市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

【安中市庁舎建替え問題】安中市議20名及び地元選出県議らへの市庁舎建替第2次アンケート結果の公表

2021-02-25 23:53:00 | 安中市庁舎建替えに伴う予算過大問題
■築60年以上経過したとして安中市が現在の庁舎の建て替えを計画しており、市が選んだメンバー主体に16名による市民懇談会が7月から毎月下旬に開催され、10月26日(月)午後6時30分から第5回目となる最後の会議が開催される予定で、その後、どのように進められるのか市側からの説明はなく、あとは市側の思惑で計画が進められるのではないかと、市民の間で懸念の声が上がっています。こうした中で、市民から選ばれた議員で構成される安中市議会でも、「庁舎建設等特別委員会」が一昨年12月に立ち上げられ、これまで少なくとも10回にわたり、市庁舎建替えの件で話し合いをしてきました。この問題について当会は、市民代表の市議の皆さんが、市庁舎建替えについてどのような意見をお持ちか、昨年10月12日に20名の市議全員にアンケート用紙を郵送し、10月23日を期限にアンケートをお願いしました。その後、3か月が経過したため、あらためて今回第2次アンケートを安中市議全員にお願いすることにしました。そして1月31日に返信用封筒を同封してアンケート用紙を郵送しました。なお、今回は、地元安中市区選出の県議会議員、および来年4月に迫った次期市長選を睨み有力と目される立候補者にも同様にアンケートをお願いしました。この度、その結果を公表いたします。

 なお、最初のアンケートについては次のブログ記事を参照ください。
○2020年10月21日:【安中市庁舎建替え問題】安中市議会議員全員に市庁舎建替えについてアンケート依頼中!10月23日の締切迫る
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3223.html
○2020年10月24日:【安中市庁舎建替え問題】安中市議22名全員への市庁舎建替アンケート結果、会派毎の回答率は実質90~95%
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3226.html

 また、今回の第2次アンケートについては次のブログ記事もご覧ください。
〇2021年2月10日:【安中市庁舎建替え問題】安中市議20名及び地元選出県議らへの市庁舎建替第2次アンケート実施中!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3276.html

 第2次アンケートの質問項目は次のとおりです。

*****第2次アンケート*****
市庁舎建替えに関するアンケート 令和3年1月31日
          市政をひらく安中市民の会事務局長 小川 賢
                   TEL 090-5302-8312
                   FAX 027-381-0364
平素より市民に分かりやすい開かれた議会づくりにご尽力賜り厚く御礼申し上げます。さて、現在、安中市議会では市庁舎の老朽化による建替えについて市庁舎建設等特別委員会を設置して、縷々ご議論いただいております。つきましては、市議会議員の皆さまの市庁舎建替えに対する考えや意見を把握することで、より開かれた議会を市民にアピールする機会として、次のとおり「市庁舎建替えに関するアンケート」を実施することにしました。本アンケートの趣旨をご理解いただき、公務多忙の折、誠に恐縮ですが、令和3年2月11日(木)までに同封の返信用封筒にて投函して下さいますようご回答を賜りたくお願い申し上げます。
             記
○質問1:建替える庁舎の規模       (該当する番号に○をつけてください。)
➀一極集中の大型庁舎(市の公式案9500㎡)
②老朽化した庁舎のみを建て替える。(旧庁舎、中庁舎約3600㎡+α)
➂現在の新庁舎も含めて全体を建て替える。(約6500㎡)
④わからない。

○質問2:建替え場所について、
➀現在の場所  ②安高跡地  ➂それ以外の場所  ➃わからない。

○質問2A:安高跡地利活用について、質問2で➀現在地と答えた人にお聞きします。
安高跡地は将来何に使うのが適当だと考えますか?
(                       )

○質問2B:市役所跡地利用について、質問2で➁安高跡地➂それ以外と答えた人にお聞きします。
現市役所跡地は将来何に使うのが適当だと考えますか?
(                      )

○質問3:市庁舎建設費用についてどこまで許容しますか?
➀20億円未満  ②20億円台  ➂30億円台  ➃40億円台  ⑤50億円以上

○質問4:安中市は連帯保証をしている安中市土地開発公社には簿外債権として元職員Tに対する22億円+遅延損害金の債権があります。また、現在の安中市役所前には元職員Tの親族が所有する土地があります。これらの債権や資産をTおよびその親族から回収し、市庁舎建替え費用に充当すべきと考えておりますが、貴職の見解をお聞かせください。
①賛成  ②反対  ③わからない。
(反対の場合、理由を教えてください:            )
**********

■では、市議の皆さんからの回答順に紹介します。

◆2021年2月9日送達◆
=====06=====

氏名     武者 葉子
議席番号   6
所属会派   公明党
所属委員会  総務文教常任委員会
住所     〒379-0225 安中市松井田町八城甲188番地
回答内容 ZIP ⇒ 20210209c06tq.zip
小川様
市議会議員 武者葉子です。

 市庁舎建替えに関するアンケートをお送りいただきましたが、
只今、ご存知の通り、市議会にて庁舎建設等特別委員会にて検討中の案件ですので、誠に申し訳ありませんが個人的な見解は控えさせて頂きたいと思います。
 引き続き協議を重ねて参りますので、宜しくお願い申し上げます。

=====13=====

氏名     高橋 由信
議席番号   13
所属会派   無所属
所属委員会  総務文教常任委員会
住所     〒379-0112 安中市岩井970番地4
回答内容 ZIP ⇒ 20210209c13rm.zip
○質問1:建替える庁舎の規模
➀一極集中の大型庁舎(市の公式案9500㎡)?
○質問2:建替え場所について、
②安高跡地
○質問2B:市役所跡地利用について、質問2で➁安高跡地➂それ以外と答えた人にお聞きします。現市役所跡地は将来何に使うのが適当だと考えますか?
(現在の市庁舎を図書館として利用)
○質問3:市庁舎建設費用についてどこまで許容しますか?
➃40億円台
○質問4:安中市は連帯保証をしている安中市土地開発公社には簿外債権として元職員Tに対する22億円+遅延損害金の債権があります。また、現在の安中市役所前には元職員Tの親族が所有する土地があります。これらの債権や資産をTおよびその親族から回収し、市庁舎建替え費用に充当すべきと考えておりますが、貴職の見解をお聞かせください。
①賛成

=====03=====

氏名     松本 次男
議席番号   3
所属会派   無所属
所属委員会  福祉民生常任委員会
住所     〒379-0302 安中市松井田町五料319番地2
回答内容 ZIP ⇒ 2021020903j.zip
○質問1:建替える庁舎の規模
②老朽化した庁舎のみを建て替える。(旧庁舎、中庁舎約3600㎡+α)
○質問2:建替え場所について、
➀現在の場所
○質問2A:安高跡地利活用について、質問2で➀現在地と答えた人にお聞きします。
安高跡地は将来何に使うのが適当だと考えますか?
(多目的広場(芝))
○質問3:市庁舎建設費用についてどこまで許容しますか?
無回答
○質問4:安中市は連帯保証をしている安中市土地開発公社には簿外債権として元職員Tに対する22億円+遅延損害金の債権があります。また、現在の安中市役所前には元職員Tの親族が所有する土地があります。これらの債権や資産をTおよびその親族から回収し、市庁舎建替え費用に充当すべきと考えておりますが、貴職の見解をお聞かせください。
③わからない。

=====08=====

氏名     佐藤 貴雄 (副議長)
議席番号   8
所属会派   民声クラブ
所属委員会  経済建設常任委員会
住所     安中二丁目15番30号
連絡先    〒379-0116 安中市安中三丁目18番34号
回答内容 ZIP ⇒ 20210209c08my.zip
○質問1:建替える庁舎の規模
別紙参照
○質問2:建替え場所について、
②安高跡地
○質問2B:市役所跡地利用について、質問2で➁安高跡地➂それ以外と答えた人にお聞きします。現市役所跡地は将来何に使うのが適当だと考えますか?
(西毛広域道沿いの利点をいかした誘客施設8(道の駅ではない)を、新庁舎を子育て支援センター化した複合施設)                      )
○質問3:市庁舎建設費用についてどこまで許容しますか?
庁舎機能を備えた建設が可能な必要最低限の費用
○質問4:安中市は連帯保証をしている安中市土地開発公社には簿外債権として元職員Tに対する22億円+遅延損害金の債権があります。また、現在の安中市役所前には元職員Tの親族が所有する土地があります。これらの債権や資産をTおよびその親族から回収し、市庁舎建替え費用に充当すべきと考えておりますが、貴職の見解をお聞かせください。
①賛成
<別紙>
庁舎建設等特別委員会  2020/9/8 第9回委員会資料 民声クラブ
◎本庁舎のあり方について
1.建設場所 旧群馬県立安中高校跡地及びその周辺

2.規  模 市庁舎として必要な機能とその他に必要な機能及び十分な来客用駐車場が確保できる面積

3.機  能
・上下水道部、松井田支所、公立碓氷病院以外の部署が入る
・大規模災害時における市民の生命·身体 財産を守る防災拠点施設、災害対策本部等としての機能
・ワンストップサービス等、総合窓口の設置と市民サービスが十分おこなえる
・ハード面 ソフト面ともにバリアフリー化されたユニバーサルデザイン
・十分な執務スペースや相談室等
・防犯カメラ等のセキュリティー機器の配置
・省エネルギー 環境負荷低減対策
・市民や各種団体へ提供できるスペース
・倉庫等のスペースの確保
・福利厚生施設(食堂 売店等)や福祉販売スペース、市民ロビー等の配置
・火災や地震等の災害時に職員や市民が危険なく避難できる通路や空間の確保
・トイレはウオシュレットや男女ともにおむつ替え場所を確保し、だれでもトイレやオストメイト等の多目的なトイレも各階に配置
・議場等の謙会機能は多目的に活用可能な機能を有し、フラットな傍聴席や母子室の配置等、 文字通り市民に開かれた議会とする
・複合施設(商業施設 庁舎機能以外の公共施設 公共に準じた施設 ホテル等)を併設する場合は市民ニーズを的確に把握し、P F I 等を活用しコスト削減を目指す

4.そ の 他
・松井田庁舎は松井田支所機能(現状では総務管理課と住民福祉課)と、松井田地域とその周辺 において特に市民ニーズが高い機能が入る
・谷津庁舎は現状のまま上下水道部を置く
・各公民館 住民センターにおいては住民票の写しや印鑑登録証等の取得など、市民サービスをおこなう
・現庁舎は新庁舎のみ残し、西毛広幹道沿いにある利点を生かした利活用をおこなう
・現庁舎周辺から新庁舎(安中高校跡地)周辺、さらに武家長屋から文化センターヘ連なる地域は、まちなかの賑わいを創出するエリアとして、あるいは公共ゾーンとして一体的な整備をおこなう

◆2021年2月10日送達◆
=====07=====

氏名     小林 克行
議席番号   7
所属会派   民声クラブ
所属委員会  総務文教常任委員会
住所     高別当376番地1
連絡先    〒379-0127 安中市磯部一丁目11番41号
回答内容 ZIP ⇒ 20210210c07s.zip
○質問1:建替える庁舎の規模
②老朽化した庁舎のみを建て替える。(旧庁舎、中庁舎約3600㎡+α)
○質問2:建替え場所について、
➀現在の場所
○質問2A:安高跡地利活用について、質問2で➀現在地と答えた人にお聞きします。
安高跡地は将来何に使うのが適当だと考えますか?
(箱物はなるべく建てず、広園等の整備)
○質問3:市庁舎建設費用についてどこまで許容しますか?
➂30億円台
○質問4:安中市は連帯保証をしている安中市土地開発公社には簿外債権として元職員Tに対する22億円+遅延損害金の債権があります。また、現在の安中市役所前には元職員Tの親族が所有する土地があります。これらの債権や資産をTおよびその親族から回収し、市庁舎建替え費用に充当すべきと考えておりますが、貴職の見解をお聞かせください。
②反対
(反対の場合、理由を教えてください:庁舎とは別の問題だから。)

=====05=====

氏名     長嶋 陽子
議席番号   5
所属会派   公明党
所属委員会  福祉民生常任委員会
住所     〒379-0116 安中市安中三丁目12番21号
回答内容 ZIP ⇒ 20210210c05zq.zip
結論に至っていないので、考え、意見等は差し控えさせていただきます。長嶋陽子

◆2021年2月12日送達◆
=====15=====

氏名     小川 剛
議席番号   15
所属会派   清風クラブ
所属委員会  経済建設常任委員会
住所     〒379-0116 安中市安中3533番地3
回答内容 ZIP ⇒ 20210212c15.zip
○質問1:建替える庁舎の規模
②老朽化した庁舎のみを建て替える。(旧庁舎、中庁舎約3600㎡+α)
○質問2:建替え場所について、
➀現在の場所 ➂それ以外の場所
○質問2A:安高跡地利活用について、質問2で➀現在地と答えた人にお聞きします。
安高跡地は将来何に使うのが適当だと考えますか?
(庁舎建設以降しばらくは開発できないので、安中体育館は一部(雨漏り箇所)補修し現状の使い方で使用する。グラウンドは少年野球やサッカー、グラウンドゴルフ等のスポーツ団体に貸し出し、草むしり等の維持管理は各団体で実施してもらう。
 将来的には街中再生のため、観光拠点として民間会社を活用し整備を進める。旧安中市の中心地にあるため、将来は街づくりの核として整備をする。武家長屋や安中教会、旧碓氷郡役所等歴史的な建造物が近くにあるため一体的な観光スポットとして整備をする。
 例えば公園を作り災害時には避難所にもなる施設。具体的には多目的で使えるスペース を確保し、美術や書画などの展示ができる建屋。1階には民間と協同し、飲食店や地場野菜の直売所等で人を呼び込む。(道の駅のイメージ)財源は民間と協同しPPPやPFIを活用。駐車スペースも広く取る。また、あんなか祭りの時はお祭り広場として開放する。)
○質問2B:市役所跡地利用について、質問2で➁安高跡地➂それ以外と答えた人にお聞きします。現市役所跡地は将来何に使うのが適当だと考えますか?
(新しい庁舎部分はまだ使えるので、多目的に使える施設(市民ギャラリー)とする。美術や書画などが展示できる場所として改装する。また、市民のコミュニティーが図れる場所 とする。旧庁舎は保健センターを除き取り壊し、市民が憩える公園とし、あんなか祭り時にはお祭り広場として関放する。また、地場産を直売するマルシェを関催する。災害時には避難場所としても活用。)
○質問3:市庁舎建設費用についてどこまで許容しますか?
➂30億円台
○質問4:安中市は連帯保証をしている安中市土地開発公社には簿外債権として元職員Tに対する22億円+遅延損害金の債権があります。また、現在の安中市役所前には元職員Tの親族が所有する土地があります。これらの債権や資産をTおよびその親族から回収し、市庁舎建替え費用に充当すべきと考えておりますが、貴職の見解をお聞かせください。
①賛成
(賛成ですが、回収できるのであればこれまで進めていると思います。土地が回収できれば現在の場所で建替えた場合、非常に魅力的な土地です。)

=====02=====

氏名     櫻井 ひろ江
議席番号   2
所属会派   日本共産党安中市議団
所属委員会  福祉民生常任委員会
住所     〒379-0116 安中市安中954番地1
回答内容 ZIP ⇒ 20210212c02n.zip
○質問1:建替える庁舎の規模
②老朽化した庁舎のみを建て替える。(旧庁舎、中庁舎約3600㎡+α)
○質問2:建替え場所について、
➀現在の場所
○質問2A:安高跡地利活用について、質問2で➀現在地と答えた人にお聞きします。
安高跡地は将来何に使うのが適当だと考えますか?
(無回答)
○質問3:市庁舎建設費用についてどこまで許容しますか?
➀20億円未満
○質問4:安中市は連帯保証をしている安中市土地開発公社には簿外債権として元職員Tに対する22億円+遅延損害金の債権があります。また、現在の安中市役所前には元職員Tの親族が所有する土地があります。これらの債権や資産をTおよびその親族から回収し、市庁舎建替え費用に充当すべきと考えておりますが、貴職の見解をお聞かせください。
①賛成

■当会が指定した2月11日の発送期限までにアンケートの回答を寄せた安中市議は以上8名に留まりました。そのため、2月15日付で督促状を未提出の市議の皆さんに送ったところ、2月18日に1通届きました。

◆2021年2月18日送達◆
=====11=====

氏名     罍 次雄
議席番号   11
所属会派   新政会
所属委員会  総務文教常任委員会
住所     〒379-0133 安中市原市1464番地3
回答内容 ZIP ⇒ 20210218c11j.zip
個人的に考えはありますが、特別委員会で協議中ですので控えさせていただきます

*****督促してもなお回答いただけなかった市議11名の皆さん*****
=====01=====

氏名     金井 久男
議席番号   1
所属会派   日本共産党安中市議団
所属委員会  総務文教常任委員会
住所    〒379-0215 安中市松井田町高梨子1313番地1

=====04=====

氏名     金井 登美雄
議席番号   4
所属会派   新政会
所属委員会  経済建設常任委員会
住所     〒379-0211松井田町上増田259番地

=====09=====

氏名     小林 訂史
議席番号   9
所属会派   新政会
所属委員会  総務文教常任委員会
住所     〒379-0115 安中市中宿一丁目6番34号

=====10=====

氏名     遠間 大和
議席番号   10
所属会派   新政会
所属委員会  福祉民生常任委員会
住所     〒379-0125 安中市中野谷2873番地1

=====12=====

氏名     巽 久男
議席番号   12
所属会派   新政会
所属委員会  経済建設常任委員会
住所     〒379-0116 安中市安中二丁目17番45号

=====14=====

氏名     柳沢 吉保
議席番号   14
所属会派   無所属
所属委員会  経済建設常任委員会
住所     〒379-0107 安中市中後閑2658番地

=====16=====

氏名     柳沢 浩之
議席番号   16
所属会派   清風クラブ
所属委員会  福祉民生常任委員会
住所     〒379-0127 安中市磯部三丁目5番31号

=====17=====

氏名     今井 敏博 (議長)
議席番号   17
所属会派   新政会
所属委員会  福祉民生常任委員会
住所     〒379-0111 安中市板鼻二丁目5番3号

=====18=====

氏名     吉岡 完司
議席番号   18
所属会派   新政会
所属委員会  総務文教常任委員会
住所     〒379-0135 安中市郷原2110番地

=====19=====

氏名     奥原 賢一
議席番号   19
所属会派   新政会
所属委員会  福祉民生常任委員会
住所     〒379-0103 安中市中秋間703番地

=====20=====

氏名     田中 伸一
議席番号   20
所属会派   新政会
所属委員会  経済建設常任委員会
住所     〒379-0106 安中市下後閑1012番地
**********

■市議のほか、地元安中市区選出の県議会議員にもアンケートを送り、伊藤清に回答していただきました。なお、岩井均県議には次期市長選出馬か?との地元からの声もあり、次期市長選有力候補者としてアンケートを送らせていただきました。

*****回答していただいた県議*****

氏名   伊藤 清(いとう きよし)
生年月日 昭和29年1月6日
選挙区  安中市 当選2回
所属会派 自由民主党
郵便番号 379-0133
現住所  群馬県安中市原市4-4-28 アヴェニュー南 1F西号室
電話番号 027-388-0607
FAX  027-388-0712
【現所属委員会】文教警察常任委員会、総合計画に関する特別委員会、議会運営委員会副委員長、議会基本条例推進委員会
回答内容 ZIP ⇒ 20210210c.zip
○質問1:建替える庁舎の規模
④わからない。
○質問2:建替え場所について、
➃わからない。
○質問3:市庁舎建設費用についてどこまで許容しますか?
無回答
○質問4:安中市は連帯保証をしている安中市土地開発公社には簿外債権として元職員Tに対する22億円+遅延損害金の債権があります。また、現在の安中市役所前には元職員Tの親族が所有する土地があります。これらの債権や資産をTおよびその親族から回収し、市庁舎建替え費用に充当すべきと考えておりますが、貴職の見解をお聞かせください。
③わからない。

■さらに、来年4月に迫った安中市長選に向けた有力候補者のかたがたにもアンケートをお配りしましたが、茂木英子氏のみから回答が寄せられ、提出期限日を過ぎてから現職県議の岩井均氏からも回答が寄せられました。しかし、タゴ51億円事件の真相にも造詣の深い元市長で次回市長選においても出馬が囁かれている有力候補者の岡田義弘氏からは残念ながら回答していただけませんでした。

*****回答いただけた次期市長選有力候補*****

氏名   茂木 英子(もてき ひでこ)
生年月日 1960年3月4日
所属政党 無所属
当選回数 2回
在任期間 2014年4月23日 - 現職
郵便番号 379-0114
現住所  群馬県安中市野殿919
【議員履歴】
群馬県議会議員(安中市区)当選回数2回 在任期間2007年4月30日 - 2014年3月31日
安中市議会議員 当選回数4回(補選を含む) 在任期間1995年 - 2007年
回答内容 ZIP ⇒ 20210212spq.zip
市政をひらく安中市民の会
事務局長 小川 賢様

平素より大変お世話になります。
過日いただきました「市庁舎建替えに関するアンケート」について、次のとおり 回答いたします。

■質問1、2(A・B)、3について
○質問1:建替える庁舎の規模
➀一極集中の大型庁舎(市の公式案9500㎡)
②老朽化した庁舎のみを建て替える。(旧庁舎、中庁舎約3600㎡+α)
➂現在の新庁舎も含めて全体を建て替える。(約6500㎡)
④わからない。
○質問2:建替え場所について、
➀現在の場所  ②安高跡地  ➂それ以外の場所  ➃わからない。
○質問2A:安高跡地利活用について、質問2で➀現在地と答えた人にお聞きします。
安高跡地は将来何に使うのが適当だと考えますか?
○質問2B:市役所跡地利用について、質問2で➁安高跡地➂それ以外と答えた人にお聞きします。現市役所跡地は将来何に使うのが適当だと考えますか?
○質問3:市庁舎建設費用についてどこまで許容しますか?
➀20億円未満  ②20億円台  ➂30億円台  ➃40億円台  ⑤50億円以上
 安中市役所の庁舎につきましては、本庁舎のうち特に、旧庁舎と中庁舎の耐震 性が極めて低く、大規模な地震の際には倒壊の恐れがあると診断されています。 私は、これまでに庁舎の整備についで情報収集を行うとともに、近隣市の庁舎建て替え事例などの調査を行いました。
 そして、昨年は建築の専門家や各種団体の代表、公蒻市民らによる庁舎に関わる市民懇談会を計5回開催し、活発なご議論をいただいたうえで「安中市庁舎に関わる提言書」を受け取りました。その提言書をもとに、現在、市の広報やホームページなどで提言書の内容や複数示された整備案を分かりやすく比較し、周知を行っています。
 庁舎の整備には多額の資金が必要です。また、将来のまちづくりにもかかわる 大きな問題です。今後より多くの市民の皆様のご意見を様々な方法によりお聞きし、また、お知らせをしながら検討してまいります。

■質問4について
○質問4:安中市は連帯保証をしている安中市土地開発公社には簿外債権として元職員Tに対する22億円+遅延損害金の債権があります。また、現在の安中市役所前には元職員Tの親族が所有する土地があります。これらの債権や資産をTおよびその親族から回収し、市庁舎建替え費用に充当すべきと考えておりますが、貴職の見解をお聞かせください。
①賛成  ②反対  ③わからない。
 安中市土地開発公社が保有する債権につきましては、現在も同公社において回収が進められています。現金や絵画の売却によるもののほか、不動産についても対応を進める努力中であると報告を受けています。

 以上を回答とさせていただきます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
                 3年2月10日  安中市長 茂木 英子

*****遅れて回答を頂いた次期市長選有力候補*****

氏名   岩井 均(いわい ひとし)
生年月日 昭和39年1月25日
選挙区  安中市 当選6回
所属会派 自由民主党
郵便番号 379-0215
現住所  群馬県安中市松井田町高梨子864-1
電話番号 027-393-5447
FAX  027-393-5447
【現所属委員会】厚生文化常任委員会、行財政改革特別委員会委員長、図書広報委員会委員長
回答内容 ZIP ⇒ 20210219s.zip
市長選に出馬表明している訳ではありません。市庁舎建替えについては、現段階では安中市の結論や方向性を見極めたいと存じます。  岩井均

*****回答いただけなかった次期市長選有力候補*****

氏名   岡田義弘(おかだ よしひろ)
生年月日 1938年10月5日
所属政党 無所属
郵便番号 379-0114
現住所  群馬県安中市野殿969
【議員・首長履歴】
安中市長 2006年4月23日 - 2014年4月22日(2期)
群馬県議会議員(安中市区)当選回数3回 在任期間1995年4月 - 2006年4月
安中市議会議員 当選回数5回 在任期間1975年12月 - 1995年4月
**********

■以上のとおり、今回の第2次アンケートの結果についても、安中市議20名のうち、曲がりなりにも回答を送ってきたのが督促しても僅か9名という、惨憺たるありさまです。

 また、回答を寄せてきた市議の中には、議会で決まっていないから、回答できないという議員も目立ちます。自ら判断できない市議会議員とは、果たして選挙で選ばれた選良という自覚をお持ちなのでしょうか。

 なお、来年4月に迫った市長選に出馬が有力視される3名のかたがたにもアンケートを配布させていただきました。

 このうち、さすがに現職の市長でもある茂木英子氏は、個々の質問項目でなく、総花的に回答を寄せてきました。

 また岩井県議については、周辺の後援者からの情報によれば、「次回の市長選に出る腹を決めたらしい」というので市長選の有力候補者として、アンケートを出しましたが、岩井県議と茂木市長は仲が良いため、岩井県議としても、この時点で「市長選に出る」と表明するのは、やはり、はばかられるようです。回答しづらい状況にあると推測されます。

 ところで、前回の市長選にも出馬を果たしたものの、前々回よりも大差をつけられてリベンジが果たせなかった前市長の岡田義弘氏は、回答してきませんでした。住民としては、安中市内のあちこちの交差点付近に依然として同氏の選挙用立て看板が目に入ることから、ダークホースの次期市長選候補としてマークさせていただき、アンケート用紙を送りました。

 また、タゴ51億円事件にもタゴの後ろ盾として、昭和55年ごろ土地開発公社監事として、タゴがつくった決算結果のうち、前年度の繰越額500万円がなくなっているのに気付かず、監事として押印するなど、タゴ事件の早期発見の機会を失った当事者のひとりとしても岡田義弘氏の責任は重大です。

 そのため、安中市役所前にあるタゴ一族の土地を、51億円の穴埋めに対しては極僅かな足しにしかならないものの、少しでも返済を促すためにも、タゴと極めて近い存在であり、来る市長選には、マレーシアのマハティールに負けじと出馬の熱意をたぎらせているはずの岡田義弘前市長にもアンケートを送りました。

 しかし、上記のとおり、岡田氏からは結局回答は未だにいただけず、当会としても期待していただけに誠に残念です。ということは、次回市長選には、岡田前市長は出馬をついに諦めたということになるのでしょうか。ご本人に聞かないと、ハッキリしたことは申し上げられません。

■以上、安中市庁舎建て替えに関して、安中市議の皆さんや地元選出の県議や来年4月の市長選に出馬が有力視されている候補者の皆さんを対象に行った第2次アンケートの回答結果の公表でした。市民の皆様の本件に関する理解を少しでも深めていただければ、当会としても幸甚です。

【市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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【御礼】当会のブログアクセス数が100万回を突破!

2021-02-24 20:44:00 | オンブズマン活動
■当会のブログは2021年2月24日午後8時43分29秒、アクセス数が100万回に達しました。履歴をご覧いただくとお分かりのとおり、最初の記事の掲載日は2007年2月16日でした。
 筆者が電子メールを使い始めたのは、1998年8月からサウジアラビアに滞在していた時からでした。その3年前、1995年1月17日の阪神淡路大震災や同年3月20日の地下鉄サリン事件で世相が騒然としていた最中、1995年5月18日に安中市土地開発公社で密かに発覚した事件は、同年6月3日に地元紙に初めて10億円規模の詐欺事件として報じられました。ところがたちまち51億円を超える地方自治体では史上空前の巨額横領事件として連日マスコミが報道することとなりました。

筆者の人生の転機となった1995年6月3日付け上毛新聞社会面記事。安中市で同年3月末まで都市計画課に所属し市土地開発公社の業務を担当していた職員が、公社の事業費用を金融機関から借り受ける際、金銭借入書を改ざんし懲戒免職になっていたことが、同年6月2日明らかになった。事件発覚後、県警は詐欺、公文書偽造、同行使の容疑で元安中市職員=当時(43)=を逮捕。元職員は公社の事業費用を金融機関から借り受ける際に公文書を偽造して金額を上乗せしていた。不正流用は総額51億円に上り、元職員には懲役14年の実刑判決が下った。事件から3年後、市と公社が銀行に24億5000万円を支払う和解が成立した。出典:上毛新聞ライブラリー https://jomo-news.co.jp/playback/data/?p=20180603

 筆者は当時、ちょうど設立を間近に控えた市民オンブズマン群馬の発起人の一人でしたが、この巨額横領事件で、急遽地元で立ち上げられた事件の真相究明のための市民団体「市政をただす安中市民の会」の関係者に声を掛けられ、事務局の一員として参加することになりました。

 そして、激動の5ヶ月間が経過し、当時の現職市長が群銀から巨額横領金として消えた借入金の返済を迫る民事訴訟が提起されたことを契機に市長の椅子を投げ出したため、1995年11月12日公示の出直し市長選に筆者が市民団体をバックに出馬しましたが、半年前の県議選で落選した人物が、4名で争われた選挙を制し、筆者は次点に終わりました。

 落選のショックがまだ癒えない中で、1996年1月に事件の真相究明と責任の所在明確化、再発防止のための活動をさらに進めるべく、市民団体を改組して「市政をひらく安中市民の会」を立ち上げ、筆者が事務局長を仰せつかりました。

 さらに市民オンブズマン群馬も1995年8月31日に正式発足し、全国的な行政情報公開のうねりのなか、官官接待、水増し出張、裏金問題にとりくみ、大きな成果を挙げました。この勢いで、筆者も安中市に情報公開条例制定を促すための直接請求などに取り組みました。

 そして史上空前の巨額横領事件の追及はその後も最優先で取り組み、歴代の安中市土地開発公社の理事や単独犯とされた元職員を相手取り、損害賠償請求など、行政関係者らを相手取り合計5つの民事訴訟を提起しました。

 筆者は、仕事のかたわら地元でこの巨額横領事件追及のための活動をしていましたが、選挙戦に出馬したことから、勤務先も公開されたため、1997年末頃、当時の勤務先である東京築地の大手造船会社の本社社長室に、自民党群馬県連幹部から電話で「お宅の社員(筆者のこと)を国内で活動できないようにしろ」と申し入れがありました。

 このエピソードは後で筆者の同僚で国内営業担当をしていた人物から聞いたのですが、当時、勤務先では、群馬県庁が導入を検討していた機械式駐車システムの売り込みをしていました。もともと海なし県の群馬県には造船案件など無縁ですが、国内の官公庁向け案件では、当然、自民党の影響力は甚大であり、官公庁営業への影響を懸念した勤務先が、自民党群馬県連の申入れを無視できなかったことは明らかでした。

 そのため、1998年3月に当時アフリカのウガンダでビクトリア湖の水草回収作業船の実証試験をするために1月中旬から現地にいた筆者に、2月のある日、「海外プロジェクト要員として4月から岡山県玉野市にある事業所へ転勤」という辞令が連絡されてきました。そして5ヵ月後の1998年8月からサウジアラビアの紅海沿岸にある工業都市ヤンブーの海水淡水化プラント建設プロジェクトでコミッショニング・エンジニアとして2000年4月まで派遣され滞在していました。


筆者が造成から試運転まで関与したヤンブーのRoyal Commission(王立委員会)造水プラント。手前の三菱重工製のボイラーから排出された余剰蒸気を利用して超大型の多段フラッシュ型造水機がならぶ。筆者が担当したのは、左奥から3番目と4番目のプラント。

 しかし、当時、電子メールは、現場でデジカメを使ってこっそり撮影したプラントの溶接部の拡大写真を、サウジ人に見つからないように現場事務所から工事記録として日本に数回送ったことがある程度で、毎週の業務進捗報告はパソコンに打ち込み、プリントアウトしたものをFAXで日本に送っていました。あわせて、当時、市政をひらく安中市民の会が毎月日本の地元安中で発行していた安中市民通信「まど」の原稿の送付や当会編集者らとのやりとりもすべてFAXを使っていました。
●2018年9月12日:タゴ事件発覚から23周年・・・地方自治体史上最高額の横領事件に安中市民はどう対処したか(まどの歩み)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2753.html

 サウジアラビアのヤンブーでは隣接する火力発電所のボイラーの余剰蒸気を利用した多段フラッシュ方式の海水淡水化プラントの造成工事から完成まで携わりました。この方式の造水装置としては当時世界最大級の設備でしたが、完成後も保証技師として10年程度現地滞在するよう派遣元から筆者に指示が出ていました。そのため、極暑と土漠と砂嵐の中、サウジの地に埋もれることも覚悟していた矢先に、まさかの出来事が勃発したのでした。

 それは、筆者が、プラントの試運転を終えて、2回目の安中市長選に挑戦する為、1999年11月に2週間ほど休暇を取って一時帰国をし、今度は1対1での勝負でしたが、またもや次点で落選に終わり、サウジアラビアに戻ったあとのことでした。実は、年2回の次の休暇で、あと10年サウジに居残るのだから、命の洗濯をしようとこの時ばかりは帰国せずに、あこがれだったスペインに行こうと思い、イタリアからスペインへと移動する休暇プランを練り上げました。ところが、台湾出身の妻の妹がドイツ系スイス人と結婚したが、まだ台湾の親族が誰も相手方の親族に挨拶していない、というので、この機会に筆者がファミリー一族を代表してスイスに行くように指示があったので、急遽スペインを泣く泣く諦め、イタリアのミラノからアルプスを越えてスイスのチューリッヒに行きました。スイスでの1週間は、土漠と砂嵐のサウジとは全くの別世界で、これであと10年間サウジで頑張ろうと決心してサウジに戻った直後でした。

 2000年初頭にスペインのマドリードにあるコンテナクレーンの現地法人で、総務部長による日本円換算で17億円に上る横領事件が発覚し、その立て直しのため、スペイン語の理解できる人材ということで、急遽、筆者は副社長の肩書で転勤を命ぜられて、スペインに赴任することになったのでした。灼熱のサウジアラビアから、情熱の国へのシフトは、日本には戻れませんでしたが、まさに干天に慈雨でした。


筆者が2000年5月から2002年7月まで勤務していたスペイン首都マドリードのアルベルト・アスコセール通りに面したオフィスビル。この4階にパセコ・エスパーニャ社の本社があった。同社はその後、ビルバオに本社をもつ鉄鋼会社URSSA社傘下の子会社となったが2018年8月に事業を停止した。写真は後年2006年9月にマドリードを再訪した際に撮影したもの。


当時、毎朝晩通勤で利用していた最寄りの地下鉄コロンビア駅。内部に巨大な黄色の飛行機の骨組みがあり、マドリードにおける地下鉄駅の巨大装飾の先駆け的となった。ここから国際空港まで直行できるので便利だった。


筆者が当時使っていた名刺。

 その後、2000年5月から2年2か月ほどスペインに滞在した際には、公私ともに電子メールを日常茶飯事的に活用していました。しかし部下からスペイン語の膨大な分量の文書がメールで送られてくることが珍しくなく、目を通しているうちにお昼になることもしばしばでした。なお、スペイン滞在中もずっと、市民団体「市政をひらく安中市民の会」の安中市民通信「まど」の発行は続けていました。


筆者が2003年後半から現地に赴いて建設工事に従事する予定だったインドネシアのスマラン郊外にある石炭火力発電所第2号機。このあと2017年から開始された5・6号機の建設でコントラクターが1510億円の巨額損失を計上し海外工事から撤退。

 2002年7月に4年ぶりに帰国したら、今度はインドネシア向け石炭火力発電所建設プロジェクトの要員として、現地工事前の準備で、1年ほど日本に滞在していました。日本に久しぶりに戻り、市民オンブズマン群馬の例会に顔を出したところ、代表がたまたま空席になっていたため、事務局から筆者に代表を引き受けてほしいという要請がありました。また、インドネシアに行ってしまうことになっていたため、固辞しましたが、名義だけでも構わないのでお願いしたいとの会員の皆様に声に押され、また、インドネシア行きのはずが、急転直下、アゼルバイジャンのバクーで、JETROによる現地Azneftkimyamash社の石油掘削装置の品質改善プロジェクトに従事することになり、現地と日本を行ったり来たりするため、ある程度オンブズマン活動もフォローできることになったのも、追い風でした。


バクー郊外にあるゾロアスター(拝火)教寺院。


筆者がバクーで長期宿泊していたアスコット・ホテルは現在でも営業中。



ゴブスタンの先史遺跡。↑



ゴブスタンにあるもう一つの奇怪な景観を呈する泥火山群。地下から噴き出す天然ガスにより、マグマがたぎるかのごとく、泥がボコボコッと噴出する様子は、あの人気番組「イッテQ!」のロケにも使われた。

 そして、2003年10月から2005年3月にかけて足掛け1年半に亘り、アゼルバイジャンと日本を6往復しましたが、1年半のうちの半分以上、現地のバクーに滞在していた際に、日本とのやりとりに電子メールを使用するとき、当時ダイアルアップサービスを提供していたAOLを使い始めました。そのAOLはホームページのサービスもしていたので、市民団体「市政をひらく安中市民の会」のHPも立ち上げました。当時のURLはhttp://hometown.aol.com/ogawakenpg でした。

 当時、次第に読者の高齢化等により安中市民通信「まど」の発行部数が減少してきたため、広報手段として、ハードコピー方式での効率に疑問が呈されたため、2006年から当時はやってきたAOLのホームページ方式に移行しました。さらに、2007年からは、AOLがホームページを閉鎖して、ブログサービス「AOLダイアリー」が開始されたため、記事更新が面倒なHPに代わって、日記形式で次々に記事が書き足せるブログ形式による広報手段に移行することにしました。

 ところが、すこしずつブログ操作に慣れてきたころ、突然AOLが2009年1月末日でブログサービスを終了すると宣告してきたため、2008年12月末までにAOLの提携先だった「AutoPage」のブログサービスに移動しました。以来、当会ではこのブログをもっぱら維持しております。

 また、AOLでは2009年2月末日を以って、国内ダイヤルアップサービスと海外ローミングサービスも打ち切りました。この結果、AOLメールサービスは無料になったものの、前述のとおり、ブログサービス「AOLダイアリー」は、GMOティーカップ・コミュニケーションが運営するブログサービス「AutoPage」に移行しました。それに伴い、それまで2年間で3万回ほどあったアクセスカウントはリセットされてゼロになりました。

 それから現在までの12年2カ月間で、当会のブログアクセス数100万回を達成することができました。単純計算で1日当たり平均225回のアクセスを頂いた勘定になります。これもひとえに読者の皆様のご支援の賜物であり、この場をお借りして厚く御礼申し上げますとともに、引き続き、次の目標である200万回に向けて精進を重ねて参ることをここにお誓い申し上げます。

 読者の皆様におかれましても、引き続き当会のブログご愛読いただき、当会の活動にご注目くださるよう宜しくお願い致します。

 2021年2月24日

  市政をひらく安中市民の会 事務局長
  市民オンブズマン群馬 代表
  群馬県台湾総会 書記
  小川 賢

コメント (2)
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【長野高専総務課長・巨額旅費常習着服問題】岩佐夫妻暗躍?…高専機構理事長直々の規則抹消隠蔽劇!

2021-02-18 23:02:00 | 【出張!オンブズマン】長野高専の闇

独立行政法人国立高等専門学校機構理事長・谷口功(たにぐち いさお)。Bizコンパスインタビュー記事(https://www.bizcompass.jp/interview/189-1.html)より引用。全51国立高専及び機構本部の全教職員約6千5百名と全学生約5万名を統べるトップ中のトップ。当該インタビューでは「人と違う道を選べ」と説いているが、いくら人と似通った道から外れるのが好ましいといえど、人としての道まで踏み外していい理由にはならないだろう。

■遂に白日の下に晒された長野高専岩佐総務課長による常習巨額の出張旅費不正請求事件。長野高専の行く末を強く案ずる有志各位の奮闘の甲斐あって暴かれたその悪質極まる実態は、同校のみならず全高専関係者を震撼させました。調査経緯と事件内容の詳細は以下の記事をご覧ください。

○2021年1月17日:【スクープ】総額40万円!?遂に暴かれた長野高専岩佐総務課長の夫婦ぐるみ常習旅費着服の実態と全貌!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3266.html

 この巨大不正事件の根っこにある大きなポイントのひとつが、高専機構教職員の自家用車業務使用に関する規則(理事長裁定)でした。同規則では、1日の走行距離が200kmを超える自家用車の業務使用が禁じられており、当然に費用請求も不可でした。一方で、長野高専教職員宿舎から岩佐家のある八王子界隈までは、少なく見て片道230kmはあります。したがって、岩佐夫婦が週末の帰省費用として「出張費」をチョロまかそうとしても、プリウスにこだわる限り、新幹線代扱いにして架空請求せざるを得なかったのです。このことが、今回の巨大不正事件とその発覚に繋がったというわけです。

 このように、全国の膨大な国立高専関係者たちが長年にわたり律儀に守り続けてきた「200km以上の自家用車使用禁止ルール」は、今回の巨額旅費常習着服事件の大きな背景のひとつにもなっていました。ところで実は、このルールをめぐり、高専機構の水面下では驚愕の緊急隠蔽劇が繰り広げられていたのです。高専機構の最高幹部である谷口理事長が直々に出動し、ルールごと問題を消滅させてしまおうと試みた顛末はどのようなものだったのでしょうか。

■高専機構における自家用車の業務使用ルールは、その正式名称を「独立行政法人国立高等専門学校機構教職員等の自家用自動車の業務使用に関する取扱要項」といいます。これは、正式な諸規則に付随する「理事長裁定」という扱いになっており、改変しようとすればもちろん高専機構理事長の同意が絶対条件となります。逆に捉えれば、理事長が動けば改変は比較的容易であるともいえます。

 当該ルールの内容は、2020年12月7日までは次のようになっていました。

*****高専機構自家用車業務使用規則*****ZIP ⇒ j.zip
独立行政法人国立高等専門学校機構教職員等の自家用自動車の業務使用に関する取扱要項

                      制定 平成18年4月1日
                    一部改正 平成21年6月1日
                   一部改正 平成23年3月30日
                         理 事 長 裁 定

(目的)
第1 この要項は,独立行政法人国立高等専門学校機構(以下「機構」という。)の役員及び教職員(以下「教職員等」という。)が機構の業務のため旅行するに当たり,自家用自動車の使用に関し必要な事項を定めることを目的とする。

(適用)
第2 教職員等の自家用自動車の業務使用に関しては,独立行政法人国立高等専門学校機構旅費規則又は他の規則等に定めのあるもののほか,この要項の定めるところにに(ママ)よるものとする。

(定義)
第3 この要項において,次の各号に掲げる用語の意義は,当該各号に定めるところによる。
 (1) 自動車 道路運送車両法(昭和26年法律第185号)第2条第2項に規定する自動車で,自動二輪車を除くものをいう。
 (2) 自家用自動車 教職員等若しくは教職員等と同居する親族が所有する自動車又は割賦販売法(昭和36年法律第159号)による割賦等で購入し,所有権が留保されている自動車のうち教職員等が日常通勤等に使用しているものをいう。
 (3) 指定車 業務のための旅行に使用することを認められた自家用自動車をいう。
 (4) 旅行命令権者 理事長又校長若しくは理事長及び校長から旅行命令権の一部の委任を受けた者をいう。
 (5) 公用車 機構が所有する自動車をいう。

(自家用自動車の登録)
第4 自家用自動車を業務のために使用しようとする教職員等は,あらかじめ別紙様式の指定車登録申請書により,旅行命令権者に登録の申請をしなければならない。申請事項に変更があったときも同様とする。

2 旅行命令権者は,前項の申請の内容が次の各号に掲げる要件をいずれも備えていると認める場合に限り,当該自家用自動車を指定車として承認するものとする。
 (1) 教職員等が普通運転免許を取得してから3年を経過していること。
 (2) 自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)に加入していること。
 (3) 当該自家用自動車の運行によって他人の生命又は身体を害したときの損害賠償について,教職員等を被保険者として,対人賠償保険無制限及び搭乗者保険1人につき1,000万円以上の自動車保険又は自動車共済(以下「任意保険」という。)契約を締結していること。
 (4) 当該自家用自動車の運行によって他人の財産に損害を与えたときの損害賠償について,教職員等が被保険者として,対物賠償保険無制限の任意保険契約を締結していること。
 (5) 任意保険の名義(契約者)は本人に限る。ただし,教職員等と同居する親族名義の任意保険については本人が賠償被保険者に含まれているものとする。

(使用の許可)
第5 教職員等は,指定車を業務の遂行に使用するときは,その都度,旅行命令権者の承認を受けなければならない。

2 旅行命令権者は,次の(1)~(3)のいずれにも該当するときに限り,当該指定車の使用を承認することができる。
 (1) 一般の交通機関の運行の状況が悪いとき。
 (2) 公用車が使用できないとき。
 (3) 民間車輌を借り上げる事が適当でないとき。(リース・レンタル含む)

(使用の制限)
第6 旅行命令権者は,教職員等又は指定車が次の各号のいずれかに該当すると認めるときは,指定車の使用を承認しないものとする。

 (1) 教職員等の心身の状態が運転に不適当な状態のとき。
 (2) 教職員等の運転技術等が未熟であるとき。
 (3) 教職員等が交通法規に違反して免許停止処分を受けてから3年を経過していないとき。
 (4) 1日の走行距離が200キロメートル又は運転時間が連続5時間を超えるとき。
 (5) 道路運送車両法(昭和26年法律第185号)による定期点検整備を行っていないとき。

(教職員等の責務)
第7 教職員等は,指定車を業務使用するに当たり,次の各号に掲げる事項を守らなければならない。
 (1) 職務の専念及び服務の保持に留意すること。
 (2) 教職員等以外の第三者を同乗させないこと。
 (3) 本人以外の者に運転させないこと。

(他の教職員等の同乗)
第8 教職員等は,指定車に他の教職員等を同乗させることができる。この場合において,同乗者には車賃を支給しない。

(遵守事項)
第9 教職員等は,交通法規を遵守し,安全運転に努めるとともに,交通事故が発生した場合は,必要な措置を講じた上,直ちに旅行命令権者に報告しなければならない。

(損害賠償責任等)
第10 機構は,教職員等が業務上使用を承認された指定車が私用運転中に起こした事故については,一切その責任を負わない。

2 業務のための旅行に使用した指定車が,交通事故を起こした場合における損害賠償については,原則として任意保険で定めた保険金額の範囲内で教職員等が負担する。ただし,任意保険の保険金額では損害賠償金額をてん補できない場合は,機構と当該教職員等が協議の上,それぞれの負担額を決定するものとする。この場合において,当該事故が教職員等の故意又は重大な過失により起こった場合若しくはこの要項を遵守していない場合には,機構から当該教職員等に対し求償することができる。

3 任意保険の免責金額は,本人が負担する。

(機構の求償権)
第11 機構は,教職員等が業務使用を承認された指定車を私用運転中に事故を起こしたことにより,機構に損害を与え,かつ,当該事故が教職員等の故意又は重大な過失により起こった場合は,教職員等に対し損害賠償を請求することができる。

(車賃)
第12 指定車の使用による車賃は,1キロメートルにつき15円を旅行行程通算の距離に乗じた額とする。業務上の必要により有料道路等(高速道路を含む。)を利用した場合は,有料道路料金の実費額を別途支弁する。

  附 則(平成18年4月1日制定)
この要項は,平成18年4月1日から施行する。

  附 則(平成21年6月1日一部改正)
この要項は,平成21年6月1日から施行する。

  附 則(平成23年3月30日一部改正)
この要項は,平成23年4月1日から施行する。
**********

■このように、走行距離200kmを超える自家用車使用は明文で禁止対象とされていたことがわかります(旧第6条(4))。

 それ以外にも、自家用車を業務使用するにあたっては様々な制約が課せられていることがわかります。たとえば、そもそも自家用車を「指定車」として登録していなければ業務使用できない決まりになっています(第4条)。あわせて、交通機関の運行状況が悪く公用車も使えないといった特別の必要性がなければ、この場合も使用不可になっています(第5条2項)。

 私的な週末プリウス帰省にかかった費用を、適当にでっち上げた出張の費用に被せてチョロまかすことなど、当然違反行為となるようにルール設計されていたことがわかります。特に「200km制限ルール」は、旅費着服常習の岩佐達也にとってまさに目の上のタンコブだったことでしょう。

■さて、事態の急変が判明したのは2020年12月中旬のことでした。

 当会では、(前回のスクープ記事でお伝えしたとおり)同年11月20日に機構本部で岩佐達也の着任後全出張記録の開示を受けており、いよいよ事態の輪郭が明らかになったところでした。

 ところが、着々と調査追及が進む最中、長野高専をはじめ全国の高専関係者から続々と緊急通報が寄せられてきたのです。なんと同年12月8日、青天の霹靂ともいうべき形で、高専機構理事長自らが「200km以上の自家用車使用禁止ルール」を電撃的に丸ごと消去し、同月中旬にかけて全高専に順次通達されてきたというのです。

 では、全国国立高専の全教職員に理事長名義で送り付けられてきたというトンデモ通達の内容を見てみましょう。

*****理事長名義200kmルール廃止通達*****ZIP ⇒ mytv20201208.zip
                          高機財第138号
                         令和2年12月8日

各国立高等専門学校長 殿

                  独立行政法人国立高等専門学校機構
                        理事長 谷 口  功
                            (公印省略)

     独立行政法人国立高等専門学校機構教職員等の自家用自動車の
     業務使用に関する取扱要項の改正について(通知)

 標記のことについて,下記のとおり理事長裁定を改正しましたので通知します。

                記

【理事長裁定改正】
・独立行政法人国立高等専門学校機構教職員等の自家用自動車の業務使用に関する取扱要項

                ――――――――――――
                【担 当】
                 本部事務局財務課財務企画係
                 (井口・正木・節政)
                  電話:042(662)3135
                  mail: zaimu@kosen-k.go.jp
                ――――――――――――

=====別紙=====
                           別紙
             概 要

〇改正
 独立行政法人国立高等専門学校機構教職員等の自家用自動車の業務使用に関する取扱要項

(改正理由)
 現行要項では、『1日の走行距離が200キロメートル又は運転時間が連続5時間を超えるとき。』は指定車の使用を承認しないものとしているが、200キロメートルでは、近郊地域への出張ができない高専があるため、当該使用制限を要項から削除する。

**********

なんと、全国の膨大な高専関係者が長年にわたり律儀に守ってきた200kmルールが、高専機構のトップ中のトップがお出ました采配で、ろくな理由付けや議論もないまま、一夜にして丸ごと消滅してしまったのです。

 ここで、本件の経緯をあらためて整理してみましょう。200kmルールに表立って焦点が合わされ始めた最初のきっかけは、2020年の7月末出張に旅費不正疑惑が持ち上がったことです。この疑惑を受け、当会では同年9月12日に同出張限定の開示請求と監査室宛て質問状を提出しましたが、機構側は「問題なし」として空振りに終わらせようとしました。

○2020年11月26日:【出張!オンブズマン】長野高専総務課長の今年7月末出張に旅費不正請求疑惑?…調査結果“問題なし”!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3245.html

 しかし、当会ではすでに過去の膨大な不正にも調査の手を回しており、上述のとおり過去3年分の出張記録が同年11月20日に開示されていました。その矢先の12月8日、かの電撃的な規則抹消劇に至ったというわけです。

 こうした時系列に照らせば、いよいよ巨大不正の本丸に迫られつつあることを悟って尻に火が付いた岩佐夫婦と高専機構が、「先手を打って抵触するルールそのものを強引に潰し、問題も帳消しにしてしまおう」という極めて短絡的な凶行に及んだことは明らかです。

■それにしても、一介の中堅職員に過ぎなかったはずの岩佐夫妻の影響力が、すでに高専機構理事長すら容易に動かせる域に達しているという現実は、正直なところ当会の予想を超えていました。ガメつい着服劇をはたらいた一夫妻のためだけに、北海道から沖縄までの全国立高専とその関係者全員を巻き込んで、長年の規則を一瞬で消滅させてしまうとはあまりに常軌を逸しすぎています。

 高専機構理事長すら道具扱いの組織私物化を可能にしている要素が、前回記事でも指摘した、岩佐達也を取り巻く「三位一体の汚職体制」であると指摘されます。

 岩佐達也総務課長の妻である岩佐浩子氏が、高専機構本部の財務課旅費係の専門職員であることは既報のとおりです。内情を知る高専関係者によると、係長ポストが置かれていない場合、専門職員は主任を抑えて係の序列トップであるとのこと。くだんの「規則改正」の出どころは、岩佐浩子がその絶好のポストを利用して起案したか、少なくとも部課を誘導したものである可能性が関係者らから強く指摘されています。

 そして、その「岩佐夫婦の、岩佐夫婦による、岩佐夫婦のための」杜撰極まる規則改変案を高専機構上層部からサポートするのが、機構理事の椅子を握る土居信数校長です。その立場を利用して理事長含む幹部陣に働きかけを行い、そして機構本部の関連部署を上から押さえつけて、一気に「規則消滅」に王手をかけるというわけです。隠蔽とパワハラの二刀流で長野高専の現場を崩壊寸前に追いやっているという悪徳校長も、岩佐夫婦にとっては極めて心強い味方です。

 何より岩佐達也本人は、高専機構にとってとんでもない爆弾と化しています。不正会計対策のために肝いりで送り込んだ元監査室職員が、着任からずっと架空請求で多額の公費を常習着服していたというのですから、高専機構の幹部らの首が軒並み飛んでもおかしくないレベルの大失態です。

 加えて、広島から夫婦そろってはるばる上京してきた経緯も、夫婦で利益相反のポジションを占めている経緯も、すべてがズブズブの癒着まみれで真っ黒クロスケです。長年にわたる高専機構の金庫番役目で岩佐達也に溜め込まれてきた闇の塊は、最強のユスりネタとしても機能することでしょう。高専機構理事長が直々に飛び出てきて、全国の高専教職員たちへの示しもへったくれもなく、たった一夫妻のために躊躇なく「規則消滅」にハンコを押したのもさもありなん、というわけです。

■しかし、岩佐夫妻のためだけに仕組まれたこの規則消滅劇は、あまりにも無理があり過ぎて、巻き込まれた全国高専関係者の納得を得られるわけがありません。上記通達のとおり、表向きの理由すら「近郊地域への出張ができない高専がある」とだけしか言及されておらず、極めて曖昧で不明瞭で、突っ込みどころだらけです。

 まず、高専機構の旅費規則によれば、「近郊地域」とは、「在勤事業所を起点とする往復の路程が概ね200km未満の地域として別に定める地域」と明文で定義されています(第26条)。そもそも往復200km未満の地域として定義されている「近郊地域」への出張を、自家用車200km超使用制限ルールが阻んでいるなど、論理的に破綻しており、まさに支離滅裂です。

●参考:高専機構旅費規則(規則第49号)ZIP ⇒ 49_k.zip

 だいたい、上記のとおり、自家用車使用はあくまでも公共交通機関や公用車が使えない状況でようやく許される代えの手段に過ぎないはずです。なぜ、「自家用車でないと出張ができない」などという馬鹿げた前提のもとで話が動いているのでしょう。

 もっとも、上で引用した近郊地域の定義で「概ね」「別に定める」とされているとおり、「近郊地域」と「往復200km」は厳密にイコールではないようです。すると、全国51高専の中のごく一部において、その近郊地域の一部に対して交通機関が運悪く整備されておらず、しかも自家用車200kmルールがぎりぎり足かせになって出張できないという特別中の特別な場合も、もしかするとあるにはあるのかもしれません。

 しかし、そうした特殊な状況にある一部高専への配慮を行いたいのであれば、例外規定などを設けるといった対処で十分に済むものです。距離制限規定を単純に削除するのでは、500kmでも1000kmでも自家用車が使い放題になってしまいます。これでは、岩佐達也がやっていたような私益への公費流用が、今後永久にわたって公然となされてしまいます。あまりにも目的と手段が乖離した不適切極まる措置と評さざるをえません。

■ところで、自らの個人的な着服劇のために、理事長を動かして全高専級ルールの方を書き換えさせてしまうという高専史に残る偉業を成し遂げた岩佐達也は、まさに伝説の高専職員です。

 そんな生きた伝説を擁する長野高専では、今回の自家用車200km制限規則消滅について、極めて不自然な形で、コッソリと内部教職員に通知されてきたようです。

 上記のとおり、高専機構理事長名義の「規則改正」は2020年12月8日付けとなっています。ところが長野高専は、内部教職員に対し、以下のように12月11日付けのメール通知をなぜか同月18日になって送ってきたそうです。

*****長野高専内部通知メール*****
送信元: 土屋紗世
宛先: 全教職員
日付: 2020年12月18日(金) 10時04分59秒
タイトル: 自家用自動車の業務使用に関する取扱要項の改正について(通知)

 教職員各位

                           令和2年12月11日
                             総務課出納係長

 独立行政法人国立高等専門学校機構教職員等の自家用自動車の業務使用に関する取扱要項の改正について

 標記の件について、別添のとおり機構本部より通知がありましたのでお知らせいたします。

(通知より一部抜粋)
 現行要項では、『1日の走行距離が200 キロメートル又は運転時間が連続5時間を超えるとき。』は指定車の使用を承認しないものとしているが、200 キロメートルでは、近郊地域への出張ができない高専があるため、当該使用制限を要項から削除する。

(代理送信)
*************************************************
 独立行政法人国立高等専門学校機構
 長野工業高等専門学校 
 総務課出納係 土屋 紗世
 〒381-8550 長野市徳間716
 TEL026-295-7011 FAX026-295-4356
*************************************************
**********

 長野高専内部関係者らによれば、全教職員に関わるような通達事項は、教員会議等の場に人を集めたうえで総務課長が得意満面に上意下達で説明するのが「いつもの光景」のようです。そういえば、2020年9月の教員会議でも、土居信数校長は密室で決めた「新型コロナの対応方針」を説明する際、わざわざコロナ規則破りの岩佐達也に担当させて同校関係者らの神経を逆撫でしていました。

○2020年11月18日:【出張!オンブズマン】地域の要請も蔑ろの長野高専総務課長コロナ規則破り…県は介入に及び腰
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3239.html

 ところが、今回の「規則改正」は、全教職員に関係する重要な総務課マターであるにも関わらず、総務課出納係長がしれっとメールを「代理送信」するだけで済ませています。また、同時に校内グループウェアの掲示板にも同様通知がコッソリ掲示されていたそうです。あまりにもさり気なく通知がなされてきたため、当会から情報を逆輸入してはじめて事態を把握した内部関係者すらいたほどです。

 このようにあからさまなやり口からして、今回の「200km規則消滅」のやましい裏事情と、岩佐達也総務課長や土居信数校長の暗躍ぶりは一目瞭然です。もしも、岩佐総務課長の常習多額不正請求とまったく無関係の動機から今回の規則消滅がなされたのであれば、いつも通り堂々と内部教職員に説明しているはずです。問題を揉み消す意図は見え見えと言えるでしょう。

■しかしそれにしても、常識的に考えて、今回の「自家用車使用基準改定」の効力は、当然裁定日の2020年12月8日以降(遡及するとしても2020年度以降)に生じるはずです。コロナ禍以前の数年間にわたって常習的に行われていた膨大な不正請求の数々を遡及して「なかったこと」にできるわけがありません。

 それとも、高専機構理事長の権力で無理やり遡及させ、過去の数十件に及ぶ不正について、すべて「自家用車使用」扱いに書き換えるつもりでしょうか。だとしても、実態と異なる架空請求が行われていたという大問題を正当化しえるものでもないはずです。

 あるいは、過去の問題の数々はさておいて、「これから」出張旅費の着服を高専機構公認で堂々やらせてもらいます、という宣言のつもりでしょうか。

 いずれにせよ、何度も言及している通り、自家用車使用に関する客観的基準は「200kmルール」だけではありません。まず、一般の交通機関の運行が悪いことが大前提のはずです。長野新幹線が運休でもしていなければ、過去にわたっても未来にわたっても、「出張」ついでのプリウス帰省など許されるわけがありません。旅行命令権者である土居校長に、「長野新幹線は使い物にならない。プリウスは信頼できる」とでも宣言させるつもりなのでしょうか。

 このように、落ち着いて検討してみると、妙にチグハグな対応ぶりも垣間見えます。岩佐夫婦や高専機構上層部がよほど焦って、目先のことしか見ずに対処した証左なのでしょうか。それとも、何か見逃しているポイントや真の目的があるのでしょうか。この点については今後、調査と考察を重ねる必要があります。

■さて、上記報告の通り、高専機構に巣食う一夫婦の余りにみみっちい保身と利益のために、北海道から沖縄まで全国51国立高専の全教職員が長年律儀に守ってきたルールが、こうも簡単にあっさりと捻じ曲げられてしまいました。まさに「何でもあり」としか言いようがない末期状態には、率直に眩暈がすると評するほかありません。

 岩佐総務課長は、機構本部から長野高専に移るにあたって、すでに多額の単身赴任手当や広域異動手当が毎月支給されているはずです。また、外部協力のもと当会でおこなった試算のひとつでは、岩佐達也本人だけでも年収750~800万程度ではないかと推定されています。しかも岩佐家は夫婦二馬力であり、妻の浩子氏も機構本部の専門職員という優良ポストにあるため、合わせて年に1500万円近い収入があるはずです。やむを得ず旅費の不正を働くほど安い給料ではありません。すなわち本件不正の動機はただの「銭ゲバ」であり、情状酌量の余地は微塵もありません。そして、その一銭でも多くせしめたいという身勝手な強欲のために、平然と全国高専を巻き込んで長年のルールを一瞬でゴミ箱送りにする帝王ぶりです。

 このように悪徳公務員道をひた走っている岩佐達也総務課長ですが、長野高専内部関係者らの話によれば、今年度末での機構本部への帰還説や他機関への逃亡説がまことしやかに囁かれているそうです。そもそも慣例として着任後3~4年間をひとつの節目として異動元に帰ったり再度異動するケースが多く、しかも2020年度内で新型コロナ規則破りに巨額常習旅費不正請求にと問題が噴出しすぎたため、機構本部に戻っていく、あるいは他機関に異動する可能性は高いとのこと。

 すると、年度明けにかけての岩佐総務課長の進退が大きく注目されます。もちろん、岩佐達也を東京に帰したり他機関に異動させる事での逃げ切りや風化を許してはなりません。もっとも、機構本部に逃げ帰ったり他高専に逃れたところで高専機構職員であり続けるため、責任逃れの決定打にはなり得ないものと思われます。そうした観点からすると、理事長らの権力をフルに使って、岩佐を他公的機関へと逃がしてしまうという手段に打って出る可能性も、十分想定されます。

 さて、「逃亡」の可能性も噂され始めた岩佐達也本人に並んで、共犯者の岩佐浩子や土居信数校長、ひいては高専機構という組織自体の責任もいよいよ本格的に問われなくてはなりません。もちろん、今回の規則抹消劇にハンコを押した谷口理事長も、犯罪揉み消しの片棒を積極的に担いだわけですから、トップの椅子に座る資格はないと言わざるをえません。

■岩佐達也の巨額旅費常習着服事件については、前回報告以後、「出張」に関わる他高専からも致命的な目撃証言などが続々と寄せられております。当会では、高専関係者の皆様方からの更なる情報提供を求めております。可能であれば、具体詳細の情報が好ましいと考えております。

 よって、当会とその活動の趣旨、情報提供ガイドライン等をまとめた以下の案内テンプレートを再度掲示します。

◎高専関係者はじめ読者の皆様方へ:
 現在、当会では情報提供・告発を募っております。本記事で取り上げている事件とは関係ない問題についてでも、過去の出来事に関する告発でも、遠慮なく情報を提供ください。情報提供元に関する秘密は厳守いたします。


(※1) 現在や過去の高専関係者のほか、地域住民や他公的機関所属の方など、実際に所属する以外の関わり方でも構いません。あるいは、何かしらの情報やアイデア、ご意見やご要望をお持ちであれば、関係者でなくても構いません。

(※2) 当会への非公開のコンタクトは、当ブログの拍手コメント欄・メッセージBOX・または当会代表小川宛メール(ogawakenpg@aol.comもしくはogawakenpg@gmail.com)で取ることができます。全ての手段で匿名性・秘密性は完全に担保されます。
 当会からの折り返し連絡や、情報提供後のやり取りを希望する場合はメールがお勧めです(メッセージBOXでも返信は可能)。個人のメールアドレスを使いたくない、または素性を絶対に明かしたくないという場合は、Yahooメール等、フリーメールアドレスの取得を推奨しております。
 その他、市民オンブズマン群馬への電話、投書、FAXでも随時受け付けております。
 なお、接続履歴を調査される可能性が高いことから、コンタクトの際に所属組織の回線を使うことは推奨しません。自宅や携帯電話、または公衆wifiやネットカフェ等、組織外回線の使用を推奨します。

(※3) ご提供いただいた情報については、原則として情報提供者の許可なしに公表しません。公表する場合は、基本的に情報提供者に許可をいただいたうえ、情報提供者に不利益が及ばないような書き方に変えた上で、公表しております。この点について、情報提供時に、やり取りなしで公表していい(あるいは控えてほしい)旨や、公表条件を文中あるいは末尾に記していただければ、よりスムーズなやり取りが可能となります。
 ただし、公表しても情報提供者への特定に繋がらないか情報提供者の不利益にならないことが明らかな情報であり、かつ、提供者への折り返し連絡が不能な場合(返信のない場合を含む)には、情報提供者の承諾なく、いただいた情報の一部または全部を公表したり、事実確認のため関連先に問合せ等を行ったりする場合があります。

(※4) 提供情報や告発をすべてそのまま公表するわけではなく、必要に応じて情報の精査や事実確認を行うことがあります。情報提供にあたって、先行情報との重複等は心配する必要はありません。同一情報が複数人から寄せられれば、さらにその確実性が増すことにつながるからです。どんな些細な情報提供でも、ひとつひとつ丹念かつ真剣に向き合わせていただく所存ですので、遠慮なく当会にお寄せください。

(※5) なお、当団体「市民オンブズマン群馬」は、いかなる特定政党・特定のイデオロギーに基づく政治団体・新興宗教団体・特定企業・特定国家・特定有力者・その他危険団体や危険人物等とも、会の理念に基づく正当な活動上の必要に応じた質問、要請、意見交換や追及等の対象とする場合を除き、会として一切の関係はございません。
 また、当会会員が、これまでに上記のような団体・個人から不健全な形での教唆あるいは利益の供与を受けて活動を行ったというような事実や、特定の政治イデオロギーに基づき暴力的で反社会的な活動を行ったというような事実も一切ございません。
 さらに、活動に便乗した勧誘行為や金銭を要求する行為なども断じて行っておりません。
 したがって、仮にそのような言説がなされておりましたら、すべてが事実無根のデマであると考えていただいて差し支えございません。

(※6) 当会・市民オンブズマン群馬は、名の通り群馬県に拠点を置き、地域問題への取り組みを主な活動している団体です。ただし、全国の有志で展開される市民オンブズマン活動は、公共社会全体に資することが最上の使命であり、本来垣根や管轄などないものと考えております。したがって、「義を見てせざるは勇無きなり」をモットーにスピード感をもって柔軟な行動をすることが、しがらみにとらわれない我々市民オンブズマンの本分であると捉えており、県内で取り組んでいる問題からの発展事項が県外にわたる場合でも、「出張活動」として取り組むことに抵抗はありません。
 当会が長野高専の問題に取り組みはじめたのは、群馬高専の雑賀洋平教授による電子情報工学科大規模アカハラ問題、および寮生連続自殺・不審死事件と、それら諸問題への文科省天下り西尾校長による徹底揉み消し隠蔽に対する当会の取り組みが大きく話題となったことをきっかけに、隣県の長野高専からもSOSが寄せられたため、出張活動としてそちらの調査追及も開始したことがきっかけです。長野県の場合、現在は市民オンブズマン系組織が機能していない空白状態にあるため、群馬県と非常に繋がりの深い隣県で起こる深刻な問題であることも鑑みて、当会から出張する必要が生じたことも出張の理由にあります。(参考:https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2603.html 末尾)
 さらに国立高専の特質として、全国51高専を統括する独法高専機構および文科省(加えて関連外郭団体)と、システム・責任・人事が不可分で流動的で曖昧なことが挙げられます。したがって「一高専の問題が全国級の問題に発展しやすい」という厄介さがありますが、裏を返せば、複数高専間での様々な相乗効果も生じやすいものです。これも、当会が精力的に出張活動すべきと考えている理由のひとつです。

 以上、高専組織の正常化を祈念し、その一助となるべくご報告と掲示をいたしました。読者の皆様方におかれましても、旺盛な情報提供、情報交換をお願いいたします。

 本件についての当会の追及模様は、追って更に続報を打たせていただく所存ですので、本ブログの更新をお待ちいただければ幸いです。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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あかがね街道市の大薬師如来立像、コロナ禍のドサクサの中、盗難される!

2021-02-11 23:30:00 | 国内外からのトピックス
■群馬県みどり市大間々町のあかがね街道市協同組合所有の「あかがね薬師如来」は高さ8.8mで、一木(いちぼく)から作り出された純粋な木彫り像としては、日本で一番背が高い仏像として知られていました。この像は、円空彫りを今に伝える岐阜県丹生川村の円刀会の皆さんにより、1年余りの期間を掛けて彫り上げ、平成9年11月30日に、大間々町にあるあかがね街道・円空市のシンボルとして、「いこいの広場」の中央に設置され、平成9年11月30日に除幕式が行われ、以来、23年にわたり、優しく地域のかたがたに慈悲のまなざしを向けてきました。ところが令和2年11月26日に、突如として、仏像入居建物とともに、跡形もなく消え去ってしまったのです。一体なにが起きたと言うのでしょうか。この仏像を所有していた方からの驚くべきレポートを報告いたします。

在りし日の大薬師如来立像。

 衝撃の事件が発生したのは、2020年(令和2年)11月26日(木)午後1時頃でした。場所は、群馬県みどり市大間町大間々401にある大間々ショピングプラザ内の㈱セキチュー・㈱とりせん駐車場の一角です。

 仏像のオーナーのあかがね街道市協同組合によれば、被害金額は仏像だけでも8000万円以上で、この他、重さ60トンの土台に250万円、仏像を納めていた建物に300万円の費用を投じたとのことです。

 同組合では、事件発生12日後の令和2年12月8日に桐生警察署に被害届を提出しました。その後、同組合でも独自に調査した結果、同じ敷地内にある㈱セキチューの職員で、開発課に所属し、高崎市倉賀野町に在住するアオキと称する人物がこの事件に何らかのかたちで関与していたことが判明しました。

■地域の観光物産の活性化に連動し寄与するための一助として、また、大間々町の名物として、沢山の人から寄付を賜り平成9年11月30日に建立されたこの大薬師如来立像は、訪れる人への癒しのシンボル像として大切な存在でした。その仏像が、奇しくも建立から23年目の誕生日を迎える4日前に、盗難に遭ってしまいました。

 この仏像の彫刻者の一人は、円久師匠と呼ばれている久保田幸次氏です。同組合によれば、同氏について、平成20年に当時の群馬県の小寺弘之知事の紹介で、東京芸術大学学部長の池田政治教授(当時)に面談して聞いたところ、「平成の新円空仏師に称する」と評価されるほどの腕前です。詳細は記事末尾を参照ください。

 当時、久保田氏は、画家で元大蔵省官僚でもあった桜庭厚生氏に「素晴らしい彫刻だ」と称賛され、さらに2006から2008年に拉致問題を担当した中山恭子・参議院議員(当時)より「横田めぐみ様が、1日も早く帰国出来ますように」との思いを託され、心血を注いで彫った慈母観音像が、同組合理事長の森嶋善次郎氏からめぐみ様のご両親様へに贈呈されました。その他、久保田氏の作品は、数々の神社仏閣に奉納されております。

 盗難に遭った薬師如来像は、その様な立派な彫刻師の思いが込められて彫りあがった作品であり、沢山の方々の願いや想いが詰まった、大切な大切な大薬師如来立像でした。同組合では、「一日も早く見つかりますように」として、盗難に関する情報を求めています。

 被害届を受け取った桐生警察署においても、現在容疑者と目されているセキチュー職員やその関係先の捜査を開始していただいているものと思われます。

■同組合によれば、この大薬師如来立像の建立の経緯は次のとおりです。

①平成7年当時、群馬県商工会連合会指導部長の佐藤稔氏の指導のもとに岐阜県丹川村千光寺(円空仏)を訪れることになる。
②その際、大間々町観光物産協会会長の木村功氏のご好意で大型バスを手配し、総勢52名で現地に研修に赴く。
③現地で、円空彫り継承者で構成される「円刀会」のメンバー6名を紹介され、これを機会に円刀会との交流が始まる。
④全国商工会連合会会長の近藤英一郎氏にも相談した結果、正式に彫刻依頼を行うことを決め、佐藤稔氏を通じて円刀会に伝える。
⑤当時の山同賢治・大間々町長(故人)が、数ある円空仏から薬師如来立像を選出する。
⑥平成8年より、彫刻作業を開始し、平成9年11月に建立する。
⑦その後、この大薬師如来立像を訪れ称賛されたかたがたには、次の諸氏がいる。
・中央大学名誉教授 亀山三郎氏
・東京芸術大学教授 辻茂氏
・千葉大学大学院非常勤講師 堀内道夫氏
・駐日モンゴル人民共和国大使 ウランバヤリーン・ウルジーニャム氏
・駐日マリ共和国大使 ジャワラ・モハメット氏ほか
・その他多数


モンゴル大使(最後列中央)を迎え大間々八木節会メンバーらと。近藤町長、黒保根村長、東村村長らも同席。


平成7年2月、東京芸術大学正門前にて。


円久師匠の数々の作品。


マリ共和国大蔵大臣来訪。


円久師匠(前列右端)。


2010年渋川市伊香保町の水澤寺に薬師如来像を奉納する円久師匠。



↑モンゴル議員団を迎える小寺知事と大間々町会議員達。↑


2000年3月25日開催の沖縄サミット記念イベント。


イベントを見守る大薬師如来立像。


あかがね街道市のフリマの賑わいを見守る大薬師如来立像。

■以上のように、国内外の大勢の皆様方の思いが詰まった大切な大切な、大薬師如来立像です。同組合では、一日も早い事件の解決を切望しており、桐生警察署に対しても、早期の捜査進捗と犯人逮捕を連日要請しています。

 一本彫り木像として日本一の高さを誇り、23年間に亘り地域に愛され親しまれてきた大薬師如来立像。そもそも薬師如来とは、東方浄瑠璃光浄土の教主で、菩薩の時に12の大願を発し、この世における衆生の疾病を治癒して寿命を延べ、災禍を消去し、衣食などを満足せしめ、かつ仏行を行じては無上菩提の妙果を証らしめんと誓い仏と成ったと説かれており、瑠璃光を以て衆生の病苦を救うとされています。無明の病を直す法薬を与える医薬の仏として、如来のなかでも現世のひとびとの信仰を集める対象として知られています。

 コロナ禍で人心や世相が荒む中で、薬師如来への帰依はますます重要性を増しています。その最中に発生した今回の言語道断の「罰当たり」な事件は、警察の捜査により全容の解明が注目されています。

【市民オンブズマン群馬みどり支部からの報告】

※参考情報1「あかがね円空像関連ブログ」
**********
■2016年5月7日:群馬B級スポット「円空茶屋の巨大円空彫薬師如来像」
http://www.b-gunma.com/enkuutyaya.php
■2014年3月28日:百科図鑑大仏訪問記【大仏巡礼】「あかがね薬師如来訪問」
http://kurosuke969696.web.fc2.com/2000-428ennkuubutu.htm
■2015年3月30日:クロスケ on Twitter“あかがね薬師如来”
https://twitter.com/96_suke/status/582351271975215104

※参考情報2「円空彫仏師・円久 久保田幸次氏 年譜」
**********
昭和06年(1931)1歳:群馬県前橋市富士見村に生まれる。円空仏の彫像をはじめる。
昭和45年(1970)39歳:前橋市で円空彫りの教室を開く。
昭和55年(1980)49歳:前橋市スズラン百貨店で円空彫像の個展を開く。
平成 元年(1989)58歳:北橘(ほっきつ)村八崎・観音堂に薬師三尊像を奉納。
平成03年(1991)60歳:前橋市青柳・天台宗龍蔵寺に薬師三尊像を奉納。
平成10年(1998)67歳:養
平成12年(2000)69歳:蚕農家の古銘木・大黒柱で阿弥陀仏を彫り奉納。
平成15年(2003)72歳:太田御嶽教営山嶽・心講元一心霊神像を彫る。
平成16年(2004)73歳:赤城清山カルチャーセンター玉体仏を彫る。
平成17年(2005)74歳:渋川市立図書館で木彫二人展を開く。
平成18年(2006)75歳:勢多郡富士見村・天台宗安楽寺に不動明王像を奉納。
平成19年(2007)76歳:渋川市榛東小学校に保存の桜古木で地蔵菩薩を彫り奉納。大薬師如来立像・修正完成する。みどり市あかがね街道・聖観音菩薩を彫る。
平成20年(2008年)77歳:渋川市威徳山・天台宗真光寺の涅槃用柚榛に秘仏を彫る。他に不動明王、思惟菩薩、慈恵大師など20体を奉納。
平成21年(2009)78歳:東京藝術大学にて美術学部長・池田政治教授と面談、自作の円空彫仏像の鑑定を受け「新円空彫」を称するに値する、との評価を得る(10月27日)。
平成22年(2010)79歳:渋川市伊香保町の水澤寺、薬師如来像奉納。
平成23年(2011)80歳:ご逝去。
平成24年(2012)81歳:横田めぐみ様らの一日も早いご帰国を願い遺族が慈母観音像を贈呈。
**********

※関連情報3「円空彫 薬師如来像由来」
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「あかがね薬師如来」は日本一背が高い木彫仏
 「あかがね街道・円空市]のシンボルとして「いこいの広場」の中央に優しく立つ円空彫・薬師如来像は、高さ八.八mで、一木(いちぼく)から造り出された純粋な木彫像としては日本で一番背の高い仏像です。
 円空彫とは円空が生み出した独創的な「舵(なた)ばつり」という大胆な鑿(のみ)跡・刃跡を残す彫技で、素朴ながら逞しい生命力を表現しています。
 この像は円空彫を現代に伝える岐阜県・丹生川村の円刀会の皆さんが一年余の歳月をかけて彫り上げました。雄渾(ゆうこん)でのびやかな彫痕が笑みを含んだ柔和な面差しを一層引き立てており、はやくも逸品との讃が高まっています。
 平成九年十一月三〇日に開眼式が行われました。
あかがね街道大間々宿は昔は銅と絹で賑わった
 銅山(あかがね)街道は、足尾銅山で産出された銅を江戸へ運ぶために江戸時代初期の慶安二年(1649)に開かれた道です。道筋は、渡良瀬川の右岸に沿って直線的に南へ下り、沢入(そうり)から花輪、大間々(桐原)、大原本町(薮塚本町)を経て平塚河岸(のちに尾島町亀岡河岸に変わる)に至り、河岸から船に積まれて利根川を下り江戸・浅草の銅蔵へと運ばれました。
 このような足尾産銅の積出路を銅山(あかがね)街道といい、道筋五カ所の宿場にはそれぞれ御用銅問屋・銅蔵が設けられました。
 大間々宿にはさらに絹市も立ち、三井、白木屋、松坂屋など江戸一流の呉服商が繁く往来し、この取引で宿場は一層賑わいました。
大間々宿で円空が薬師如来像(町重文)を刻み遺した
 円空は、江戸時代初期の寛永九年(1639)に美濃国(岐阜県)に生まれ、吉野の大峰山で天台真言密教を修行した修験僧です。生涯に十二万体の仏像を彫り上げることを誓い、北海道から近畿にいたる諸国を巡礼し、おぴただしい彫像を刻み遺しました。
 延宝八年(1680)頃、円空は関東にいたり、上毛の三霊山、妙義・榛名・赤城で修行を積んだのち、銅山街道を北上して日光に登りました。そのとき、妙義山で不動明王像(妙義神社)を、榛名山で阿弥陀如来像(水沢観音寺)を、赤城山で月光菩薩像(大間々町重文・成満院)など優れた仏像を刻み遺しました。
 大間々町 の藤生家から浅原禅桂寺に納められた薬師如来像(町重文)もその一つです。
現世の乾きすべてを満足させる薬師如来ご利益
 薬師如来は、お釈迦さまの化身で、十二大願という十二の現世御利益を授けます。
 薬師とは、いまでいう医師のことです。ですから「除病安楽」(どんな病気もすぐ治る)が第一番のご利益になりますが、ほかに、「諸根具足」(障害を持つ人の体が正常になる)、「苦悩解脱」(苦しみ悩みから解放される)という心身に関することから、「飽食安楽」(おいしいものが飽きるほど食べられる)、「美衣満足」(美しい衣服が着られる)などにいたるまで、それは現実的で具体的な御利益です。
 「あかがね薬師如来」は、大間々町及び周辺地域の人々にお釈迦さまの十二大願があまねくもたらされることを願い、フリーマーケット「円空市」の発足に当たって、繁栄と幸福のシンボルとして建てられました。

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※関連情報4「資料等」
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飛騨国袈裟山千光寺パンフレット ZIP ⇒ urpt.zip
円空仏彫刻のすすめ(円久会) ZIP ⇒ v.zip
1997年11月30日あかがね会合市円空市チラシと除幕式祝金リスト ZIP ⇒ 19971130xsgsv.zip
2000年3月25日あかがね街道市沖縄市チラシ ZIP ⇒ 20000325xsgsv.zip
2005年12月11日あかがね街道市フリマ広告チラシ ZIP ⇒ 20051211xsgtlv.zip
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コメント (2)
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【安中市庁舎建替え問題】安中市議20名及び地元選出県議らへの市庁舎建替第2次アンケート実施中!

2021-02-10 23:48:00 | 安中市庁舎建替えに伴う予算過大問題
■築60年以上経過したとして安中市が現在の庁舎の建て替えを計画しており、市が選んだメンバー主体に16名による市民懇談会が7月から毎月下旬に開催され、10月26日(月)午後6時30分から第5回目となる最後の会議が開催される予定で、その後、どのように進められるのか市側からの説明はなく、あとは市側の思惑で計画が進められるのではないかと、市民の間で懸念の声が上がっています。こうした中で、市民から選ばれた議員で構成される安中市議会でも、「庁舎建設等特別委員会」が一昨年12月に立ち上げられ、これまで少なくとも10回にわたり、市庁舎建替えの件で話し合いをしてきました。この問題について当会は、市民代表の市議の皆さんが、市庁舎建替えについてどのような意見をお持ちか、昨年10月12日に20名の市議全員にアンケート用紙を郵送し、10月23日を期限にアンケートをお願いしました。その後、3か月が経過したため、あらためて今回第2次アンケートを安中市議全員にお願いすることにしました。そして1月31日に返信用封筒を同封してアンケート用紙を郵送しました。なお、今回は、地元安中市区選出の県議会議員、および来年4月に迫った次期市長選を睨み有力と目される立候補者にも同様にアンケートをお願いしました。

1月31日に郵送したアンケート用紙を同封した封筒一式。




 なお、最初のアンケートについては次のブログ記事を参照ください。
○2020年10月21日:【安中市庁舎建替え問題】安中市議会議員全員に市庁舎建替えについてアンケート依頼中!10月23日の締切迫る
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3223.html
○2020年10月24日:【安中市庁舎建替え問題】安中市議22名全員への市庁舎建替アンケート結果、会派毎の回答率は実質90~95%
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3226.html

※最初のアンケートの結果集計表 ZIP ⇒ result_of_first_questionnaire_to_city_council_members.zip

■今回、第2次アンケートとして発送したのは次の内容です。

*****第2次アンケート(市議宛)*****ZIP ⇒ sjsapg_scc.zip
市庁舎建替えに関するアンケート        令和3年1月31日
                             市政をひらく安中市民の会
                             事務局長 小川 賢
                             TEL 090-5302-8312
                             FAX 027-381-0364

 平素より市民に分かりやすい開かれた議会づくりにご尽力賜り厚く御礼申し上げます。さて、現在、安中市議会では市庁舎の老朽化による建替えについて市庁舎建設等特別委員会を設置して、縷々ご議論いただいております。つきましては、市議会議員の皆さまの市庁舎建替えに対する考えや意見を把握することで、より開かれた議会を市民にアピールする機会として、昨年10月12日に引き続き、次のとおり「市庁舎建替えに関するアンケート」を実施することにしました。前回は7名の市議の皆様にご回答いただきましたが、その後、11月24日には市が設置した市民懇談会の提言書が市長に提出されたほか、今年1月の広報あんなかでも関連記事が掲載されました。市議会特別委員会でもさらに協議が重ねられたこの機会に、あらためて市議の皆様の今のご意見をうかがいたく存じます。本アンケートの趣旨をご理解いただき、公務多忙の折、誠に恐縮ですが、令和3年2月11日(木)までに同封の返信用封筒にて投函して下さいますようご回答を賜りたくお願い申し上げます。なお、会派の統一見解を優先する場合でも、各位必ず全項目をご記入の上、ご返信ください。

              記
                    (該当する番号に○をつけてください。)
○質問1:建替える庁舎の規模
①一極集中の大型庁舎(市の公式案9500㎡)
②老朽化した庁舎のみを建て替える。(旧庁舎、中庁舎約3600㎡+α)
③現在の新庁舎も含めて全体を建て替える。(約6500㎡)
④わからない。

○質問2:建替え場所について、
①現在の場所  ②安高跡地  ③それ以外の場所  ④わからない。

○質問2A:安高跡地利活用について、質問2で①現在地と答えた人にお聞きします。
安高跡地は将来何に使うのが適当だと考えますか?
(                                    )

○質問2B:市役所跡地利用について、質問2で②安高跡地③それ以外と答えた人にお聞きします。
現市役所跡地は将来何に使うのが適当だと考えますか?
(                                    )

○質問3:市庁舎建設費用についてどこまで許容しますか?
①20億円未満  ②20億円台  ③30億円台  ④40億円台  ⑤50億円以上

○質問4:安中市は連帯保証をしている安中市土地開発公社には簿外債権として元職員Tに対する 22億円+遅延損害金の債権があります。また、現在の安中市役所前には元職員Tの親族が所有する土地があります。これらの債権や資産をTおよびその親族から回収し、市庁舎建替え費用に充当すべきと考えておりますが、貴職の見解をお聞かせください。
①賛成       ②反対      ③わからない。
           (反対の場合、理由を教えてください:          )
------------------ご協力ありがとうございました。----------------
■なるべく市議の皆さんの記入のための労力の負担を軽くするために、選択方式と、必要な項目のみ記入方式を組み合わせ、事前にアンケート用紙の左上にそれぞれの議席番号を大書し、わざわざ自分の氏名を記入しなくても済むように配慮しましたのでご回答下さいますようお願いいたします。
アンケート用紙は、同封した返信用封筒に入れて投函して下さい。ご負担無きように切手は貼ってあります。尚、返信いただけない場合、及び無記入で返送していただいた場合は、その旨を公開させていただきます。
**********

※地元選出の県議宛アンケート ZIP ⇒ sjsapg_cc.zip

※次期市長選有力立候補者宛アンケート ZIP ⇒ sjsapg_s.zip

■すでに数名のかたがたから返送を頂いております。結果が判明しましたら、皆様にご報告いたします。

【2月15日追記】
 一部の議員らから、未だに回答が来ないため、本日督促状を発送しました。その結果を踏まえて、皆様にアンケート結果を報告します。


【市政をひらく安中市民の会事務局】

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