市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

最初から不必要だった布設替工事と入札

2008-02-24 14:13:00 | 安中市の行政問題
■この件については、2月7日に第2回公開質問状を出していたところ、2月15日付に回答がありましたが、途中でキャンセルしたため発生した金額約300万円の根拠について、2月17日付けで第3回公開質問状として再度、市側に質問しておりましたところ、2月21日付けで直接回答持参してもらいました。
また、工事中止に至った経緯と理由を示す一切の情報として、1月31日付で行政文書開示請求をしておりましたが、その結果、2月19日付けで4ページの開示がありました。
このうち、2月21日付けの回答は次の通りです。

**********
平成20年2月21日

安中市野殿980番地 小川 賢 様

安中市長 岡田義弘(公印)(上下水道部上水道工務課)
平成20年2月17日付け、安中市北野殿地区における配水管布設工事に係る第3回公開質問状について(回答)

1)本件工事中止決定により、落札業者に対して、仕掛かり費用弁済のため、管材の買上げとして約300万円を支払ったそうですが、これは業者からの申告に従って支払い額を決めたのでしょうか?それとも協議の上決めたのでしょうか?
〔回答〕・協議により決定しました。

2)支払い金額の根拠として、見積り額を参考にしたと思いますが、見積り額は幾らだったしょうか?
〔回答〕・安中市の材料単価表で算出しました。

3)その見積り額の根拠となる管材の予量表(材料の仕様と数量)を教えて下さい。
〔回答〕・別紙添付資料のとおりです。

4)発注者側の都合による工事中止の場合、仕掛かりの弁済条項について契約書にはどのように記されていましたか?
〔回答〕・契約書には、弁済条項についての記載はございません。

■また、キャンセルしたため、業者の黒須設備から買上げた材料の仕様と数量は次の通りです。しかし、肝心のキャンセル料の根拠となった見積金額については、「安中市の材料単価表で算出しました」としか回答されず、依然として不透明のままです。
**********
買上材料一覧表
品名/形状/寸法/単位/数量/備考
水道用ダクタイル鋳鉄管K型直管3種/φ150×5,000/本/48
水道用ダクタイル鋳鉄管K型直管3種/φ100×4,000/本/9
水道用ダクタイル鋳鉄管K型継輪/φ150/個/4
水道用ダクタイル鋳鉄管K型特殊押輪/φ150/個/55
水道用ダクタイル鋳鉄管K型曲管/φ150×11°1/4 /個/7
水道用ダクタイル鋳鉄管K型曲管/φ150×22°1/2 /個/7
水道用ダクタイル鋳鉄管K型曲管/φ150×90°/個/2
水道用ダクタイル鋳鉄管K型曲管/φ150×45°/個/2
水道用ダクタイル鋳鉄管フランジ付T字管/φ150×φ100RF7.5K/個/1
水道用ダクタイル鋳鉄管K型短管1号/φ150×φ100RF7.5K/個/2
水道用ダクタイル鋳鉄管K型短管2号/φ150×φ100RF7.5K/個/2
水道用ダクタイル鋳鉄管K型押輪/φ150/組/19
水道用ダクタイル鋳鉄管K型栓帽/φ150特押付/組/1
水道用仕切弁/φ150 SHグレード型/基/2
仕切弁BOX /φ150~φ200ゴム蓋付/基/3
仕切弁BOX台座/LA-3型/個/3
ステンレスボルトナット・パッキン/φ150 M16×75/組/4
水道用ダクタイル鋳鉄管K型曲管/φ100×90°/個/1
水道用ダクタイル鋳鉄管K型短管2号/φ100RF7.5K/個/1
水道用ダクタイル鋳鉄管K型片落管/φ150×φ100/個/1
水道用ダクタイル鋳鉄管K型押輪/φ100/組/4
水道用ダクタイル鋳鉄管K型特殊押輪/φ100/組/7
水道用仕切弁/φ100 SHゲレード型/基/1
ステンレスボルトナット・パッキン/φ100 M16×75/組/2



■一方、2月19日付で開示された工事中止に関する一切の情報を見ると、平成19年12月14日付で、岡田市長(建設部土木課)から、安中市水道事業管理者の岡田義弘氏宛に、「道路改良工事に伴う水道施設の立会いについて」と題する書面が出ています。
**********
安発第18657号(番号は手書き)平成19年12月14日(月日の数字は手書き)
安中市水道事業管理者 岡田 義弘様
  安中市長 岡田義弘 (建設部土木課) (公印)
道路改良工事に伴う水道施設の立会いについて
 道路改良工事を着工するにあたり、道路法施行令第11条第3項(水管又はガス管の占用の場所に関する基準)及び第13条第1項(工事実施の方法に関する基準)に基づき、現場立会いをお願いいたします。
  記
1.日時   平成19年12月21日(金) 午後3時OO分
2.工事場所 安中市野殿宇ヒヤ地内
3.工事名  道幹131号線道路改良工事

■この結果、次の立会調書の報告が行なわれたとされています。
**********
立会調書の報告
平成19年12月14日付け安発第18657号による市道幹131号線道舗改良工事に伴う水道施設の立会い結果については、下記のとおりである。
    記
工事場所  安中市野殿宇ヒヤ地内
工事名   野殿(ヒヤ)地区 配水管φ150布設替工事
立会日時  平成19年12月21日
立会者名
  建設部土木課長       大沢 秀夫
  建設部土木課工務係長    田中 富之
  建設部土木課工務係     中島 茂
  建設部土木課庶務係     清水 芳秋
  上下水道部上水道工務課長  金井 保
  上水道工務課工事係長    野口  実
  上水道工務課配給水係主査  山嵜 隆
  上水道工務課配給水係主査  高橋 祐
  上水道工務課工事係技師   高村 大輔

立会結果調書
平成19年9月27日付け入札いたしました、本工事については建設部土木課より道路改良工事に伴う配水管の布設替依頼を受けまして双方で慎重に協議を行い執行した工事であります。本工事場所に置いては、道路改良工事、水道工事、ガス工事と三種の工事が重なることとなり、工事施行中の長期に渡る交通制限により地域住民の皆様へ多大な迷惑と負担をお掛けしている状況から、道路の早期完成を要望する地域の声も多く聞かれ、道路管理者との度重なる協議と検討を行い地域住民皆様の負担軽減を勘案し水道施設に在っては支障が在りますが、その解消を図る工事実施の重要度と、交通制限による住民皆様の加重とも感じられる負担の部分との比較検討を行ってきました。なお、市の財政がかなり逼迫する事が明らかになったことから、昨年末より緊急に不急事業の先送りについて検討しており、本事業もその対象となる可能性もあり、主に次のことについて再度道路管理者と協議検討を重ねて参りました。本来歩道のある道路にあっては水道管はその中に埋設することとなるわけでありますが、上記の事柄等を考慮し既設埋設部での確認として、水道管の埋設位置が道路幅員センター付近となりますが通常の維持管理には問題ないことを確認をいたしました。また、水道管の埋設深度も深くなりますが路面荷重(静荷重+輪荷重)による水道管への影響も問題ありません。これらのことから道路管理上及び水道管の通常の維持管理には支障がないことが確認されたので水道工事について、中止してよろしいか伺います。

■開示された資料によれば、この調書を受けて、12月28日に「工事の中止」に関する起案書(平成19年度文書番号第18921号)が上水道部上水道課工事係の高村大輔技師名で作成されて、配給水係長に課内回覧された後、上下水道事務課業務係長、上下水道事務課経理係長、契約検査課審査検査係長、契約検査課入札契約係長、上水道事務課庶務係長、上水道事務課長、土木課長、契約検査課長、財政課長、建設部長、財務部長、の関係部課合議を経て、上水水道課工事係長、同課長、同部長、市長により、年明けの仕事始めの1月4日に決裁が為されました。
一連の手続を見ますと、問題点が浮き彫りになりました。
すなわち、上水道課は、配水管布設替工事を計画するに当たり、平成19年6月ごろに図面を書きましたが、その後、東京ガスとも、土木課とも全く協議をしないまま、平成19年9月27日に入札をしたのです。
東京ガスが天神川の河床の推進工事とそこから農免道路の入り口までの高圧ガス導管を布設したのは平成19年9月から12月まででした。工事に先立ち、東京ガスが安中市長(土木課)宛に、道路占用許可申請を提出したのが平成19年7月26日です(実際には、同意書の不備のため、修正した同意書は8月上旬に差し替えられましたが)。その申請書に添付されていた東京ガスの工事図は平成19年7月23日付けとなっていましたが、その図面を見ますと、配水管は現状のルートとなっております。
しかし、上水道課が昨年6月頃に描いた図面には、わざわざ配水管を道路の山側から、天神川沿いにある推進工事の到達坑の直ぐ上手に横断させて、そこから歩道沿いに、ちょうど高圧ガス導管とほぼ同じルートで布設替するようになっています。
明らかに、東京ガス、土木課、上水道工事課の3者の間で、ルートについて事前に協議がされていなかったことが分かります。
開示された資料にも、上水道工事課は、土木課や東京ガスと事前に協議をしたことを示す書類は含まれていません。
土木課は、大手組による道路改良工事を年明けから開始するのに際して、平成19年12月14日付けで、初めて上水道課に立会を求め、12月21日に実際に立ち会って、水道管の布設替は不要だと判断したことになっていますが、本当にこの日に立会を行なったのか、疑問があります。というのは、土木課から出状される文書番号は通常「安土発」ですが、開示された文書番号は「安発」となっています。工事中止を正当化しようと後ででっち上げた可能性も払拭できません。
以上のように、配水管布設替工事中止の経緯を調査しましたが、東京ガスも、土木課も、上水道工事課も、互いに協議を充分に行わずに、自分のための工事を優先したため、このような無駄な公金の出費に至ったものと思われます。その背景には、地元住民への迷惑などを軽視する姿勢が垣間見られます。
不必要な入札を行ない、大切な公金がムダに使われたわけで、再発防止のためにも、ここはきちんとした対応が必要です。さらに、資料を精査し、住民監査請求を行うかどうか、検討したいと考えております。

【ひらく会事務局】

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安中市松井田町の分譲地の市道舗装工事に係る住民監査請求

2008-02-21 01:31:00 | 困ったちゃん岡田義弘・元市政
■安中市の岡田市長が、平成20年2月15日(金)午後7時から、岩野谷公民館で開催された地区市政懇談会で、当会事務局長に対して「住民監査請求なんか怖くねぇや」と語りましたが、この「住民監査請求」について、その内容を説明します。

当会の事務局長が代表を務める市民オンブズマン群馬の事務局に、平成19年2月16日、一通の告発メールが届きました。最近の世相を反映して、オンブズマンの事務局には平均毎週1件の告発や相談が寄せられていますが、このときの告発メールは安中市の事案のため、当会の事務局長が対応することになりました。

告発メールは次の内容です。
**********
Sent: Friday, February 16, 2007 11:18 PM
Subject: 税金の無駄!
はじめまして。 突然ですが、税金の無駄使いを至急やめさせて下さい。
安中市に40年住む者です。 その安中市から発注の公共工事で、とても無駄な工事が発注され、既に地元の建設会社が落札しています。

平成18年12月22日執行分
市道95447号線(川久保支線)道路維持工事 (株)飯沼組 3,030,000

上記の工事は、2路線分を一つの工事で発注してます。 その一つは家が無い梅林の中の幅3.0m弱の道路をアスファルト舗装をする工事です。 その先は深い水路があり非常に危険ですが今回の工事ではそこまで舗装はしないようです。 実に変です。
もう一つは、奥が行き止りで合併前の町長選挙で、合併反対派の選挙事務所でした。(選挙で当選)
その隣接する土地の所有者の一人は元町議会議員で、今分譲造成工事中です。 もう一人は不動産屋が所有していて分譲の計画があるらしいです。
いくら市道とはいえ、家が一軒もない道を舗装してどうするのか?家ができ住んでみて不便ならその時工事をすればいいと思いますが・・・納税者の一人として、どうしても納得いきませんのでメールしました。
もっと道が悪くて危険な道路は沢山あります。 お忙しい所誠に申し訳ありませんが、是非早急に対応願いたく思います。 ちなみに市の職員は、「オンブズマンが騒ぐから・・・」と事あるごとに口にします。
そんな税金泥棒を是非無くして下さい。 がんばって下さい。 応援します。

■かなり具体的な内容なので、まずは事実関係を確認するために、平成19年2月23日に、次の内容で安中市長宛に、行政文書開示請求を行いました。
************
開示請求に係る行政文書の内容又は件名:
平成18年12月22日執行分の市道95447号線(川久保支線)道路維持工事にかかる一切の関係行政文書一式(陳情書、庁内審議録、予算審議録、地元説明会議事録、地元区長同意書、入札調書、工事関係図面、などの情報文書を含む)

■この結果、工事に関係する書類のいくつかが開示され、告発の内容の裏付けがある程度できたので、平成19年9月25日に住民監査請求を行ないました。
**********
安中市職員措置請求書
安中市長に関する措置請求の要旨
1 請求の要旨
第1 対象行為
平成18年12月22日執行分の市道95447号線(川久保支線)道路維持工事
第2 不当・違法の理由
効果のない事業に対する公金支出(地方自治法2条13項違反)である。
対象行為は、2路線分を一つの工事で発注されている。その一つは家が無い梅林の中の幅3.0m弱の道路をアスファルト舗装する工事であり、もう一つは、奥が行き止りの場所である。現場の一角の土地は不動産屋が所有していて分譲中である。(事実証明書1)
いくら市道とはいえ、家が一軒もない道を公費で舗装工事等をすることは、明らかに市民にとっても不要な工事である。まさに分譲地造成のための工事であり、公私混同も甚だしい。
このような工事に公金を支出する事は、「地方公共団体は、その事務を処理するにあたって、住民の福祉の増進に努めるとともに、最小の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない。」と規定した地方自治法2条14項に反し、不当・違法である。
第3 回復不可能な損害発生
すでに同工事に関する公金支出が計上されており、無駄な支出が確定している。
第4 監査委員に求める措置
安中市監査委員は、安中市長に対し、違法な工事に支出した303万円の全額返還を命じること。
2 請求人
  住所  安中市野殿980番地
  職業  会社員
  氏名  小川 賢 印(自署捺印)
地方自治法第242条第1項の規定により別紙事実証明書を添え必要な措置を請求します。
 平成19年9月25日
 安中市監査委員あて
【事実証明書】
1市道95447号線(川久保支線)道路維持工事の現場写真
2対象行為に関する情報
①陳情書及び地元区長同意書(工事施工申請書)
②庁内審議録及び予算審議録(平成18年度当初予算箇所別内訳)
③工事関係図面
※このほか入札調書があると思うが、おそらく価格も揃っていて、落札率も高いことが推測されるため談合の形跡があるものと思われる)

■平成19年9月27日に住民監査請求は安中市監査委員に受理されました。同年10月31日に次の要旨で陳述を行ないました。
**********
平成19年10月31日 於:安中市監査委員室
住民監査請求に係る陳述メモ
今回の安中市職員措置請求にかかる不当・違法の理由
平成18年12月22日執行分市道95447号線(川久保支線)道路維持工事 (株)飯沼組 3,030,000
本件請求は、地元住民からの情報に基づき行なわれる。
本件工事は、効果のない事業に対する公金支出であり、地方自治法第2条第13項に違反。
上記の工事は、2路線分を一つの工事で発注。その一つは家が無い梅林の中の幅3.0m弱の道路をアスファルト舗装する工事。その先は深い水路があり非常に危険だが、今回の工事ではそこまで舗装はしない。もう一つは、奥が行き止りで、合併前の町長選挙では選挙事務所だったところ。その隣接する土地の所有者の一人は元町議会議員で、今年の春まで分譲造成工事中。もう一つは不動産屋が所有していて分譲の計画があるらしい。いくら市道とはいえ、家が一軒もない道を舗装してどうするのか。家ができ、住民が住んでみて不便ならその時工事をすればいいと思うが・・・納税者の一人として、どうしても納得がいかない。もっと道が悪くて危険な道路は沢山ある。最近の工事場所についての現地写真を参照。
地元住民として、分譲地造成工事の一環として施主の費用で舗装していたのかと思っていた。あの土地について聞いている範囲では、元町議会議長櫻井賢重氏の土地で、以前に、町の給食センター用に売りつけようとしたが、隣に衛生業者が出来ると言うことで失敗。西隣は元市議吉沢兆八氏が所有する土地で、宮下前松井田町長が選挙事務所に借用。吉沢氏、櫻井氏、森崎区長の熊谷氏は、何れも旧安中市との合併反対派であった。熊谷氏については、不正の片棒を担ぐような人物ではないが断り切れなかったものと推測される 。
現地を歩いてみると、石垣の下の道は思ったより広くて、軽トラが楽に通れる。石垣の奥の水路の手前まで数十mは舗装されている。通称「弁天坂」の沢側の手すりは、坂の取っ掛かりから上まで取りつけてあるようだ。人通りは少ないが、手すりについては安全上の効果から、ある程度の公益性があるかもしれない。
新たに判明したことは、分譲業者が豊岡住宅。ホームページでは、表向きは女社長のようだが、暴力団に関係しているとの噂がある会社。隣接地の承諾無しに、盛り土をしたり壁を造ったりしたトラブルを耳にする。梅林の不動産屋についての情報はわからない。
本件工事は、予算超過。この予算超過については、余分な舗装工事をやらされて、予算が超過した可能性がある。石垣を施工したのが、誰なのかも確認する必要がある。入札結果も不自然で、落札率も高いため、工事費の水増しと、業者による談合の可能性が高い。また、分譲地以外の奥の市道の両側の畑の地権者も、本件工事の受益者と思われるので調査が必要。この分譲土地については、地権者の櫻井氏が、農審除外をするのに苦労した場所らしい。合併前に申請したようだが、旧松井田町では農審は除外できなかったようだ。安中市になったら素直に書類が通過したらしい。
政治力をつかって、公金の公正な支出に対する判断を歪めるこうした事例は、遺憾ながら他にもいくつか見受けられる。請求人が知る範囲として、岡田市長自宅前の、交差点に面した三角形の駐車場。早川元市議自宅前の橋の架設など。

■きちんと調査の上、安易に請求棄却をしないよう、2名の監査委員にはきちっとクギを刺しておいたのですが、その時は殊勝に頷いていた監査委員でしたが、なんのことはなく、平成19年11月16日付けで監査結果通知が届き、あっさりと棄却されました。
**********
安監発 第15424号
平成19年11月16日
請求人 小 川   賢  様
安中市監査委員 猿 谷 祐 康(公印)
安中市監査委員 田 中 伸 一(公印)
安中市長に関する措置請求に係る監査の結果について(通知)
平成19年9月26日付けをもって提出された、地方自治法(昭和22年法律第67号。以下「法」という。)第242条第1項の規定による請求について、同条第4項の規定により監査を行ったので、その結果を次のとおり通知します。

第1 請求の受理
本件請求は、所要の要件を具備しているものと認め、平成19年9月26日付けで受理した。
第2 請求の要旨(原文のとおり)
1 対象行為
平成18年12月22日執行分り市道95447号線(川久保支線)道路維持工事
2 不当・違法の理由
効果のない事業に対する公金支出(法第2条第14項違反)である。
対象行為は、2路線分を一つの工事で発注されている。その一つは家がない梅林の中の幅3.0m弱の道路をアスファルト舗装する工事であり、もう一つは、奥が行き止まりの場所である。現場の一角の土地は不動産屋が所有していて分譲中である。
(事実証明書1)
いくら市道とはいえ、家が一軒もない道を公費で舗装工事等をすることは、明らかに市民にとっても不要な工事である。まさに分譲地造成のための工事であり、公私混同も甚だしい。
このような工事に公金を支出する事は、「地方公共団体は、その事務を処理するにあたって、住民の福祉の増進に努めるとともに、最小の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない。」と規定した法第2粂第14項に反し、不当・違法である。
3 回復不可能な損害発生
すでに同工事に関する公金支出が計上されており、無駄な支出が確定している。
4 監査委員に求める措置
安中市監査委員は、安中市長に対し、違法な工事に支出した303万円の全額返還を命じること。
第3 監査の実施
本件請求について法第242条第4項の規定により、次のとおり監査を実施した。
1 監査対象事項
請求書に記載されている事項、請求人が証拠として提出した事実証明書、請求人の陳述を勘案して、法第242条第1項に規定する財務会計上の行為に該当するか監査をした。
2 事情を聴取した職員
松井田支所 産業建設課長ほか1名
3 清求人の証拠の提出及び陳述
法第242条第6項の規定により平成19年10月31日請求人に対し、証拠の提出及び陳述の機会を設け陳述を受けた。
第4 監査の結果
本件請求については、合議により次のとおり決定した。
本件請求は、これを棄却する。

以下、事実関係の確認、関係職員の説明及び棄却の理由について述べる。
1 事実関係の確認
監査の結果、請求書に記載されている事項、請求人が証拠として提出した事実証明書、請求人の陳述に関して次の事項を確認した。
(1)平成18年12月22日執行の市道95447号線(川久保支線)道路維持工事について
(2)不当・違法の理由について
(3) 措置請求事項、第3、第4について
2 請求人の主張と松井田支所産業建設課長の説明
(1)平成18年12月22日執行分の市道95447号線(川久保支線)道路維持工事の実施について
産業建設課長は、この道路維持工事は、平成16年8月19日付けで八城東区長及び森崎区長からの陳情(工事施工申請書)を受け、平成18年度一般会計当初予算に200万円計上し、その後追加補正を行い工事を執行した。
平成18年11月30日起工伺(設計額336万円)をし、決裁後、入札を入札執行委員会に依頼した。
平成18年12月22日、5社による指名競争入札が執行され、最低価格業者㈱飯沼組が303万円で落札した。
落札率は90.18%である。
また、工事施工中、雨水処理に不具合が生じた為、27万円増額の設計変更(横断勾配の調整からコンクリートの雨水止)をし、平成19年3月20日に工事が完成した。
請負金額は合計で330万円であると説明している。
(2)不当・違法の理由について
①請求人は、不当・違法の理由を効果のない事業に対する公金支出(法第2条第14項違反)であると述べている。
対象行為は、2路線分を一つの工事で発注している。その一つは家が無い梅林の中の幅3.0m弱の道路をアスフアルト舗装する工事であり、もう一つは奥が行き止まりの場所である。現場の一角の土地は不動産業者が所有し、分譲中である。いくら市道とはいえ、家が一軒もない道を公費で舗装工事等する事は、明らかに不要であり、まさに分譲地造成の為の工事である。このような工事に公金を支出することは、法第2条第14項に反し、不当・違法である。また、陳述の際、この分譲土地ついては、地権者が農審除外をするのに苦労したらしいとも述べている。
これに対し、産業建設課長は、二路線(市道95447・95490号線)を一度に執行したほうが経費削減につながり、一般的である。市道95447号線は平成5年3月31日、市道95490号線は平成14年3月27日付けで市道認定され、市道台帳に登載されている。市道95447号線は、松井田駅を利用する学生や高齢者等が生活道路として利用している為、一部舗装し、転落防止柵を設置したものである。また、市道95490号線は、旧道路を整理交換し、市道のみ舗装したものである。なお、この地域は農業振興除外区域であると説明している。
②陳述の際、請求人は、本工事は、余分な舗装工事をやらせて、予算が超過した可能性が高い。石垣の施工者が誰なのかも確認する必要があると述べている。
これに対し、産業建設課長は、舗装工事については、当初の設計書どおりの施工である。分譲地に付随する石垣、舗装工事、側溝整備等は不動産業者が自費工事で施工したものであると説明している。
(3)回復不可能な損害発生・監査委員に求める措置について(工事費303万円と主張していること)について
請求人は、安中市監査委員に対し、安中市長が違法な工事に支出した、303万円の全額返還を命じるよう述べている。
これに対し、産業建設課長は、303万円は入札結果であり、その後工事変更し、請負金額は合計で330万円で消費税を含めると346万5千円であると説明している。
3 監査委員の判断
以上、事実関係の確認、産業建設課長の説明を総合して、以下判断について述べる。
(1)請求人は、監査委員が安中市長に対し、違法な工事に支出した303万円の全額返還を命じることを主張しているので、これについて判断する。
市道95447号線は、,松井田駅を利用する地域住民の生活道路であるので一部舗装し、転落防止柵を設置したものである。また、市道95490号線は、旧道路を整理交換し、市道のみ舗装したものであり、違法・不当な公金支出に該当しないと判断する。よって、安中市長が第2条第14項による調査、是正措置を怠ったことが起因して安中市に損害を与えたものとは言えない。
(2)請求人は、入札結果が不自然で落札率も高いため、工事費の水増しと業者による談合性が高いと主張しているのでこれについて判断する。
入札執行については、公正、透明な入札が執行されており、業者間での談合は考えられない。
また、工事は設計書どおり施工されており水増しはないと判断する。
以上のことから、本件請求について住民監査請求の対象となる安中市の財務会計上の行為に該当するものと認められず、損害賠償の措置勧告をすることは妥当でないと判断する。

■あっさりと棄却されたことから、この告発情報は相当核心を突いたものだと判断できます。地元松井田のひとたちは、一軒もまだ建物が建っていない宅地分譲地に接する道が突然舗装されたので、てっきり宅地開発業者が整備したと思っていました。ところが、実際には、安中市が、そこは認定市道だから舗装したというのです。しかし、古くから市道として使われている路地でも、舗装がぼろぼろな場所は市内に山ほどあります。なぜ、宅地開発業者の分譲地の脇の枝道や行き止まりの道を優先的に舗装してもらえたのか、極めて不可解な事件です。こういう事例は、きっと皆さんの身近なところにも、たくさん転がっているはずです。
安中市監査委員が棄却してくれたおかげで、今後住民訴訟の道も開かれたことになります。棄却通知日から半年間は住民訴訟が可能なので、平成20年5月16日まで対処方針はじっくり検討することにして、今後も、こうした内部告発があった場合、その内容が事実であれば、積極的な対応をしていきたいと思います。
従いまして、身近なところで、行政の税金の無駄遣いを見聞きしたら、市民オンブズマン群馬事務局、若しくは当会のブログトークにどしどし情報提供ください。もちろん、情報提供者の秘密はかたく厳守いたします。

【市政をひらく安中市民の会】

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岩野谷地区市政懇談会の顛末(15)選挙公約と特例債の矛盾

2008-02-19 06:09:00 | 安中市の行政問題
【住民O】最後に、特例債なんですけども、えー、今年のお正月にお聞きしたら、選挙公約中の特例債には手をつけませんというので、おかしいなとお聞きしたら、いや100%は使うつもりは無いというのをおっしゃいましたよね。たまたまさっきおっしゃった来年度の、新年度の予算。新聞記事を見ますと非常に積極財政だと。さきほど火の車だとおっしゃったんですけど、非常に岡田市長さん、積極財政でですね。土木費も前年度比かなり上がってますし、それと特例債も数億円の単位でお使いになりますよね。

ええ。

【住民O】今後、特例債というのは安中市の財政の火の車の救世主として積極的にお使いになるのか、それともある程度歯止めでですね。今年は例外的にお使いになるのか、その辺ちょっと教えて下さい。借金ですからね。

まずですね、小川さん、そういうふうに、岡田、使わねえと言ったって、いったいどこにそういんが書いてあるんだげな。まずそれを初めに説明をすべきだと思います。はい。

【住民O】わかりました。(失笑)

先入観でですね。自分で作文しちゃあ、まず証拠を提示することが良識だとおもいます。

【住民O】マニフェスト、確かにありましたよね。(苦笑)

それからですね。あのう、積極財政てぇのは、これは当然でございまして、冒頭申し上げましたように・・・

【住民O】火の車ね。

中小企業も、それから、あのう、皆さんの要望も、かなり詰まってるわけですよ。締める所は締めて、使うところは使うという、そういったメリハリがないとだめだと。締めるっきりでも、また使うだけじゃあダメです。そこのメリハリ、調整がないとダメだということ。そこで、じゃあなぜ特例債が有利かというと例えば、特例債を例にとりますと、500万円は、皆さんからお預かりして要る500万。それは特例債の対象になりません。9500万円が特例債の対象なんです。9500万円の70%が特例債、国が交付税で見てくれるんです。それでですね。あのうこんな有利なのはないです。どんなに有利でも、教育施設関係で、地方交付税で見てくれるのは50なんです。その項目が、市町村で、53ですかね。もちろん港湾という、ものもありますから、海のほうの関係でもそこへ、計算式の中に入ってくるんですけども、内陸はないですけども。県が46ですかね。そういう項目があるんです。それで、そこで計算してくるんですけども、これは使わなけりゃ損なんです。使わなけりゃ損、何でもかんでも硬けりゃいいって言うもんじゃないんです。これは使う、これは使わない。うん、そういうメリハリをつけなきゃダメです。それから、今もあのう積極財政云々というお話がございましたけれども、もう要望事項はこんなにあるわけです。だけど実際やれるのはこれっきしゃあないんです。そのなかでどうやって効率よくやるかっていう。それには説明責任と情報開示、しなけりゃあ、やる地区とやらねえ地区があるわけですから。ですから、もうすべてを表に出しちゃいます。すーべて表に出ししゃう。隠すこたぁないよ。

【住民O】お願いしますね。

隠すこと。んだから、小川さんが今般、市道認定のやつのところで情報開示請求で監査請求してくるんですけど、ぜーんぜん怖かあねえや。市道認定やっているところを監査請求してくるんですから。(場内失笑)

【住民O】監査請求?

監査請求してるじゃない。

【住民O】おお、あれか、あれは地元住民の方から言われたんですよ。

大体ですね。何でもかんでも監査請求すれば言いというもんじゃないよ。

【住民O】あれはね。あれは売り出している民間のデベロッパーのね・・・。

【住民X】ちょっと待って、申し訳ないけど。ね。皆さんの意見を聞くということでここにきて、いるわけでしょ。

【住民O】だって、特定のテーマじゃないですよ。

お二人だけの話で熱を入れて、私だっていくつか聞きたいことはありますよ。だけどもう時間ですからといって黙ってますよ。周りのことも考えながら議論をやってくださいよ。

【住民O】そのとおりです。しかし特定のテーマを持ち出されてはね。

岩野矢の生の声を、今日はそれを主にやっているわけですから。

【住民X】ですから、何でもかんでも監査請求すればいいちゅうもんではないです。そのことは申し上げておきます。

【司会者】ではもうお約束の時間も・・・

あの、ちょっとちょっと。

【司会者】もう時間ですから。

まあ、そんなことを言わんでも。(笑い)

【住民X】こういう話を聞いてても、頭のいい人の話で、我々庶民は全然分かりません。はっきり言って。その辺、多く頭のいい人が集まって話をされても、生の声は皆さんには届きません。はっきり申し上げます。もっと地元で、大事している人たちのね。声を聞く、そういう機会がないと無理です。こういう形でやっているんでは、と私は思います。ですから、言いたいことも2、3ありますけど、訴えたいことも、もう止めます。

まあ、いいじゃないですか、ゆっくりと。

【司会者】お約束時間、もう30分過ぎました。貴重な提言なりご意見を頂きました。一応、今日はこの場で締めさせていただきたいと思います。

【一同】どうもありがとうございました。(午後9時ちょうどに終了)

■いやはや驚かされました。ヨソの地区の懇談会では「公社事件で小川に訴えられたが、地裁、高裁、最高裁まで全部小川に買った」と岡田市長が語っておられたそうですが、今回、その話題をまた持ち出すことが期待されていたのに、空振りに終わりました。その代わりに、「小川の住民監査請求はこわくない」として、昨年、当会事務局長がオンブズマン活動の一環として、告発情報に基づき情報開示請求から住民監査請求を行ったことを突然、持ち出したのでした。これは監査委員の判断で棄却されましたが、なぜ岡田市長は、住民監査の結果が棄却されたことを喜ぶのでしょうか。(なお、この住民監査請求の詳細はブログマスターに掲載しておきます)
それにしても、岡田市長は当選した途端、あれほど選挙期間中に声高に約束していた「合併特例債には手をつけない」という選挙公約をプッツリと忘れてしまったようです。虚言ヘキは以前から気になっていたけど、最近は健忘症になってしまったのだろうか。あるいは、もしかしてニンチ症の前兆なんてことにはなっていないでしょうね。市長という重要な責務を日夜背負われているのだから、大切な公約は、いつも念頭において頂かないと困ります。念のため、昔からの献金元のひとつのストウ病院でよくチェックされたほうがよろしいのではないでしょうか。

【ひらく会情報部】


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市政懇談会の顛末(14)東邦亜鉛周辺汚染土壌と市営墓地計画

2008-02-19 02:35:00 | 安中市の行政問題

■岡田市長の出身である岩野谷の北野殿には、戦中から東邦亜鉛安中精錬所が稼動して、長年にわたり降り積もったカドミウムその他の重金属が土壌中に高濃度に含まれています。住民の安全で安心な生活を守るべき地元出身の岡田市長は、なぜか汚染土壌対策には消極的です。汚染土壌の排客土対策の同意も、地元で一番最後に、昨年5月ごろ渋々署名押印したのですが、その時は既にカドミウムの国際基準導入による計画見直しを知っていて、当面、事業が進まないことを先読みしたうえで、署名に応じたと思われます。この背景には、昔から続いている東邦亜鉛からの献金が作用していると見られます。東邦亜鉛は、総額37億円と試算されたこれまでの対策事業計画のうち約10億円を負担することになっていますが、その支出をできるだけ避けて、できれば支出せずに済まそうと、議員時代から岡田県議に献金をしてきました。今、まさに首長になったことから、その果実を充分堪能できているわけです。今回もこの問題について、岡田市長に聞いてみました。

【司会者】最後小川さんから。

【住民O】2点ほど。北野殿の区長が来られていないんですが、かねてより懸案の、岡田市長さんもそのエリアにおりますけども、東邦亜鉛の土壌浄化の件、国際基準が変わったから振り出しに戻るという、ことなんですけれども。

いや、まだ変わっていないけど。

【住民O】いやいや、おっしゃったでしょう。0.4ppm。いま環境省とか、食品衛生法とかいろいろな絡みでやっているようですけども、今お聞きになっている最新の岡田さんの聞いているところでいつに動き出しますか?メドは?

土地改良ですか?

【住民O】メドは。

公害汚染値の排客土の問題をいま小川さんからご指摘があったんですが、今のところは全くメドが立っていません。まあ、5年以内には着手できるんではないか、ないかと、こういう今、県との協議の中では、県はそういうふうに言っております。国の交付金が入りますから。あのう、件と滋賀協議して進めるということはちょっとできないんですよね。ですから分かりやすく言えば、国の判断待ち。こういうことなんです。それで、お話が出たから、ちょっと蛇足的に申し上げたいんですが、野殿地区の、岩井地区も同じなんですが、灰客土をして農地に復元してそれでいいのか。この際、運動公園をそこの中に織り込んだり、あるいは、私営墓地を織り込んだり、そういう検討はしなくてもいいのか、そこのところをしっかり議論をしていただきたい。いいんならいいで、私営墓地は他に持って行きます。はっきり申します。スポーツ公園もやらなくもいいよというんなら、他に持ってゆく。こういう要望が。私営墓地も、あのう、4箇所から、おらがほうに持ってくるようにと。ございますので、そういう協議をしっかりとしていただきたい。あとで、あとで、あー、やっときゃよかったと、そういうことにならないように、しっかりと。3年、4年直ぐ経っちゃいますよ。協議しているうちに。

【住民O】いやいや、そうじゃなくて。早く排客土をしてほしいというところを、岡田さんがおっしゃったのは、国際基準で厳しくなって、玄米以外の野菜にもですね。カドミウム含有量が安全性が適用されるので、今の計画案は全く役に立たないと、だからもっと排客土の厚さを変えにゃあいかんとおっしゃったではないですか。

そう、そういうことです。

【住民O】だけどもう一回、図面はできているわけですよ。

そうですよ。

【住民O】予算も全部決まっているんですよ。それをまた、ほかのいろいろなもので、農業公園だの、今初めて私営墓地聞いたけど、噂には耳に入っているが、そういうのを引っ掛けるのではなく、早くやるという方向に持っていかないといけないんじゃないですか。

千歳一隅のチャンスですから、将来を見越してそういうものを検討するのも考え方の一つ。ですから大勢の皆さんで、協議することですからあらゆる角度、あらゆる面から協議して、念には念を入れて、やって、それでこれでいくんでしたら、それはそれでいいんですよ。それで排客土の厚みが違うんですね。国際基準てぇのは0,2ppmだったんですよ。それが国内基準は0.4ppm以下。

【住民O】いや1.0でしたよ。かつては。

いやそういうことですから、どんどん開かれた国ちゅうことになると、国際基準に合わせなけりゃアこれから葉も打つ用紙ねえと国は言っているわけです。ですから、国の判断待ち。せざるを得ないんです。はい。ですから2年、3年直ぐ経っちゃいますから。そういうスポーツ公園も取り入れるのか、私営墓地も。あのう、具体的に申し上げますけども、大塚忠さんのお宅から西。そこをですね。しなくもいいんなら、他に持って行きますから。

【住民N】誰と誰が協議すればいいんですか。

いや、関係者皆です。

【住民N】関係者みんなというと、区長さんら。

あのう、推進委員会というのがあるんですよ。

【住民N】いやいやそれ皆さんじゃない。

【住民O】いや聞いてないですよ。全然。噂しか聞いてないですよ。

あ、なーにを言ってんですか?

【住民O】だから、みんなには情報公開せずにやるんですよ。廃棄物処分場もそう。

小川さん!そんなことを言っていたんでしたらダメですよ。

【住民O】廃棄物もそう、高圧ガス配管もそう、みんな、住民に説明がないうちに決まっちゃっているんですよ。

そんなこと言っていたんなら、そんな小川さん、自分をほうっておいて。

【住民O】今いいチャンスで聞きましたよ。今度は勉強しますよ。

【住民P】前は大谷に市営墓地の話があった。

そうですね、あそこにありましたよね、いつの間にかぽしゃったけど。ほら、日刊スポーツの山の一角。

【住民O】あれは、前任者がやったから、気に食わないと思うんだろうれど。

【住民P】あれもゴルフ場はつぶれても、市営墓地は残してもらいてえ。

道路を開けてゆくだけで、何億円ってかかっちゃう。起伏がありすぎて。今言った大塚忠三からお宅から西、東邦亜鉛の東邦学園のある、ところまで。あそこでやれば、風光明媚で、あそこでやればいいとおもいます。

【住民O】一番汚染度の高いところですよ。ご先祖様に申し訳ないだろう。

【住民P】前から、大谷の市営墓地では大分カネを使っているでしょう。

【住民O】大分使ってますよ。いつの間にか、こう消えたでしょ。

高崎のかたからも早く作ってくれという要望がある。市内からもかなりあるんです。んだけども、あの風光明媚で見晴らしもいい、大塚忠さんのお宅から西、東邦亜鉛の境に至るまで、これはもう市営墓地には最適なんです。もう板鼻からずーっと松井田まで見えるんです。ダメならダメでいいんです。他に持って行きます。

■市営墓地の話は、つい最近、北野殿地区で囁かれはじめたのですが、よりによって東邦亜鉛に一番近い、もっともカドミウム汚染の高い地域を公園墓地にするというアイデア。ここに埋葬されるご先祖様にとってはいい迷惑です。まずは土壌浄化が先決なのに、これほど岡田市長が熱心な背景には、広大な公園墓地を作れば作るほど、汚染土壌の排客土事業の面積が少なくて済み、10億円を負担する東邦亜鉛にとって、メリットが大きいからです。ちゃんと岡田市長は、献金元の事情をよく考えてくれているわけですね。


岩野谷地区市政懇談会の顛末(15)選挙公約と特例債の矛盾

【住民O】最後に、特例債なんですけども、えー、今年のお正月にお聞きしたら、選挙公約中の特例債には手をつけませんというので、おかしいなとお聞きしたら、いや100%は使うつもりは無いというのをおっしゃいましたよね。たまたまさっきおっしゃった来年度の、新年度の予算。新聞記事を見ますと非常に積極財政だと。さきほど火の車だとおっしゃったんですけど、非常に岡田市長さん、積極財政でですね。土木費も前年度比かなり上がってますし、それと特例債も数億円の単位でお使いになりますよね。

ええ。

【住民O】今後、特例債というのは安中市の財政の火の車の救世主として積極的にお使いになるのか、それともある程度歯止めでですね。今年は例外的にお使いになるのか、その辺ちょっと教えて下さい。借金ですからね。

まずですね、小川さん、そういうふうに、岡田、使わねえと言ったって、いったいどこにそういんが書いてあるんだげな。まずそれを初めに説明をすべきだと思います。はい。

【住民O】わかりました。(失笑)

先入観でですね。自分で作文しちゃあ、まず証拠を提示することが良識だとおもいます。

【住民O】マニフェスト、確かにありましたよね。(苦笑)

それからですね。あのう、積極財政てぇのは、これは当然でございまして、冒頭申し上げましたように・・・

【住民O】火の車ね。

中小企業も、それから、あのう、皆さんの要望も、かなり詰まってるわけですよ。締める所は締めて、使うところは使うという、そういったメリハリがないとだめだと。締めるっきりでも、また使うだけじゃあダメです。そこのメリハリ、調整がないとダメだということ。そこで、じゃあなぜ特例債が有利かというと例えば、特例債を例にとりますと、500万円は、皆さんからお預かりして要る500万。それは特例債の対象になりません。9500万円が特例債の対象なんです。9500万円の70%が特例債、国が交付税で見てくれるんです。それでですね。あのうこんな有利なのはないです。どんなに有利でも、教育施設関係で、地方交付税で見てくれるのは50なんです。その項目が、市町村で、53ですかね。もちろん港湾という、ものもありますから、海のほうの関係でもそこへ、計算式の中に入ってくるんですけども、内陸はないですけども。県が46ですかね。そういう項目があるんです。それで、そこで計算してくるんですけども、これは使わなけりゃ損なんです。使わなけりゃ損、何でもかんでも硬けりゃいいって言うもんじゃないんです。これは使う、これは使わない。うん、そういうメリハリをつけなきゃダメです。それから、今もあのう積極財政云々というお話がございましたけれども、もう要望事項はこんなにあるわけです。だけど実際やれるのはこれっきしゃあないんです。そのなかでどうやって効率よくやるかっていう。それには説明責任と情報開示、しなけりゃあ、やる地区とやらねえ地区があるわけですから。ですから、もうすべてを表に出しちゃいます。すーべて表に出ししゃう。隠すこたぁないよ。

【住民O】お願いしますね。

隠すこと。んだから、小川さんが今般、市道認定のやつのところで情報開示請求で監査請求してくるんですけど、ぜーんぜん怖かあねえや。市道認定やっているところを監査請求してくるんですから。(場内失笑)

【住民O】監査請求?

監査請求してるじゃない。

【住民O】おお、あれか、あれは地元住民の方から言われたんですよ。

大体ですね。何でもかんでも監査請求すれば言いというもんじゃないよ。

【住民O】あれはね。あれは売り出している民間のデベロッパーのね・・・。

【住民X】ちょっと待って、申し訳ないけど。ね。皆さんの意見を聞くということでここにきて、いるわけでしょ。

【住民O】だって、特定のテーマじゃないですよ。

お二人だけの話で熱を入れて、私だっていくつか聞きたいことはありますよ。だけどもう時間ですからといって黙ってますよ。周りのことも考えながら議論をやってくださいよ。

【住民O】そのとおりです。しかし特定のテーマを持ち出されてはね。

岩野矢の生の声を、今日はそれを主にやっているわけですから。

【住民X】ですから、何でもかんでも監査請求すればいいちゅうもんではないです。そのことは申し上げておきます。

【司会者】ではもうお約束の時間も・・・

あの、ちょっとちょっと。

【司会者】もう時間ですから。

まあ、そんなことを言わんでも。(笑い)

【住民X】こういう話を聞いてても、頭のいい人の話で、我々庶民は全然分かりません。はっきり言って。その辺、多く頭のいい人が集まって話をされても、生の声は皆さんには届きません。はっきり申し上げます。もっと地元で、大事している人たちのね。声を聞く、そういう機会がないと無理です。こういう形でやっているんでは、と私は思います。ですから、言いたいことも2、3ありますけど、訴えたいことも、もう止めます。

まあ、いいじゃないですか、ゆっくりと。

【司会者】お約束時間、もう30分過ぎました。貴重な提言なりご意見を頂きました。一応、今日はこの場で締めさせていただきたいと思います。

【一同】どうもありがとうございました。(午後9時ちょうどに終了)

■いやはや驚かされました。ヨソの地区の懇談会では「公社事件で小川に訴えられたが、地裁、高裁、最高裁まで全部小川に買った」と岡田市長が語っておられたそうですが、今回、その話題をまた持ち出すことが期待されていたのに、空振りに終わりました。その代わりに、「小川の住民監査請求はこわくない」として、昨年、当会事務局長がオンブズマン活動の一環として、告発情報に基づき情報開示請求から住民監査請求を行ったことを突然、持ち出したのでした。これは監査委員の判断で棄却されましたが、なぜ岡田市長は、住民監査の結果が棄却されたことを喜ぶのでしょうか。(なお、この住民監査請求の詳細はブログマスターに掲載しておきます)
それにしても、岡田市長は当選した途端、あれほど選挙期間中に声高に約束していた「合併特例債には手をつけない」という選挙公約をプッツリと忘れてしまったようです。虚言ヘキは以前から気になっていたけど、最近は健忘症になってしまったのだろうか。あるいは、もしかしてニンチ症の前兆なんてことにはなっていないでしょうね。市長という重要な責務を日夜背負われているのだから、大切な公約は、いつも念頭において頂かないと困ります。念のため、昔からの献金元のひとつのストウ病院でよくチェックされたほうがよろしいのではないでしょうか。

【ひらく会事務局】

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市政懇談会の顛末(13)碓東小の防犯と国道の信号機新設

2008-02-19 02:32:00 | 安中市の行政問題
【住民M】
お世話になります。碓東小学校の件で、今は自由に入れる状態。3箇所の入口があるがそこを何とかして欲しい。問題がおきてからでは遅い。今までどこも学校も犯罪が起きてから、対応している。もう一つベイシアから東、田圃の中を続いて郵便局の脇に出てくる道だが、幅狭いので何とかして欲しい。

学校のほうは教育長から。ベイシアのご指摘のところ、安中と松井田を1日ずつ現地を全部見てまいりまして、田圃所有のかたにお許ししていただいたところは路肩をピシッとするように予算付けをさせていただきました。それで田圃の所有者のお許しがないとできないもので。

【住民M】あと、岩井の歩道橋がありますね。そこのところで、何もないと、南へ突っ切るんですよね。逆に、ただ電車のところは、東へ向かうのとある。歩道橋がないので、あそこのところ。歩道橋の上を自転車で上がるのは大変なのでどうしても下を通ってしまう。それともう一つ祝い信号から仲宿の信号の間。その間信号が一個もない。今度2月から店が一見できますね。眼鏡屋さんのところに。そういうのがどんどんできると、車の合間を縫って渡っちゃんですよね。非常に危険なんで、できればもう一箇所信号機或いは横断歩道を付けていただきたい。

あのう、ベイシアのちょうど真ん中あたりですかね。こうにでる、ちょっと広いところありますね。あそこへ、安中警察署は検討しているようです。あの場所。それでさくい話をしますともうすこし下へ持ってくるように話を一昨年したんですよ。んだけど警察は先ほどお話いただいたように歩道のところの信号と、次の信号と間に距離がないんです、そのために警察は首を縦に振らないんですで、その向こうのベイシアから出てくるちょっと広いところありますね。道路の。そこへ付けたいという意向なんですね。おそらく新年度には、4月以降ですけども、お話しできるようになるのかなあと思うんです。

【住民M】ただ、そこに信号を付けた場合、あれを逆に塞がっちゃうんですね。

その件については国交省とここで、もう、激しい議論をして、開けさせたという苦しみがありますから、それは絶対にさせません。もう、ケンカみたいな騒ぎで10回くらいここでやったんで。分離帯は切れないといったら、それじゃあ道路に座り込みをします、と、そこまで言ってあの分離帯を切ったんですから。命を掛けても、あれを塞ぐというのは守らなきゃいけない。こう思ってます。

【住民M】非常に事故が多いんですね。この間も事故が起きて、この分離帯が、これ塞がないと困りますよと。西から来る車がそこで回って事故になるケースが非常に多いんですよね。

【教育長】防犯の件ですけども、校門の出入りですね。そこの門というのをつけるのはちょっと今、計画はないんですね、防犯灯についてはもう碓東小学校は一番先に設置させてもらいました。ある程度いい防犯カメラをつけて、外部からの侵入者に対して、大体の人相というか、人の様子は写っていますので、警察等にそれを提供するということでやっています。何件かあったんですよね。プールに物が投げ込まれたことが。去年の11月だったか。18年度から4年計画で防犯カメラを各学校に取り付けるということで取り組んでいる。大規模項ですと、台数をふやさなくちゃならない。小学校は小規模項なので台数は少ない。そういう計画で今防犯カメラで進めている。

【住民M】その場合、西門と南門から入ってきた場合はどうなのか。体育館の裏側から入ってきた場合は防犯カメラでは写らない。鎖も夕方にかけるだけで外しちゃっているんですよね。

【教育長】そうですね。今子供に関わる重大な事件が起きているので、できるだけ子供の安全の環境を維持していきたい。

■地元の子供育成会の行事には、ただの一度も顔を出さずに奥さんに任せ切りだった岡田市長。子供の教育問題も苦手と見えて、教育長に全部答弁を丸投げした岡田市長ですが、土建分野の公共事業となると俄然トーンが高まります。国交省とケンカも辞さぬ。さすが、大手組を初めとする建設業界をバックに威勢のいいこと。

【ひらく会情報部】
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