市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

市役所を筆頭にして意外な場所にある安中市内の放射能ホットスポットの模様

2011-06-28 23:48:00 | 前橋Biomass発電問題・東電福一事故・東日本大震災
■タゴ51億円事件を引きずる安中市役所では、群馬銀行に毎年クリスマスに2000万円ずつタゴ横領金の尻ぬぐいの和解金を公金で支払っていますが、市内の幼稚園や小学校に対してまだ1つも線量計を配布していません。群銀に支払う2000万円があれば、線量計を1000個以上調達することができます。

 ところで、安中市役所では、ようやく6月13日から市内の幼稚園や小中学校、市有施設で放射能の定期的な測定を開始しホームページで公表をはじめました。
http://www.city.annaka.gunma.jp/news/houhshasen.html
 サーベイメーターによる空間放射線量の測定地点は、市内の保育園、幼稚園を始め、小学校、中学校、市有施設の計47ヵ所で、地表より80cmの高さで、毎週月曜・金曜に市有施設と小中学校、毎週金水曜に幼稚園を測定しています。しかし、地表面の放射線量は計測していません。また、測定場所の具体的な場所についても、記載がありません。測定機器は(株)堀場製作所 環境放射線モニタ Radi(PA-1000)で、測定者は環境推進課(電話027‐382-1111内線1122)の職員です。

 また、安中市役所の上下水道課では、3月24日から平均10日おきに、市内浄水場の水道水に含まれる放射性ヨウ素131、放射性セシウム134、137の計測をしています。しかし、最近、各地の浄水場の沈殿物に含まれる放射性物質の問題が取りざたされていますが、安中市では水道原水の放射能の測定まではしていません。
http://www.water-usui.jp/src/okyakusama/6_suishitu.htm

■このように、ようやく安中市役所でも、市民からの強い要請に対して少しずつ重い腰を上げていますが、タゴ51億円事件にみられるように、その秘密体質はいまでも継承されている恐れがあります。そこで、当会では6月23日、市内各所で放射線レベルを自主的に測定してみました。その結果を次に紹介します。

計測地点・場所/放射線(ガンマ線等量線量率:マイクロシーベルト/時)
当会事務局長自宅(安中市北野殿)     玄関前     地上1m    0.10
同                          玄関前     地表1cm   0.14
同                          庭先排水溝  地上1m    0.10
同                          庭先排水溝  地表1cm   0.24
同                          屋根雨樋    地上2m   0.23
同                          雨樋出口    地表1cm  0.26
岡田市長前交差点(安中市北野殿)     歩道       地上1m   0.11
同                        歩道側溝ふた  地表1cm  0.14
藤井坂通学路(安中市北野殿)      歩道        地上1m   0.10
同                        歩道        地表1cm  0.17
同                        歩道縁石脇    地表1cm  0.22
同                        歩道反対側草むら 地表1cm 0.25
藤井坂通学路(安中市岩井三叉路)   歩道        地上1m   0.14
同                         歩道       地表1cm  0.17
ベイシア前(安中市岩井)          駐車場      地上1m   0.11
同                         駐車場     地表1cm   0.18
安中駅前(安中市中宿)          バス停       地上1m    0.11
同                        バス停       地表1cm   0.22
同                        駅舎待合室内  地上1m   0.12
同                        駅前植込芝生  地表1cm   0.16
同                      駐輪場付近植込  地上1m    0.18
安中郵便局前(安中市安中)       道路脇側溝ふた  地表1cm  0.18
同                      道路脇駐車場    地上1m    0.15
同                        道路脇ポスト   地表1cm  0.13
安中市役所(安中市安中)    駐車場脇樹木根元側溝  地表1cm  0.26
同                   駐車場脇樹木根元地面  地表1cm  0.31
同               玄関車止め支柱脇植込ツツジ上 地上1m   0.26
同                        メイン玄関      地上1m  0.17
同                     1F市民課ロビー   床上1m  0.08
同                     2F秘書課前ロビー  床上0.5m  0.09
同                   2F市長室前        床上1m    0.11
同              2F議員控室(民主社民クラブ)前 床上1m   0.09
同              2F議員控室(平成の会)前    床上1m    0.10
同              西庁舎前植込ツツジ上      地上1m      0.14
同              西庁舎前駐車場         地上1m     0.13
同           南庁舎建替落成記念植込ツツジ上 地上1m  0.16
タゴ旧自宅(安中市安中)     玄関ポーチ       地表1cm    0.19
安中市役所谷津庁舎(旧東電安中支店)  玄関脇植込ツツジ上 地上1m 0.17
同                     駐車場入口中央排水水脇 地表1cm  0.24
同                     玄関ロビー内      床上1m   0.08
東邦亜鉛安中製錬所(安中市中宿)    主排気塔脇産廃処分場脇 地上1m 0.11
同                         主排気塔脇産廃処分場脇 地表1cm 0.13
同                         野殿北浦側フェンス外側市道脇 地表1cm   0.18

 以上のことから、安中市役所前の駐車場の排水溝や植込みの放射線濃度が相当高いことがわかります。また、通学路の側溝や縁石に吹き寄せられた落ち葉、道路脇の草むらの放射線濃度が比較的高くなっています。

 そして、市民の自宅においても、雨樋の中や、その雨樋排水口の地表部付近がかなり放射線量がたかいことが分かります。

 また、安中市のホームページのデータから、やはり、安中市内においても、西部や北部の山間部に近いほうが放射線量が多い傾向が見て取れます。

■三好達治の作品に「雪」という詩があります。「太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降りつむ。次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ」とうたわれているこの詩では、雪が誰の家にも分け隔てなく平等に静かに降りしきる様を表現しています。

 東電の福島第一原発が吐き出し続ける放射性物質、いわゆる「死の灰」も、このように、3月11日以降、毎日、私たちの生活の上に降り続いているのです。にもかかわらず、原発再開を声高にアピールする動きが、群馬県出身議員の中にも見られます。

 今後とも、引き続き、子どもたちが立ち入る機会の多い場所や、高放射能レベルが発生しそうな場所、そして最近問題となっているゴミの焼却灰などについても、調査対象として検討していきたいと思います。

【ひらく会情報部】

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高度1万mの放射線レベルを優に超える福島市内のホットスポット

2011-06-27 23:48:00 | 前橋Biomass発電問題・東電福一事故・東日本大震災
■高空における放射線量について、再度詳しく測定してみました。先日、ウラジオストクから成田への帰路、継続的に測定したところ、高度1万メートルの航空機内では、毎時1.5~1.9マイクロシーベルトの被曝レベルであることが再確認できました。なお、ウラジオストクの現地時間は日本時間より2時間早くなっています。

高度1万mを飛行中のウラジオストク航空エアバスA320型機。日本時間6月9日13:12。

日本時間/場所/空間放射線量(誤差)/備考
11:00/ウラジオストク空港国際線待合室/0.12(5%)/α線27/min*cm2、β線12/min*cm2

ウラジオストク空港に駐機する高麗航空Tu-204型機。
12:42/ウラジオストク空港地上機内/0.08(8%)/地上滑走中
12:56/ウラジオストク空港地上機内/0.07(6%)/離陸

12:59/ウラジオストク空港近郊上空機内/0.07(5%)/上昇中
13:02/ウラジオストク空港近郊上空機内/0.08(5%)/上昇中
13:03/ウラジオストク空港近郊上空機内/0.09(5%)/上昇中
13:04/ウラジオストク空港近郊上空機内/0.10(4%)/上昇中
13:06/沿海州上空機内/0.55(60%)/上昇中

13:19、ベルト着用サインが消えて、飲み物のサービスが始まる。
13:30/日本海上空機内/1.48(10%)/機内食サービス

13:48/日本海上空機内/1.89(11%)
13:49/日本海上空機内/1.64(8%)
13:49/日本海上空機内/1.61(7%)
13:49/日本海上空機内/1.63(6%)
13:50/日本海上空機内/1.65(5%)

13:52/日本海上空機内/β線118/min*cm2(7%)
13:53/日本海上空機内/β線126/min*cm2(5%)
13:54/日本海上空機内/α線256/min*cm2(7%)
13:55/日本海上空機内/α線273/min*cm2(5%)
14:19/関東地方上空機内/0.79(11%)/降下中

14:23/関東地方上空機内/0.66(18%)/降下中
14:25/関東地方上空機内/0.51(8%)/降下中
14:38/成田空港近郊上空機内/0.11(11%)/着陸準備態勢
14:43/成田空港地上機内/0.09(9%)/着陸

14:46/成田空港地上機内/0.09(8%)/地上滑走中
15:40/京成成田線車内/0.08(3%)/α線21/min*cm2、β線7/min*cm2
17:09/京成上野駅からJR上野駅への地下通路/0.09(3%)
17:22/JR上野駅上越新幹線車内/0.08(3%)
17:35/上越新幹線車内/0.09(8%)
17:42/上越新幹線車内/0.08(7%)

■このように、上空1万mでは、地上より、アルファ線、ベータ線、ガンマ線の被曝レベルが13から15倍に増加します。

 一方、福島県福島市は6月24日に、全市1118地点の一斉放射線量測定結果を発表しています。渡利地区の市営住宅1号棟・2号棟間公園で毎時3.83マイクロシーベルトだったのをはじめ飯野地区などの計15カ所で、政府が避難の目安とする年間積算線量20ミリシーベルトに達する恐れのある毎時3.0マイクロシーベルト以上となり、福島市は高い線量の地点を立ち入り禁止としました。福島市内では局地的に放射線量が高い「ホットスポット」が相当数明らかになっています。

 福島市の調査は6月17、20日に町内会から要望があった場所で実施し、地上1メートルの測定結果は毎時3.0マイクロシーベルト以上が15地点、2.0マイクロシーベルト以上3.0マイクロシーベルト未満が167地点、1.0マイクロシーベルト以上2.0マイクロシーベルト未満が629地点、1.0マイクロシーベルト未満は307地点でした。

 このことから、福島市内の放射線レベルの平均は高度1万mの上空に匹敵することが分かります。実際に、東北新幹線で福島県に入ると、線量が高くなります。福島第一原発のほうは相変わらず放射能漏れが続いており、この先、さらに放射能汚染が深刻になるのが心配されます。


東北新幹線の車窓から見た福島市内。6月27日15:31

【ひらく会情報部】


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東電福島第1原発事故の群馬県民への影響・・・安中市における本日の放射線量

2011-06-26 17:06:00 | 前橋Biomass発電問題・東電福一事故・東日本大震災
2011年06月25日(土)午前08時00分  0.113μSv/h

※お知らせ:市民からあらたな放射能汚染源の存在の指摘があり、6月26日(日)から、当会のサーベイメータを貸し出しているため、しばらく市内定点観測はお休みします。

2011年06月24日(金)午前06時00分  0.110μSv/h
2011年06月23日(木)午前07時00分  0.113μSv/h
2011年06月22日(水)午前06時05分  0.104μSv/h
2011年06月22日(水)午前01時20分  0.101μSv/h

■6月22日から、計測用の線量計のモデルを変更しました。これまで使用した線量計は、今後、7月末まで、地元安中市内のホットスポット調査をはじめ、市内各所にある保育園や幼稚園、小中高等学校の施設内の線量計測プロジェクト専用としてデータ収集に用いる予定です。

 新しい線量計もロシア製で、モデル名「ネイワ(Neywa)IR-001」。生活や作業環境中のガンマ放射線量レベルを専ら計測するもので、ガンマ放射線量率の指示範囲は、5~999mR/h(ミリレントゲン/時)=0.05~9.99μSv/h(マイクロシーベルト/時)、測定時間36秒、。使用条件は、気圧が水銀柱495~800ミリメートル、湿度が最大80%まで、周囲温度が-10~+40℃まで。電源は"エメリー"7.65型9.9ボルト、製品寸法は130mm×60mm×28mm、重量製品200グラム(電池含まず)。

この線量計の内部は、ガス放電の電離放射線の検出器、電子回路とデジタルスコアボードで構成されています。本体ケースは、高耐衝撃性ポリスチレン製で、ガンマ線放射に対して透過的です。起動は、本体ケースの背面にあるスイッチで行ない、スイッチには次の3つの位置があります。
OFF : バッテリーの状態からの切断。
RESET : バッテリーの電力が初期状態の電子回路に接続。
SCORE : メインモードの指示計で、ガンマ線放射を表示。

測定には36秒間が必要ですが、計測値にばらつきが出るため、12回計測して、その最大と最小値を除外し、残りの平均値を測定値とすることにします。

【ひらく会情報部】

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タゴのお宝絵画等6点の秘蔵写真の公開を求めた裁判の期日指定日が7月20日(水)午前10時半と決定

2011-06-23 23:09:00 | 土地開発公社51億円横領事件

■当会が安中市を相手取って6月13日に提起した行政訴訟事件「公文書不公開処分取消請求事件」の期日指定日が決まりました。本日午後2時10分過ぎに、前橋地方裁判所民事第1部(電話027-231-4275)の書記官から「裁判所としては、本件請求事件の期日指定日を7月20日(水)午前10時30分にしたい」という電話連絡があったのです。

 安中市を震撼させた土地開発公社を巡る51億円余りに上る地方自治体としては空前絶後の巨額詐欺横領事件が発覚して16年が経過しました。当会がタゴ事件とよぶこの前代未聞の不思議な事件は、当会の粘り強い努力にもかかわらず、16年の歳月を経てもなお、真相の核心に辿り着けていません。

■一方、タゴ事件発生直後は、地方税の納税拒否者が続出した安中市民ですが、16年という歳月の経過にともない、次第に風化した感があります。

 しかし、3年前の8月3日早朝に発生した多胡運輸による首都高タンクローリー横転炎上事故で、再びタゴ事件の暗部を世の中にさらけ出すきっかけになりました。

 そして、昨年4月11日の安中市長選の投票日の翌日、4月12日に、藤岡市内に住むタゴ一家に、富岡在住の元古物商から一本の電話が入りました。

■当会が、今回の裁判の提訴に至った背景は、その電話の内容が発端でした。

 安中市が当会に開示した書類によると、最初の電話があった時の状況は次のとおりでした。(  )内は当会の推測です。

**********
○平成22年4月27日(火)
 債務者:■■■■(多胡邦夫)の妻、■■■■(多胡春美)様より電話有り。
 富岡市の■■(石原)様から4月12日に、「■■■■(多胡邦夫)さんから預かっていたのでお返しする。」とのことで絵画等6点を保管している。土地開発公社で引き取って処分していただき、■■■■(多胡邦夫)の損害賠償金に充ててもらえないか。ただし、本物がどうかは不明である。という内容であった。
 同日、土地開発公社3役及び事務局で協議し、引き取る方向付けが出されたため、■■■■(多胡春美)様へ「引き取る」旨電話連絡を行う。
※絵画等を引き取るための準備を進める。
○平成22年5月7日(金)
 ■■■■(多胡春美)様宅へ訪問し、絵画等を預かる際に提出していただきたい書類について説明し理解を得る。債務者である■■■■(多胡邦夫)の署名・押印、及び提出者である妻■■■■(多胡春美)様の署名・押印をお願いする。
○平成22年5月11日(火)
 ■■■■(多胡春美)様から書類の準備ができた旨電話有り。日程調整の結果、5月14日(金)に引き取りに伺うこととなった。
○平成22年5月14日(金)
 ■■■■(多胡春美)様宅訪問。「提出書」を確認後、絵画等6点を確認し引き取る。持ち帰り保管する。
○平成22年5月21日(金)
 安中市土地開発公社理事会に報告
**********

■一方、この時期の岡田義弘安中市長の行動についても見てみましょう。

**********
平成22年7月4日発行岡田義弘後援会季刊誌「市長の一日」より抜粋
4月26日(月) 9:30土地開発公社打合せ
4月27日(火) 9:30土地開発公社打合せ
      14:00富岡市訪問対話
      15:30藤岡市訪問対話
      16:00収納課打合せ
5月7日(金) 13:30土地開発公社理事会
      14:00土地開発公社監査
5月14日(金) 9:00友愛訪問(市内)※終日
5月17日(月) 8:30公社打合せ
5月21日(金) 15:30土地開発公社理事会
**********

■市長2期目の昨年4月~5月にかけて岡田市長の行動を推測すると、平成22年4月26日(月)の朝と同27日(火)の朝、立て続けに岡田市長は土地開発公社で打合せを行っています。そして、4月27日(火)の午後2時から富岡と藤岡に出かけています。

 タゴの妻の多胡春美が、4月12日(月)に富岡市在住の石原から、絵画等6点の返還について電話で打診されていたのに、半月もの間、タゴの妻が安中市役所に電話をしなかったのか、非常に疑問があります。タゴの妻は、夫と一緒に市議時代に土地開発公社の仕事で一緒だった岡田市長のことを知らないはずがないからです。当然、富岡在住の石原から電話をもらった時、すぐに、夫を通じて、岡田市長のところに連絡を取った可能性が高いと思われるからです。

■にもかかわらず、安中市が開示した資料では、タゴの妻から公社に電話があったのが4月27日だとされています。そして、同日、土地開発公社3役及び事務局で協議し、引き取る方向付けが出されたため、タゴの妻に「引き取る」旨電話連絡を行ない、絵画等6点を引き取るための準備を進めたことになっています。

 他方、岡田市長の「市長の一日」では、平成22年4月27日(火)の行動は、朝9時半に公社で打ち合わせて、午後は2時から富岡市と藤岡市を訪問して午後4時に市役所に戻ったことになっています。この間、公用車を使用しない岡田市長は自分の車で自分が運転して、公務時間内に、富岡市内の石原宅と、藤岡市内にあるタゴ夫婦宅を訪問した可能性があります。

この日、公社の事務局は、藤岡にいるタゴ夫婦と電話連絡を行い、タゴのお宝である絵画等6点を「引き取る」と電話をしたことになっていますが、実際には、公社理事長自ら、タゴのお宝の保管者と所有者の自宅を2か所回ったことになります。やはり、タゴ事件のことは他の職員には任せておけないよほどの理由がありそうです。

■次に5月7日(金)に、公社関係者は藤岡在住のタゴ夫婦宅を訪問して、預かり書類の手続やタゴの署名押印について説明したことになっていますが、岡田市長はこの日、午後1時半から2時にかけて土地開発公社の知事会と監査のため、市役所に留まったことになっています。

 5月11日(火)に、タゴの妻から書類の準備ができたと電話で連絡が安中市役所に入り、公社では、5月14日(金)にタゴのお宝を藤岡にあるタゴの自宅まで引き取りに行くことにしたとなっています。

 そして、平成22年5月14日(金)に、公社関係者がタゴの自宅を訪れ、書類を確認してから、タゴのお宝の絵画等6点を確認して、引き取り、市役所に持ち帰って保管したことになっています。一方、この日の岡田市長の行動は、午前9時から午後2時まで「友愛訪問(市内)」と称して、外出していたことになっています。ということは、公社の開示資料にあるとおり、岡田市長=公社理事長以下、公社幹部らが、揃い踏みで藤岡のタゴの自宅に行き、警察の目を掠めて、タゴの親友の古物商で元かんら信金(現・しののめ信金)職員が保管していたタゴのお宝の絵画等6点を引き取って市役所に持ち帰ってから、どこかに保管し続けていることになります。

■今回のタゴのお宝のビジュアル情報、すなわち絵柄の非開示処分の取り消しを求めた裁判では、もちろん、タゴが隠していた絵画等6点の真贋を、市民の手によって確かめることが主目的ですが、このことにより、タゴ事件の使途不明金額である14億円余りの内訳についても、この裁判を通じて、有益なヒントがつかめるのではないかという期待があります。

 きたる7月20日(水)午前10時半からの初回裁判までにどのような答弁書が安中市から提出されてくるのか、また、初回裁判に、岡田市長自ら被告席につくのか、それとも、市の顧問弁護士に訴訟依頼を行うのか、今後の成り行きに注目が集まります。

【ひらく会事務局】

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安中市立碓東小学校の校庭のぬかるみで0.24μSv/hを測定

2011-06-18 23:36:00 | 前橋Biomass発電問題・東電福一事故・東日本大震災
2011年06月18日(土)午前7
時30分  0.11μSv/h(誤差±5%)


2011年06月17日(金)午前06時00分  0.11μSv/h(誤差±5%)
2011年06月15日(水)~16日(木)データ未収集
2011年06月14日(火)午前06時00分  0.11μSv/h(誤差±5%)
2011年06月13日(月)午前06時00分  0.11μSv/h(誤差±5%)
2011年06月12日(日)午前09時00分  0.10μSv/h(誤差±5%)
2011年06月11日(土)午前07時30分  0.12μSv/h(誤差±5%)
2011年06月10日(金)午前06時00分  0.11μSv/h(誤差±5%)
2011年06月06日(月)~09日(木)データ未収集
2011年06月05日(日)午前06時00分  0.11μSv/h(誤差±5%)
2011年06月04日(土)午前09時00分  0.11μSv/h(誤差±5%)
2011年06月03日(金)データ未収集

2011年06月02日(木)午前06時00分  0.11μSv/h(誤差±5%)
2011年06月01日(水)午前06時00分  0.10μSv/h(誤差±5%)
2011年05月31日(火)データ未収集
2011年05月30日(月)午前06時00分  0.12μSv/h(誤差±5%)
2011年05月29日(日)午前07時30分  0.11μSv/h(誤差±5%)
2011年05月28日(土)午前06時00分  0.09μSv/h(誤差±5%)
2011年05月27日(金)午前07時00分  0.09μSv/h(誤差±5%)
2011年05月27日(金)午前01時00分  0.12μSv/h(誤差±5%)※前日来の降雨で上昇。朝方雨がやみ下降。
2011年05月26日(木)午前06時00分  0.10μSv/h(誤差±5%)
2011年05月25日(水)午前06時00分  0.11μSv/h(誤差±5%)
2011年05月24日(火)午前06時00分  0.10μSv/h(誤差±5%)
2011年05月23日(月)午前06時00分  0.11μSv/h(誤差±5%)
2011年05月22日(日)午前07時30分  0.12μSv/h(誤差±5%)
2011年05月21日(土)午前10時00分  0.13μSv/h(誤差±7%)
2011年05月20日(金)午前06時00分  0.10μSv/h(誤差±7%)
2011年05月19日(木)午後10時00分  0.10μSv/h(誤差±5%)

<関連施設の放射線量データ>
☆岩野谷保育園☆

2011年6月18日(土)午前09時59分  0.11μSV/h(誤差±5%)天候:曇り 地表高さ:100cm α線:35/min*cm2(±9%) β線:12/min*cm2(±9%)

2011年6月18日(土)午前09時20分  0.16μSV/h(誤差±5%)天候:曇り 地表高さ:1cm α線:39/min*cm2(±7%) β線:18/min*cm2(±7%)

2011年5月22日(日)午前11時10分  0.15μSV/h(誤差±7%)

※隣の岩野谷公民館との境界に近い砂場付近の地表から約20cmの高さで測定。計測時、雨がポツポツ降り出し始めた。

☆安中市立碓東小学校☆

2011年6月18日(土)午前11時50分  0.17μSv/h(誤差±5%)天候:曇り 場所:校庭中央 地表高さ:1cm ※ちょうどこの日の午前中は少年サッカーの練習試合が行われていたので、校庭の中央の水はけのよいところでもう一度計測してみた。


2011年6月18日(土)午前11時24分  0.17μSv/h(誤差±5%)天候:曇り 場所:朝礼台前 地表高さ:100cm α線:38/min*cm2(±9%) β線:14/min*cm2(±9%)

2011年6月18日(土)午前10時56分  0.24μSv/h(誤差±5%)天候:曇り 場所:朝礼台前 地表高さ:1cm α線:60/min*cm2(±7%) β線:23/min*cm2(±7%) ※このようにかなり高い線量に驚かされる。校舎に近い場所は、雨による水たまりや泥濘が多く、放射線量が高くなっていることがわかった。


校内入域許可をとるため職員室を訪れようとしたが誰も職員がいないため、やむを得ず校内に10分ほど滞在して計測させてもらった。
2011年5月22日(日)午前11時25分  0.19μSv/h(誤差±7%)


※校庭に仮置きされていた朝礼台の前の地表約10cmの高さで測定。計測時、雨が急激に強く降り出した。雨が降り出すにつれて、当初は保育園と同程度の0.15μSv/hだった数値がぐんぐん上がり、誤差±7%になり次第、土砂降りのため計測を打ち切った。やはり降雨時の野外の放射線量は通常より相当上昇することがわかった。

■当会が使用している個人用線量計(サーベイメーター)はロシアのSNIIP AUNIS社製「MKC-01CA1」で、検出器は半導体式です。機器の仕様はγ(X)線等価線量範囲:0.10μSv~999.9mSv(したがって、0.10μSv未満は測定範囲外となる)、β線:5~30000 1/min×cm2、α線:10~30000 1/min×cm2で、サイズ:112×64×30mm、重量:200gで、単3乾電池2個で駆動します。詳しくはhttp://www.aunis.sniip.ru/を参照ください。

■当会が測定しているポイントは、当会事務局長の自宅の室内(住所:安中市野殿980番地)です。場所的には、安中市の東邦亜鉛安中製錬所の主排気塔から南東に350mの地点で、海抜210mの岩野谷丘陵地の上にあります。測定ポイントの地表からの高さは約80cm、建物は木造で、測定室内の天井、壁、床ともに板張りです。個人の場合、生活空間である状況下での測定環境が重要ですので、当会では、高さ約80cmの机の上の同じ場所において、計測しています。

■測定値は、時間、温度、位置等によって異なります。新聞には、文部科学省による前々日の午後5時から前日の午後5時の放射線量計測装置「モニタリングポスト」の一時間当たりの最大測定値の数値が毎日掲載されていますが、当会の個人用線量計の測定値に比べるとおよそ3分の1の低い値となっています。群馬県の測定値については、測定地点「前橋」とあるだけで、それ以外の測定場所に関するデータの記載がありません。いろいろな情報によると、文部科学省のモニタリングポストの測定点の位置は地表からかなり高い場所で測定しているようです。

■群馬県のホームページには、環境保全課(〒371-8570 前橋市大手町1-1-1、電話 027-226-2837、FAX 027-243-7704、kanhozen@pref.gunma.jp)が、測定場所や測定装置に関する情報を詳しく掲載しています。それによると、モニタリングポストの場所は前橋市上沖町とあります。また、同じ前橋市上沖町における、モニタリングポストとサーベイメーターの値が異なっている理由についても解説しています。
http://www.pref.gunma.jp/05/kk0200023.html
参考までに、内容を引用します。
1.機器の特性の違い
 今回の測定で群馬県が用いているサーベイメーターはエネルギー補償タイプ*ではないため、ヨウ素やセシウムからの放射線量を測定すると、値が高めに表示されます。逆にコバルトなどからの放射線量を測定すると低めに表示されます。今回の事故では主としてヨウ素やセシウムによって放射線量が増加していますので、値が高めに表示されていると考えられます。
 参考までに、現在前橋市上沖町に設置しているモニタリングポストとサーベイメーターを並べて測定した結果を示します。
  モニタリングポスト:0.033マイクロSv/h
  サーベイメーター:0.069 マイクロSv/h
2.測定場所の違い
 モニタリングポストの設置場所:地上約20m(屋上床面から約2m)
 サーベイメーターで測定している場所:地上約80cm
 サーベイメーターによる測定は地表付近で行っていますので、地表面や周囲の建物等からの放射性物質(天然、人工を問わず)の影響を受けます。同じ前橋市上沖町であってもサーベイメーターの値が高いのはそのためです。
 今回の事故で新たに地表面に放射性物質が降り注ぎましたが、これはモニタリングポストの設置してある建物の屋上にも等しく降ったと考えられます。ただし、表面の性状(土、草地、アスファルト、コンクリートなど)や、床面からの距離の違いのため、その影響はサーベイメーターの測定に、より大きく出ることは確かです。しかしながら、それは機器の特性の違いや、事故前から存在する放射性物質の影響よりは小さいと考えられます。
○モニタリングポスト、サーベイメーターによる空間放射線量
最新の値は同じく群馬県のホームページをご覧ください。
http://www.pref.gunma.jp/05/e0900020.html
 これをみるとモニタリングポストとしては、前述の群馬県による前橋市上沖町のほか、日本原子力研究開発機構の高崎市綿貫町の測定値(群馬県の測定値より約2倍程度高い数値となる傾向にあります)があります。
 また、群馬県がサーベイメーターを使って毎日測定している場所としては、前橋市上沖町(当会の測定値とほぼ同じ値を示しているようです)、中之条町中之条(0.2μSv/h未満は測定範囲外のようです)、片品村鎌田(当会の測定値とほぼ同じ値を示しているようです)、桐生市天神町群馬大学(当会の測定値の4割程度の低い値を示しているようです)があります。

■このように、群馬県では、北部(片品村や中之条町)、中部(前橋市や高崎市)、東部(桐生市)で継続して観測したデータが公表されていますが、群馬県西部や南部のデータが皆無です。当会では今後も、ロシア製のサーベイメーターによる定点測定を続けていく所存です。

【ひらく会情報部】

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