないが、現実に不正行為が行われたか否かにかかわらず、選挙管理手統全般の中でその可能性が存在すれば無効にする、とまとめられよう。本件の場合、右のような検討をふまえれば、選挙の結果に異動をおよぼす可能性があるという判断は妥当である。
4 証拠調べをめぐる裁判所の責任
 本件の審理が長引いた原因のひとつに、証拠調べをめぐる問題があった。九四年一一月、結審直前の段階で原告側が、偽造投票用紙が紛れ込んだ疑いなどを理由に投票用紙の鑑定を申請したが、 裁判所は申請の時期が遅いことを理由にこれを却下。原告側は裁判長の忌避を申し立てたため、審理が七カ月ストップした。日本の行政訴訟は職権探知主義を採っていないので、裁判官の責任は軽いが、選挙訴訟においては証拠が選管の側に偏在しているという事情を考慮すれば、一定の場合に裁判官に証拠調べを義務づけるような行政事件訴訟法二四条の解釈論または立法論が必要だろう。
5 迅速な裁判
 この間、最高裁は半年程度で選挙訴訟を処理してきている。原発推進行政等に対する本件判決の影響と並んで、最高裁の迅速な審理も注目される。
(おかだ・まさのり)
**********

※関連情報「速報:8人が無投票当選」
**********NHK News Web 2019年03月29日 17時46分
群馬県議選 8人が無投票当選
 群馬県議会議員選挙は、6つの選挙区であわせて8人の当選が無投票で決まりました。
【沼田市選挙区】
 沼田市選挙区は、自民党の現職で公明党が推薦する金井康夫氏(50)の3回目の当選が決まりました。
【渋川市選挙区】
 渋川市選挙区は、無所属の現職の金子渡氏(48)が3回目の当選、自民党の現職で公明党が推薦する星名建市氏(62)が4回目の当選です。
【安中市選挙区】
 安中市選挙区は、無所属の現職で自民党が推薦する伊藤清氏(65)が2回目の当選、自民党の現職で公明党が推薦する岩井均氏(55)が6回目の当選です。

※前日の3月28日朝に全戸新聞折り込みされた伊藤県議の「清風」第8号 ZIP ⇒ 20190328.zip
※岩井均県議は2月4日朝に全戸新聞折り込みで「岩井均の県議会リポート」を発行 ZIP ⇒ 20190204cg50.zip
【4月1日追記】


無投票でも選挙はがきは公示当日付で発送されたらしい。なぜか筆者宅にも届いた。
【みどり市選挙区】
 みどり市選挙区は、自民党の現職で公明党が推薦する今泉健司氏(41)の2回目の当選が決まりました。
【甘楽郡選挙区】
 甘楽郡選挙区は、4回連続で無投票となりました。自民党の新人で公明党が推薦する牛木義氏(32)が初めての当選です。
【佐波郡選挙区】
 佐波郡選挙区は、3回連続で無投票となりました。
自民党の現職で公明党が推薦する井田泉氏(56)が4回目の当選です。
**********

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東電がつき続ける「スマートメーターのウソ」…従来型電力量計への交換拒否の東電に東京新聞も質問

2019-03-27 22:35:00 | 前橋Biomass発電問題・東電福一事故・東日本大震災

■未曽有の被害をもたらした東日本大震災。あれから8年が経過し、国民からの復興税の投入もあり、被災地の復興は着実に進行しています。しかし、未だに大きな爪痕を残しているのが東電福島原発事故です。日本の東半分が壊滅する危機を起こしたにもかかわらず、東電の上から目線体質は、原発事故から8年経過した今では、完全に〝復旧〟してしまいました。電力契約を通じて毎日東電と関わり合いをもっているユーザーにとって、自宅施設に東電が取り付けている電力量計は自宅の一部ともいえます。その電力量計が、いつのまにかスマートメーターなるものにとって替えられ、火災や電磁波による財産や健康など健全で安全な生活を営む我々の権利を脅かしています。

スマートメーターの問題点を一面で報じた東京新聞2019年3月25日朝刊。

 勝手にスマートメーターに替えられた当会会員は東電に対して元の安全な従来型メーターにも同様再三再四にわたり東電社長に申し入れていますが、東電からは末端の部署名でしか返事をくれません。それも木で鼻を括った文面ばかりです。

 そのような中、東電のスマートメーター強制使用について批判記事を連載中の東京新聞が、ほかのマスコミ各社が東電の宣伝費におもねて、この種記事の掲載を自粛する中で、3月25日に一面(このときはフジテレビの全面広告がさらに表紙としてついていましたが)と24・25面の特集記事で、スマートメーターをなりふりかまわずユーザー宅に設置しようとする東電に、きちんと正面から質問した結果とその分析記事を掲載しました。さっそく見てみましょう。

**********東京新聞一面2019年3月25日
ZIP ⇒ 20190325vij.zip
スマートメーター研修1週間で現場へ
施工ミス火災7件 作業歴4か月以下


スマートメーター火災と作業歴
次世代型電力計スマーメーター 」の火災が相次いでいる問題で、施工ミスによる火災八件のうち七件で、経験四か月以下の作業員が設置工事をしていたことが分かった。東京電力は二〇一四年度から二〇年度中の七年でエリア内約二千九百万台すべてを交換し終える予定。設置を急ぐあまり、経験不足の作業員が多数、現場に出ていることが火災の一因になったとみられる。(石井紀代美)=東電「約款」が設置根拠24、25面
 東電によると、作業員は一週間程度の研修を受け、「委託従事者証」を取得してから工事に出る。八件の火災はそれぞれ別の作業員が工事をし、取得からの期間は一か月が三人、二か月が一人、三か月が二人、四か月が一人。残る一人は六年半だった。
 ミスはいずれも、メーターに電線を留めるねじの締め付けが弱く、放電して発火したという初歩的なものだった。経験年数にかかわらず一人で工事するため、ベテラン作業員からは「目標達成のために現場は人手不足。漏電の怖さを知らない作業員が増えている」との指摘が出ていた。
 東電はミスをした人が過去に取り付けたメーターを抜き取り調査。また、六百人に追加研修をしている。主に県嫌悪浅い作業員が研修の対象とみられる。従事者証の発行総数は約二千二百枚。抜き取り調査の悔過や、現行の作業員総数は公表していない。
 スマートメーターの設置を進める東電のグループ会社「東京電カパワーグリッド」広報の寺内壮氏は、作業歴と火災との因果関係について「抜き取り調査の結果をしっかりと分析した上で、なぜ起きたのかを追究していく」と話した。
 スマートメーターの火災は施工ミスの八件のほかに十九件発生し、うち東光東芝メーターシステムズ製の不良品による火災が十六件。原因不明や調査中が三件で、いずれも不良品でないことから施工ミスが疑われている。このほか異音が出るトラブルが数百件、東光東芝の不良品で起きている。

**********東京新聞2019年3月25日P24,25
【こちら特報部】<P24>
ZIP ⇒ 20190325vije.zip
スマートメーター 約束した覚えないのに
東電側から質問に回答
縛られる消費者 「送配電網の利用設置承諾が条件」

 突然燃える事故が相次ぐ次世代型電力計のスマートメーター。「設置は拒否できるのか」という質問に回答が来た。一読してよくわからないものの、東京電力側はどうやら「断れない」という見解のようだ。その根拠が契約に付随する「約款」。契約内容を定型的に事細かに示したものだ。ほとんどの人が読んだこともないだろう。本当にそんなもので強制できるのか。(石井紀代美)
<東電側への質問と回答>
Q.スマートメーターへの取り換えは拒否できるか
A.必要性やその効果について理解を得られるよう丁寧に対応していく。
Q.拒否した人に電気の供給停止を迫るのは、法の「供給義務」に抵触しないか。
A.電気供給を希望する際は、約款の承諾を前提にしている。
Q.その約款はどんな規定か
A.「計量器は当社が選定し取り付ける」と「30分単位の計算」

電気の流れと契約
 「こちら特報部」は二月八日、スマートメーターの設置を進める東電のグループ会社「東京電カパワーグリッド」(PG) に質問した。回答は広報の寺内壮氏から同二十日に届いた。
 主な質問のうち「設置は拒否できるのか」に対し、回答は「スマートメーターの必要性やその効果等について理解を得られるよう丁寧に対応して参ります」。ちょっとかみ合わない。
 続いて「設置を拒否した人の電気を止めることはできるのか」という問いには、「(電気の)供給義務はあるが、消黄者が電気の供給を希望する際は託送供給約款への承諾を前提にしている」との答えだった。
 正直なところ、よく分からない。
 一生懸命考えつつ読んだ。約款の中にスマートメーターを設置するという定めがあり、それを承諾した人に送電するということのようだ。逆にいえば、設置に応じない人には電気を送らないとも読み取れる。
 そう考え、再質問を繰り返した。約款についてPGは「PGが計器を選定して取り付ける」「電力は三十分ごとに計量する」という規定だと回答した。
 PGの言う約款とは「託送供給等約款」。実物に当ってみた。「実に二百六ページあり、送配電についての事細かな取り決めが記されていた。PGが言う規定も確かにあった。
 三十分ごとに計測する危機とは、スマートメーターにほかならない。だから、スマートメーターを拒否する人の電気を止めることができる、そんな理屈になる。そしてスマートメーターを事実上、強制されることになる。
 「こんな約束があるなら仕方ない」と思う人もいるかもしれない。ただ、少し引っかかる。一般の人が見る約款には、 せいぜい「託送供給等約菰を承認すること」とあるだけ。内容まで分かりようもない。
 こんなことになった背景には二〇一六年四月に始まった電力の小売り全面自由化がある。
 東電は自由化に合わせて分社化。消贅者は東電エナジーパートナーや東京ガスなどの小売り事業者と電気を使う契約を結ぶ。小売り事業者は、別の会社が持つ送配電網を使って、消費者に電気を届ける。
 この「別の会社」がPGだ。そして託送供給等約款はPGと小売り事業者の間で交わす。つまり、消費者は契約相手ですらないP Gが決めた約款に、縛られることになる。
 理不尽ともいえる状況なのに、正当化するからくりがこの約款にはある。送配電網を使う前提として、「託送供給等約款に消費者が承諾していること」という規定がある。小売り事業者が消黄者を説得できなければ、PGの施設は使えないということになる。
 だからスマートメーターを断ったら電気が止まる。それが東電側の主張となる。そして、 スマートメーターがどんどん家の壁に取り付けられ、時々、発火するという状況になっている。

【こちら特報部】<P25>
ZIP ⇒ 20190325vij.zip
スマートメーター 「約款」が設置根拠
危険かもしれないのに
「相手方の利益を一方的に害する場合」 ダイヤルQ2で無効事例
消費者の対策 私有地へ出入り拒否 所轄省庁へ苦情訴え 裁判でも十分争える


東京電力パワーグリッドが入る東電本社=25日、東京都千代田区で
 火災が起きると時に壁が焦げ、停電は数時問に及ぶことがある。今までなかったからと言って、 建物に延焼する心配がないとも言い切れない。送配電網はPGが独占しており、消費者に は選択の余地はない。危険かもしれない物体の設置を事実上、強制する。そんな 約款は法律的に問題ないのだろうか。
 「覆すのはハードルが高い」と紀藤正樹弁護士は語る。紀藤氏は和牛預託商法で問題となった安愚楽牧場事件で被害者弁護団長を務める。ほかにも、さまざまな消費者問題を扱い、約款の効力について詳しい。
 約款には行政が認可したものと、それ以外の二種類がある。紀藤氏によると認可を得ている約款を否定するのは極めて難しい。「いわば行政がお墨付きを与えている格好 」だからだ。
 今回の約款は経済産業省が認可している。過去を振り返っても、認可約款が争点となった訴訟で、消費者側の訴えは次々と退けられている。
 では、従うしかないのかというと、必ずしもそうとは言い切れない。実は一件だけ認可約款が無効になったケースがある。「ダイヤルQ 2訴訟」だ。
 NTTが行っていた「ダイヤルQ 2」というサービスを子どもが使い、親など契約者が高額の請求をされた。国が認可した当時の「電話サービス契約約款」では、他人が掛けた電話でも、料金は契約者が支払う決まりで、親側が「それはおかしい」と訴えた。
 最高裁は二〇〇一年、訴えを一部認め、料金の支払い義務を否定したほか、NTTに通話料の一部返還も命じた。判決の中で最高裁は、NTT側の対策の不十分さを厳しく批判した。
 紀藤氏は「相手方の利益を一方的に害する約款は、無効になる場合がある」と説明。二〇年に施行される新民法では、この内容が条文に響き込まれ、より明確になる。Q2訴訟の前例から、紀藤氏は認可約款にも適用されると考える。
 では、無効の条件となる「一方的に害する」とは何か。紀藤氏は「生命、身体、財産などに対する危険性の程度が大きな判断材料になる」と強調する。
 スマートメーター火災はこれまでに二十七件発生。東光東芝メーターシステムズ製の不良品による火災もあれば、ネジの締め付けが甘いという作業場のミスが原因のものもある。
 紀藤氏は「ネジの締め付けが弱いだけで燃える事例がいくつもあるような製品なら、危険性があると言える。そういう製品を一律に相手にのませる約款が無効とされる可能性は十分にあるだろう」と推測する。
 消費者問題から米軍基地問題まで手掛ける呉東正彦弁護士も、約款には懐疑的。約款自体か、機械的に約款を適用するPGの姿勢に問題があると考える。
 「火災で全財産を失う恐れがあり、ひいては人の命にも関わりかねない。それなのに、約款には選択肢が一つしかない」。民法の「権利をみだりに用いてはならない」という基本原則に触れかねないという。
 では、消費者側はどう対応すればいいのか。
 呉東氏はまず自宅がある土地への出入りを拒否するよう提案する。「スマートメーターが嫌な人は、私有地に作業員が入ることをはっきり拒否すればいい。『火災が起きているから工事に応じない』という主張は正当だろう」と説明する。
 電気を止めると警告されれ時は「約款を認可した経産省や、消黄者問題を所管する消費者庁に苦情を訴えればいい。電気が止まる事態は行政として好ましくない」
 そして呉東氏は「万が一裁判になったとしても十分に争える。スマートメーターを強制できないということは、東電もよく知っているはずだ」と語る。

火災などオントラブルが相次ぐスマートメーター=東京都内で
《デスクメモ》
 電車、宅配便、宿泊、保険…。何をするにも約款がついて回る。暇をもてあまり、何度か解読に挑戦した。小さな文字でなじみのない言葉が並ぶ。目が疲れ、途中から読み飛ばす。結局、ほとんど頭に入らない。そんな約款が二百ページ余り。やはりスマートメーターは勘弁してください。(裕)
2019・3・25
**********

■筆者も自宅の屋根に太陽光パネルを設置したところ、いつの間にかスマートメーターが取り付けられていたので困惑していますが、3年前の設置後、自宅のWiFiが頻繁に切断するようになり、いちいち復旧を余儀なくされています。

 そのため、3月21日から東電カスタマーサービスセンター(電話0120-995-007)に電話を掛けたところ「電話が込み合っているので後程おかけ直しください」という自動録音メッセージが受話器から流れ続けており、そのあと毎日かけ続けたところ、3月25日の15:34にようやくオペレーターにつながりました。

 しかし、当方が事情を20秒ほどしゃべったところで、突然一方的に切られてしまいました。どうやらクレーマーだと思われたようです。

 このように東電の顧客サービスはどこまでも上から目線の姿勢です。当会はスマートメーター問題を徹底追及している当会会員とともに、東電のこうした役所的な体質を是正すべく尽力してまいる所存です。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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国連の世界幸福度報告で中東除くアジアで台湾がトップの25位!…日本はトホホの58位

2019-03-26 22:27:00 | 国内外からのトピックス
■国連の持続可能開発ソリューションネットワークが2012年4月から毎年春発表している世界幸福度報告(World Happiness Report)が今年も公表されました。残念ながら我が国は157か国・地域のうちで過去最低の58位となっています。一方、隣の台湾は25位で中東のアラブ首長国連邦についでアジアでは2位となっています。

日台友好親善バッジ。
※参考URL「世界幸福度報告」 ⇒ http://worldhappiness.report/

 この調査における幸福度とは、自分の幸福度が0から10のどの段階にあるかを答える世論調査によって得られた数値の平均値であり、主観的な値となっています。報告ではこの幸福度を、GDPや健康寿命を含む6つの説明変数を用いて回帰分析し、各説明変数の寄与を求めて分析しています。

 説明変数は(1)人口あたりGDP(対数)、(2)社会的支援(ソーシャルサポート, 困ったときに頼ることができる親戚や友人がいるか)、(3)健康寿命、(4)人生の選択の自由度(人生で何をするかの選択の自由に満足しているか)、(5)寛容さ(過去1か月の間にチャリティ等に寄付をしたことがあるか)、(6)腐敗の認識(不満・悲しみ・怒りの少なさ、社会・政府に腐敗が蔓延していないか)の6つから構成されています。
※世界ランキング一覧表(エクセル)ZIP ⇒ chapter2onlinedata.zip





**********共同通信NNAアジア経済ニュース2019年03月22日(金)
台湾の幸福度はアジア最高、国連リポート
 国連が20日に発表した世界の幸福度についてまとめたリポートによると、台湾は昨年から1ランク上昇し25位だった。アジアでは首位となり、日本(58位)や中国(93位)を大きく上回った。
 国連は2012年から、自由度や社会的支援、1人当たり実質域内総生産(GDP)、健康寿命(健康で活動的に生きられる期間)などを数値化し、ランキング付けしている。19年のリポートでは156カ国・地域が対象となった。
 台湾は、「自由度」を評価する数値が高かったものの、「社会的支援」や「寛容さ」が低かった。
 首位は2年連続でフィンランドで、2位はデンマーク、3位はノルウェーと続き、福祉が手厚い北欧諸国が上位入りした。
 アジアでは、シンガポール(34位)、タイ(52位)、韓国(54位)、日本、フィリピン(69位)、香港(76位)、マレーシア(80位)、インドネシア(92位)、中国、ベトナム(94位)と続いた。
 台湾メディア(電子版)は、「台湾の民主政治には多くの改善点があるが、言論の自由や投票権が確立しており、いかなる書籍や映画にも発禁処分は下さない点など、台湾では当たり前となっていることが多くの国では実現されていない」と指摘。その上で、「台湾人が親切で、助け合う民族であることも幸福度に寄与した」としている。

**********台湾Today 2019年3月21日
国連の「世界幸福度ランキング」、台湾は世界156カ国・地域中の25位

国連は20日、世界156カ国・地域の幸福度を格付けする「世界幸福度ランキング」を発表した。台湾は25位で、日本や韓国などの近隣諸国を上回った。写真は台北市(台湾北部)の市役所前で行われた年越イベントの様子。(外交部国際伝播司)
国連は20日、世界156カ国・地域の幸福度を格付けする「世界幸福度ランキング」を発表した。その結果、「最も幸福な国」は2年連続でフィンランドだった。台湾は25位で、日本や韓国などの近隣諸国を上回り、アジア諸国の中ではアラブ首長国連邦(UAE)に次ぐ高さとなった。
 北欧にあるフィンランドは、総人口550万人。森と湖とサウナを愛することで広く知られている。国連が毎年発表している「世界幸福度ランキング」では2年連続の1位獲得となった。
 このランキングは、世界156カ国・地域の住民を対象に行った幸福度の調査に加え、平均余命、収入、社会的支援などを評価指標とし、幸福度を数値化してはじき出したもの。
 幸福度の高い国は、どの評価指標も高く評価されているほか、往々にして社会が非常に安定しており、2005年以降、その幸福度に大きな変化が見られないのが特徴となっている。
 台湾の世界ランキングは25位で、シンガポールの34位、タイの52位、韓国の54位、日本の58位、香港の76位、中国の93位を大きく上回った。アジア諸国で見ると、21位だったアラブ首長国連邦に次ぐ高い順位となった。

**********読売新聞2019年3月12日18:39
幸福度、日本は58位…台湾や韓国にも及ばず
【ニューヨーク=橋本潤也】国連が定める「国際幸福デー」の20日、世界の「幸福度」を順位付けした2019年版の報告書が公表された。日本は昨年から四つ順位を下げ、156の国・地域のうち、58位にとどまった。主要7か国(G7)では最も低く、台湾(25位)や韓国(54位)にも及ばなかった。
 1位は2年連続でフィンランドだった。2位にデンマーク、3位にノルウェーが続き、北欧諸国が上位を占めた。米国は19位、中国は93位だった。最下位は、国内で武力衝突が続く南スーダンだった。
 ランキングは、1人当たりの国内総生産(GDP)や社会支援の体制、健康寿命、汚職の度合いなどを基準に、16~18年の「幸福度」を数値化した。

**********フォーカス台湾2019年3月21日13:11
台湾の「幸福度」世界25位 日本、韓国を上回る

元日の総統府前で行われる国旗掲揚式の様子
(台北 21日 中央社)世界の国・地域の「幸福度」をランク付けした国連の報告書が20日に発表された。これによると、台湾は156カ国・地域中25位で、昨年より1つ順位を上げた。アジア地域ではアラブ首長国連邦(21位)に次ぐ2位だった。
 上位3位は順番にフィンランド、デンマーク、ノルウェーと、福祉面が充実している北欧勢が占めた。台湾の近隣国では韓国54位、日本は58位。
 調査は2012年から実施されているもので、各国・地域の住民を対象とした生活の満足度についてのアンケート調査を基に、国連の関連団体「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク」が国内総生産(GDP)や健康寿命、収入、社会的支援などを分析、数値化した。
(編集:塚越西穂)

**********NHK News Web 2019年3月21日 19時08分
「幸福度」日本は58位に後退 「自由度」「寛大さ」評価低く
 世界の国や地域の「幸福度」をランキングにした国連の報告書がまとまり、日本は去年より4つ順位を下げて58位でした。G7=主要7か国の中で最も低く、台湾や韓国を下回りました。
 国連は7年前から、1人当たりのGDP=国内総生産や健康に生きられる年数、社会の自由度などを数値化し、世界の国や地域の「幸福度」をランキングにしています。
 20日に発表されたことしの報告書によりますと、フィンランドが2年連続で1位になったほか、2位にデンマーク、3位にノルウェーが続き、福祉や教育が充実している北欧諸国が上位を占めました。
 このほかイギリスが15位、アメリカが19位でした。
 日本は去年より順位を4つ下げて58位でした。
 長寿国だけあって「健康に生きられる年数」は上位だったものの、「社会の自由度」や「他者への寛大さ」を評価する数値が低く、主要7か国では最下位でした。
 アジアでは、25位の台湾、34位のシンガポール、54位の韓国などを下回りました。
 このほか中国が93位、政治や経済の混乱が続く南米のベネズエラは108位となり、最下位の156位は、紛争が続き去年8月に和平協定が結ばれたアフリカの南スーダンでした。
★健康に生きられる 2位 他者への寛大さ 92位
 世界の国や地域の「幸福度」をランキングにした調査は国連が7年前から発表しています。
 「幸福度」は、▽1人当たりのGDP=国内総生産、▽健康に生きられる年数、▽社会の自由度、▽他者への寛大さ、▽社会的支援、▽政府やビジネスにおける腐敗のなさ、などを数値化したもので、国連は、過去3年間のデータをもとに150以上の国や地域ごとにランキングしています。
 ことし発表された日本のランキングは4つ順位を下げて58位でした。
 項目別では、
 ▽健康に生きられる年数がシンガポールに次いで2位、
 ▽1人当たりのGDPが24位、
 ▽政府やビジネスにおける腐敗のなさが39位となっています。
 一方、
 ▽社会的支援が50位、
 ▽社会の自由度が64位、
 ▽他者への寛大さが92位と低迷しています。
 ここ数年の日本の「幸福度」のランキングは、2015年が46位、2016年が53位、2017年が51位、2018年が54位となっています。
**********

■幸福度と言えば、国民総生産(GNP)のかわりに国民総幸福度(GNH)を国王が率先して提唱しているブータンが有名ですが、この国連統計では96位となっています。ちなみに、ベトナムが95位、中国が94位です。

 我が国のランキングを項目別でみると、
 ▽健康に生きられる年数がシンガポールに次いで2位、
 ▽1人当たりのGDPが24位、
 ▽政府やビジネスにおける腐敗のなさが39位となっています。
 一方、
 ▽社会的支援が50位、
 ▽社会の自由度が64位、
 ▽他者への寛大さが92位と低迷しています。

 また、ランキング54位から63位をみると、韓国、エストニア、ジャマイカ、モーリシャス、日本、ホンジュラス、カザフスタン、ボリビア、ハンガリー、パラグアイの順となっています。

 一方、25位の台湾の前後、21位から30位を見ると、アラブ首長国連邦(UAE)、マルタ、メキシコ、フランス、台湾、チリ、グアテマラ、サウジアラビア、カタール、スペインとなっています。男尊女卑のサウジアラビアがなぜこんなに上位なのか、と思うと、国連のランキングの信ぴょう性に疑問がありますが、それはともかく、台湾と我が国の項目別の点数を比較してみましょう。
         台湾 ⇔ 日本
Happiness score : 6.446 ⇔ 5.886
Whisker-high : 6.528 ⇔ 5.970
Whisker-low : 6.365 ⇔ 5.802
Dystopia (1.88) + residual : 2.045 ⇔ 1.399
Explained by GDP per capita : 1.368 ⇔ 1.327 (既に一人当たり所得も台湾が上)
Explained by Social support : 1.430 ⇔ 1.419 (社会支援も台湾が上)
Explained by Healthy life expectancy : 0.914 ⇔ 1.088 (健康寿命は日本が上回る)
Explained by Freedom to make life choices: 0.351 ⇔ 0.445 (人生の自由度は日本が上回る)
Explained by Generosity : 0.242 ⇔ 0.069 (寛容性の度合いは圧倒的に台湾が上)
Explained by Perceptions of corruption : 0.097 ⇔ 0.140 (腐敗度は日本が良好となっているが本当か?)

■総じて、我々日本人が台湾に行ってみて感じる印象がそのまま反映されており、相対的には納得する結果ですが、前述のとおり、日本が、治安が著しく悪くなってしまったホンジュラスと幸福度が同程度というのや、サウジアラビアが台湾と同じレベルの幸福度であるという結果には、どうも違和感を覚えます。

 我々日本人は、台湾の良さを真似て、差別意識の撤廃により他者への寛容性を著しく高め、社会支援の向上により一層努めていくことが肝要です。さらに行政の腐敗の撲滅も目に余るため、当会もさらに一層切磋琢磨し、世界における我が国の幸福度ランキングの向上に貢献してまいる所存です。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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ドリル優子復権への動きさらに加速?・・・自民党群馬県連会長選で無投票当選か

2019-03-25 23:37:00 | 政治とカネ
■政治家というものは3年半でみそぎが済むのでしょうか。思い起こせば、「姫」あるいは「ドリル優子」こと小渕優子・元経産相の関連政治単体をめぐる政治資金不正使用問題では、我々市民オンブズマン群馬が2014年10月20日に告発(実際には東京地検から告発状の出し直しを命じられて再提出した同年10月31日付)したにもかかわらず、2015年4月28日に嫌疑不十分で不起訴処分とされてしまいました。

告発の前日、記者発表した当会代表と報道記事

 そこで当会は、2015年6月23日に、東京第6検察審査会に審査を申し立て、翌日受理されましたが、これまた同年9月17日付で「慎重に審査したが不起訴処分を覆すに足りる理由がない」として「不起訴相当」と議決されてしまいました。それから僅か3年半、山本一太が就いていた自民党群馬県連会長に向けて再びドリル姫が動き始めたことが報じられました。

*********上毛新聞2019年3月21日 06:00
自民党県連会長選 小渕優子氏が出馬意向 後援会で決意
 山本一太参院議員(61)の知事選転出に伴う自民党群馬県連会長選で、元経済産業相の小渕優子衆院議員(45)=群馬5区=が立候補する意向を固め、20日に渋川市で開かれた後援会と地元自民県議団の合同会議で決意表明した。今後、県連所属国会議員に理解を求めた上で、受付日の4月9日に立候補を届け出る。
 小渕氏は関連政治団体を巡る政治資金規正法違反事件で、2014年に経産相を辞任。その後は目立つ動きが少なかった印象も強いが、昨年6月に4年ぶりに自身の政治資金パーティーを開くなど、表立った政治活動が増えている。

**********共同通信2019年3月22日
小渕優子氏、党群馬県連会長選へ 当選有力復権に動き

自民党の小渕優子元経済産業相
 自民党の小渕優子元経済産業相(衆院群馬5区)が、空席となっているため4月に行う同党群馬県連会長選に立候補する意向を固めたことが22日、後援会関係者らへの取材で分かった。後援会幹部や系列県議による会合を20日に開き、出馬する考えを伝えた。県連幹部らによると、現時点で小渕氏以外に立候補の動きはないといい、小渕氏選出が有力視されている。
 小渕氏は2014年に関連政治団体を巡る政治資金規正法違反事件で経産相を辞任。自民は夏の参院選群馬選挙区で新人を立てて挑むため、県連会長は勝利に向け手腕が試される。小渕氏の復権本格化への動きとして注目されそうだ。

**********東京新聞2019年3月25日
小渕氏 党県連会長選へ 復権本格化への動きに注目
 自民党の小渕優子元経済産業相(衆院群馬5区)が四月に行われる党県連会長選に立候補する意思を固めたことが後援会関係者らへの取材で分かった。講演会幹部や系列県議による会合を二十日に開き、出馬する考えを伝えた。県連幹部らによると、現時点で小渕氏以外に立候補の動きはないといい、小渕氏選出が有力視されている。
 小渕氏は二〇一四年に関連政治団体をめぐる政治資金規正法違反事件で経産相を辞任した。自民は夏の参院選群馬選挙区で新人を立てて挑むため、県連会長は勝利に向け手腕が試される。小渕氏の復権本格化への動きとして注目されそうだ。
 小渕氏は経産相辞任後、目立つ活動は減ったが、昨年六月に四年ぶりに政治資金パーティーを開くなど表舞台の動きは徐々に増加。昨年の党総裁選で石破茂元幹事長を支持し、群馬県では当選した安倍晋三首相を上回る地方票を集め、存在感を発揮した。
 県連会長は山本一太参院議員が務めていたが、県知事選出馬表明に伴い二月に辞任した。会長選は四月九日に届け出を受け付け、同十五日告示、同二十二日開票。立候補は国会議員一人以上、県議など二人以上の推薦要件があり、県内の党員らが投票する。
**********

■この事件では、ドリル姫が地元の有権者を招待した「観劇会」(東京・日本橋の明治座)で、ドリル姫の後援会などの明治座への支出が、報告書上で収入を上回っていたことが発覚して、差額分が有権者への利益供与(公選法違反)ではないかという疑惑が浮上し、2014年10月20日経産相辞任に追い込まれました。

 観劇会で赤字が生じたように装うなどし、政治資金収支報告書に虚偽記載や不記載をしたことが悪質だとして当会は本人も秘書もともに告発しましたが、東京地検特捜部は結局、ドリル姫を不起訴として、起訴された元秘書2人の有罪判決が2015年10月10日に確定しました。

 政治資金規正法違反事件では、2016年10月19日にドリル姫サイドが設置した第三者委員会が調査結果を報告、それを受けて、同20日に、ドリル姫自身が謝罪会見を行いました。

 しかしその内容はなんともお粗末なものでした。第三者委員会の報告では、ドリル姫自身は「不正処理に関与したり、事実関係を認識したりしていたことは認められず、会計責任者の選任・監督の責任も認められない」。事務所で帳簿データなどの入ったハードディスクがドリルで破壊されていた問題も、「不調で使用できなくなったサーバーをパソコン販売業者がハードディスクにドリルで穴をあけた」だけだったからでした。

 第三者委員会はといいながら、ありえないような大甘報告でしたが、実態はドリル姫サイドが雇ったヤメ検弁護団でしかないのですから、さもありなん、です。

 しかも、唖然としたのが、この報告を受けて行われたドリル姫自身の謝罪会見でした。地元・前橋にメディアを呼びつけ、まず「後援会のみなさまに多大なご迷惑をおかけした」という言葉が口をついて出てきた後、疑惑についても、ひたすら「第三者委員会の先生方が調べてくだすった」と第三者委員会の権威を使って、自らの疑惑=違法行為を否定し、元秘書2人が東京地裁で「裏金捻出を目的としていた」と有罪判決を受けたことについても、「判決内容はショックだった」と他人事のように語っていたからです。

 この一連の事件では、結果的に立件に至らずじまいでしたが、ドリル事件でメンツをつぶされた形の東京地検が事情聴取を行い、一時はひょっとしたらと思わせる展開もありました。
○2016年10月17日:恒常的にウラ金作りの疑いも 小渕優子前大臣が立件される日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/159426

 しかし、やはり自民党の前には我が国の司法はアフリカ並みとなってしまい、当会は最後までしぶとく検察審査会に審査申し立てをしましたが、あっけなく棄却されてしまいました。
○2015年10月10日:捜査に協力したから執行猶予!?・・・東京地裁でくだされた上州小渕藩国家老ら2名の有罪判決
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1754.html
○2015年10月22日:姫の第三者委員会の中立性に疑義あり
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1766.html
○2016年1月29日:毎回千人単位で観劇ツアーを無登録で開いた「姫」の旅行業違反容疑に対して東京地検から不起訴処分通知
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1873.html
○2016年2月6日:「姫」の旅行業法違反容疑に係るオンブズマンの告発に対する不起訴処分の理由は「嫌疑不十分」
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1886.html
○2016年2月15日:無登録で観劇ツアーを毎年実施していた小渕「姫」の旅行業法違反不起訴処分について東京検審に審査申立
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1896.html
2月17日:無登録で観劇ツアーを毎年実施していた「姫」の旅行業法違反不起訴について東京第六検審が審査申立を受理
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1898.html
○2016年2月20日:「姫」の秘書の折田「国家老」後援会政治資金収支報告書不記載も不起訴処分相当にした検察審査会
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1901.html
○2016年3月21日:無登録で観劇ツアーを毎年実施していた小渕「姫」について東京第6検察審査会から不起訴処分相当の通知
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1928.html
○2017年10月6日:衆院総選挙を目前にこんな記事が・・・オブチ「姫」が税金泥棒の代表格? 無風続きの群馬5区に風は吹くのか
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2431.html

■現在のわが国では、三権分立が機能しておらず、権力を持つものが司法を歪めてしまっており、自民党にすり寄れば、お咎めがないというふうに思う輩が後を絶たない結果、余計、自民党が勢力を得て、司法がますます弱体化するという、きわめて情けない状況に陥っています。

 父親が「平成」おじさんとしてデビューした平成の元号が間もなく終わり、新しい元号のもとに恩赦とばかり、ドリル姫が完全復帰する日もまもなくのようです。

 当会は引き続き新しい元号の時代においても、権力の陰や裏でルールを乱そうとする政治家や行政の暴走を抑止すべく、尽力してまいります。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考情報「2018年から加速し始めたドリル姫の復権の動き」
**********産経2018.6.21 00:42
「謹慎」小渕優子氏じわり復活 経産相辞任から4年、久々パーティー 竹下派会長「首相候補に」 課題は実績作り

 恵三氏の後に首相となった森喜朗元首相もパーティーに出席し「お姫様の登場をみんな待っている。小渕恵三さんに尽くしたおかげで僕は首相になれた。そのお返しもしていないから、せめて優子さんを応援してあげなければ」と持ち上げた。
 小渕氏も党内活動を本格化させつつある。昨年8月に党組織運動本部長代理に就き、今年2月には党財政再建特命委員会の小委員長に就任した。竹下氏が岸田文雄政調会長に推薦して実現した。将来を見据え国家の基本である財政の見識を深めさせる狙いもある。
 ただ、不祥事以降、小渕氏が総裁候補に名前が挙がることはほとんどない。小渕氏は、いまだに「元首相の娘」のイメージが先行しているのも事実だ。派内には9月の総裁選後の党役員人事での要職起用を目指すべきだとの意見があるが、同派幹部は「まずは財政再建特命委など地味な仕事で実績を作ることが先だ」と語る。
 恵三氏の後に首相となった森喜朗元首相もパーティーに出席し「お姫様の登場をみんな待っている。小渕恵三さんに尽くしたおかげで僕は首相になれた。そのお返しもしていないから、せめて優子さんを応援してあげなければ」と持ち上げた。
 小渕氏も党内活動を本格化させつつある。昨年8月に党組織運動本部長代理に就き、今年2月には党財政再建特命委員会の小委員長に就任した。竹下氏が岸田文雄政調会長に推薦して実現した。将来を見据え国家の基本である財政の見識を深めさせる狙いもある。
 ただ、不祥事以降、小渕氏が総裁候補に名前が挙がることはほとんどない。小渕氏は、いまだに「元首相の娘」のイメージが先行しているのも事実だ。派内には9月の総裁選後の党役員人事での要職起用を目指すべきだとの意見があるが、同派幹部は「まずは財政再建特命委など地味な仕事で実績を作ることが先だ」と語る。

※コメントの受付は終了しました。皆さんから投稿されたコメントをご覧ください。
<みんなのコメント>
●復活しなくていい。議員に向いてない ↑194 ↓10
●いくら自民に人がいないからといっても首相候補はないだろ?日本が潰れちゃうよ。 ↑171 ↓8
●ドリルのことは、ネット民は一生忘れないと思うよ。↑141 ↓9
●不正疑惑議員の巣窟自民! ↑141 ↓28
●またワインとドリルを持って復活ですか?  ↑129 ↓9
●ドリル姫。こんなやつに給与=税金が支払われていく。これこそが最大の税金の無駄使い ↑70 ↓4
●地盤強いと地元住民が選挙に投票しちゃうから、ろくでもない議員が増える!! ↑66 ↓3
●ドリル優子 ↑63 ↓4
●冗談でしょう!!日本国が沈没 ↑52 ↓2
●地元じゃ血筋をまつり上げるしかないのかよ。それとも操りやすいみこしに乗ってくれる人ってこと?なんで首相候補なのか解らないよ。実績ある人が首相になるならわかるが、実績作りなんて虚像づくりかよ。不要だ。 ↑51 ↓2
●民間人が税金私物化してその証拠隠しにパソコンのデータードリルで破壊したら捕まるよ。普通に。何で捕まらないの?自民だからかね?他所のことで誤魔化し法の下の平等も守られない自民じゃ世は廃るばかり ↑48 ↓3
●150年前の残念な岐路が今当に明確になりはじめた。昨今の日本には正義感に溢れた清く正しい心を重んじる日本人は存在しない。それがこの国が失った150年の答えだ。 ↑34 ↓2
●後援会の単なる操り人形。お互いに利益があるんだろう。 ↑25 ↓0
●好きにしたら!安倍自民党では清廉潔白な人は公認して呉れないし、選挙でも当選出来ないらしいですから。 ↑23 ↓4
●ええ、まだ議員していたの。税金の無駄使い、自民には数として必要だが、国民にはまったく不要。これでも議員歳費ウン千万円が懐に入るからやめられないカァ。 ↑21 ↓1
●勘違い女の野田聖子よりはましだが、首相候補はないな。 ↑20 ↓5
●娘がこれじゃ親父もやってたんだろうな 悪行三昧 ↑18 ↓0
●ろくでもない「しがらみ」で当選させる有権者の多い事!衆院は中選挙区&全国区制にして全国民が納得いく人物を当選させろ。でも期待してても、裏の顔は判らんなあ・・・(悲) ↑15 ↓0
●日本のため、国民のためをしっかり考える人じゃなく、しがらみで首相が決まるんだ!へえ〜 ↑11 ↓0
●カネに汚い総理候補なんか要らんわ。 ↑10 ↓0
●だから、次は自民党には入れない! ↑10 ↓0
●野党の女性議員や、野田聖子よりは、良いんじゃない? ↑10 ↓30
●安倍と比較するのはおかしい。それやったら誰でもいいことになっちまう。安倍は最低だからな。 ↑9 ↓2
●そもそも竹下派というが致命的! あの竹下が派閥の領主とは、ところてん式にしても酷過ぎる ↑9 ↓0
●橋本の増税以後、長期デフレに陥った日本。財政重視で立て直しを図った父の小渕恵三に学び見倣え。 ↑9 ↓10
●安倍「ドリルで穴開けて証拠隠滅なんて考えつかなかった。次は俺も・・・」 ↑6 ↓1
●安倍より益し ↑6 ↓3
●まだいたのか? ↑4 ↓0
●国政選挙は選挙区無くして全国区でやってくれ 地方の私利私欲で迷惑議員を選ぶからこの国がおかしくなっているんだよ まともな政治家が出なければ いずれ政治もAI化される日が来るかも  ↑4 ↓0
●女性総理か〜。まだ誕生しないな… ↑4 ↓0
●人物は灰汁もなくよさそうだが、何か勘違いしていないか? ↑3 ↓1
●良かった ↑3 ↓23
●じゃあ、稲田朋美ちゃんも首相候補に復活ですか? ↑2 ↓0
●政治の職業には不適当。(不採用)地元選挙民目を覚ましてください。ひと昔の政治土壌からでは無理。 ↑0 ↓0
**********

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